いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

鰻の季節がやってきた。

2009-07-15 20:01:52 | 日記
 日本でも有数のおいしい鰻の店。夏が近づくとやはり鰻ですかね。その時
がくると、その店に食べに行きます。そう安い値段でもありませんが、他種
料理と比較しても、食べ心地、丼、おひつの鰻の量も考えると、食べた甲斐
がある値段といえる。

 今年は7月19日(日)が土用の丑の日ということで、この店、普段でも
そうですから、ものすごい混雑が予想されます。梅雨明けも例年に比べて
早く、暑さもうなぎ昇りです。

 「ひつまぶし」の商標登録している名店ですから、そういう店で、まず、食
べようという人は「ひつまぶし」を食べるのがいいでしょう。おひつにまぶし
た鰻がきざまれてご飯の上にたっぷり仕込まれて、でてくる。どちらかとい
うとさっぱりとして、「風味」を楽しむ鰻です。

 そこを通過すると、次のステージ、鰻の「味」食感を楽しむ人には、丼も
のです。ふっくらとした厚みの鰻をざっくりと切り分け、ご飯の上と中にも
たっぷりと仕込んであって、本当の鰻の濃い味わいを楽しむなら、丼もの
の鰻がいい。

 いよいよ席に案内されて、注文。鰻がでてくるまで、何もすることないで
すから、食べてる客の顔が自然に目に入る訳です。おいしい鰻ですから、
食べた人が、本当においしい、と言っている声よく聞く。
 これが、ほとんどと言っていいくらい、「むずかしい」顔して食べている。

 おいしい鰻なんだから、もっとうれしそうに、おいしそうに(おいしそう
って、どんな顔)食べればいいのにと思う。子供が、食べたいもの食べる
時の顔って、本当においそうに満面、満足いっぱいの笑みがこぼれる、
見え見えの顔してる。あれですよ。おいしそうな顔。

 日本食は、自分の食べる料理をコースひとくくりにして、目の前に揃え
て食べる。味を楽しみ、仕込みを楽しみ、器を楽しみ、黙々と自我の中で
楽しんで食べる。そういう習慣、仕草がどんな時でも「抜かない」んでしょ
う。

 おいしいもの食べる時は、あの頃の子供の頃のように、おいしいそうな
顔が自然に満面に飛び出てくるような、周囲にも喜び、幸せをまき散らす
ような顔で食べよう。

 鰻の味でいえば、10月頃の鰻が一番脂がのって、おいしい、そうです。
栄養分がたっぷりでも、魚ですからヘルシー、遠慮なくたっぷり摂って、
暑さに向かおう。鰻の季節がやってきた。
 

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