(1)トランプ大統領がウクライナに対して停戦に応じない露側領内への攻撃を容認するとみられる発言をした。戦争にあれはいいとか、してはいけないとかあるはずもなく、国際法など守られずにそれなら最初から戦争などしてはならない。
(2)先日の米露首脳会談では停戦協議が不調に終わって、トランプ大統領は露のウクライナ占領地域の割譲(露領土承認)も視野に(報道)包括的な和平合意を目指す意向も示唆して、一方でNATO加盟国の1国でも攻撃を受けた場合に「安全の保証」をすることをウクライナにも適用する集団的自衛権を露側が容認したと説明した。
(3)そういう論理が守られ成り立つなら、冒頭の戦争の不条理性からいってウクライナが一方的に露側への攻撃をやめる、しないこともあっていいのではないか。ウクライナがNATO加盟を希望しており、トランプ大統領の説明のとおり露のウクライナ攻撃がウクライナの「安全の保証」につながるというならEU、米と協力、結束してウクライナが防衛に徹して露側への攻撃をやめるのも和平への方法論だ。
(4)戦争の不条理性からEU、米の協力、結束によるウクライナの「安全の保証」、集団的自衛権が戦争拡大につながる危険性はある。プーチン大統領も望んではいないはずだ。
プーチン大統領は大ソ連邦復活を目指して領土拡大に執着しているといわれ、ウクライナ停戦協議に応じずに都合のいい話で協議、交渉を先延ばしするだけだ。
(5)トランプ米国もEU、NATOもどこまでウクライナ戦争に関与するのか決め手を欠いて、露への経済制裁も効果はなく、戦況も協議もプーチン大統領に有利な展開となっている。これまでの安倍元首相とプーチン大統領の数十回の北方4島返還交渉でも何が決まって、決まらないのかわからず、はっきりしないまま時間が過ぎて期待は持たせても露の原則論に立ち返るという結果につながり、ウクライナ戦争の協議、交渉でもそのやり方は変わらない。
(6)米露首脳会談は米アラスカ州で行われたが、プーチン大統領は今度はモスクワにトランプ大統領を招こうと述べて、ウクライナ戦争終結などには関心はない。