遊戯(ゆげ)

世の中は、なるようになるわ。
あきらめないで、悠然と生きる事を楽しむ・・・・
それが遊戯(ゆげ)の心です。

五味太郎作  おとなもんだい

2016-02-14 | Weblog

最近、本を読んでも 集中力が続かない。

だから、長編は避けている。

外出するとき、バッグに入れる本

書棚から、読めそうなのを選ぶ。

久しぶりに、手に取ったのは 五味太郎さんの本。

面白い。

こんなこと書いてたっけ。

今の時代にもぴったり。

・・・・・「さらにおとなもんだい」講談社刊  より抜粋・・・・

★学校というところは、愚かなものがだんだん賢くなっていく

、体力のないものがだんだん体力をつけていく、わかってないものが

だんだんわかっていく、ステップアップという形を基本にしています。

★学校ばかりでなく、社会全体が、学校と同じ形をとっています。

国の歳出入も企業の収支も、いつも「前年度比」を基本にしています。

五年生よりも六年生が、小学生より中学生が賢くならなければならないし

、大学野球が高校野球に負けるなんてゆるされません。この、プレッシャーから

一度も解放されたことがないのが、今の社会です。

★なぜ今日より明日がよくならなければならないんでしょうか。

だったら、赤ちゃんがいちばん愚かで、おじいさんがいちばん賢い

ということになりますよね。

★この「学校化社会」は生物には向いていないと気付き始めるのが

二一世紀という時代なのだと僕は予測しています。

★明るく楽し気な雰囲気の中で、無意識、無自覚で行われる人権の

侵害がいちばん悪質です。

★自分のやっていることは正義なのだ、あるいは善なのだ、と思い込む

無節操さが諸悪の根源です。

★美しい話、清らかな話をたくさんこどもたちに読ませて

子どもの中に、美しい心、清らかな心を育みたい、なんていういい草

にはうんざりします。本来、心なんて美しいし、清らかだし、

必然があればちゃんと汚れるし、濁るし、しばらくすれば、また、

元に戻るし、そんな余計な心配するなよ、おばさん、そんな暇あったら、

あんたの顔なんとかしなよってな感じです。

 

 

一分だけでは物足りない。

ぜひ、おすすめです。

 

 


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