(1)今年9月には自民党総裁選が実施される。党規約を改正して安倍総理(首相)が3選を目指しているのは間違いないところで、現在のところでは安倍1強時代を反映して有力な対抗馬は見当たらない。
むしろ世論調査で安倍首相(総裁)の続投に反対する意見が多いことが対抗馬(rival candidate)だ。昨年の総選挙後に自民党の小泉進次郎議員が国民に安倍首相に対する「あき」が見られると発言して世論調査での国民の安倍離れを裏付けるものだ。
(2)そうはいっても、本人、自民党執行部はこれまでの総裁任期2度の党規約を改正して3選を可能にして安倍首相も2020年東京五輪開催にも意欲を示している発言もある。
国民には昨年の森友、加計疑惑で安倍首相本人はもとより同夫人まで関与していた疑惑が野党から追及されて、これに明確、明白な説明もないまま総選挙の大勝でうやむやに済ませそうな事態に反発、嫌気が増している安倍首相の続投を望まない国民多数の意見なのだろう。
(3)自民党では石破茂議員、岸田文雄政調会長、野田聖子総務相が安倍以後の総裁選に意欲を示している。
石破議員は憲法改正で9条2項(戦力不保持、交戦権放棄)を廃止して自衛隊を明記する考えを主張して、北朝鮮の脅威に対抗して核兵器開発にまで言及しており、この強硬姿勢が国民に受け入れられるのか、前々回総裁選では党員支持は当時の安倍候補を上回っていたが党内議員勢力は少数派であり、苦戦はまぬがれないだろう。
岸田政調会長は政策的にはリベラルとみられて保守的な安倍首相の考えとは距離を置いているが、外相で長く安倍政権を支えて安倍首相からの禅譲を期待しているとも見られて発言は積極的とはいえずに存在感が薄い。
野田総務相は閣内にいても今年9月の総裁選への立候補を明言している。しかし最近の自らの選挙地盤の岐阜市長選で自民党推薦候補が大差で敗れて影響力が低下したとみられている。
(4)安倍1強の中で、これまで総裁選に意欲を示している同3名がいづれもこの状況では、党内では安倍総裁(首相)の存在感が高いといえそうだ。
ここで浮上しているのが河野太郎外相の存在(potentiality)だ。安倍第3次内閣で外相に起用されて、これまで独自の政治理念にもとづく歯に衣着せぬ発言で党執行部、安倍内閣とあつれきを演じてきて、今回の安倍内閣でも河野外相の独自発言が問題化すればうまくゆかないと書いた。
(5)河野外相は順調に外国訪問、国際会議出席を重ねて、国際会議での共同議長で困難な意見の集約をまとめて、トランプ大統領のエルサレム首都容認発言後には他よりいち早くパレスチナを訪問して日本独自の中東政策を強く印象付け、国連での米国への同撤回決議に日本は同盟国ながら賛成を表明して存在感を示している。
菅官房長官からは安倍以後の総裁候補として名前があがって(報道)、有力候補として注目されるようになっている。
むしろ世論調査で安倍首相(総裁)の続投に反対する意見が多いことが対抗馬(rival candidate)だ。昨年の総選挙後に自民党の小泉進次郎議員が国民に安倍首相に対する「あき」が見られると発言して世論調査での国民の安倍離れを裏付けるものだ。
(2)そうはいっても、本人、自民党執行部はこれまでの総裁任期2度の党規約を改正して3選を可能にして安倍首相も2020年東京五輪開催にも意欲を示している発言もある。
国民には昨年の森友、加計疑惑で安倍首相本人はもとより同夫人まで関与していた疑惑が野党から追及されて、これに明確、明白な説明もないまま総選挙の大勝でうやむやに済ませそうな事態に反発、嫌気が増している安倍首相の続投を望まない国民多数の意見なのだろう。
(3)自民党では石破茂議員、岸田文雄政調会長、野田聖子総務相が安倍以後の総裁選に意欲を示している。
石破議員は憲法改正で9条2項(戦力不保持、交戦権放棄)を廃止して自衛隊を明記する考えを主張して、北朝鮮の脅威に対抗して核兵器開発にまで言及しており、この強硬姿勢が国民に受け入れられるのか、前々回総裁選では党員支持は当時の安倍候補を上回っていたが党内議員勢力は少数派であり、苦戦はまぬがれないだろう。
岸田政調会長は政策的にはリベラルとみられて保守的な安倍首相の考えとは距離を置いているが、外相で長く安倍政権を支えて安倍首相からの禅譲を期待しているとも見られて発言は積極的とはいえずに存在感が薄い。
野田総務相は閣内にいても今年9月の総裁選への立候補を明言している。しかし最近の自らの選挙地盤の岐阜市長選で自民党推薦候補が大差で敗れて影響力が低下したとみられている。
(4)安倍1強の中で、これまで総裁選に意欲を示している同3名がいづれもこの状況では、党内では安倍総裁(首相)の存在感が高いといえそうだ。
ここで浮上しているのが河野太郎外相の存在(potentiality)だ。安倍第3次内閣で外相に起用されて、これまで独自の政治理念にもとづく歯に衣着せぬ発言で党執行部、安倍内閣とあつれきを演じてきて、今回の安倍内閣でも河野外相の独自発言が問題化すればうまくゆかないと書いた。
(5)河野外相は順調に外国訪問、国際会議出席を重ねて、国際会議での共同議長で困難な意見の集約をまとめて、トランプ大統領のエルサレム首都容認発言後には他よりいち早くパレスチナを訪問して日本独自の中東政策を強く印象付け、国連での米国への同撤回決議に日本は同盟国ながら賛成を表明して存在感を示している。
菅官房長官からは安倍以後の総裁候補として名前があがって(報道)、有力候補として注目されるようになっている。