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オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

ATARIテーマのビデオスロット(2007)

2021年10月03日 17時38分25秒 | スロットマシン/メダルゲーム

ワタシは、今年6月20日にアップした記事「ウェストワード・ホー(ラスベガス)を懐しむ」において、2004年の出来事として、

Ballyが、ATARIの「PONG」や「BREAK OUT」をテーマとしたスロットマシンを発表した」(要旨)

と述べ、さらに

一部のローカルカジノでテスト稼働されたがすぐに姿を消し、以降市場に再び出てくることはなかった」(要旨)

と締めくくりました。

その後、過去のラスベガス巡礼の画像を整理していたところ、ワタシのこの認識を怪しまざるを得ない画像を発掘してしまいました。

問題の画像は、2007年11月のG2Eショウの記録に含まれていました。この年、なんとBallyは再びATARIの「PONG」と「BREAK OUT」を出展していたのです。

2007年のG2Eショウで、Bally社のブースに出展されていたビデオスロット「PONG」と「BREAK OUT」。

ワタシはこの出来事をすっかり忘却していました。しかし、この写真を見ているうちに記憶が蘇ってきて、そういえばこの時は3年前の時のようにATARIのロゴを象ったマーキーはなく地味な展示だったことも思い出しました。そして、先の記事でテスト稼働が行われたと述べているのは、ひょっとしたらこの2007年の展示後のことだったような気がどんどんしてきました。

ゲームのルールははっきり覚えていないのですが、ボーナスシンボルが有効ライン上に並ぶと、それぞれのタイトルの元となった、ビデオゲーム草創期のビデオゲームが遊べて、その結果によってボーナスを得る、と言うものだったと思います。

「BREAK OUT」のボーナスシンボル(左)と、「PONG」のボーナスシンボル(右)。第1リールから第3リールに配されているこのシンボルがペイライン上に並べばボーナスゲーム突入、だったと思う。

「BREAK OUT」のボーナス画面その1。①ボーナスゲーム開始時。 ②ブロックが最後の一つになったところ。すべてのブロックを消したらその時点でボーナス終了。 ③ゲームのリザルツ。すべてのブロックを消去したので最高の配当である200が得られている。 ④ボーナス200獲得。

「BREAK OUT」のボーナス画面その2。①「LEVEL CLEARED BONUS」とあるが、意味はよく分からない。 ②BALL REMAINING BONUS。ボーナスゲームはあらかじめ3つのボールが与えられており、残ったボールが配当になる。 ③BALL REMAINING BONUSは1球に付き5クレジットのようだ。 ④このボーナスで1200クレジットを獲得した。

BREAK OUTのボーナス画面は、たぶん全部を撮影できていません。そのため、ちょっと意味が分からなかったり、つじつまが合わないように見えるところもあります。

「PONG」のボーナス画面。①ボーナスゲームに突入すると、スタートボタンの押下を促される。 ②ボーナスゲーム中。ゲームは時間制で、対戦相手はCPU。 ③ゲームのリザルツ。この画面では「PLAY BONUS」として175クレジットが獲得できている。 ④「PLAY BONUS」に、ボーナス突入時に1ラインにベットされていた数が掛けられる。

PONGのボーナス画面も、同じくたぶん全部を撮影できていません。

ところで、これらのゲームの操作は、コントロールパネル上のボリューム・コントローラーで行います。

コントロールパネル上のボリューム・コントローラー(中央右のダイヤル状のもの)。

しかし、この二つのゲームが市場に定着することはありませんでした。一つには、ボーナスゲームに要する時間が長すぎたということもあったのではないかと思います。しかし、最大の理由は、21世紀の現代において草創期のビデオゲームに反応するのは、ワタシのような屈折したレゲエファンくらいしかいなかったということなのかもしれません。

ともあれ、なにぶんにも14年前のことで相当に記憶が曖昧になってはいますが、少なくともBallyがATARIのビデオゲームをテーマとしたビデオスロットを、2004年と2007年の2回に渡って発表していたことは、これでもう忘れずに済みそうです。


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