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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

eラーニング・ビジネス研究会

2007-12-10 15:20:47 | eラーニングビジネス
先週金曜日には、eラーニング・ビジネス研究会とその後の懇親会に参加しました。

スタートしてから3年半ほどたつのでしょうか。1か月半に1回くらいのペースで、毎回20人前後の参加者があります。

毎回、新しい参加者がいて、いろいろな報告があり、充実した時間をすごせます。同業者と時間をわすれて話し込む懇親会も楽しい機会です。

eラーニング各社は、それぞれかなりちがうビジネスの構造をもっており、おたがいに刺激しあったり、学んだり、ときには競争したりと、尊敬しあえる友人関係もあります。


読売新聞夕刊にwiwiwの記事

2007-12-07 14:24:37 | 育児休業者支援 wiwiw(ウイウイ)
読売新聞の昨日の夕刊に、wiwiw を紹介する記事が掲載されています。

「『産休』取引先にどう伝える?」という記事の中で、

「wiwiw(ウイウイ)は、最近、企業から、社員の産休・育休を受け入れる側の職場や上司の心構え・対応方法について、助言を求められる機会が増えている。
このため管理職などを対象とした情報提供の場も企画中だという。『育児休業の制度は整っても、対応する側の意識や心構えは、ルール化するのがなかなか難しいようです』と同社の担当。」

などと紹介されています。

wiwiwのサービスをご利用いただく企業は、今年倍増しています。


「英会話は独学で」

2007-12-07 14:13:09 | 読書/新聞/映画など
「英会話は独学で」という記事が、本日の日経新聞35面のトップにでています。

「参考書・ネットで安く」というサブタイトルで、「手ごろな価格で仕事に役立つ英語を身につけようと考える会社員が独学へ流れ始めたようだ。」という記事です。

実際、書店で英語関係の本の売れ行きが急にのびているということです。と同時に、ネットで学習する人も。

前にも書きましたが、英会話を学校で学ぶ時代はおわりつつあります。ネットこそ最適な学習方法ですが、われわれも、もっと多様な学習機会を提供していかなければならないと思います。時代の流れに遅れないように、ネットの英会話学習機会を充実させていく責任があります。


どのようなeラーニング会社になりたいのか

2007-12-07 09:27:29 | eLearning
アメリカの大学や大学院の学生には、社会人が多い。その社会人の学生の半分以上が、すでにネットの大学・大学院の学生であることは、以前に書きました。

どちらが一般的かといえば、ネットで学習するほうが一般的なのです。しかも、ネットの学生が増える傾向は、まだ強まっています。いずれ、社会人の学生はほとんどeラーニングで学ぶことになるでしょう。

企業研修の将来は、どうでしょうか。

わたしは、企業研修においても、大半はネット教育にきりかわると見ています。企業研修において、eラーニングが一般的で、教室の研修も必然性がある分野でのみのこるということになるでしょう。ネット教育は、集合研修も取り込んでいきます。

eラーニング、あるいは、ネット教育が企業研修で一般的になるのであれば、わが社は、文字通り、企業研修の会社となるでしょう。企業の教育研修で、もっとも一般的な教育研修を担当することになります。

教育研修といえば、eラーニングという時代がやってきます。


知的プロフェッショナルとeラーニング

2007-12-06 20:36:19 | eLearning
ドラッカーが、知識社会においては、知的プロフェッショナルをサポートするビジネスが巨大になると指摘しています。

変化のはげしい知識社会において、知的プロフェッショナルは、たえず新しい知識やスキルを習得し続けることをもとめられていますが、それは、一方で、たいへん困難なことです。

職をやめないで、継続的に学習し研究する機会が強く求められているのです。

eラーニングは、高度の教育に最適です。基礎的な学習だけにしか向いていないという根強い誤解もありますが。

アメリカでeラーニングがブレイクした状況を1999年春から夏にかけて現地でリアルに目撃しましたが、知的プロフェッショナルむけのeラーニングの普及そのものが爆発的な普及開始の実態でした。具体的には、ヘルスケア分野と金融分野へのeラーニング普及です。

いま、日本でも、同じようなプロセスがはじまっています。



国際化の新たな局面

2007-12-05 10:59:53 | 企業研修
企業や個人が直面する国際化が、これまでとまったくちがう局面にはいろうとしているようです。

先日、ある企業にうかがいましたら、現在半分を占める海外の売り上げが、3年後には7割になるというお話でした。その企業では、海外の多様な言語の社員も増えており、会議も次第に英語でおこなうようになるということでした。

また、ある大学関係者のお話では、現在10万人の留学生を100万人にするという文科省の計画があるということでした。かつてない、想像できないほどの規模です。留学生の日本語教育が大きな課題になります。

また、ある企業では、幹部社員・中枢の社員も外国人で補充せざるをえなくなることを見越して、本格的な教育を始めることを決めたそうです。

根本には、日本の人口の減少があります。国内市場のはげしい縮小に対応して発展するには、海外の比重を高めるしか方法がありません。国内の自動車販売がどんどん落ちていく中で躍進するトヨタが代表的な例でしょう。世界各地に工場をもち、グローバルに展開する。

一方、労働力の補充の面もあります。留学生を爆発的に増やし、あるいは、各地での教育などをへて、積極的に外国から労働力を補充する。

つまり、国内で多数の多国籍の人とともに働き、大手企業は市場の過半を海外に求めるような状況も今後急速にうまれると思われます。

これまで経験したことがない新しい国際化です。

英語や日本語、中国語などの教育や習得のニーズが爆発的に拡大するのはまちがいないでしょう。ことばを身につける手段として最適であるeラーニングへのニーズは、計り知れないほどです。


売り上げ増と同額の利益増

2007-12-03 13:14:06 | Netlearning,Inc.
ネットビジネスは、採算分岐点をこえて黒字になると、あるところで、利益率が急上昇する。

先行投資が大きく、かつ、変動費が小さいためだ。

極端な場合は、売り上げ増の全額が利益増になる。

今年度のネットラーニングは、それに近い。生産性アップの努力の結果でもあるが、今年度末には、昨年より売り上げが伸びた額と、利益が伸びた額がほとんど同じになりそうだ。

課題は、売り上げをどれだけダイナミックに伸ばすことができるかである。


神遊の庭

2007-12-03 06:36:41 | 読書/新聞/映画など
『神遊びの庭(かんあそびのゆにわ)』「遊」の字は、正しくはサンズイです。

新木直人著、2007年4月28日

下鴨神社の名前で知られる賀茂御祖神社の宮司である著者が、「経典も教義もない」神様のことを語る。

帯には、「古代氏人たちが『心の形』を現した森と山と水のまつり御蔭祭(御生神事)の謎が、ついに明かされた」とある。

「自然は人の身体にやどり、人は自然に宿る」(鴨社氏人の口伝書)

世界文化遺産の下鴨糺すの森は、人と神が出会い語る場。そこでおこなわれる御生(みあれ)神事」は、氏人たちが心の形をあらわそうとしたもの。

「御生(みあれ)とは神の出現のこと。あらゆる生命を生み出す力ー威力のことである。そのことをみて、葵祭りの始原の祭事は、人も馬も全速力で走るというのが祭りの姿であった。走るという、その勢いから新たな大きな威力が湧き出すーー力を生む、ということは、新たな、生命を生む、ということーーその生むことを『あれ』と下鴨神社の氏人たちはいっている。氏人たちの祈りの結集であった。」

ただ全速力で走る。そこに神があらわれる。

明治維新のあと、各地の神社がひとつの方向に統合され、固有のまつりが圧殺されるなかで、御蔭祭は伝統をまもる努力がされた。「明治6年(1873年)3月、『官幣諸社官祭制定の件』と明治8年『神社祭式制定の件』という新政府によって全国神社の祭儀は、法令により統一化されることになった。・・・伝統の古儀についても同様の扱いになった。」「法を遵守するということもあり、祭事の内容にいたってまで改変せざるをえないという事情も生じた。・・改正のたびごとに、古代から氏人たちがこだわり続けてきた御生(みあれ)という下鴨神社独自の思想信仰に基づく神事の意味が失われていった。」のだ。

「しかしいくら変わろうとも神事の随所に古代祭祀・御生神事のおもかげが幻のように潜んでいた。」

糺すの森の四季の写真もすばらしい。