いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

岸田首相の孤立感。 isolation of premier kishida

2024-05-31 20:40:15 | 日記
 (1)プロ野球の西武ライオンズ黄金期の広岡監督にはやはり広岡監督の後を引き継いでその後名監督といわれた森祇晶コーチがいたから、やはり強かった。プロ野球の常勝チームには名監督といわれる人のもとに必ず名コーチ、参謀がいた。

 (2)巨人V9時代の川上監督は長嶋、王さんを主軸に周りにも名プレーヤーが多くいて、前述の広岡、森さんもV9チームにいたが、やはり牧野さんという名コーチ、参謀がいた。川上監督はスーパープレーヤーの長嶋、王さんを擁して誰がやってもV9は当然という論評に対して、誰がやっても3連覇ぐらいはできるかもしれないが9連覇となるとそうはいかない、やってみてくださいと名言を述べている。

 (3)もちろんその後のプロ野球で9連覇の偉業は誰も、どこも成し遂げてはいない。米大リーグでもない世界的な記録(米大リーグはヤンキースの5連覇)だ。やはり名将、名監督でも優秀なスタッフ、参謀を持つことは大切だ。

 (4)政治の世界でも最近では安倍第2次政権で安倍首相を官邸主導政治で支えた当時の菅官房長官の存在は大きかった。安倍第2次政権は7年半の戦後最長を記録したが、菅官房長官は安倍政治の功罪(罪の方が多かったが)織り交ぜた時局、政局での官僚支配政治を推進して、安倍退任後に首相に就任してこちらの方は首相としては決断力、政策力、調整力、実行力に乏しく、国民支持率も低く首相1期で退任することになる。

 (5)政治は官邸主導の官僚支配政治ではなく、国民が選挙で選んで負託する議員による国会、政党政治が国民の意思、選択を反映する、実行するのが基本である。
 岸田首相にはこれといった名参謀、側近はみあたらずに、国民支持率の長い低迷の中で安倍政治を引き継いで安倍氏国葬、政治とカネの一連の裏金問題、先陣を切っての派閥解消、規正法改正、政策活動費、政治団体寄付と税優遇問題で自ら先頭に立って公明、維新に迎合して局面打開に動いているが、党内からは「首相が動き回っちゃ駄目だ」と何でも首相任せに批判の声もあり、つまりは側近スタッフの調整力、まとめ不足で岸田首相の孤立感(isolation)だ。

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風穴を開ける外交協議を。 a diplomatic deliberation for open the air hole

2024-05-30 20:17:51 | 日記
 (1)北朝鮮が拉致問題を含めたすべての日本人に関する調査を約束したストックホルム合意から10年を迎える。何も起こらずにもう10年なのか、まだ10年なのかそれぞれに想い、受け取り方はある。
 北朝鮮の「調査」は形がい化して、調査結果でも日本人拉致被害者のDNA鑑定で真実性がみられず(あるいは疑問性があり)再調査を約束したが、その後北朝鮮は金正恩指導体制が誕生して核実験、ミサイル開発を進めて日米韓が北朝鮮に対して経済制裁を強化して、これに反発した北朝鮮はその後拉致問題は解決済みという態度をとり続け日本と北朝鮮の交渉は途切れたままだ。

 (2)かっては日米韓に中国、北朝鮮に露を加えた6か国(6者)協議が中国をホスト国として開催されていたが、北朝鮮経済制裁強化でいつしか立ち消えになって日本との北朝鮮の交渉窓口は閉ざされたままだ。
 日本など北朝鮮への経済制裁強化策が有効なのか、アジアで中国がほかに唯一の共産主義国家として北朝鮮の後ろ盾となっており日米韓の北朝鮮経済制裁効果は限定されたもので、北朝鮮との交渉窓口を閉ざすことにもなっている。

 (3)北朝鮮の核実験、ミサイル開発で日本海に向けてミサイル発射を今も続け、日本上空を通過して太平洋側に撃ち込むICBM級ミサイル発射の危険な行動もみられて北朝鮮への対策、対応策は必要だが、やはり北朝鮮の後ろ盾の中国をホスト国として巻き込んでのかってのような日米韓に中国、北朝鮮(現在は露は除外される)の5か国(5者)協議を復活することはできるのかどうか、重要で必要だ。

 (4)日本は中国とも尖閣領有権問題を抱えており、台湾問題、軍事力強化の海洋進出による一方的な現状変更で日米韓国同盟国として対立を深めて、経済関係の強化では一致しているが外交、軍事問題では日米韓連携同盟のもとに中国とは対立関係にある。
 中国との関係でどう風穴を開けて北朝鮮を交渉協議の場に引き出すのか、アジア、朝鮮半島の平和安定にとっても重要な外交課題である。

 (5)北朝鮮に対する経済制裁は北朝鮮の核実験、ミサイル開発、発射に対する対抗手段としてやむを得ない側面はあるが、上述したように効果はどうか検証も必要で、まずは中国をホスト国として(説得してと言いたいところだが)巻き込んで北朝鮮を交渉協議の場に引き出すことが北朝鮮の交渉窓口を開くためには重要だ。

 (5)日本の外交、外務省の担当者の人材は十分なのか、10年前までは北朝鮮に対してはそれなりに動き出していた。風穴を開ける外交、交渉協議(a diplomatic deliberation for open the air hole)が必要だ。

 

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女性政治参加の本質論。 essence of political joining of female

2024-05-29 21:14:36 | 日記
 (1)女性の政治への参加率が先進国などに比較して低いといわれる日本は政府が25年までに35%にする目標を掲げているが、次期衆院選で主要6党が小選挙区に擁立を予定している女性候補者はメディア調査で18.1%に「とどまって」いるといわれる。
 目標にほど遠いと報じられているが、目標35%の「数」にとらわれずに18.1%も政治家を目指す「志」の高い女性がいることを評価すべきだ。

 (2)政治は「数」(多数決主義)だけど、個々の政策立案、実行力資質が問われるものでもある。数字だけそろえて目標をクリアーしても、政治を目指す志、意欲、見識、決意、覚悟のある女性が増えることが肝要であり、目標に届かない18.1%の政治を目指す女性がいることの中身に期待、評価すべきだ。

 (3)こうした積み重ね、経験が重要で、政治先進国と比較して日本の戦前、戦後の社会、政治思想、経済構造を無視して政治先進国のレベルにわずかの歴史、時間で一気に追いつくことを期待、考えることの方が無見識であり、国民の半数以上(将来、女性が半数以下になる統計予測もある)の女性が政治参加することは当然の必然性であり、必要性があるが、時代、歴史、社会構造がこれまで拒んできた中で「18.1%」の女性が政治家を目指すことを有為なことと考えるべきだ。

 (4)物事は簡単には変わらないし、変われない。上述したように目標数字だけをクリアーすればそれでいいという問題ではなく、女性自らが考え、行動して政治に志、意欲、見識、決意、覚悟を持つことが重要で肝要であり、そういう女性が少しづづでも増えていくことが必要であり、それは本質的に数字、目標の問題ではない。

 (5)次期衆院選に18.1%の女性候補者がいることが報じられていることは大きな期待であり、そのすべてが政治に志、意欲、見識、決意、覚悟を持って取り組む人であることを願い、政治を変えるダイナミズム(dynamism)となるとすれば低い数字とは考えない。

 

 

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時代の変わり目。 the change of era

2024-05-28 21:04:44 | 日記
 (1)小澤征爾さん、坂本龍一さん、フジコ・ヘミングさんと日本人として世界に活動拠点を持ち活動、活躍してきた指揮者、音楽家、ピアニストが昨年から相次いで亡くなり、日本として時代、年代の移り変わり目(the change of era)を迎えているとの実感はある。

 (2)時代、年代の移り変わり目を迎えていることは、また新しい時代、世代の台頭、躍動に期待できることともいえるもので、これまで先人、達人に薫陶を受けてきたあるいは目標としてきた精鋭たちから世界を目指す俊英が出てくる期待感はある。

 (3)三島由紀夫論からすれば、われわれは輪廻の世界観に生きていて、時代は変わり替わってまた元に戻る、復活するということもあるとすれば、それもなつかしく、フジコ・ヘミングさんは亡くなる前に空にはこんなにたくさんの星があって、そのどこかにきっと真髄するショパンはいて、そこで会って私のピアノ演奏はそれでよかったと言ってくれる(TV特集番組)と述懐していた。

 (4)政治の世界は変わり替わって元に戻ってもパッとはしない。元に戻っては困る時代経験もある。岸田首相は自民党パーティ券裏金問題での国民批判を受けて、4月の衆院3補選は候補者も擁立できない2補選に東京15区では立憲民主党推薦候補者に敗れて全敗となり、静岡知事選でも立憲、国民推薦候補者に敗れて敗北が続く。

 (5)岸田首相が力を入れる6月の一度だけの4万円定額減税は国民からの評価は低く、さらにこれに岸田首相が給料明細に減税額を明記するよう指示して効果をわきまえない押しつけがましさが不評を買っている。
 それでこれまで言えなかったのか、岸田首相の側近の木原幹事長代理は静岡県知事選投票日にTV番組で6月の4万円定額減税を必要に応じて来年も検討する考えを明らかにしている。

 (6)岸田首相は現在支持率低迷にあり、打開する解散総選挙も見通しはなく、9月の党総裁選も難関となっており国民の70%以上が首相交代を支持(世論調査)する中で、首相としているかもわからない来年の4万円定額減税を打ち出すのも認識、理解が甘く、政治の輪廻感はお断りしたい。

 (7)成長と分配の好循環はみえず、賃上げも大型物価高で実質マイナス成長で責任をとろうとしない政治姿勢は、国民の首相交代感は時代の移り変わり目を迎える切実な思いだ。

 

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思惑外れ。 out of hers reckoning

2024-05-27 20:09:41 | 日記
 (1)小池都知事が3選を目指して7月の都知事選に立候補する意向といわれる。これまでなかなか立場を表明してこなかったのはかねてから国政に復帰して首相を目指す政治シナリオを持っているとみられていて、岸田首相の解散総選挙の可能性を見定めていたのか、その可能性がなくなったと判断しての都知事選間近での3選立候補の意向表明とみられる。

 (2)小池都知事は「なぜ」か都民の高い支持率を背景に、東京一極集中のなかで首都東京の豊富な高い財政力を活かした政策を実行してきたが、高校授業料無償化、少子化対策として定額給付制度は周辺地域からの都への移転を加速して課題となっている東京一極集中のへい害解消には逆向する目先の効かない大盤振る舞いの行政、政策が目に付く。

 (3)小池都知事は国政復帰にあたっては挫折続きで、政党は立ち上げても小池都知事(党代表)の突出した独断専行型政治が反感を買って国政政党としては失敗が続いて、先見の明はみられない。国政復帰に踏み切れない背景、事情ともなっている。
 小池都知事は知事としては存在感はあり、これを言うとジェンダーギャップと言われそうだが女性であることが首都東京の象徴的な存在として時代感覚にマッチングして、その小池都知事が政府に対等にモノ言うことが都民には痛快、爽快に映り支持されていると考える。

 (4)国政では高市、上川女性大臣が9月の自民党総裁選に向けて意欲を示したり、担(かつ)がれる話題性もあり、小池都知事としても割って入りたい気持ちもあるのではないかと推測する。小池都知事の都政を外から見ていると、首都東京の豊富な高い財政力にまかせた政策運営は見られるがこれといった思想、信条、理念、政策はなく、それが国政参加への取り組みでインパクトがなく失敗が続いている要因と考える。

 (5)小池都知事が3期目4年先の政治状況、政治シナリオをどう考え、描いているのかわからないが、かって政党合併での議員独断選定で因縁のある立憲民主党の支持率が自民党を上回り、政権交代も現実的問題となっている中で、小池都知事の「次」への主張、政策、政治実行力の重要性は増している。

 

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