いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

見果てぬ夢の条件。

2009-07-31 20:01:42 | 日記
 競技スポーツは、勝負と記録。勝負に比重をかけるスポーツもあれば、
記録がすべてのスポーツもある。スポーツは勝負と記録が比例するステ
ージ。

 記録にも、何回勝った、負けたの世界と、タイム、距離、高さの世界が
ある。タイム、距離、高さのスポーツの世界は、設定条件が同じという比
較はほとんど不可能なので、記録としては残っても、本来は競技会ごと
の記録だ。

 スポーツが肉体、精神の極地を極めたハイレベルの競技であることか
ら、誰しもそのアスリート・パーソナリティの努力、精進にただ感動する。

 マラソン。42.195kmをひたすら走るだけ。わかりやすい純粋なスポ
ーツだけど、過酷。その中に日常の努力、精進がみせるドラマ性に感動
する。筋書きのないドラマがみせるプリンシパル。

 スポーツの一面。わかりやすい感動をコマーシャルリズムがほっとか
ない。企業イメージと結び付けて、コマーシャルに起用する。
 企業イメージを高める付加価値として、スポーツも人類未踏の記録の
追及となる。経済危機の時こそ、企業イメージをスポーツに求めるケー
スもある。

 プロ化、競技の賞金化、そして科学的支援(ハイテク)による記録追
及となる。

 水泳競技。相当近年まではどの選手も同じ水着スタイルで泳いでい
た。ある時期を境にして、ボディコンシャスの全身を覆う水着スタイルが
目についてきて、今や各種素材の高速水着の時代。陸上競技も抵抗
を抑える同じスタイルの傾向。

 記録は大幅に更新、短縮されて、まるでサイボーグをみる思いだ。そ
こで、研究開発競争の激しい水泳界は、高速水着の素材に制限を設
ける。

 記録の更新、短縮の、人類の見果てぬ夢はある。同じ条件での、
公平な競技比較は、そもそもむずかしいのがスポーツの世界。

 科学(ハイテク)とスポーツ(記録)の間に、各人それぞれの見果てぬ
夢が漂う。

 

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