オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

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新・ラスベガス半生中継 2016年4~5月(7) ラスベガス4日目(帰国日)

2016年07月18日 13時22分40秒 | 海外カジノ
いよいよ最終日です。今日の夕方、帰路に着きます。

ところで、拙ブログの更新が延び延びになってしまった原因は、この日のロサンゼルス空港でのトラブルにあります。あまり思い出したくないことなので筆が進まないまま放置していたため、この日の記憶がすでに曖昧になってしまっていますが、自分のための記録を目的としている以上、思い出せる分はなんとか記述していこうと思います。

この日の写真を見ると、まずサンコーストのバフェイでブランチを食べています。


今回のバフェイは、昨年来た時に食べたキャベツ炒めが目的だったのですが、この時は全く残念なことにありませんでした。だからというわけではないと思うのですが、この時は、ワタシにしては珍しく、バフェイなのに炭水化物系を多くいただいています。

しかし、なぜわざわざサンコーストまで行ったのか、記憶が定かでありません。ただ、前に来た時に換金しそこなっていたチケット(10ドルくらい)があったので、この機会に換えたような気がします。その後、ノース・プレミアムアウトレットのリーバイスショップでワークシャツを4着買ったついでに、ビデオスロットのせいで溜まりまくっている小銭を処分するつもりで、自販機でコーラを買いました。自販機は5セント玉から使えるので、2ドルのコーラを買うと、結構ポケットを軽くすることができます。

その後は、空港に行くまでの間、またメインストリートステーションでビデオポーカーをして過ごしました。またもやうっかりクワッズなどが出たり、4ロイヤルが2回ディールされるなど、それなりに遊べはしましたが、最終的には残念な結果で終わってしまいました。


(1)⇒(2)
(3)⇒(4)
2回の4ロイヤルもこのように残念な結果となりました。普段であれば、これをネタとする不幸自慢を述べ立てるところではあるのですが、今回はそんな気分になれません。理由は以下に続く…


そろそろ時間となったので、空港に向かう途中でガソリンを給油し、車を返して空港に向かいました。空港では、最後の一勝負としてビデオポーカー(TD25セント)を打ちました。4A+ローカードで1000ドルを狙ってのことですが、敢え無く粉砕されました。この後はロサンゼルスで1時間強の乗り継ぎを経て、日本に向かいます。

ロサンゼルス空港に到着し、国際線に乗り継ぐのですが、ここでワタシは生まれて初めての大失敗をしてしまいました。

セキュリティを通過し、さあ、急いでラウンジに行ってごはんとビールをいただこうと20mほど進んだところで、ワタシはパスポートと搭乗券を手に持っていないことに気づきました。そう言えばさっきセキュリティを離れる間際に、検査を受けた手荷物のトレイのひとつに、赤いパスポートと搭乗券と思しき紙片が乗っているのを見て、「ああ、誰かが荷物と一緒にX線を通したのだな」と思ったのを思い出し、急いでセキュリティに取って返したのですが、その時には既にその荷物はなくなっていました。

その場で、セキュリティの係員に、「たった今ここを通ったのだが、パスポートと搭乗券をここに置き忘れてしまっただ。何か気付いたことはねえだか」と聞いてみたのですが、係員は「思い当るところはない、まあ落ち着いて自分の荷物を全部調べてみろ」と言います。言われるままに改めて全部調べてみましたが、見当たりません。「いや、やっぱりない」と答えると、「あっちのセキュリティブースでカメラの映像を調べてもらえ」と言われ、指さす方向のブースに行き、退屈そうに座っている太った黒人のおっさんにわけを話すのですが、やる気のなさそうなやたらと落ち着き払った態度で、「それはできない」というばかりです。「でもあっちで、ここでそう聞けと言われただ」と言ってみても変わりません。

一旦諦めて、ひょっとして、気付いた人が届けてくれてはいまいかと期待して搭乗ゲートに行ってみましたが、ここでも届け出はないとのことでしたが、ちょうど空港係員の人がいたので、その人に取り次いでくれました。その人は、「もう一度セキュリティゲートを調べてみましょう」と言って
一緒に戻り、積み重ねられているトレイを一つ一つ持ち上げて調べてくれました。ワタシも一緒にほかのトレイの山を調べたのですが、見つかりません。係員は、さっきワタシが行ったセキュリティブースに行き、事情を説明してくれたのですが、警備員の動きは鈍く、らちがあきません。そうしているうちに係員の携帯電話が鳴り、いくらかのやり取りを終えた後、「今搭乗ゲートから連絡が入り、お客様のパスポートと搭乗券が届いたそうです」と告げてくれました。

係員とともに搭乗ゲートに向かうと、グランドホステスが「お客様、無事見つかりました」とにこやかにパスポートと搭乗券を手渡してくれました。「見つかってよかったですね」と喜んでくれる空港係員に丁重にお礼をいい、いくらかのチップを渡そうとしましたが彼は固辞し、去っていきました。東南アジア系に見えるけれども日本語が堪能な彼の親切をワタシは忘れないでしょう

こんなトラブルのためにラウンジに行く暇もなくなり、女房には心配と迷惑をかけてしまいました。女房は「ばーか」と言って冷ややかに笑いますが、今回ばかりはドタマがあがりません。ひたすらすまなんだすまなんだと謝って、無事に帰国することができました。

海外旅行と言うものをするようになって20年あまり、ラスベガスだけでも50回以上行き来しているワタシですが、パスポートを一時的にしろ見失うなんて初めてのことです。これも「慣れ」のせいでありましょう。次回からは一層気を付けて、二度とこんなみっとも恥ずかしいことはするまいと心に誓って、今回の旅を終えたのでした。


国際線の機内で出たスナックと夕食。

新・ラスベガス半生中継 2016年4~5月 完