eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

グローバル人材になれ

2011-01-10 20:24:10 | NetLearning Group

これは、おもにネットラーニング・グループ社員にむけたメッセージです。

いま世界でなにがおきているのか。まず、それをよく知る必要がある。学べ。これほど学ぶことが重要になったことは、おそらく人類史上にはなかったことだろう。

なにがおきているのか。そのひとつは、知識社会がやってきていることだ。身体をうごかす労働であれば、能力の差は物理的でありたかがしれている。倍か、せいぜい数倍のちがいだろう。しかし、知的世界では、その能力の差は、文字通りはかりしれない。

この知識社会では、知的なビジネスモデルと先進技術が富と成長をもたらす主要な要素となっているのだ。

企業の価値をみてみよう。20年前の米国の上位150社の企業の物的資産の市場価格は、株価総額の75%を占めていたという。しかし、2004年には、上位150社の物的資産の市場価格は、株価の36%にすぎなかった。つまり、今日の大手企業の株価の3分の2は無形資産によると指摘されている。

このところ、世界中で平均的な労働者の賃金は低下し続けている。生産性は伸びているのに。この背景には、新興国の主要経済国市場への浸透の影響もあるだろう。いっぽうで、知識社会のあたらしい経済構造も反映している。

こうしたなかで、「生活水準の向上を味わっているのは、専門職と経営幹部とそして投資家たちである」といわれる。
「高度の教育をうけた労働者たちと、上昇をつづける投資利益率の恩恵を享受できる裕福な人々については、就労機会も所得も前例がない上昇をつづけている。」のだ。いっぽう、「大半の労働の価値は下がっている。」「労働者の上位20%ほどを占める優秀な頭脳労働者らのスキルの価値がせりあがっている。」のと対照的に。

グローバル人材とは、高度教育をうけて、グローバルな事業展開の核になるひとたちだ。世界的なレベルの人材だ。

知的プロフェッショナルになれ。経営幹部になれ。そのために、会社はあらゆるチャンスを提供する必要がある。社員は、全力で学ぶ必要がある。
わがグループでいえば、たとえば、幹部候補の社員に海外活動の場を提供する。オープンユニバーシティのMBAを取得できるよう経営幹部には学費の半分を補助する。そのほか、社員が学び成長することができるあらゆる機会をつくりだしていきたい。

同時に、世界からグローバル人材を採用したい。わがグループの経営幹部は、世界の人材で構成されるべきだろう。そのような世界の人材を獲得できる雇用システムや給与体系、給与レベルもひつようだ。

英語や中国語がしゃべることができるだけでは、グローバル人材とはいえない。海外企業と直接交渉ができ、国際会議で発言し、国際会議をリードし、国際会議の議長をつとめられるようにならなければならない。

格差社会でいきるためにも、格差社会をなくすためにも、学びと教育は核心的だ。

学べ。リーダーとなれ。