(1)世界的な新型コロナ感染流行拡大(pandemic)で世界の政治状況はあまり伝わってこないが、それでもトランプ大統領やブラジル大統領、ベラルーシ大統領など独断、独裁的な政治手法の政治指導者の新型コロナ対策を無視した強がりの唯我独尊的行動が目につく。
新型コロナを「風邪のようなもの」(ブラジル大統領)とか「ウオッカで消毒できる」(ベラルーシ大統領)、マスクをしない(トランプ大統領)と政治指導者の非科学、医学的な発言が続き、独断専行で驚かせている。
(2)世界の新型コロナ感染者数は1700万人(30日現在)、死亡者数66万人(同)という未曽有の事態で収束の打つ手もない世界で、前出のような大統領がさらに不安を掻き立てている。
コロナ前の世界は米国トランプ大統領の米国第一、保護主義の保守専制政治の中で南米、アジアでも同類の独裁政治が続き、欧州では極右勢力の台頭が話題になった。世界政治は協調から一国主義、専制政治が主流となって米中貿易戦争、中国の南シナ海軍事進出を代表とする利害対立、権利独占支配の覇権争いが本格化して、政治、経済、軍事に波及影響を広げていた。
(3)朝鮮半島を取り巻く情勢では、北朝鮮が米国との非核化に応じずにミサイル発射実験を強行して日本海を隔てて日本にとって安全保障上の危険な問題、課題となっている。北朝鮮からのミサイル発射が日本上空を通過する事態に政府、防衛省はイージス・アショア計画(地上でのミサイル迎撃システム)を推進してきた(設置予定自治体からは防衛省のデータ改ざんなどで理解、協力は得られなかった)が、ここにきて河野防衛相が安全上不備の理由から同計画中止を発表してそれではと自民党からはこれに代わる「敵基地攻撃能力」の保有を主張する意見が強く出て、これが憲法第9条の専守防衛趣旨に抵触する恐れがあるとして問題になっている。
(4)国際紛争を解決する手段としての戦力不保持、交戦権放棄の憲法第9条で「敵基地攻撃能力」となると、先制的、攻撃的戦力であり国、地域の紛争、戦争を招く、拡大する手段となるもので、憲法第9条に違反する、越えた先制攻撃能力だ。
さらに中谷元防衛相はこれまでも「米国が『矛(ほこ)』日本が『盾』と言われてきた。しかし米国に打撃力を依存しているだけでは不十分だ」(報道)と主張して、平和憲法による日米安保体制に依存する日本の防衛論にも逸脱した考えを示している。
(5)もともと自民党内一部には核(兵器)保有論も根強くあり、保守思想、志向の強い安倍首相、政権の第9条改憲を目指す体制、体質で戦前回帰の危うい思想が大きくなっていることも考えられる。
世界の保守思想勢力、極右、右傾化の流れの中で、日本でも台頭している自民党中心の強い保守、右傾化であり、コロナ影響同様油断できない。
新型コロナを「風邪のようなもの」(ブラジル大統領)とか「ウオッカで消毒できる」(ベラルーシ大統領)、マスクをしない(トランプ大統領)と政治指導者の非科学、医学的な発言が続き、独断専行で驚かせている。
(2)世界の新型コロナ感染者数は1700万人(30日現在)、死亡者数66万人(同)という未曽有の事態で収束の打つ手もない世界で、前出のような大統領がさらに不安を掻き立てている。
コロナ前の世界は米国トランプ大統領の米国第一、保護主義の保守専制政治の中で南米、アジアでも同類の独裁政治が続き、欧州では極右勢力の台頭が話題になった。世界政治は協調から一国主義、専制政治が主流となって米中貿易戦争、中国の南シナ海軍事進出を代表とする利害対立、権利独占支配の覇権争いが本格化して、政治、経済、軍事に波及影響を広げていた。
(3)朝鮮半島を取り巻く情勢では、北朝鮮が米国との非核化に応じずにミサイル発射実験を強行して日本海を隔てて日本にとって安全保障上の危険な問題、課題となっている。北朝鮮からのミサイル発射が日本上空を通過する事態に政府、防衛省はイージス・アショア計画(地上でのミサイル迎撃システム)を推進してきた(設置予定自治体からは防衛省のデータ改ざんなどで理解、協力は得られなかった)が、ここにきて河野防衛相が安全上不備の理由から同計画中止を発表してそれではと自民党からはこれに代わる「敵基地攻撃能力」の保有を主張する意見が強く出て、これが憲法第9条の専守防衛趣旨に抵触する恐れがあるとして問題になっている。
(4)国際紛争を解決する手段としての戦力不保持、交戦権放棄の憲法第9条で「敵基地攻撃能力」となると、先制的、攻撃的戦力であり国、地域の紛争、戦争を招く、拡大する手段となるもので、憲法第9条に違反する、越えた先制攻撃能力だ。
さらに中谷元防衛相はこれまでも「米国が『矛(ほこ)』日本が『盾』と言われてきた。しかし米国に打撃力を依存しているだけでは不十分だ」(報道)と主張して、平和憲法による日米安保体制に依存する日本の防衛論にも逸脱した考えを示している。
(5)もともと自民党内一部には核(兵器)保有論も根強くあり、保守思想、志向の強い安倍首相、政権の第9条改憲を目指す体制、体質で戦前回帰の危うい思想が大きくなっていることも考えられる。
世界の保守思想勢力、極右、右傾化の流れの中で、日本でも台頭している自民党中心の強い保守、右傾化であり、コロナ影響同様油断できない。