eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

企業の新卒採用

2011-01-06 22:34:07 | 読書/新聞/映画など

2011年卒の新卒採用は最終的に59万1000人になる見通しだと報道されています。2010年卒の60万4000人より少なく、いっそうきびしい状況です。

新卒採用には、長期化する就職活動という別の深刻な問題もあります。3年生の秋から就職活動をはじめ、採用面接も授業の時間にどんどんおこなわれています。4年制大学ではなく、わずか2年半ほどしか落ち着いてしっかり勉強する時間がないので実質短大だとも指摘されている。

学業の時間を奪いながら、企業からは学生の質がおちたとか、ろくに勉強していないという不満の声もあります。

国際的にみれば、日本の高等教育の質がぐんぐん低下し、日本にくる留学生からも敬遠されはじめているようです。大学崩壊という言葉もきかれます。

ネットで応募できるので、学生も多数の企業に応募し、企業も採用数にくらべて多数の学生を真剣に考査する。結果的には、不採用の数が累積して、総体として若者たちの自信を奪っていく。

背景には時代の大きな転換という根が深い問題もあり、解決は簡単ではないにしても、企業がまず新卒採用のルールをしっかりつくる必要があるでしょう。採用や就職の活動は、4年の夏休みを中心におこなうべきです。内定式もなにも10月1日である必要はないと思う。12月1日やもっとあとでもよいでしょう。