新しい交通流通化システム

　高速道路は早く無料化を進め、効率のいい流通機能化をはかるのがいい。
　地球環境への影響が指摘され、注目を集めているけど、もうこれだけ道路
が整備され、全国高速道路化して、自動車も基幹産業となって経済に影響力
をもってきてしまった今は。高速道路の完全無料化を進めたらいい。

　そもそも、高速道路建設計画では、将来、無料化を前提としたものもある。
ようやく、首長の革新的な行政指導で料金の値下げが実現するところも出て
きた段階。欧米では高速道路の無料化が一般的。

　高速道路の完全無料化。同じエリアを共有する一般道路と高速道路の乗り
入れ分割が効果的に進み、渋滞緩和が進む。渋滞緩和（スムーズな流通、時
間短縮）が及ぼす経済効果、環境効果、健康効果と社会生活に前向きなメリ
ット効果が大きい。

　日本は、国有の鉄道を中心に移動、輸送手段のはじまりとし、その後、グ
ローバル化による欧米文化を導入して経済発展の基幹として、急速に自動車
産業が移送、輸送の中心としての役割を担ってきた。
　都市と地方の一体化。都市の地方化、地方の都市化を進め、経済発展効果
を推進しようとした。

　その社会効果を高めるため、全国に道路網の整備が進み、高速道路化も進
む。これが、目論見とは別に、土地の値上がり、狂乱物価、経済格差社会を
増長した。
　高速道路の有料化で、同じエリアを共有する一般道路との「すみ分け」が
不十分で、道路の渋滞が日常化する。社会生活、地球環境への影響が著しい。

　高速道路の完全無料化によるメリット効果、さらに自動車の環境アメニテ
ィ指向（ハイブリッド、電気自動車）も環境時代を反映して進み、環境改善
効果もある。

　高速道路料金（ETC使用車）が土、日曜どこまでも１０００円均一になっ
て、新幹線、航空、船舶輸送の環境アメニティ輸送手段への利用減少という
影響がモロに出て、共存共栄体制が崩れだした。
　完全無料化になれば、その傾向はさらに顕著になるだろう。

　各産業が、見合った企業努力をする中で生き残りをかけて適正な競争力を
持ち、産業として「すみ分け」していくのは、消費者、社会産業構造として
は不利益とはならない。
　そこから出てくる新しい流通商品の開発、アクセスの開拓に期待したい。

　高速道路の完全無料化により、新しい時代に合った交通システムができれ
ばいい。
　若年層の自動車離れもあり、時代に適応した交通手段、組み合わせ、取り
合わせの新しい交通流通化システムを育てよう。まずは、高速道路の完全無
料化だ。

　そして、トラック輸送の環境改善。排気ガス規制、通行区分けからも目を
そらしてはいけない。