(1)経済に比べて政治は劣るといわれる日本で、歴代首相の中で「この人」はという気骨の(spirited)首相は見当たらない。長らく自民党政権が続いてきて派閥力学、既得権益、密室、政治とカネ(献金)政治でこれはという「改革」をした首相はおらずに、介らいの連立首相、3年半の民主党政権の首相も自己否定内閣で混迷を残しただけで政治を変える国民の大きな期待に応えられなかった。
(2)メディアが安保法制案の成立を目指す安倍首相への提言を歴代首相に求めたところ、自民党政権の歴代首相を除く元首相5人がこれに応えて提言(報道)した。
①細川護熙さん「違憲の疑いの強い安保法制案を成立させれば、立憲主義は崩壊する」、②羽田孜さん「戦争をしないが憲法の最高理念で集団的自衛権は絶対に認められない」、③村山富市さん「国会では数の力で押し切られるかもしれない。主権者の国民が日本のあり方をきめるのだ。あきらめてはいけない」、④鳩山由紀夫さん「辺野古移設を決めたことを沖縄県民におわびする。辺野古は無理だ。集団的自衛権行使は憲法改正が必要」、⑤菅直人さん「安倍首相は立憲主義を踏み外しており、直ちに辞任を求める」(報道)と安倍首相、安保法制案を批判している。
(3)いづれもごもっともな意見ではあるが、安倍首相ともども国民にとっても「この人」たちには言われたくないというのが本音だろう。
細川さん、羽田さん、村山さんはかっての自民党実力者で党内では政権をとれずに離党して新党を結成した小沢一郎さんの後ろ盾介らい政権で、村山さんの「戦後50年談話」以外は存在感、実績は乏しく、鳩山さん、菅さんは推して知るべし政治的資質が問われた首相であった。
(4)鳩山さんは09年総選挙で普天間飛行場移設で「国外、最低でも県外」と主張して大勝し、本格的政権交代を果たして初代首相に就任したが、途端に辺野古移設に方針転換しておいて、今更「辺野古は無理だ」では通らない。
元首相として利用したいロシア、中国、韓国の口車に乗って、安倍政権の意向に反してロシアが併合したクリミア半島を訪れ正当性を主張したり、歴史認識問題で中国、韓国寄りの主張を支持している。その「気骨」を首相時代にこそ見せるべきであった。
(5)菅さんは首相時代に福島第一原発事故に遭遇し、首相自ら現場に乗り込んで事故対策を主導してみせたが、その姿勢から首相退任後は福島に移住して事故対応、復興に尽力するものと思っていたが、東京選挙区で民主党候補と対立する支援候補者を応援するなど党と反目(処分騒ぎ)する行動で話題になっただけだ。
こういう人たちに今更筋論を言われても、国民はこの人たちには言われたくない気持ちだろう。
(6)来年11月の米国大統領選に向けて、現在共和党で最も支持率の高いトランプ候補が米国、米軍は有事には日本を助けることになっているが、日本は米軍を助けることはしない(趣旨発言報道)としてあからさまに不公平感を示している。
こういう米国政府の意向、圧力に対して日本はどういう答えを示すのか。安倍首相が目指す安保法制案はそういう米国政府の意向、圧力に沿った答えだが、日本にも平和憲法があって行動には限界はある。
(7)現在国会審議中の安保法制案は議院内閣制の手順は踏んでいるが、国民の声、不安は直接届かないし、政府は聞く耳を持たない。
29~30日にはほとんど全国で国民の同法案反対、賛成の集会デモ(報道)が行われた。
安倍首相が米国政府の意向、圧力を受けてオバマ大統領に同法案の夏までの成立を約束したが、議院内閣制の手順だけではなく、そうだからこそ「憲法改正」を提案して国民の声、審判を問うべきだ。それが日本の進む道(advance road of japan)だ。
(8)政権による憲法解釈の変更はどこかでキチッと判定しなければならない。それが国民であり、国民の声だ。
(2)メディアが安保法制案の成立を目指す安倍首相への提言を歴代首相に求めたところ、自民党政権の歴代首相を除く元首相5人がこれに応えて提言(報道)した。
①細川護熙さん「違憲の疑いの強い安保法制案を成立させれば、立憲主義は崩壊する」、②羽田孜さん「戦争をしないが憲法の最高理念で集団的自衛権は絶対に認められない」、③村山富市さん「国会では数の力で押し切られるかもしれない。主権者の国民が日本のあり方をきめるのだ。あきらめてはいけない」、④鳩山由紀夫さん「辺野古移設を決めたことを沖縄県民におわびする。辺野古は無理だ。集団的自衛権行使は憲法改正が必要」、⑤菅直人さん「安倍首相は立憲主義を踏み外しており、直ちに辞任を求める」(報道)と安倍首相、安保法制案を批判している。
(3)いづれもごもっともな意見ではあるが、安倍首相ともども国民にとっても「この人」たちには言われたくないというのが本音だろう。
細川さん、羽田さん、村山さんはかっての自民党実力者で党内では政権をとれずに離党して新党を結成した小沢一郎さんの後ろ盾介らい政権で、村山さんの「戦後50年談話」以外は存在感、実績は乏しく、鳩山さん、菅さんは推して知るべし政治的資質が問われた首相であった。
(4)鳩山さんは09年総選挙で普天間飛行場移設で「国外、最低でも県外」と主張して大勝し、本格的政権交代を果たして初代首相に就任したが、途端に辺野古移設に方針転換しておいて、今更「辺野古は無理だ」では通らない。
元首相として利用したいロシア、中国、韓国の口車に乗って、安倍政権の意向に反してロシアが併合したクリミア半島を訪れ正当性を主張したり、歴史認識問題で中国、韓国寄りの主張を支持している。その「気骨」を首相時代にこそ見せるべきであった。
(5)菅さんは首相時代に福島第一原発事故に遭遇し、首相自ら現場に乗り込んで事故対策を主導してみせたが、その姿勢から首相退任後は福島に移住して事故対応、復興に尽力するものと思っていたが、東京選挙区で民主党候補と対立する支援候補者を応援するなど党と反目(処分騒ぎ)する行動で話題になっただけだ。
こういう人たちに今更筋論を言われても、国民はこの人たちには言われたくない気持ちだろう。
(6)来年11月の米国大統領選に向けて、現在共和党で最も支持率の高いトランプ候補が米国、米軍は有事には日本を助けることになっているが、日本は米軍を助けることはしない(趣旨発言報道)としてあからさまに不公平感を示している。
こういう米国政府の意向、圧力に対して日本はどういう答えを示すのか。安倍首相が目指す安保法制案はそういう米国政府の意向、圧力に沿った答えだが、日本にも平和憲法があって行動には限界はある。
(7)現在国会審議中の安保法制案は議院内閣制の手順は踏んでいるが、国民の声、不安は直接届かないし、政府は聞く耳を持たない。
29~30日にはほとんど全国で国民の同法案反対、賛成の集会デモ(報道)が行われた。
安倍首相が米国政府の意向、圧力を受けてオバマ大統領に同法案の夏までの成立を約束したが、議院内閣制の手順だけではなく、そうだからこそ「憲法改正」を提案して国民の声、審判を問うべきだ。それが日本の進む道(advance road of japan)だ。
(8)政権による憲法解釈の変更はどこかでキチッと判定しなければならない。それが国民であり、国民の声だ。