(1)6月12日シンガポールでの米朝首脳会談の中止を発表したばかりだが、米朝双方から再会談の可能性を探る行動が出始めている。
南北首脳再会談が26日に行われて、トランプ大統領は6.12米朝首脳会談の再調整に向けて30人規模の先遣隊チームをシンガポールに向けて出発させ、政府関係者を北朝鮮に派遣して協議する意向のようだ。
(2)金委員長は南北首脳再会談後に「(首脳会談は)6月12日に予定」(報道)と表明し、「金委員長が朝鮮半島の完全な非核化の意思を明確にし、米朝首脳会談の成功に向けた意思を表明した」(報道)と伝えられている。
当初トランプ大統領が北朝鮮の怒りと敵意を理由に米朝首脳会談の中止を表明(書簡)した時に、こういう状況で米朝首脳が会談をしても実効性、成果はないと書いて、時間を置いて双方頭を冷やした方がいいと書いたが、もう6.12シンガポールでの米朝首脳会談にむけて再調整を進めているという、世界が注目する歴史的、重要な米朝首脳会談に向けてこのような「フラフラ」(groggy)した段取り、足取りではまともな話し合い(そうでなくても、まともな話し合いになるのか疑心的ではあるが)は期待できないだろう。
(3)トランプ大統領に金正恩委員長という両首脳の資質、力量、能力、政治力、経験の反作用、影響があらわれた「フラフラ」した足取りの焦点が定まらない米朝首脳会談の行方である。
それでもこれまで威かく、挑発し、脅威となってきた米国と北朝鮮の軍事的緊張関係の中で両首脳がまず直接会うことが大事という見方もあるが、トランプ大統領と金委員長の首脳同士ではその原理も働かないのではないのかと考えさせられる。
(4)北朝鮮の完全非核化に向けて米国トランプ大統領は完全かつ検証可能で不可逆的な北朝鮮非核化を求め目指すのは間違いないので、北朝鮮がここまですんなり受け入れるのか、これに対価として北朝鮮側が米国にどういう譲歩を求め安全保障を認めさせるのかによって会談交渉はすんなりとはいかないことも考えられる。
当初の米朝首脳会談中止の決定はトランプ大統領からの金委員長宛ての書簡という形式がとられて、歴史的に重要な米朝首脳会談での双方の意思疎通がその程度で十分働いていない実情を示すものとして、この段階での会談成果、実効性は見込めないものだ。
(5)やはりしばらく時間を置いて両首脳が頭を冷やして、意見調整、会談整備、準備をしてから米朝首脳会談を実施する方が責任のある方法論だ。歴史的に重要な米朝首脳会談としてはあまりに唐突で性急な印象はある。
「フラフラ」した足取りの米朝首脳会談で世界の安全保障が語られては問題だ。
南北首脳再会談が26日に行われて、トランプ大統領は6.12米朝首脳会談の再調整に向けて30人規模の先遣隊チームをシンガポールに向けて出発させ、政府関係者を北朝鮮に派遣して協議する意向のようだ。
(2)金委員長は南北首脳再会談後に「(首脳会談は)6月12日に予定」(報道)と表明し、「金委員長が朝鮮半島の完全な非核化の意思を明確にし、米朝首脳会談の成功に向けた意思を表明した」(報道)と伝えられている。
当初トランプ大統領が北朝鮮の怒りと敵意を理由に米朝首脳会談の中止を表明(書簡)した時に、こういう状況で米朝首脳が会談をしても実効性、成果はないと書いて、時間を置いて双方頭を冷やした方がいいと書いたが、もう6.12シンガポールでの米朝首脳会談にむけて再調整を進めているという、世界が注目する歴史的、重要な米朝首脳会談に向けてこのような「フラフラ」(groggy)した段取り、足取りではまともな話し合い(そうでなくても、まともな話し合いになるのか疑心的ではあるが)は期待できないだろう。
(3)トランプ大統領に金正恩委員長という両首脳の資質、力量、能力、政治力、経験の反作用、影響があらわれた「フラフラ」した足取りの焦点が定まらない米朝首脳会談の行方である。
それでもこれまで威かく、挑発し、脅威となってきた米国と北朝鮮の軍事的緊張関係の中で両首脳がまず直接会うことが大事という見方もあるが、トランプ大統領と金委員長の首脳同士ではその原理も働かないのではないのかと考えさせられる。
(4)北朝鮮の完全非核化に向けて米国トランプ大統領は完全かつ検証可能で不可逆的な北朝鮮非核化を求め目指すのは間違いないので、北朝鮮がここまですんなり受け入れるのか、これに対価として北朝鮮側が米国にどういう譲歩を求め安全保障を認めさせるのかによって会談交渉はすんなりとはいかないことも考えられる。
当初の米朝首脳会談中止の決定はトランプ大統領からの金委員長宛ての書簡という形式がとられて、歴史的に重要な米朝首脳会談での双方の意思疎通がその程度で十分働いていない実情を示すものとして、この段階での会談成果、実効性は見込めないものだ。
(5)やはりしばらく時間を置いて両首脳が頭を冷やして、意見調整、会談整備、準備をしてから米朝首脳会談を実施する方が責任のある方法論だ。歴史的に重要な米朝首脳会談としてはあまりに唐突で性急な印象はある。
「フラフラ」した足取りの米朝首脳会談で世界の安全保障が語られては問題だ。