いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

一時代の終わり、そして始まり。 end of the one era and starting over

2020-12-31 19:56:57 | 日記
 (1)今年のノーベル化学賞はゲノム編集の研究開発者二人に贈られ、年末には日本でゲノム編集技術を利用した高血圧抑制効果のあるトマト販売の筑波大ベンチャー事業が国から認可された。

 ゲノム編集を利用した栄養価の多様で高い野菜などのあたらしい流通時代の始まりだ。日本のスーパーコンピューター「富岳」は計算速度の速さで世界1位となり、「新しい薬の候補となる化学物質の探索」に期待が大きく(蓮舫さんよく聞いて)がんの光免疫療法の薬剤製造販売承認と難病治療克服の開拓に向けた進化時代だ。

 (2)あたらしい時代、社会をつくるのは、けん引するのは政治家ではなく、こういう人たちだと実感させられる今年惜別の知らせだった。イタリアの作曲家エンニオ・モリコーネ(91)、名前を聞くだけですぐにマカロニウエスタンのわくわく活発な刻むようなメロディが聞こえてきて、山本寛斎(76)、高田賢三(81)、ピエール・カルダン(98)とどれも多分着たことはないと思うが時代、社会、ファッションをつくりあげてきた人たち、先駆者(pioneer)が今年亡くなった。

 弘田三枝子(73)、10代シンガーの「子供じゃないの」はパンチが利いた声で印象があり、マッコイ・タイナー(81)米ジャズピアノ、ジュリエット・グレコ(93)仏シャンソン、エディ・ヴァン・ヘレン(65)(え、君まで!)米ロックギタリスト、筒美京平(80)作曲家、近藤等則(71)ジャズトランペット、リトル・リチャード(87)伝説のロックミュージシャン、服部克久(83)作編曲家などなどが亡くなり、確実に一時代が終わり、あたらしい時代に引き継がれる(end of the one era and starting over)大きな節目、過渡期であったことを実感させられる1年だった。

 もちろん時代をけん引し続ける先駆者は多く顕在するが、しかしその次の世代が育っているのか、エアポケットのように失われた時代を迎えるとなってはさみしい限りだ。

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外から見てみれば。 try to look at it from the outside

2020-12-30 20:14:05 | 日記
 (1)中にいては中のことがよくわからないというのは、比喩的ではあるがそのとおりだ。日本はGDP世界第3位の経済国で、アジアを代表するG7国だ。ここ10年では米国に次いで多くのノーベル賞授賞者をだしていて話題性もあり、唯一の戦争被爆国であり平和憲法のもとに戦力不保持、交戦権を有しない平和国家理念の国だ。

 (2)対外的にも影響力のある国際国家として存在感があると思っても不思議ではない。外から日本を見てみるとどうか、中国の広大な国土、人口に圧倒されるようにアジアの片隅にある小さな細長い島国で、どこに冒頭のようなダイナミズム、活力があるのかわからない不思議な国にも映る。

 (3)米国との関係は第2次世界大戦の日本の真珠湾攻撃に米国の広島、長崎への原爆投下で特別な関係にあり、その後も米軍沖縄占領政策に返還後の日米軍事同盟で強いつながりがあり、むすびつきも強いが、その他アジア以外の国からみればアジアの片隅の小さな何をするかわからない島国という印象もあるだろう。

 (4)隣国韓国とは旧日本軍のアジア侵略植民地支配による歴史認識問題、慰安婦問題が一旦は両政府の合意で将来に向けた発展的な関係改善に向かったが、現政権では合意はホゴにされて問題は再び対立悪化をたどっている。

 ともに中にいてはわからない侵略植民地支配に対する加害者、被害者意識の憎悪であり、批判だ。両政府とも立場を逆転して外から考えてみる、見てみることも必要だ。

 (5)中国とは尖閣領有権問題で主張が対立して、広大な国土と人口、軍事力を持つ中国が小さな島国の日本などどうして一握りにつぶせないのかと世界広しで思われているかもしれない。台湾も同じような関係にあるが、1国2制度の香港には強制関与して支配を強めており台湾だけが特別というわけにもいかない。

 日本も含めて国際社会は香港も台湾も中国の一部と認めているので、中国国民からすれば不思議な中国批判だ。お互い立場を逆転して外から見てみることも必要で、見えてくるものもある。

 (6)ロシアとの北方4島問題はロシア側は第2次世界大戦終戦調印で法的にロシア領となったと自国領を主張している。戦勝国側の敗戦国に押しつけ軍事調印がどれだけ法的で普遍的に正当性のあるものか、占領支配は立場を逆転して外から見てみれば(try to look at it from the outside)見えてくるものがある。

 (7)アジアの片隅の小さな島国日本の中にいて中からだけ見ているとわからないもの、ことがあり、見えるものそれがすべてだと思ってしまう錯誤、錯覚もあり、世界との関係のむずかしさだ。

 

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政治、経済、社会革命。 revolution of politics & economics & society

2020-12-28 20:48:31 | 日記
 (1)今年はコロナ社会でこれまでのパラダイム(paradigm)が通用しなくなり、政治、経済、社会革命を考える変革の年を迎える。
 ①コロナ感染流行拡大での政治の対策、対応のあわてぶり、混迷はとどまることがなくて、国民、社会に混乱と不安、不信を招いた。

 ②変えなければならないのは政治、政治家だ。政治家総とっかえ論を書いたが、72才の菅首相に菅首相が頼る78才自民党の二階幹事長が密室談合で実権、既得権益を握る旧態然とした政治構図が情報化時代の情報開示、共有の時代、価値観に適合できるのか、どこからでもあたらしい政治家が台頭して持続的な新しい血、新陳代謝、循環活力型政治構造が必要で、公選法で政治家に定年制を定める政治革命だ。

 (2)経済は今年軒並み指標、指数が悪化して厳しい経済環境となったが、リーマンショックを経験して、反省から雇用維持、信頼に注力して業績を回復した企業もあったが、多くは希望退職、新規雇用縮小、非正規雇止めで乗り越える厳しい現実だった。

 ②テレワーク、オンライン、ワーケーション導入で雇用形態も万能型から個別業務能力ごとの雇用、ジョブ型雇用が世界的な傾向となり、AIとの労働連携、集積、分析、活用があたらしい時代の労働形態の経済革命だ。

 (3)社会は外出、移動自粛、ソーシャルディスタンス、働き方改革で郊外、地方移転もみられて、地方過疎化に変化の動きもみられる。地方社会の税制優遇でさらに地方移転を後押しすることも方法論(methodology)の社会革命だ。

 ②カーボンニュートラル(carbon neutral)実現社会に向けて東京一極集中、地方過疎化解消はテーゼであり、あらゆる手段、方法を考えてやるべきことをやらなければならない。

 (4)一方でIT社会のなかで、教育は昔に戻るじっくり理念(いうなら松下村塾)もアンチテーゼとしてあり、少子化対策として考えられてもいい。
 コロナ社会で抑えつけられてばかりではもたない。責任、自覚のある反転攻勢の政治、経済、社会革命だ。

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ニューライフスタイル、その後。 new life style , after that

2020-12-26 20:47:20 | 日記
 (1)新型コロナウイルスも変異種となると、変化、成長が感じられてあらたな驚異、威力が感じられるが、今のところウイルスは変異するもの、感染力、ワクチン効果に影響はないという言葉を信じて、感染防止に向けて日々注意していくしかない。

 (2)感染防止に向けて政府から新しい生活様式の必要性が語られたが、最近はあまり聞かなくなってすでに定着したのか、新鮮味がないのか、意味がなかったのかどうなのかだ。マスク社会にステイホーム、ソーシャル(パーソナル)ディスタンス、テレワークにオンライン、ワーケーションが求められたが、年末に来て予期された第3波感染力、影響力が各段に強まり、家庭内感染者が増えて高年令者中心に重症者急増で新しい生活様式、家庭どころでない医療崩壊危機に直面している。

 (3)感染源を特定できない複雑な状況で、新しい生活様式も効果があるのか、やることだけはやってあとは天命を待つ心境でしかない。ワクチンの研究開発も実用化が進んできているが、副作用の安全性が担保されているのか、どこまで普及、実用化が確約、確保されているのか、変異種と変化しているコロナウイルスに対応、対抗しうるのかわからないところもある。

 (4)トランプ大統領はさっさと年末休暇に入って、一部にはそのまま1月末のバイデン新大統領就任式まで戻ってこないのではないのかの憶測もあり、医療現場では増え続ける感染者対策で年末年始もないあわただしさだが、静かな年末年始を国民に呼びかけている日本の政府は年末年始をどう対応するのか、トランプ流というわけにはいかない。

 ここにきて政府からは脱炭素(carbon neutral)社会の実現のために2050年までに温室効果ガスを実質ゼロにする目標行動が示されて、静かな年末年始、ステイホームの中で家庭でも考えてみてもいいだろう。

 (5)ポール・マッカートニーさん、ロンドンのロック・ダウンで外出もままならずに思いやられると書いたが、自宅のスタジオでひとりで各楽器を演奏して歌い(以前にもそういうスタイルでアルバムを制作発表した)アルバム「ポール・マッカートニーⅢ」を制作していた。

 解説によるとひとりギター弾き語りでシンプルなステイホーム感、臨場感効果があふれるものもあるようだ。

 (6)これも新しい生活様式の過ごし方のひとつではあり、コロナ社会が人類、社会に突きつけたものは「何か」、何か始めなければならないが、人類、社会に対する命題(proposition)であり、そのとおり2020年コロナ社会が起点となってあたらしいもの、文化、社会、環境をつくりあげられたとする時代がくるだろう。
 

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公費の秘書。 a secretary of public expenses

2020-12-25 20:36:06 | 日記
 (1)日本の最高権力者の首相といえども議員である以上、支援者、後援会は大切でおろそかにはできない。だから安倍(前)首相も忙しい激務をぬって年始と盆には地元(山口)に帰りあいさつ回りをする。

 その安倍後援会支援者を安倍(前)首相主催の「桜を見る会」に一定枠招待して、前日には大手ホテルでの前夜祭を開催して接待していた。

 (2)首相主催の桜を見る会は、政府予算(国民税投資)を使ってこれまで功績のあった人々を慰労する目的での事業なので安倍後援会支援者が一定枠招待されるのは目的外の安倍(前)首相の私的な行為であり公費を使った政治の私物化で認められるものではなく、安倍(前)首相としては後援会主催の前夜祭のほうが主目的だったことはわかる。

 (3)こういうわかりきった構図でも、安倍(前)首相として後援会支援者を前夜祭に招待しておきながら前夜祭参加費をきっちり全額負担させることなど首相であるからこそできない算段で、色を付けることは十分に考えられることで、政治資金収支報告書では色付けは記載しなければならずに、そうすると公選法上は寄付行為として禁止されており両立できないことになり、安倍後援会側が色付けは「なかった」こととして安倍(前)首相も国会答弁で「なかった」と118回(衆院調査局調べ)くり返してきた。

 (4)ところが安倍(前)首相の突如の辞任後になって公設第一秘書がこれも突如に前夜祭経費の色付けのあったこと、収支報告書に記載しなかったことを認めて略式起訴され、安倍(前)首相は国会での虚偽答弁118回の政治責任にしかしこれをしらなかったとして刑事責任は不起訴となった。

 公設第一秘書が一転色付けを認めたのは、安倍(前)首相が辞任して政治的混乱が少ないこと、しかし状況証拠があまりに疑惑色濃くいつまでもなかったことにすれば矢面の安倍(前)首相に直接の疑惑が深まることを避けるため後援会責任者の公設第一秘書が「ひとり」責任を取ったことが考えられて、議員と秘書の言った、言わない、知らないの世界で処理しようとしたものだ。

 (5)公設第一秘書というと公費(国民税投資)からの雇用関係であり、議員秘書というものがどういうためにいて、何をするものか考えれば議員と秘書がそれぞれ勝手に好きなように何かを行動することなどあるものではなく、あってはならずに、それなら公費の秘書はいらない。

 安倍(前)首相、桜前夜祭の色付けをしらなかった、公設第一秘書の一存だったとすれば公設第一秘書は何のためにいたんですかということになって、こういうことをするためにいたんだとすればかけがいのない国民投資(税負担)による公費の不適切使用の責任は大きく、即刻議員辞職ものだ。

 (6)問題は安倍(前)首相と公設第一秘書が共謀したものかどうかではなく、こういうことをする(公設第一秘書は事実を認めている)ために公費で公設第一秘書を雇い、公費を不適切に使用した安倍(前)首相の政治、刑事責任だ。

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