オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(6) DAY 4・ローカルカジノ巡り

2023年11月26日 17時51分00秒 | 海外カジノ

本日の予定:
①午前中はG2E最終日の今日だけ一般公開するというAristocratを覗く。
②以降は南のGreen Valley Ranchを始点に、ボウルダーハイウェイを北上しながらいくつかのローカルカジノを巡る。
③ハンバーガー店「Five Guys」で夕ごはん。

本日の順路マップ。①Venetian Expo(G2E会場) ②Green Valley Ranch ③Jokers Wild ④Sam's Town ⑤Boulder Station ⑥Five Guys(夕食)

①G2EのAristocratブースに入場。詳細は前々回の記事「新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(4) DAY 3・G2E(前半)」で言及。

②G2E後はローカルカジノを巡る。まず昼前にGreen Valley Ranchに到着。ここはStation Casinos社の、「Red Rock Resort」と並ぶ旗艦店。ローカルだが大型で豪華。ワタシは過去に2度ほど宿泊しているので、同行者3人があちこち見て回る間、もっぱらBPのトリプルプレイで遊ぶ。1時間ほどの間にクワッズが8回(2~4が2回、5~Kが6回)出てくれたこともあり、$120ほどお金が増えた。

この時点で232.5ドルあるが、この後200ドル(800クレジット)まで減ったところで終了。

③ボウルダーハイウェイに出て、Jokers Wildへ。コロナ禍前までワタシが贔屓としていたBoydゲーミング系列の小規模カジノで、10年くらい前に一度、女房とここのカフェに食事をしに来たことがある。その時は安いレート(クラップスのミニマムは$3だった)のテーブルゲームが普通に設置されていたが、今回久しぶりに訪れたらテーブルは全てETGに置き換わっていた。人件費抑制は最近のラスベガスのカジノでは大きなテーマであるようだが、これはワタシにとっては嬉しくない変化だ。

ここではゲームはしなかったが、ビデオポーカーをチェックしていたら、1台だけフルペイのDBを発見した。ビデオポーカーの情報サイト「VPFREE2」には掲載されていなかったが、教えてあげるべきだろうか。

Jokers Wildの外観。

フルペイのDBが搭載されたビデオポーカー機を入れた内部の様子と画面の拡大。

④次はボウルダーハイウェイを北上し、Sam's Townへ。ここもBoydゲーミング系列で、コロナ禍前はワタシが最も頻繁に利用するカジノホテルの一つだった。10年ほども変わらなかったマシンレイアウトが若干変更されており、うっかり目的でないゲーム機で何回かプレイしてしまった。ここでの収支ははっきり覚えていないが、少しマイナスだったような気がする。

間違えてプレイしてしまったトリプルプレイ機。本当はプログレッシブが付いている機械で遊ぶつもりだったのだが、マシンレイアウトが変更されていて騙された。その結果、「違う、それじゃない」ストレートができてしまったが、プログレッシブ付きの方では最低でも1400ドル、最高では1660ドル以上に育っていたので、むしろ「それじゃない」ので良かったのかもしれない。と思うことにする。

⑤ローカルカジノ巡りの最後は、Sam's Townからさらに北にあるBoulder Station。ここもStation Casinos系列で、規模は大きいがGreen Valley Ranchよりも雰囲気が庶民的(実際、部屋代も安い)。今回久しぶりに訪れたが、バフェが無くなってフードコートになっていたり、ファミリー向けのゲームアーケードが拡張されているなど、かなり大きく改装されていた。ここのクラップスのミニマムも$15になっていたが、ETGのクラップスは$5ミニマムだった。

Boulder StationのETGのクラップステーブル。ミニマム$5は今や貴重なので、ETGに抵抗が無ければアリかもしれない。ただし、Station系列のクラップスはフィールドベットのペイアウト率が低い(2と12のオッズがどちらも3倍)点には目を瞑る必要がある。

⑥本日の最後は、二日目の車のトラブルで世話になった作業員(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(2) DAY 2・その1:今日もゲーム三昧、のはずが)がお勧めしていたFive Guysで夕ごはん。「ちょっと高い」と言っていた通り、ハンバーガーとドリンクで$15.36(税込)だが、多くのトッピングオプションがある。標準的なトッピングは「All The Way」の一言で済み、それでマヨ、ケチャップ、マスタード、ピクルス、レタス、トマト、グリルドマッシュルーム、グリルドオニオンの8種が乗る。これに、カスタマイズオプションとして標準のトッピングの増量の他、ハラペーニョ、レリッシュ、BBQソース、A1ステーキソース、ホットソースなどが無料で追加できる。ワタシはハラペーニョを追加してもらった。グリルドオニオンやグリルドマッシュルームが標準で入るファストフードのハンバーガーは珍しいと思う。確かに「ちょっと高いけど」おいしいので、次回巡礼時にもぜひリピートしたい

Five Guysはラスベガスに8店(現在時点)あるが、フラミンゴ通りとメリーランド通りの交差点の、「Target」があるマーケットプレイスの店が行き易い。ただ、営業時間は11時から22時までとのことなので、時間の観念を失いがちなラスベガスでは注意が必要。

Five Guysの外観。

店内の様子。

チーズバーガー。他の広域チェーン店のような専用の包み紙ではなく、アルミホイルで包まれている。

クラウンを外したところ。バーガーの右下、4時の方向に鮮やかな緑色のハラペーニョが見える。おいしい。

(DAY 5につづく)


新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(5) DAY 3・G2Eショウ(後半)

2023年11月19日 20時39分41秒 | 海外カジノ

**************** 先週に引き続き3日目G2Eの記録その2

◆ARUZE
・今年の2月に破産申請をしたARUZEだったが、スロットマシン部門は同業の「Play Synergy」社に買収され、そのPlay Synergy社は今回のショウに「ARUZE」の名で出展してきた。これはショウの後で知ったことだが、今後Play SynergyはARUZEの名で商売をしていくとのこと。

・余談だが、破産前のARUZEが力を入れていたETG(Electoric Table Game)部門は同業大手の「Interblock」に買収されたとのことだが、今年のInterblockのブースは完全クローズド展示で入ることができず、状況の確認はできなかった。

①今回のARUZEのブース全体。かつてと比較するとずいぶんと小規模になってしまった。 ②ブース最前面に置かれたビデオスロットは、湾曲液晶を使っているとはいえ、今のトレンドから見れば平凡な印象。 ③ー④おそらく今回のショウでは唯一スキル・ベースドのゲーム機を出展していたが、殆ど注目されていなかった。スキル・ベースド・ゲーミングは完全に命脈が尽きたと考えて良さそう。③のドライブゲームには「Play Synergy」の銘が入っていた。

◆KONAMI
・2017年からスロットマシンの台間スペーサーにデジタルサイネージを組み込むバンクが登場し、2018年、2019年と各社から様々なスタイルが提案された(関連記事:ラスベガス半生中継・2018年10月 (8) G2E2018メモ)が、今年はそれが3台、または4台を円形に組んだ小型バンクの形に収斂してきた感がある。KONAMIはこれまでメダルゲーム機のギミックを流用・応用したギャンブルゲーム機を出展して、良し悪しはともかく独自性を感じさせていたが、今年はそれがなく、潮流に乗った形状のバンク多く出展しており、良く言えば普通の、悪く言えば退屈なメーカーとなっていた。

①KONAMIのブース外観。いつもよりも小規模だったような気が? ②-④デジタルサイネージをスペーサーに仕込んだ小型バンク。当分はこのような形状のバンクが増えて行くのだろう。

◆SEGASAMMY CREATION
・SEGASAMMY CREATION (SSC)が小規模ながらも出展し、いくつかのビデオスロットを出展していた。ラスベガスでのG2Eには昨年から出ているそうだ(マカオで開かれるG2Eアジアにはずいぶん前から出展しているらしい)。注目の新興企業としたいところだが、出自が日本の4号営業の企業のせいか、出展機種にその雰囲気が感じられるところが不安。アルゼの機械にもそういうところがあって、だからワタシはアルゼのゲームには食指が動かなかった。「日本の4号営業とゲーミングは違うんだと口を酸っぱくして言ってるんだけどねえ」とはSSCの中の人からも聞いたのだが・・・

①SEGASAMMY CREATIONのブース外観。まだ小規模だが、今後大きくなっていって欲しいものだ。 ②「GAMERA」と「BEAST KING(獣王)」。日本ではヒットタイトルなのだろうが、所詮はガラパゴスタイトルを自慢げに持ってくるセンスはちょっとまずいと思う。 ③湾曲液晶はもはや当然の技術となっており、SSCも導入していた。中央と右の「HOUSE OF THE DEAD」はそれなりにヒットしたらしい。 ④バカラ(左)があるところを見ると、ETGにも取り組むつもりがあるらしい。

◆EVERI
・ヘンなゲームを積極的に開発するEVERI(関連記事:新ラスベガス半生中継2019年G2Eショウ(4) DAY 2:G2Eショウその2)は、今回も従来のスロットマシンの文法から外れたヘンなゲームをいくつも出展していた。

①EVERIのブース。 ②ヘンなゲームその1「Blazing Grand」。トッパ―には「WIN WHAT YOU SEE (見たままが当たり)」と謳われおり、ペイライン上に並んだ数字が当たり額となる。ベットを増やすことによって有効となるリール数が増えるバイアペイ方式は、かつてBallyが作っていた「Green Machine」に通じる。 ③ヘンなゲームその2「PROJECT MOON」。おそらくは開発中の参考出展。ベットボタンを押すとロケットが点火され、上昇している間賞金額も上がって行く。停止後は賞金を受け取るか、更に高い賞金を目指してそのまま次のベットを行うかを選択するが、ベットすると1/10の確率でロケットは爆発し、それまで獲得していた賞金はすべて失う。レトロモダンなタイトルにセンスを感じる。④ヘンなゲームその3「BIG BUBBLE」。画面に現れる泡をタッチすると割れて、当たりであれば獲得額が表示されるだけ。アバンギャルドに見えるが、パンチボードの変種と言えないこともないかも。

これらヘンなゲームにも、過去にあったゲームの要素は感じられる。つまるところ、ギャンブルの基本的な要素は既に出尽くしていて、それをどう表現するかで保守と革新に分かれるのだと思う。革新的なゲームにチャレンジするメーカーは応援したい。

◆本日の夕ごはん
・以前、サムズタウンのバフェで一緒になったおっさんに勧められて以来、行く機会を得ぬままずっと気になっていた「ファーマー・ボーイズ(Farmer Boys)」へ。勝手にレストランだと思い込んでいたが、セルフサービスのファストフードだった。いや、安く済むのは大いにありがたい。ワタシはジャガイモを避ける意味で「ダブルビッグチーズ(単品$8.49)」とレギュラーサイズのソーダ(単品2.79)で、税込み$12.22邦貨換算でおよそ1850円。円安が憎い。おっさんが勧めていただけあって、ハンバーガーはおいしかった。今後の選択肢に加えたい。

ファーマーボーイズの「ダブルビッグチーズ」(上)と、クラウンを外したところ(下)。チーズでパティがクラウンに貼り付いてしまっている。

(DAY 4につづく)


新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(4) DAY 3・G2Eショウ(その1)

2023年11月12日 19時46分58秒 | 海外カジノ

3日目の今日は今回の巡礼のメインイベント、G2E見物の日。

・朝10時に集合してG2E会場のヴィニーシャン・エキスポ・センター(旧サンズ・エキスポ)に向かう。この期間のヴィニーシャン、及びパラッソの駐車場は満車になったり入れたとしても出る時に大いに苦労する経験を過去にしているので、向かいのtiに車を停めて徒歩でヴィニーシャンに向かう。

・会場で、事前にメールで受け取っていたバーコードを提示してバッジ(入場証)と交換するが、その行列がものすごいことになっていた。やはり前日に事前登録しておけば良かったと後悔しかけたが、列はかなりスムーズに進み、10分程度で手続きを終えることができた。

◆ARISTOCRAT
・今年のARISTOCRATのブースはクローズド展示で、中に入るには事前の登録が必要だった。とは言え、外から柵越しに展示を見ることはできたし、またショウ3日目(最終日)はオープン展示となって特に手続きなく誰でも入れた。見込み客への対応に力を入れた結果か。

BUFFAROLIGHTNING LINKでこの15年間世界のスロットマシンの潮流をリードしてきたARISTOCRATの今回のメインは、全米No.1の人気のプロスポーツリーグNFLをIPに取り入れた一連のシリーズだった。NFLには32チームが属するが、プレイヤーは自分が贔屓とするチームをゲームのテーマとして遊ぶことができるなど、従来のIPモノとは一線を画す仕掛けがあった。他社が真似ることはできたとしても、いや、ARISTOCRAT自身でさえ、これを超えるコンテンツを今後作れるのだろうか。欧州でサッカーならあり得るか。

①柵の外から見たARISTOCRATブースの一部。ここはBUFFAROやLIGHTNING LINKシリーズの新作などが展示されている一角。 ②ブースの入り口には巨大な米式蹴球のヘルメットのオブジェが飾られていた。 ③-④NFLの一連の機種を展示する一角の床にはグリダイアン(米式蹴球のフィールドのこと)柄の人工芝が敷かれていた。

・ショウ最終日のオープン展示で入場したら、カジノホテルで発生するいろいろな支払い、例えばゲーム代だったりホテル代だったり飲食代だったりで使用できるのみならず、プレイヤーズカードの機能も持つスマホのウォレット機能のモデル展示を発見。今後はこのようなシステムがスタンダードとなって行くのかもしれない。

◆IGT
・IGTは大歌手「ホイットニー・ヒューストン」をテーマにしたビデオスロットが一押し。エントランスのゲートには、ホイットニーの衣装やゴールドディスクなども展示されていた。ただ、これまでマイケル・ジャクソンやブリトニー・スピアーズなど芸能界のビッグネームをIPに採り入れたスロットマシンはいくつも作られてきたが、彼らの人気ほどにヒットした例はない

①-②WHITNEY HOUSTONの展示の模様。 ③ゲームは「LIGHTNING LINK」のインスパイア・発展形らしい。 ④ホイットニーの衣装や受賞した数々の実績も展示されていた。

・もう一つ、49インチ湾曲液晶を縦に二つ配置した巨大な「PROSPERITY LINK」も大きく展示されていた。初めて紹介されたのは昨年の5月で新製品ではないが、ゲーミング業界誌が主催するベストゲーム賞を受賞したり、業界の調査会社のレポートで常に3位以内にランキングされるなど話題作ではあるらしい。二種類のゲームがあり、それぞれで異なる中国美女が出てきて何かしてくれるとのことで、「PROSPERTY(繁栄)」のネーミングとともに、いかにも中国市場を意識したゲームであるように思える。

・IGTと言えばビデオポーカーの最大手メーカーでもあるが、なんだかよくわからないポーカーゲームがいくつも展示されていた。ビデオポーカーのバリエーションを増やす工夫自体は40年前から試みられ、それらのいくつかは今も生き延びているが、そろそろ無理を感じるようになってきている。ゲームの構造上、提供できる最高の大当たりをあまり大きくできないビデオポーカーにはどんな将来が待っているのか。

①PROSPERITY LINK。49インチモニターを縦に二つ並べ、ハッタリは効く筐体になっている。 ②-④よくわからないビデオポーカー。これまでに習得してきたストラテジーが使えないので、いっそsigmaやCRONがやっているような、ビデオスロット寄りのゲームを作ってくれた方がまだ遊んでみようという気になれる(個人の感想)。

◆LIGHT & WONDER (旧Scientific Games)
・元来が宝くじ会社のScientific Games社は、2011年にBarcrestを、2013年にWMSを、そして2014年にBally(その子会社となっていたShuffle Master含む)をと買収を繰り返してきた。そのScientific Gamesは2021年時点で88.3憶ドルもの負債を抱え、2022年、宝くじ部門とスポーツブック部門をアトランタのBrookfield Business Partners社に売却することを決断した。これにより、今後はBrookfield Business Partners社がScientific Gamesを名乗り、残ったマシンゲーム部門は「LIGHT & WONDER(以下、L&W)」と名前を変えることとなった。

・そのせいか、今回のL&Wの展示は、MONOPOLY、QUICK HIT、BLAZING 7、WONKAなど過去の人気シリーズの後継機ばかりで、2019年の時のような攻めた新機種やチャレンジが見られなかった。いや、実際は表面からは見えにくいイノベーションがあるのかもしれないが、2019年時のような「センス・オブ・ワンダー」は感じられなかった。ひょっとして今後、L&Wは縮小したり分裂したりなどと言うことが無いことを祈りたい。幸い、今のところ市場でL&Wが占める割合は減ってはいないように思われる。

①-③L&Wのブースの様子。個別のゲーム機の写真がないところに、ワタシの失望の大きさが表れている。それにしても、新社名はすぐにジョージ・ルーカスが立ち上げた特撮専門工房の「Industrial Light & Magic」が連想され陳腐な印象を得た(個人の感想)。

(G2Eショウその2に続く)


新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(3) DAY 2・その2:本日のゲーム三昧

2023年11月05日 15時42分24秒 | 海外カジノ

・車を交換後、5分の距離にある「タウンスクエア」内の「ベロシティ・eスポーツ(Velocity eSports)」に向かう。オープンは2022年10月と新しい施設だが、ここは2021年末まではその経営にセガもかかわっていた「ゲームワークス(Game Works)」だった。

eスポーツを謳うほか、未成年は立ち入ることができないバーを併設するなど、昨日行った「デイブ・アンド・バスターズ」や「ラウンドワン」よりは高い年齢層の集客を意識しているように見える。

①~③店内の様子。ゲームエリアは類似する他店とあまり変わらない。④景品交換エリアは入り口受付の背後にあり、なんとなく冷やかしで入りにくい。

eスポーツエリアの入り口(①)と中(②)。時間制の課金でPCでの通信ゲームができる。飲食スペースも確保されている。


①ボウリング施設(8レーン)はラウンドワン同様レジャーボウラー向け。②ピンボールも4台あった。③21歳未満立ち入り禁止のバーエリア。カジノのバーとは違い、ビデオポーカーは無い。④イベント会場にも使われるパーティールームの入り口。

・次はストリップを少しだけ北上して、いよいよ念願の新Pinball Hall of Fame(PHoF)へ。

①ストリップに向けて建てられたPHoFのマーキー。向こうに見える金色の建物はマンダレイベイ。 ②建物の前面の巨大な「PINBALL」の文字。 ③中に入ってすぐに目にする光景。

およそ2500平方メートルの場内に置かれている機械の数は以前の5倍、1000台とも言われている。場内は奥に向かう通路が5つあり、その左右に機械が置かれている。

画像右から左へ順に、入り口に背を向けた状態で見る場内奥に向かう通路。右から2番目と3番目の通路の間に、いくらかの物販も行っているサービスカウンターのようなものがある。最も左の壁沿いの通路は殆ど倉庫状態。

ただ、見たところ1/3くらいの機械は電源が切られていて、場内の随所には「NO MONEY IN DARK MACHINES(暗い機械にはお金を入れないで)」の注意書きが掲示されている。NPOのボランティアで運営されているこの施設では十分にメンテナンスができるほどの人員がなかなか都合できないであろうことは想像がつくが、事態が改善されることはあるのだろうか。

今回の新PHoFでは「BAZAAR (Bally, 1966)」と「KING TUT (Bally, 1969)」の2機種と感動の再会を果たした。どちらもワタシが1970年前後に目黒駅ビルの屋上で遊んでおり(関連記事:商業施設の屋上の記憶(2) 目黒近辺)、これはワタシが機種名やメーカーまで特定できる最も古い記憶になる。

BAZAAR (Bally, 1966)の全体とプレイフィールド。フリッパーが閉じる「Zipper Flipper」を初めて搭載した機種。

画像:BAZAARのバックグラス。剣を呑む大道芸人の姿が当時小学生のワタシに強い印象を残した。

KING TUT (Bally, 1969)の全体とプレイフィールド。3インチフリッパーと、起動すると点灯するポストが出始めたころの機械で、ピンボールの新世紀の到来を感じたものだった。ゲーム内容はほとんど覚えていなかったが、今回の出会いで明らかになった。

KING TUTのバックグラス。当時から「ツタンカーメン」の名前は知っていたが、「TUT」がツタンカーメンを指す言葉だと知ったのはそれから20年以上も後の事だった。

・PHoFの次は、ラクサー、エクスカリバー、NYNYのゲームアーケードを回るつもりだったが、車のトラブルで3時間ほども行動時間をロスしていたため、予定を変更して本日最後の予定地だったサーカスサーカスのミッドウェイと屋内遊園地に移動する。

サーカスサーカスではアニメショップ「VEGAS MANGA」、ミッドウェイ、お約束の無料サーカスショウを見た後で、たぶん以前はバフェだったが現在はフードコートになっているところで夕食。

①VEGAS MANGAの入り口。マーベル系もあるが、日本産のマンガやゲーム関連のコンテンツの方が圧倒的に多い。 ②VEGAS MANGAでは一番くじも扱っている。 ③無料サーカスショウのステージ。向こう側にはミッドウェイ(本来はカーニバルや移動サーカスなどで軒を並べる露店街のこと)が見える。 ④今日の夕食。フードコートのPOPEYEでチキンサンドイッチ(ドリンク込みで15ドルくらいだったか)。

夕食後、せっかくなので少し遊んでいこうということになり、一旦散開する。ワタシはサーカスサーカスのプレイヤーズカードを持っていなかったが、ちょうど見つけたInterblockの新しいETGクラップスに「この機械はプレイヤーズカードを受け付けていません」との表示があったので、ここで遊ぶことにする。オッズベットはダブルまでとケチだがミニマムベットが3ドルと安い。従来のETGクラップスと違って1席に一つ抽選機構が付いているので、自分のペースで遊べる。20ドルでバイインして殆どミニマムで遊んでいたが、めっぽうツイており、最終的には320ドルをキャッシュアウトして終了。

Interblock社のETGクラップス。3席あり、それぞれに抽選機構が付いているので、自分のペースで遊べる。

ワタシはPASSへミニマム3ドル+ダブルオッズに、6と8へのPLACEベットに6~12ドルをベットするというケチな遊び方をしていたが、この画像の時点でバイインした20ドルが160.61ドルに増えていて(画面左上と右上に、小さくて見づらいが表示されている)、最終的には320ドルにまで伸びた。欲張って大きく張らないのがよかったのだろうか。

(DAY 3に続く)