いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

貧困化の日本。 reduced sircumstance of japan

2011-07-13 19:48:34 | 日記
 (1)大学卒業予定者の就職率が90%程度で、生活保護世帯が140万世帯(200万人超)でともに過去最悪を記録更新して、これから中期的に日本の社会、生活、経済に確実にダメージ(damage)を拡大していく条件がそろっている。
 東日本大震災の影響もあって、さらにここ2,3年は国民負担、収入、生活に震災激震が走る「がまん」のホットコーナー現象だ。

 厚労省の09年生活基礎調査の統計で、日本国民の「貧困率(わかりやすく、年間平均所得水準のその半分以下の所得水準)」が16%となり、過去最悪となった。OECD国際平均が10%強なので、国際的にも比較高い日本の貧困率だ。

 65才以上のみの世帯も1020万弱世帯(全世帯の21%)と初めて1000万世帯を超えて、少子高年令化社会がデータ化された。
 人口構成も所得水準も雇用形態も「2極化」が進む日本社会の特徴を示す「貧困化(reduced sircumstance)」の増進だ。

 雇用形態では、就職率の低迷、若年者の雇用スタイルの変化による非正規雇用者の増加だ。
 多様な社会ニーズ(見直しが必要)を支える雇用スタイルは、多種多様にあってもいいが、将来の生活設計、目的、目標が基本理念としてあるのかが問題だ。
 経済不況、企業の海外拠点化、グローバル化の影響を直接受ける非正規雇用スタイルだ。中期的な日本社会構造へのダメージ、ましてここ2,3年の震災激震ダメージは確実に「貧困化」も増進する。

 首相は、一に雇用、二に雇用などと主張していたのは半年前までのこと、唐突で場当たり的なその場しのぎの発想主義の無責任政治で頼りにはならない。

 (2)しかし、貧困化、2極化は、パラドックス(paradox)として「フロンティア(frontier)でベンチャー(venture)な生き方」には、もってこいの社会事情(social circumstance)でもある。
 貧困化、高年令化社会では誰もが恵まれている訳ではない。

 貧困化、高年令化社会での、「0」からのスタートには誰彼れの区別なく公平で平等の社会でもある。国内外を問わずに「支え合う」ために、生活に資本に余裕のあるなしにかかわらず協力する、投資する「人間性」の高さを大震災で共有できた。
 そこには高い意志、目的、目標を「設計」し、「持続」することが必要不可欠だ。

 かってのGDP世界2位で経済立国だった日本には、比較、力不足の政治に期待、依存しすぎてきた。
 今やGDPは新興国の中国に抜かれて、経済力もグローバル化で中国、インド、ブラジルの新興国の追い上げも厳しい世界情勢だ。

 国民「自ら」が人生設計、目的、目標、将来をグランドデザイン化して「生きる」ことの大切さを実感し、持続することが求められる「貧困化」現象の日本だ。 

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