(1)岸田政権は1か月の間に政治と宗教、政治とカネ、失言と多士済々に3人の大臣が辞任、更迭されて、今復興相も政治とカネの問題で野党の追及を受けておりこのままでは大臣辞任ドミノが止まらない非常事態だ。
それぞれに問題は根深く、複雑でどうしてこういう人たちが議員になり、大臣にまでなるのかおかしな話だと書いたが、国会も国会で大臣が辞任したらそれでおしまいではいつまでたってもおかしな議員、大臣は出てくる。
(2)こういう制度、体制、問題を本質的にあらためる、解決、方法を考えることが必要なのだが、そこに至らない、つながらない政治の怠慢性だ。国会議員の数が多すぎるのが本質論だ。
財政健全化に向けて国民に負担を強いる以上、まず議員自らが身を切る覚悟を示す必要性から国会議員の定数削減が議論になることはあるが、利害関係のある国会がいくら審議しても自己に不利益な結論を導き出すことはできないでいる。
(3)国会議員の定数削減で数が減れば比例して選挙での当選必要得票数は高まるが、それだけ選挙戦が激しくなり当選を目的の不正選挙が増えるとも考えられるが、一方でこれまで以上に広く理解、支持を得る有権者層、票田が増える可能性が高まることになる。
定数が削減されれば国民、有権者の一人の候補者、そして議員に注がれる、意識する注目度は定数が多い時より比較大きくなり、つまりより目立つ存在になりおかしなことがやりにくい条件にはなる。
(4)たとえば自治体でひとりの首長を選ぶ選挙で、国会議員国政選挙のような政治とカネ、不正選挙が行われたという話しはそうは聞かれない。幅広く支持を受ける層、票の範囲が増えて、小手先のおかしな選挙手法が通じなくなることは考えられる。
と、期待論、本質論ではあるが、現在の衆参議員定数は多すぎて半数程度に定数削減することは財政健全化からも必要で、これまでの全国地域から多くの国会議員を選出してできるだけ広範囲の多様な国民の意見を代表して国会審議に反映するといってもそうとはならずに、派閥政治力学の数合わせに使われて議員数が多い分国会本会議や各委員会で意見を述べる機会もまったくない議員も多くいて、暇に任せてのおかしな議員も多くでてくる温床になっている。
(5)選挙のたびに1票の格差問題が訴訟になり問題を根本的に解決するためには小手先の解決策ではなく、今の国会議員定数を半分程度に削減することに取り組む必要がある。