いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

明日は2010年1月1日。  to be happy

2009-12-31 19:48:34 | 日記
 2010年(度)は、経済成長率(GDP国内総生産成長率)を名目プラス3%
(負荷を差し引いた実質プラス2%)として目標数値とする。
 ここ数年はマイナス成長率を続けており、経済成長率プラス3%ということにな
ると、バブル(bubble)経済の余韻が残っていた1991年まで、19年前にさか
のぼる。

 高い数値目標の設定だ。高い目標は、具体的で的確なプログラム、エレメント
(element)が存在すれば、意欲、努力、継続の原動力(motive power)のメイン
・フォース(main force)となる。
 あわせて示されたのは、環境、健康、観光産業での需要と雇用を創出し、20
10年6月までに具体的な工程表(action program)を作成するという、インパク
トのないもの。

 92兆円強の過去最大の来年度国家予算を編成して、その投資効果、機能効果
の期待感を数値で示したものだろう。その国家予算もインパクトのある主要な公約
は実現せず失望感のなか、過去最大の財政赤字で、また、その社会情勢を見れば、
日銀がデフレ経済の脱却は2011年までかかるとの見通しのなか、円高がさらに
経済(輸出産業)に打撃を与える2年連続の不況のままの年を越す。

 さらに、気候変動問題では、二酸化炭素排出量を25%削減(09年比20年ま
で)する数値目標を掲げて、しかし、不況脱却と経済活動の制約(順応化)という
パラドックス(paradox)の厳しい未来社会の融合化が待っている。
 排出量をみれば、削減どころか上昇傾向が続いており、この目標の実現もきわ
めて厳しい現状だ。

 経済成長率は、2010年以降もプラス3%を目標数値とする。中、長期的で具
体的な政治、政策プログラム、エレメントがあれば、示せれば、高い目標も国民、
国勢の一体感、尽力感、達成意欲感をバインド(bind)する効果もある。
 政権交代100日間での政治、政策の信用力、指導力の下降傾向、希薄さが、
期待の大きさのパラドックスとなって経済成長率プラス3%が、首相の言うとおり
「実現できなければ、絵に描いた餅」になって、国民生活に負担となる。

 不況脱却にも、経済活動の制約(順応化)にも、具体的で的確な政治、政策プロ
グラム、エレメントのスピーディな提示による「投資効果」と国民の「果たすべき
役割」について開示すべきだ。
 厳しい社会情勢のなかでも(そうだからこそ)、明確で、時系列のタイムスケジ
ュール、論理的な情報発信が求められる。

 政治の情報発信の「空洞化」が目につく。効果的なプロセス、エレメントが示せず、
説明責任を果たしていない。

 公約を実現しない、できないことに、誰もがあきらめているわけもなく、明日は
2010年1月1日。

 


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気分こそは。正月。  new year's mood

2009-12-30 19:59:03 | 日記
 12月28日は大安ということで、スーパーではさかんに「しめ飾り」の販売宣伝
キャンペーンをやっていた。年末の掃除もすませて、やはり大安の日に玄関先に
しめ飾りを飾りつける家々は多い。
 近年は、建築様式も木造ばかりとはいかないので、硬質なアルミサッシの玄関
ドアの家では飾りつけようもなく、リース式のしめ飾りなんかも見かける。

 (1)しめ飾りは、うず巻き型にしめるタイプと、一文字の一本じめのタイプがあ
り、飾る方も、売る方も大安という日を選ぶ縁起物なのだが、スーパーでは野菜や
食品と同じように棚に山のように乱雑に、ただ積みあげて販売していて、とてもご
利益をという気分にはならない。
 霊験あらたかな神社にでも赴いて祈祷でも受けたしめ飾りならまだしも、スーパ
ーの棚に積みあげられたしめ飾りとなれば、風習というよりはファッション、ビジ
ュアル(visual)的ファッション感覚のものだ。
 ビジュアルとしては、和洋建築物ともに、古いものがあたらしいパラドックス(paradox)
感覚で、玄関のシンボルとしてフィットする。今でもしめ飾りを飾りつける家々は
多い。

 以前は、多くの自動車の前頭部にも飾りつけていたが、もう数年前からほとんど
見かけなくなってきた。自動車の場合は、見た目にも違和感があってビジュアル的
にフィットせず、ファッション感覚から外れるのは自然のこと。
 タクシー業界、流通サービスあたりが始めたのか、随分以前に正月の太宰府を訪
ねた時には、車の飾りつけも全盛の頃で、ここでは他の地域の3倍ぐらいの大きな
しめ飾りを飾りつけて車が走っていて、さすが太宰府、古式ゆかしき地域ではちょ
っと違って映った。

 (2)祝日に日の丸旗を玄関先に掲げている家、もうまったく見かけなくなった。時折
、日の丸旗を見かけると、今日は何の祝日だったかと考えてしまう始末。日の丸旗
そのものにもちろん違和感はないが、玄関先のあのスタイルの掲出となると、今は
ビジュアル的にフィットしない。人によっては戦争に走った悪夢もよみがえる光景
かもしれない。

 風習もファッション感覚で捉えられて、ビジュアル的にフィットするものが継続
されて、しかし、しめ飾りも家々から姿を消していく運命なのかもしれない。古式
ゆかしきしめ飾り(大根や野菜を使ったもの)は年々姿を消している。

 (3)正月気分となると、三が日の初詣でだけは各地の神社仏閣にそれぞれ数十万
人~数百万人の人出が毎年あって、通行規制を受けながらも大変な思いをして初詣
でを欠かさない。
 新年への気分、生活環境の切り替えを実感したいムード・アイテムとして、今も三が
日にこだわった行動習性だ。

 元日の朝の雑煮も多くの家庭では欠かさないし、デパートやスーパーではおせち
料理が正月のメイン商品だ。正月ぐらいは、若者も羽織着物姿で違和感を持たない。
 風習といわれる古来のものも、(イ)衣、(ロ)食、(ハ)住の順序で抵抗感も
少なくて取り入れられて、関心と影響力に高低差がでてくるのがわかる。

 古式ゆかしき古来の習慣、風習もビジュアル、ファッション感覚のものは総じて
すたれ、ムード感覚のものは継続される。
 ついに不況も2年連続で年を越す。気分だけは、正月。今は政治も国民も周りの
ことに気を取られて思考力が、足りない。
 日銀は、来年いっぱいもデフレの懸念を話す。来年は、思考してこそ、打開の年
だ。

 

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創業スピリット(人は多様性の財産)。 foundation

2009-12-29 19:37:51 | 日記
 思えば、1年前は米国のサブプライム・ローン(sub-prime loan)問題に始まり
、リーマン・ショック、GM破たんへと波及して世界経済同時不況が起きて、大変
な年末を迎えていた。
 企業は自己防衛のために派遣従業員を大量に解雇して、住むところもなく年を
越せない人々が公園にあふれていた。

 人間がつくりだした経済力がパラドックス(paradox)に不況というモンスターに
なって、人間を追いつめていた。
 消費市場では、安いものしか買わない、売れない消費者の自衛手段の徹底で、
商品価格は競って急落を続け、このままいけば限りなくゼロに近づくと言われる
まで底を打った。市場では、商品の数ほどマネーが出回らないデフレ経済の到来。
 
 企業は、工場の統合、閉鎖、撤退でスリム化し、ボーナスは15%カットして経
済構造の負の連鎖による景気の下落傾向は、とどまるところがない。
 
 2009年も明けて、地球環境アメニティ、気候変動問題が世界共通の取組むテ
ーマとして登場してきて、日本の先行する先端技術の自動車のハイブリッド化(HV)
が注目されて、糸口となって自動車産業の輸出も回復軌道に乗った。

 太陽光発電によるあたらしい産業と雇用の創出にも期待がもたれ、プラグ・イン
・ハイブリッド(PHV)、電気自動車(EV)開発での次世代社会への付加価値に可
能性もみえてきた。

 日本では、個人収益(年収)、企業収益の減少幅が過去最大を記録している
人間がつくりだした過去最大の経済不況にも、社会環境の変化をとらえて好機
に転嫁する人間の打開策が必ずあることを、この1年間実証もしてきた。
 人間がつくりだした激動(terrible shock)、ショックを人間が乗り越えられな
いことはないと、確信したはずだ。

 社会環境の変化は遅かれ、早かれ必ずやってくる。そこに、効果的に、的確
に対応できる方法論と気構えを持ち続けることだ。

 企業も、経済成長を支えた「創業者」が少なくなった。起業、開発、継続、貢献、
持続を、チーム・ユニティ(unity)として推進してきた「創業者」の「ひと」を「モノ」を
特別に想う、バインド(bind)する強い意思が、いまの時代にも必要だ。

 人は多様性(variousness)をもつ財産。いかなる人をもいかしてこその政治、
経済、社会。今年の年末に想う。

 

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来年は、打開力。  break over

2009-12-28 20:06:02 | 日記
 (1)ラグビーシーズンが開幕した。社会人トップリーグはプレーオフ進出4チー
ムも決まり、全国大学選手権では、近年常勝の早大が破れて、年明けの準決勝
4チームが決定、全国高校ラグビーも始まった。
 大学選手権でもマッチメーク次第では見かけるゲームで、全国高校ラグビーでは
100得点以上の差がつくゲームもあって、若いチームがこういうレベルのゲーム
をしている以上は、世界レベルへの挑戦の視野が開けてこない。

 世界のラグビー先進国のナショナルチームは、北半球、南半球あわせたゾーン
のリーグ戦で質の高い拮抗したテストマッチを繰り返して、スキルとモチーブを維
持している。 
 80分のゲームの中で、一瞬の判断、フィジカル反応が勝負を決めるようなスリ
ルのあるゲームレベルの積み重ねがスキルアップには必要だ。 

 100得点差のゲームで、個人プレーに走った「基本に忠実でないプレーがあっ
た。」との指導者のコメント。基本スキルは大切だ。しかし、サッカーにしろ、今
の日本のスポーツレベルが世界の壁を打ち破れないのは、チームプレー偏重の
個人スキルのレベルに問題があるのはあきらかだ。

 一瞬の場面、チャンスを嗅ぎ分け、個人スキルで抜け出る、抜けきる、打開でき
る反応(response)とフィジカルのスキルアップが求められる。
 国内マッチの中では、基本スキル、チームプレー以上に、個人スキル、個性化
プレーに目を向けて、挑戦する積極的なスタンスが、アスリート、指導者に共にあ
っていい。
 ひとりでも、ふたりでもそういうモチーブパワー(motive power)を持ったアス
リートがでることが、きっと世界の壁を乗り越えるエネルギーとなるはずだ。

 体躯のハンディをチームプレーのバインド(bind)に求めて、小さくまとまりす
ぎている。日本のスポーツは、スケールが小さく感じて、自己満足から抜け切れな
いもどかしさがそこにある。
 国内大会でこそ、展開力の大きい、可能性のあるスポーツスキル、プレーでゲー
ムプランを構成して、個人としてもチームとしても、フィジカルにインテレクト(intellect)
に「打開力(break over)」をつけることが求められる。

 (2)フィギュアスケート(figure skate)男女もオリンピック代表各3名が決まった。
 浅田真央さんは、身体が小さいときはスピンの効いた回転ジャンプを切り札に
高い評価を受けていた。18歳になって成育してからなのか、演技に従来のスピ
ード感がなくなっていた。
 代表決定の選考大会では、演技内容のレベルを下げて安全で確実なプログラム
で、しかし200点を超えた評価でオリンピック代表となった。
 フィギュアスケートの芸術点とかビジュアル(visual)のイメージが要素のスポ
ーツでは、チャンピオンの既成概念を破るのも大変だが、スポーツとしての高いレ
ベルのスキル、演技プログラムでの高得点で、打開する勝負に期待したい。

 (3)ミャンマー軍事政府が、14年間自宅軟禁状態のアウンサンスーチー(64)
さんを解放すると発表した。軍事政権が政敵として長く自由行動を制約してきたが
、オバマ大統領の登場で米国が制裁から対話へ路線を切り替えたことが、打開に
つながったとみられている。来年に向けた世界平和気分の大きな一歩だ。

 来年は、政治、経済、社会、スポーツと打開力(break over)の年だ。

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パラドックスな幹事長。  chief secretary has paradox

2009-12-27 19:45:41 | 日記
 民主党幹事長から、「今更」、「今頃」言われてもの、お「呼び」もしないとこ
ろにまで、ちょっと無邪気(innocence)で、と言っても無視できない、勝手で
ア然とする発言が続く。

 (1)「石油価格も落ち着いてきているので、理解を得られるのではないか。」
理解仕様もない、選挙公約(マニフェスト)違反のガソリンの暫定税率の据え
置き決定で。
 最近の石油価格の設定は、従来の原油価格や輸入価格の変動を適切に
反映したものではなくて、消費市場の動向に合わせた利益追求型。毎日の
ように単価が変動する。石油価格が落ち着く根拠も理由もセオリーがなくな
って、理解仕様もない。

 選挙で公約したのは、「暫定税率の廃止」というインパクトの強いものだった。
100日もたたないうちに、今更、今頃、据え置きでは、理解を得られるはずもな
い。

 (2)「政権を受け継いでわずか3か月。手品、魔法じゃあるまいし、簡単にでき
るはずがない。」 前政権の負の遺産もあり、来年度予算編成でマニフェストを
修正したことについて。
 公開の事業仕分けで行政のムダを検証して、事業の廃止、削減により予算の財源
の捻出に努めたが、収入不足は過去最大スケールとなり、収支インバランス解消の
ため(多分)マニフェストを修正して、一部財源を確保した。

 マニフェスト選挙で、インパクトのある政策提言で国民の圧倒的な支持を受けて
、本格的な政権交代を果たした。
 前政権の負の遺産は織り込みずみで、だからインパクトのある政策の実行で、政
治主導の国民生活重視のスタンスの政策、視点で政治革命を起こすとまで言い切っ
た政権。
 手のひらを返した、異次元の「手品、魔法論理」が出ては、選挙、マニフェスト
が政権奪取のためだけのシナリオだったのかと、理解仕様もなく、ア然とする。

 (3)「1か月ルールなんて、誰が決めたの。天皇の国事行為(のちに公務と訂正)
は、内閣の助言と承認で行うもの。言うんなら、職を辞してから言え。」(要約)
 宮内庁の従来の意向を変更させて、急きょ天皇の会見を実現させた。
 内閣の問題なのに、党の幹事長がわざわざ表舞台に出てきて、正当性を主張した

 背景には、直前に当幹事長が600名にも及ぶ大代表団を率いた中国訪問と官僚
批判が見える。抽象的な表現で、後追いした首相とのインバランスな関係がばかり
が浮いて見える。
 
 総じて、正直な物言いと言えるし、政治、本人の実像を伝える情報公開としては
、これからの参考になるし、パラドックス(paradox)な国民の反省材料として大
いにけっこうなところだ。
 変に立場や場所や状況を考えたりしないところ(パラドックスに選挙だけは別の
ようだった)が、国民の政治家としては、心配で困ったところだが、変に正直な方
のようで。人間としては。

 選挙では、変に表舞台に登場しない訳もわかってきたし、だから民主党の変なと
ころもよく演出してみせてくれた。これからも変なこと演じそうで、メディアの幹
事長向け思考回路の情報公開だけは、しっかりと。
 最近のメディアの独自性、独立性、批判能力にもおかしなところがあるから、逆
に、パラドックスに、こういう変なところもよく見えてくる。

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