eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

多様化する市場と情報力

2009-07-08 09:24:06 | eラーニング市場
eラーニング市場は、劇的に多様化しています。

「市場環境が多様で不確実になればなるほど、情報力の有効性が増してくる」(岩波新書『ビジネス・インサイト』)

不確実な市場の多様な展開を、市場におけるどのポジションからもっともよくながめることができるのだろうか。

情報力は、対応のスピードに直結しています。いちはやく対応できるかどうか。

はげしい多様化は、ビジネスチャンスであるとともに、ビジネスチャンスを失うリスクを増大させている。それだけではない。致命的な競争優位の喪失もありうるということです。

はげしい多様化は、市場の変化におうじた組織や戦略の再編も企業に迫ることになります。

はげしい多様化は、おもわぬ他業種からの強力な参入をよびおこす。もちろん、思わぬ隣接分野への進出チャンスもうまれています。

いま、eラーニング市場でおきているはげしい多様化は、実は、世界経済において、1980年代ごろから基調となっているものです。eラーニング市場が例外なのではなく、eラーニング市場にも、同様な傾向が強くあらわれはじめたということです。

eラーニング市場がパワーを持ち始めたのに対応して、激烈な競争がはじまっています。

ネットラーニングは、この変化に対応して、組織と戦略を再編しつつある。現在のeラーニング市場の多様化を、その全体像において的確にとらえられているかどうかが、ある意味では、この市場における情報力のバロメータです。