eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

パーソナル化時代の個別教育

2007-06-11 11:58:12 | eLearning
グーグルが破竹の勢いで進撃しています。

グーグルが、広告の世界のシェアを塗り替えているのは、広告のターゲットを明確にして、個別化したことによります。効果が目に見える。費用対効果が抜群によい。

それを可能にしたのは、ネットとデジタルの技術です。

教育も同じです。教育も、個別化すれば、効果が抜群にちがう。

いつでもどこでもつかえる携帯電話は、固定電話が集団電話であるのに対して、パーソナル電話です。鉄道に対して、車は、パーソナルな移動手段です。

時代は、パーソナル化、個別化にむかっています。アマゾンなども、ユーザーの購入履歴を活用して販売促進に役立てています。

重要なことは、個別化することによって、ユーザーにとっては、きわめて便利になり、自分にあったサービスをうけることができる点です。

教育も、集合教育には集合教育のよさがあるにしても、個別教育が多くの点で抜群にすぐれていることもまちがいありません。多くの分野で、ネットとデジタルによってはじめて個別化が可能になったように、したがって、それまでは個別化が存在しなかったように、教育においても、ネットとデジタルにより大規模な個別教育が可能になり、はじめて本格的な個別教育が登場したのです。

教育の分野で、ネットとデジタルによって可能となった個別化がeラーニングです。

あなたは、団体旅行がすきですか?家族やグループで自由な日程の旅をしますか?それぞれのよさがあっても、時代の流れは、パーソナル化です。

グーグルが、広告の分野でシェアをめざましく伸ばしてきたように、教育の分野で、eラーニングは、めざましく伸びていくでしょう。


朝から小鳥の騒音

2007-06-10 21:44:20 | 島の生活
朝から、ひよどりの鳴き声が騒がしい。庭のまわりで、騒音といっていいほどはしゃぎまわっている。

午前中は、降ったりやんだり。午後は、太陽がでました。

庭には、サツマイモが植えられ、スイカやかぼちゃも順調に成長しています。気温があがらないので、ネリ(オクラ)の生育が悪いようです。

あいかわらず、雑草と格闘中。

(写真は、庭からながめた朝の海)




基本情報技術者などの合格率

2007-06-08 10:55:56 | eLearning
基本情報技術者や初級システムアドミニストレーターなどのネットラーニングコースの受講生の合格率がでました。

この春試験の結果をくわえて、これまでの受講生の合格率は、

基本情報技術者・・・42.32%
初級シスアド・・・・・45.38%

です。

試験センターが発表する合格率は、毎年かなりの幅で変動していますが、2007年春試験では、
基本情報技術者・・・22.90%
初級シスアド・・・・・31.00%

でした。

ネットラーニングのコースの受講生の合格率はかなり高い水準にあります。

初級シスアドは、何年かまえに私も受講して合格しましたが、きわめて効果的に学習ができたと感じています。たぶん、eラーニングで受講する機会がなければ合格できなかったと思っています。


進化システムの革命

2007-06-07 08:13:19 | eLearning
以前にも書きましたが、植物の進化システムは、繁殖方法の革命により劇的に変化したという歴史があります。

ある時期までは、胞子を風にのせてばら撒いていたので、次世代の誕生の確率が低かった。したがって、ひとつの世代の寿命も長く、大木が生い茂っていました。しかし、昆虫という他者の協力で花粉を運ぶ仕組みを生み出してから、次世代に引き継ぎやすくなり、1年草なども誕生しました。世代サイクルが短くなり、進化の速度は加速され、多様な植物も登場しました。

ところで、eラーニングの進化は、かつてない進化システムをもっています。

eラーニングは、ネットをとおしてユーザーと直結しています。ネットラーニングでいえば、修了条件にアンケートへの回答がふくまれているので、これまで、145万人の受講生からアンケートをいただいています。ユーザーの声をこれほど大量に直接集めることができるのは、ネットが活用されているからです。これまでは、けっしてできなかったことです。

アンケートには、さまざまなご意見が、文章でたくさん書き込まれています。そのすべてのご意見を、担当者が毎日読み、返答し、あるいは、改善の対策をとります。

重要なのは、その声をすぐに反映させられる仕組みがあることです。ネットラーニングのサーバー上にシステムもコースウエアもあるので、それを変更すれば、ただちに改善したサービスを全員に提供できるのです。これが、もし、CD=ROMや印刷物であったり、分散したサーバー上にあったりするならば、改善点の機動的な反映はむずかしくなります。

つまり、大規模なユーザーから直接ご意見をいただき、それを、ただちにサービスの改善として実施できる構造をもっているのです。これまでのさまざまな経済的な仕組みでは、これほど徹底して進化するシステムがなかったので、進化革命ともいえるでしょう。

eラーニングは、その組み込まれた仕組み上、猛烈なスピードで改善され進化していきます。


SCORMがなくなるとき

2007-06-05 11:55:37 | eLearning
eラーニングにおけるLMS(ラーニング・マネージメント・システム)の標準として、SCORMがあります。

SCORMの役割は、企業内に設置されたイントラネット型のLMSにおいて、他社のコースもその上で走らせることができる互換性にあります。A社のLMSを買って、B社のコースも使えるならば、LMS購入企業にとってメリットが大きい。

ところが、現実には、標準化の常として、SCORMで規定される標準の範囲が狭いため、しばしば、C社やD社のSCORM対応のコースがそのままでは、A社のLMS上ではうごかないということがおきています。

その上、時代は、インターネットでeラーニングを受講するASP型に流れており、SCORMの必要性も低下してきました。

SCORM自身も、SCORM2004以降のバージョンは、もう出てこないとみてよいでしょう。

とすれば、最初からわれわれが指摘していたように、いずれ、SCORMは消滅します。

しかし、その消滅は、ある日突然ではありません。いま、その消滅のプロセスがすすんでいるのです。

ところで、SCORMが消滅したら、なにがおきるのでしょうか。おそらく、イントラネット型のLMSは、それぞれまったく互換性がないものとなります。したがって、各社のコースを買ってきて、同じLMSで使うという活用方法はなくなります。

であれば、汎用的なコースは、ほとんどすべてASPで活用されるようになるでしょう。では、各社で用いるカスタマイズされた専用のコースはどうなるのでしょうか。その分野も、SaaS(サース)方式によるLMS活用が広がると思われます。

SCORMに現実性がなく消滅するとき、デファクトがどうなるか、注目されます。つまり、もっとも多数の圧倒的な企業や受講生が利用するLMSはどうなるのかです。




「富では戦士はつくれない」

2007-06-05 09:23:39 | 読書/新聞/映画など
知力は、資力をあつめることができるが、資力は知力をあつめることができるわけではない。

以前、そう書きました。

「戦士で富はつくれるが、富で戦士はつくれない」 ローマでよく言われた言葉だそうです。

(塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック、新潮社、2007年5月20日刊、2000円+税)

現代の戦士は、知識で武装しています。剣はつかわない。

資本主義は、本来、生産手段の独占的な所有を基礎になりたっています。しかし、ITの世界における知的な生産活動において、生産手段は、だれでも入手できる規模になってしまい、独占の対象ではなくなりました。

ここにおいて、とくにIT分野における資本の役割が根本的に変わってきたのです。

したがって、株式公開で莫大な資金力を手にした新興企業も、IT分野でそれを資本として活用する方法があまりないことにもなります。グーグルのようによほどの技術力・知力を結集していれば、さらに本業で資力を活用していくことにもなるのですが。

知力がそれほどでもない新興企業は、安易なM&Aに走り、あるいは、金融分野に手を出したりして失敗します。

現代における知力の宝庫は、中国です。


小中学校、高校でのPC利用

2007-06-04 17:00:36 | 学校におけるeラーニング
文科省の調査によれば、授業で週2,3回以上、パソコンやプロジェクターなどのICTを使用する先生は、全体の63.6%にのぼる。ほぼ毎日活用する先生も、27.5%に達する。

なかでも、その効果が注目されている。

小学校4年から6年までの算数、社会、理科でICTを活用したグループと活用しないグループで授業の内容のテストをおこなったところ、平均点が9.4%も高くなったという。

とくに、思考判断に関する部分では、実に3割以上の顕著な差が出ている。
(「日本経済新聞」2007.6.4 25面教育)

今後、ますます授業などで活用されていくだろう。また、家庭での勉強にも、大規模に普及していきそうだ。


八丈島牛乳は、おいしい

2007-06-02 21:05:46 | 島の生活
八丈島には、地元で生産されている牛乳があります。

きょう、温泉できいた会話。7,8人のグループでした。

「八丈島牛乳ってうまいよなぁ」
「うん、うまいよなぁ。土産に買って帰ろう」
「どこで買う?空港に売っているかな。」
「いや、わからんよ。明日、みんなで買いにいこう。」

全員が、土産に買って帰る様子でした。