(1)4月から電気料金、食料品と値上げラッシュの季節を迎える。2年連続の賃上げは実施されたが物価上昇が賃上げ効果を減少させるスパイラル(spiral)現象で、消費者行動を上向きにはなかなかさせない。
物価目標2%上昇で企業収益、業績を回復させて賃上げ効果に結びつけ消費者行動を喚起するアベノミクスは、結局は堂々巡りのもとのもくあみで、最後のステージの消費者行動上向きに結びつかないジレンマ(dilemma)に陥っている。
(2)景気のいい話もある。日本実業団陸上競技連合が基金を拠出してマラソンで日本新記録を記録したアスリートに1億円の報奨金を贈ることになった。2020年東京オリンピックまでの期間限定でさっそく有望選手からは意欲のある発言が聞かれた。
賞金レースが常態のハイレベルのスポーツ専門競技で1億円が高いのか安いのかは考えものだが、日ごろのトレーニング、意識、取り組みが尋常でないほど厳しいものがあるハイレベル競技で「一発」勝負でクリアできるほど甘くはない中での日本新記録突破の1億円報奨金制度だ。
何しろ10年以上も日本記録が更新されていない男女マラソン競技レベルでのことだ。
(3)速いのは日本のリニア(linear)中央新幹線だけではない。日本の「キリュウ」も相当速い。28日の米国テキサス州での100メートル走で日本の桐生選手「キリュウ」が追い風3.3メートルの参考記録ながらついに9.87秒を記録した。
専門家の分析では仮に記録が公認される追い風2.0メートルでも10秒を切っていた計算(報道)になるといわれる。それ以上に9秒台の記録を持つ米国トップアスリートを抑えての優勝が日本人アスリートとしては画期的なことだった。
100メートル走9秒台突入の話題が先行して、優勝はあまり注目を集めなかったのは以外であった。欧米アスリートに比較して体格で劣り、特に短距離100メートル走ではストライド(stride)の足の長さにハンディのある日本人アスリートがピッチ(pitch)走法で優勝を飾るのはすばらしい素質、身体能力を発揮してみせたものだ。
日本の超高速「キリュウ」が100メートル走で公認9秒台突入ということになれば、1億円では物足りない付加価値効果だ。こちらの方が近い将来に条件がそろえば記録達成の可能性は非常に高い期待感がある。
(4)カネの切れ目は縁の切れ目と昔から言われるが、政府の規制改革会議は企業が金銭で労働者を解雇(dismissal))できる制度の導入意見をまとめた。
経営者側が金銭負担で従業員を解雇できるのが当初の原案であったが、さすがに労働者の生活権が脅かされる恐れがあるとして労働者側からの要求にもとづいた場合のみ金銭補償による解雇を認める方針となった。
経営者側の一方的な都合のいい解雇で労働者の生活権が奪われることも多く、金銭補償による解雇制度化で労働者の権利を守ろうというものだ。
労働者の個人事業主感覚の高い欧米社会では一般的な定着した方法論(methodology)だが、終身雇用制で組織体の一員意識が基本の日本社会ではカネにものを言わせて経営者側の自己都合による解雇を拡大する恐れもある。
解雇は法廷闘争に持ち込まれるケースもあり、企業としては制度上カネで解決できるならこしたことはない(制度確立で解雇がしやすい環境)という思いもあるのではないのか。社会としては適切な運用を監視する必要がある。
物価目標2%上昇で企業収益、業績を回復させて賃上げ効果に結びつけ消費者行動を喚起するアベノミクスは、結局は堂々巡りのもとのもくあみで、最後のステージの消費者行動上向きに結びつかないジレンマ(dilemma)に陥っている。
(2)景気のいい話もある。日本実業団陸上競技連合が基金を拠出してマラソンで日本新記録を記録したアスリートに1億円の報奨金を贈ることになった。2020年東京オリンピックまでの期間限定でさっそく有望選手からは意欲のある発言が聞かれた。
賞金レースが常態のハイレベルのスポーツ専門競技で1億円が高いのか安いのかは考えものだが、日ごろのトレーニング、意識、取り組みが尋常でないほど厳しいものがあるハイレベル競技で「一発」勝負でクリアできるほど甘くはない中での日本新記録突破の1億円報奨金制度だ。
何しろ10年以上も日本記録が更新されていない男女マラソン競技レベルでのことだ。
(3)速いのは日本のリニア(linear)中央新幹線だけではない。日本の「キリュウ」も相当速い。28日の米国テキサス州での100メートル走で日本の桐生選手「キリュウ」が追い風3.3メートルの参考記録ながらついに9.87秒を記録した。
専門家の分析では仮に記録が公認される追い風2.0メートルでも10秒を切っていた計算(報道)になるといわれる。それ以上に9秒台の記録を持つ米国トップアスリートを抑えての優勝が日本人アスリートとしては画期的なことだった。
100メートル走9秒台突入の話題が先行して、優勝はあまり注目を集めなかったのは以外であった。欧米アスリートに比較して体格で劣り、特に短距離100メートル走ではストライド(stride)の足の長さにハンディのある日本人アスリートがピッチ(pitch)走法で優勝を飾るのはすばらしい素質、身体能力を発揮してみせたものだ。
日本の超高速「キリュウ」が100メートル走で公認9秒台突入ということになれば、1億円では物足りない付加価値効果だ。こちらの方が近い将来に条件がそろえば記録達成の可能性は非常に高い期待感がある。
(4)カネの切れ目は縁の切れ目と昔から言われるが、政府の規制改革会議は企業が金銭で労働者を解雇(dismissal))できる制度の導入意見をまとめた。
経営者側が金銭負担で従業員を解雇できるのが当初の原案であったが、さすがに労働者の生活権が脅かされる恐れがあるとして労働者側からの要求にもとづいた場合のみ金銭補償による解雇を認める方針となった。
経営者側の一方的な都合のいい解雇で労働者の生活権が奪われることも多く、金銭補償による解雇制度化で労働者の権利を守ろうというものだ。
労働者の個人事業主感覚の高い欧米社会では一般的な定着した方法論(methodology)だが、終身雇用制で組織体の一員意識が基本の日本社会ではカネにものを言わせて経営者側の自己都合による解雇を拡大する恐れもある。
解雇は法廷闘争に持ち込まれるケースもあり、企業としては制度上カネで解決できるならこしたことはない(制度確立で解雇がしやすい環境)という思いもあるのではないのか。社会としては適切な運用を監視する必要がある。