ラジオ深夜便の、聞き逃しを聴いてみた。
谷川さんは90歳
頭はしっかりしている。
しかし、足は弱くなり
車椅子で移動するそうだ。
金田一
谷川さんは自己紹介で
「私のことばは、時々お金になります」と、言われますね。
詩は、自己表現のために、書くのですか?
谷川
自己表現は、目指してい
ませんでした。言葉の後味だけ残れば良い。
自分は小さいので、世界を描きたい と、考えた。
ことばは、擦りきれていく。
良い詩は擦りきれない。
🎵Takeshiのたかをくくろうか
作詞 谷川俊太郎
作曲 坂本龍一
唄 ビート武
雲の裂け目から 陽が射して
小鳥たちが 空に散らばる
きれいな唄が聞きたいな
世界中って こんなところだよ
たかをくくろうか
本を読み終えて 目を開ける
子どもたちの声が聞こえる
ここはどこの細道じゃ
今の今って こんな時間だよ
たかをくくろうか
君の顔がみたくなる
ぬるいビール 口に含む
昨日の事が嘘みたい
人間って こんな生き物さ
たかをくくろうか
ビート武の、唄がまた、
哀愁があり素敵。
🎵死んだ男の残したものは
作詞 谷川俊太郎
作曲 武満徹
唄 森山良子
死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった
死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着物一枚残さなかった
死んだ子どもの残したものは
ねじれた足と 乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった
死んだ兵士の残したものは
壊れた銃と歪んだ地球
他には何も残さなかった
平和ひとつ残せなかった
死んだ彼らの残したものは
生きてる私 生きてるあなた
他には何も残さなかった
他には何も残せなかった