(1)イ・ビョンフン監督作品の韓国歴史ドラマ(histrical drama)の「馬医」が終わった。馬医から王様の主治医にのぼりつめた実在の歴史的人物を描いた長編ドラマだ。
イ・ビョンフン作品は映像美にこだわる手法から出演者が時代背景とともに年を取らないなど美意識が強く荒唐無稽のところもあるが、「ドラマ」に徹してそれも有りだと理解すれば苦にもならずに、いづれも王朝時代の絶対権力の中で「せんみん」(庶民)が正義感をつらぬいて権力の中枢にのぼりつめるヒーロー・ヒロイン成功物語が小気味よく、美形美女も多く見るものを飽きさせないドラスティック(drastic)な展開が目を見張るものがある。
(2)韓国歴史ドラマで共通しているのが王朝時代の韓国社会の王様の絶対権力性と服従性、派閥出身による身分階級性(caste)社会が徹底しているところだ。
日本の武家時代も殿様を頂点とした絶対権力、服従性は共通したものだが、派閥出身による身分階級性が社会制度として権力を保持して確立しているところが、王朝制時代の韓国社会の特徴だ。
派閥身分階級「やんばん」でないと人でないような王朝制時代の身分階級支配社会の韓国で、「やんばん」の名家医師の子として生まれながら父が大罪を被(こうむ)らせられて処刑されて、その子の命を守るために生まれながらにして「せんみん」として育てられ馬医となった主人公の当時の派閥身分階級支配社会での不条理で非人道的(inhumane)な葛藤、闘い、苦労と、最後は王様に高い医師能力、技術を認められて王様の主治医にまでのぼりつめる実在人物の成功ヒーロー物語が「馬医」だ。
(3)現在の韓国社会は異常なまでの学歴、学閥社会と言われて若者社会の弊害、社会問題化しているが、王朝制時代の極端な身分階級支配社会の歴史的背景につながっている、ひきづっているのではないのかと思えるほどだ。
そうすると歴史認識問題、慰安婦問題での韓国政府の日本のかっての植民地支配に対する反発、責任、謝罪要求の強行さも、王朝制時代の特殊な身分階級支配社会の歴史的背景もよく理解しての歴史考察も必要かもしれない。
王制の絶対権力性、特殊な身分階級支配社会の歴史が踏みにじられた思いは、「馬医」の中でも身分階級支配社会での立場がまったく逆転する人々の悲哀を描いてみせて何やら考えさせられるものがある。
(4)朴クネ大統領は元大統領の娘として生涯政治に傾注してその両親をともに暗殺で失い、不遇の中で不屈の精神が国民的支持を受けて政権発足当時は60%台と高い支持率を得ていた。
王朝制時代の韓国は清国など中国を大国として模範にする歴史的背景もドラマで描かれているが、朴クネ大統領も中国寄りの政治思想、信条を持ち日本とは距離を置き疎遠なところがあるといわれる。
日本に対する歴史認識問題での執拗な抗議は韓国国民からの高い支持率にもつながり、一方で国益をみだりに損なうとしてほどほどにと危惧もされている。
(5)朴クネ大統領は家柄から特定の固定支持層を持つと言われるが、旅客船沈没事故の救助対応で国民不満を買い、責任をとってのその後の首相交代では指名候補者がなかなか決まらずに結局は責任をとって辞任した前首相を回りまわって再び指名するという不手際も重なってさすがに支持率も低落傾向にある。
韓国歴史ドラマでは王朝の絶対権力、特殊な身分階級支配社会に敢然と立ち向かう正義、良識の社会庶民育ちのヒーロー、ヒロインが登場するが、朴クネ大統領にとっては憎っくき日本としても時宜、慈愛、信奉を得た愛すべき女王様としての歴史ドラマ同様の名裁定を見たいものだ。
イ・ビョンフン作品は映像美にこだわる手法から出演者が時代背景とともに年を取らないなど美意識が強く荒唐無稽のところもあるが、「ドラマ」に徹してそれも有りだと理解すれば苦にもならずに、いづれも王朝時代の絶対権力の中で「せんみん」(庶民)が正義感をつらぬいて権力の中枢にのぼりつめるヒーロー・ヒロイン成功物語が小気味よく、美形美女も多く見るものを飽きさせないドラスティック(drastic)な展開が目を見張るものがある。
(2)韓国歴史ドラマで共通しているのが王朝時代の韓国社会の王様の絶対権力性と服従性、派閥出身による身分階級性(caste)社会が徹底しているところだ。
日本の武家時代も殿様を頂点とした絶対権力、服従性は共通したものだが、派閥出身による身分階級性が社会制度として権力を保持して確立しているところが、王朝制時代の韓国社会の特徴だ。
派閥身分階級「やんばん」でないと人でないような王朝制時代の身分階級支配社会の韓国で、「やんばん」の名家医師の子として生まれながら父が大罪を被(こうむ)らせられて処刑されて、その子の命を守るために生まれながらにして「せんみん」として育てられ馬医となった主人公の当時の派閥身分階級支配社会での不条理で非人道的(inhumane)な葛藤、闘い、苦労と、最後は王様に高い医師能力、技術を認められて王様の主治医にまでのぼりつめる実在人物の成功ヒーロー物語が「馬医」だ。
(3)現在の韓国社会は異常なまでの学歴、学閥社会と言われて若者社会の弊害、社会問題化しているが、王朝制時代の極端な身分階級支配社会の歴史的背景につながっている、ひきづっているのではないのかと思えるほどだ。
そうすると歴史認識問題、慰安婦問題での韓国政府の日本のかっての植民地支配に対する反発、責任、謝罪要求の強行さも、王朝制時代の特殊な身分階級支配社会の歴史的背景もよく理解しての歴史考察も必要かもしれない。
王制の絶対権力性、特殊な身分階級支配社会の歴史が踏みにじられた思いは、「馬医」の中でも身分階級支配社会での立場がまったく逆転する人々の悲哀を描いてみせて何やら考えさせられるものがある。
(4)朴クネ大統領は元大統領の娘として生涯政治に傾注してその両親をともに暗殺で失い、不遇の中で不屈の精神が国民的支持を受けて政権発足当時は60%台と高い支持率を得ていた。
王朝制時代の韓国は清国など中国を大国として模範にする歴史的背景もドラマで描かれているが、朴クネ大統領も中国寄りの政治思想、信条を持ち日本とは距離を置き疎遠なところがあるといわれる。
日本に対する歴史認識問題での執拗な抗議は韓国国民からの高い支持率にもつながり、一方で国益をみだりに損なうとしてほどほどにと危惧もされている。
(5)朴クネ大統領は家柄から特定の固定支持層を持つと言われるが、旅客船沈没事故の救助対応で国民不満を買い、責任をとってのその後の首相交代では指名候補者がなかなか決まらずに結局は責任をとって辞任した前首相を回りまわって再び指名するという不手際も重なってさすがに支持率も低落傾向にある。
韓国歴史ドラマでは王朝の絶対権力、特殊な身分階級支配社会に敢然と立ち向かう正義、良識の社会庶民育ちのヒーロー、ヒロインが登場するが、朴クネ大統領にとっては憎っくき日本としても時宜、慈愛、信奉を得た愛すべき女王様としての歴史ドラマ同様の名裁定を見たいものだ。