(1)60年(1月)に現在の日米新安保条約が締結されて事実上、米国が沖縄を占領支配統治する意味がなくなって、駐留米軍基地の提供と大幅な同経費負担を日本に求めて米国の財政負担を軽減して、しかも米軍のアジア抑止力は維持できる方法論として69年に沖縄返還が合意されて、72年(5月)に沖縄は本土復帰を果たした。
この時に核の持込みと大幅な基地維持費負担という「密約」付きの周到テイネイさだった。
(2)安倍首相がロシアを公式訪問してプーチン大統領と会談(summit conference)して、会談内容を共同声明(joint statement)として発表した。日ロ双方がパートナーシップ(partnership)として機能すべき政治的役割、課題に期待するものが大きい結果としての友好、協力関係を強調する共同声明だ。
ロシアは極東、東シベリア開発のための日本の経済協力開発支援に期待し、日本は北方4島返還交渉の進展に期待するものだ。外交上、首脳会談による共同声明発表の意義は大きい。
(3)今回の首脳会談で、両首脳の定期的な相互訪問と両外相の少なくとも年1回の交互訪問を実施すること、日ロ平和条約締結に向けて両国外務省同士が実務交渉を進めて首脳会談で議論する基本理念が確認されたこと(報道)は、日ロ相互利益(win win)の進展にとって大きな前進となるものだ。
今回の首脳会談では具体的な解決策、考えは示されなくて、これからの相互交渉、話し合いの方法論、スケジュールが示されただけだ。
(4)今回安倍首相に経済界の代表団が同行して、すでにロシアの経済協力開発期待に応える協力対応姿勢も示している。会談映像ではプーチン大統領の硬い表情が印象的だった。
北方4島返還では、日本は4島一括返還が主張でロシアはプーチン大統領の「引き分け」(勝ち負けなしの双方が受け入れ可能な解決)論(報道でもその真意は不明との評価だが、2島返還論はある)と隔(へだ)たりは大きい。
(5)ロシア極東、東シベリアは極寒の厳しい自然環境の中で首都モスクワから千キロ以上遠く離れて近代化が進んでおらずに、居住者も限られた地域で対岸の日本の経済協力開発支援は望むところだ。
ここは支援というより「共同開発」による経済特区的な役割の中で、日ロが「共存」できる経済環境整備を通して北方4島一括の日本返還に向けても環境整備を進めたいところだ。
日本にも2島返還、3島返還論など論議はあるが、少々時間をかけても(首脳、外相定期協議が始まる)本来日本固有の領土の北方4島の一括返還が筋論だ。
(6)沖縄返還は同じ自由主義陣営の相互利益の問題、北方4島返還は統治形態の違う国の相互利益問題でその選択肢の幅は狭い。じっくり時間をかけてでも筋論を通すべきだ。
この時に核の持込みと大幅な基地維持費負担という「密約」付きの周到テイネイさだった。
(2)安倍首相がロシアを公式訪問してプーチン大統領と会談(summit conference)して、会談内容を共同声明(joint statement)として発表した。日ロ双方がパートナーシップ(partnership)として機能すべき政治的役割、課題に期待するものが大きい結果としての友好、協力関係を強調する共同声明だ。
ロシアは極東、東シベリア開発のための日本の経済協力開発支援に期待し、日本は北方4島返還交渉の進展に期待するものだ。外交上、首脳会談による共同声明発表の意義は大きい。
(3)今回の首脳会談で、両首脳の定期的な相互訪問と両外相の少なくとも年1回の交互訪問を実施すること、日ロ平和条約締結に向けて両国外務省同士が実務交渉を進めて首脳会談で議論する基本理念が確認されたこと(報道)は、日ロ相互利益(win win)の進展にとって大きな前進となるものだ。
今回の首脳会談では具体的な解決策、考えは示されなくて、これからの相互交渉、話し合いの方法論、スケジュールが示されただけだ。
(4)今回安倍首相に経済界の代表団が同行して、すでにロシアの経済協力開発期待に応える協力対応姿勢も示している。会談映像ではプーチン大統領の硬い表情が印象的だった。
北方4島返還では、日本は4島一括返還が主張でロシアはプーチン大統領の「引き分け」(勝ち負けなしの双方が受け入れ可能な解決)論(報道でもその真意は不明との評価だが、2島返還論はある)と隔(へだ)たりは大きい。
(5)ロシア極東、東シベリアは極寒の厳しい自然環境の中で首都モスクワから千キロ以上遠く離れて近代化が進んでおらずに、居住者も限られた地域で対岸の日本の経済協力開発支援は望むところだ。
ここは支援というより「共同開発」による経済特区的な役割の中で、日ロが「共存」できる経済環境整備を通して北方4島一括の日本返還に向けても環境整備を進めたいところだ。
日本にも2島返還、3島返還論など論議はあるが、少々時間をかけても(首脳、外相定期協議が始まる)本来日本固有の領土の北方4島の一括返還が筋論だ。
(6)沖縄返還は同じ自由主義陣営の相互利益の問題、北方4島返還は統治形態の違う国の相互利益問題でその選択肢の幅は狭い。じっくり時間をかけてでも筋論を通すべきだ。