オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

新・ラスベガス半生中継 2016年4~5月(6) ラスベガス3日目

2016年06月25日 16時17分12秒 | 海外カジノ
昨日の夕ごはんの記録を忘れておりました。昨日は、ラスベガス仲間のIさん、Tさん、それにラスベガス在住のGさんと一緒に、夜の12時過ぎにジ・オーリーンズのカフェに行き、みなさんは6.99ドルのステーキアンドエッグス、ワタシは5.99ドルのダブルチーズバーガーをいただきました。


皆さんが注文したS&E。ステーキは7オンス。昔は3.99ドルだったが、今のご時世ではこれで充分安いと思える。


ダブルチーズバーガー。

その席で、Tさんから、「Jinya(陣屋)」というラーメンバーに行ったと言う話を聞きました。アメリカに数日いたからと言って日本食が恋しくなるということは無いのですが、日本の国民食であるラーメンが、海外ではどんなふうにメタモルフォーゼしているのか、あるいはしていないのかという興味はあります。そこで、ラスベガス3日目のブランチはそこに行って見ることにしました。

店に入ると若干の待ち行列ができており、ウェイティングリストに名前を記入して待つことおよそ10分でテーブルに着くことができました。この種の店には珍しくないことですが、店員さんは日本人で日本語が通じました。女房は「Jinya Tonkotsu Black」(12.5ドル)を、ワタシは、人気ナンバー2という「Cha Cha Cha For Garlic Lover」(13.5ドル)を注文しました。


Jinya Tonkotsu Black


Cha Cha Cha For Garlic Lover

「Cha Cha Cha」は、フォーガーリックラバーと言っているわりにはガーリックを感じません。テーブルには生のにんにくとガーリックマッシャ―があり、それを入れればよいのでしょうが、昼間からにんにく臭をまき散らすのもどうかと思い、泣く泣く遠慮しておきました。

ワタシのラーメンと女房のラーメンとでは使用されている麺が異なり、そこそこ面倒なことをしていることがうかがわれました。チャーシューは法外な厚切りで、これでごはんを食べたくなります。値段は若干高いですが、普通においしいラーメンでした。

ところで、今日はホテルをサムズタウンに移します。良いカジノホテルですが、周辺には何も無いので、今のうちにばらまき用のおみやげ類を買うために、ダウンタウンに向かいました。

ダウンタウンでは、今では貴重なフルペイのピッケムポーカーがあるフレモントに車を入れ、土産物屋に行く前に、女房と並んでピッケムを打ちました。ここで女房は2回もクワッズを出すというラッキーに恵まれました。

勝ち分をなくしてしまう前にゲームをやめ、ABCストアーに行ってみやげ類を買った後、今度はメインストリートステーションに行きました。ここは、ビデオポーカーでクワッズを出すと、最高5000ドルが当たる空くじなしのスクラッチカード(と言ってもたいていは2ドルしか当たらない)がもらえるので、贔屓にしているカジノです。

ワタシと女房は、アップライトのトリプルプレイの台に二人並んでゲームをしていました。すると、女房が「あれ?」というので覗き込んでみると、ディールボタンを押したのにディールされないということで悩んでいます。しかしよく見ると、残りクレジットが十分になかったため、追加のベットをするか、もしくはそのままゲームを始めるか、という状況にあっただけでした。

このとき、ワタシの耳には何かゲーム機が発する音楽が聞こえた気がしていたのですが、この時はまだ、それが何の音であるかは分かりませんでした。

女房の問題が解決し、自分の台に顔を戻すと、

ROYAL
FLUSH

の文字が目に入ってきました。

あれ? ロイヤル様? えと、あの、さっきワタシは何をホールドしたんだっけかな。えーと・・・?

画面をよくよく見て、ワタシは思わず「うわぁお!!」と叫んでしまいました。


Beautiful.

なんと、出現確率64万9740分の1デルトロイヤルが出ていたのでした。さっき女房の画面を覗きこむときに、つい無意識に自分の機械のディールボタンを押していたのですが、このときに、うっかりの極みであるデルトロイヤルが出ていたのでした。さっき聞こえていた音楽は、この大当たりで機械が自動的にコールアテンダント状態になって発していたものだったのでした。

それにしても、可能性がゼロではない以上、理論的にはあり得ないことではありませんが、デルトロイヤルなんて自分には関係のないことだとずっと思っておりました。それが今、まさに自分の事として実現してしまいました。ワタシの叫びを聞いて寄って来たおばさん数人も、目をむき、口に手を当てて驚いておりました。

だが、しかし。

しかし、なのであります。ワタシは、このトリプルプレイは、もっぱらサムズタウンのプログレッシブ付きのバンクでやります。オーリーンズにも同様のバンクがあるので、今回宿泊中は殆どずっとそれをやっていました。そして、もし、このいずれかで同じようにデルトロイヤルが出ていたら、賞金は1万4千ドルを超えていたのでした。しかしながら、ここではプログレッシブがないため、1000ドル×3ハンドの3000ドルにしかなりません。やはりワタシはツイていないと言うべきだと思います。

夕方になり、この日に空港に到着するラスベガス仲間のKさんを迎えに行き、その足で西スプリングマウンテン通り沿いにある寿司店、「TAKASHI」に行きました。ラスベガスは、砂漠の中にあるくせに、うまい寿司を食わせる店が多いです。とりわけ、サケ(おそらくアラスカ産)の刺身は、日本を含む他のどの地域で食べるものよりもハズレがなく、うまいです。TAKASHIでは、オーリーンズで一緒に夕ごはんをいただいたTさん、Iさん、Sさんらも合流して、みんなで現地オフとなりました。


寿司バー「takashi」の外観

Kさんは過去にこの店を利用した経験があるとのことだったので、ワタシはそのお勧めに従ってセットメニューを注文しました。


(1)アボカドサラダ。これはみんなでシェアする。
(2)アスパラガスのソテー。これは1人前。
(3)サケのカルパッチョ。やはり1人前。
(4)サケとイクラのロール。当然一人前。



(1)サケの鉄火丼。器はやや小さめだが、1人前。
(2)握り3貫。同じく1人前。
(3)てんぷら盛り合わせ。これも1人前。
(4)サケのソテー。最後も一人前。


この他にもう2品ほど余計につくセットもあったのですが、Kさんが「食べきれないかもしれない」と脅すのでこれにしたのですが、これでも十分腹いっぱいになりました。お値段は失念しましたが、50ドル前後だったように思います。下手なファインダイニングに行くよりも満足感はずっと高いです。

新・ラスベガス半生中継 2016年4~5月(5) ラスベガス2日目

2016年06月12日 18時19分07秒 | 海外カジノ
今日は、友人から頼まれていたエコバッグを買いに、トレーダー・ジョーズに行きます。ディケーター通り店ならオーリーンズから15分程度で行けるし、途中にスプリングマウンテン通りを横切るので、行きがけに中華街に寄ってブランチをいただくこともできます。

中華街では、ラスベガス仲間に教えてもらって以来ひいきにしているベトナム料理店、「金龍(Pho Kim Long)」に行きました。ピーク時にはかなり待たされる人気店ですが、まだ昼時には早いせいか、すぐにテーブルに着くことができました。

この店はチャーハンや焼きビーフンなどもおいしいのですが、何しろ一人前がやたらと多いので、あれもこれもと注文することができません。ワタシはたいてい牛肉のスライス(生)、牛肉団子、それに牛の腱(tendon)入りのフォーを注文することが常となっています。女房は海鮮のフォーを注文していました。

フォーには、生のもやし、ハラペーニョの輪切り、二種類の香草、それにライムが皿に盛られ付いてきます。初めて来たときは、麺に爽やかな柑橘類という組み合わせはどうなのかと疑問に思ったものでしたが、せっかくなのでと試したところ、意外にマッチするので、今では欠かせないものとなっています。ただ、今回はライムではなくレモンだったのが少しだけ残念でした。


生の牛肉は、食べているうちにスープの熱で加熱される。

香草などの皿。「シャンツァイ(パクチー)」は、英語では「シアントロ(cilantro)」と言うそうだ。

ブランチを終え、目当てのトレーダー・ジョーズに到着しましたが、レジの近くに吊り下げられている色々な種類のエコバッグの中に、友人からリクエストのあったものはありませんでした。やむなく、ここよりさらに北西にあるワシントン通り店にも行ってみたのですが、そちらにもありませんでした。友人には、指定のバッグはなく、似たようなものでこんなのがあるがどうかとメールを打ち(便利な世の中になったものです)、せっかくここまで来たのだからと、ワタシが主に利用しているボイドゲーミング系列の旗艦店、サンコーストに立ち寄って少しゲームをしてきました。ワタシは、昨年ここに宿泊した時に遊んで面白かったのに、他のカジノでは一度も見たことがないWMS社の「Speed Spin」というビデオスロットが目当てだったのですが、残念ながら撤去されていたので、昔懐かしいディスコサウンド「チャイニーズ・カンフー」がBGMに流れる裸眼3Dのビデオスロットや、女房が好きなアリストクラート社のバッファローシリーズの最新バージョンなどを打って過ごしました。

サンコーストからジ・オーリーンズに戻り、少し疲れたので休んでいるという女房を部屋に残し、ワタシはおやつでも食べようとフードコートに行きました。目当てはファドラッカーズというハンバーガー店で、パティの重さを選べるほか、トッピングのレタス、オニオン、トマト、ピクルスがサラダバーのようになっていて、好きなだけ取れるのが良いです。

ファドラッカーズには、バッファローや鹿のバーガーもあり、いつかは試してみたいとは思っているのですが、少し高いので、今回は1/2ポンドの普通のバーガーで我慢することにしました。


1/2ポンドのバーガーに牛乳1パック付けて9.5ドル。フードコートにしては少し高いかも。

その後、新しいビデオスロットをいくつか試すなどして過ごしていると、女房からケータイに連絡が来て、腹が減ったのでオイスターバーに行きたいと言うので、カジノの中にある「Big Al's」という店に行き、生牡蠣とジャンバラヤを注文しました。ジャンバラヤは、ニューオーリーンズで食べたものとはかなりレシピが異なるような気がします。チキンなんて入ってたっけかな? また、わかっていたことではありますが、かなりのビッグポーションで、先ほどの1/2ポンドバーガーの影響が少し残っていたため、食い切るのに苦労してしまいました。


生牡蠣1ダース。これで22ドル。以前は20ドルに届いてなかったと思ったが、それでも割安感はある。


ジャンバラヤ、17ドル。

食後、女房といくらかゲームをしましたが、一度だけときめく手が来ましたが、結果はザンネンであったことを除き、お互いとくに特筆するような出来事もなく、この日は終わりとなりました。

この日唯一のときめいた手。


その結果。悔しい。

新・ラスベガス半生中継 2016年4~5月(4) ニューオーリーンズ4日目~ラスベガス1日目

2016年06月04日 12時46分38秒 | 海外カジノ
今日はラスベガスに移動しますが、飛行機が出るのは夕方です。朝にホテルをチェックアウトする際、3時に戻るからと言ってそれまで荷物を預かってもらい、ついでに空港までのタクシーの手配をお願いして、最後のニューオーリーンズ観光に出向きました。

しかしながら、この日はどうしたことか写真が殆ど残っておりません。辛うじて、女房が撮っていた写真がわずかに残っている程度です。写真はなくともいくらかの記憶くらいは残っていそうなものですが、フレンチマーケット近くの大きな駄菓子屋を覗いたことと、ジャクソン広場近くの角のレストランに入ったら混んでいてウェイティングバーでソーダ水を飲みながら待ったこと、レストランでは好物のパンケーキをいただいたこと、それに南北戦争博物館の隣の大聖堂を背景に写真を撮ったこと以外はほとんど記憶に残っておりません。これはおそらく、この後に空港で起きるドタバタ騒ぎが影響しているものと思います。


(1)パンケーキ。フルスタックはこれだけで腹いっぱいになる。
(2)女房が注文したもの。なんだっけ、これ?
(3)フレンチクォーター付近で見かけた騎馬警官。
(4)名所の一つ、セントルイス大聖堂を正面から。


最後の観光を終え、予め告げておいた3時ちょうどにホテルに戻り、荷物を回収して示されたミニバンに乗り込みました。ミニバンはもう一軒別のホテルに立ち寄り、アメリカ人の老夫妻一組を拾って空港に向かうと、まもなくポツポツと雨が降ってきました。我々が滞在中は、一日一回必ず激しい雷雨があったので、今日もまた降るんだろうなあと思っているうちに空港に到着しました。

我々は、16時40分発のスピリット航空481便でラスベガスに向かいます。スターアライアンスに取り込まれている我々がユナイテッド航空を選ばなかったのは、ラスベガスまでの直行便が無かったからです。スピリット航空は、はいわゆるLCCで、若干の不安もないことはなかったのですが、ユナイテッドよりもずっと早くラスベガスに到着できる上、しかも運賃が倍以上も安いということもありました。荷物の運搬料金が1個当たり50ドルもする事がいくらか計算違いがありましたが、チェックインも搭乗口への移動も、スムーズにできました。

搭乗口では、まだラスベガス行きのひとつ前と思しき飛行機の搭乗が行われるかどうかのころだったので、待つ間に売店で飲みものを買い、ついでにフライト情報の表示板でスケジュールを確認して、搭乗口前で待っていました。

すると、先ほどから降り始めていた雨が次第に強くなってきて、激しい雷を伴ってきました。この様子ではディレイもありうるかなあと思い、もう一度フライト情報を見に行くと、案の定出発が1時間遅れの5:40Pに変更されていたので、搭乗口前に戻ってから、この日、ラスベガスで会う予定のラスベガス仲間に遅れる旨の連絡を打っているうちに、眠気を催してきました。


搭乗口の窓の外は猛烈な雷雨。

ついウトウトと浅い眠りに落ちていると、「ねえねえ、大変!」と女房に叩き起こされました。何かと思ったら、搭乗口の行き先の表示が「シカゴ行き」に変わっています。時計を見ると5時40分。元の予定が4時40分で、1時間のディレイだったけど、
ひょっとして我々はラスベガス行きを乗り逃した・・・?

急いでフライト情報を見に行くと、そこにはラスベガス行きスピリット便の表示がありません。いよいよ本格的に焦り出し、近くにカスタマーサービスの窓口はないかと探したのですが、見当たりません。やむなくランドサイドに戻ってスピリット航空のカウンターに行き、「あの、この便はもう出ちまっただか?」と搭乗券を見せると、対応した係員は、「あー、ディレイしてるのね。2番か3番の搭乗口に移ってると思うわ」と言うので、あわてて再びセキュリティをくぐり、言われた搭乗口を見てみるのですが、片方は閉まったままで人っ子一人おらず、もう片方は全然違う航空会社の表示でした。

元の搭乗口に戻ってみるも、やはり表示は「シカゴ行き」となっており、搭乗が始まっています。藁をもつかむ気持ちで、搭乗口の係員に、「あの、この便の搭乗口はどこでござるでござるか?」と言いながら搭乗券を見せると、係員はワタシの搭乗券をじっと見たかと思うと、

「これよ」

と言って、今まさに搭乗している列を指さします。

「え?」

だって、あんたの後ろには「シカゴ行き」って表示してるではないか。さっきフライト情報を見た時も、「搭乗中」どころか便名の表示さえなかったのに。

釈然としないまま飛行機に乗り込むと、我々の席の番号は確かに空いています。そして頭上の荷物棚には、ラスベガスのダウンタウンのカジノホテル「The D」の広告が貼り付けられていて、ラスベガス行きっぽい雰囲気ではあります。

しかし女房はまだ安心せず、アテンダントに確認してみろとせっつきます。確かにこれでシカゴに連れて行かれたらそれはそれで困るので、ちょうどやってきたCAに搭乗券を見せ、「この搭乗券はこの便で間違いねえですだか?」と聞くと、CAは搭乗券を受け取って機体の最前列の方に行って何かを確認してから戻ってきて、「これで間違いないですよ」と言ってくれました。一時は最悪の事態を想定して、ケータイでニューオーリーンズ発ラスベガス行きの航空券の検索を始めようとしていたくらいに慌てていましたが、これでやっと緊張が解けました。

ラスベガスの最初の2泊は「ジ・オーリーンズ」です。これは、ホテル代が高い週末にルームコンプが出るという理由による選択だったのですが、ニューオーリーンズで過ごした直後にこのホテルに泊まるのも一興と思ったということもあります。ラスベガスに到着し、レンタカーセンターで車を借りてから「ジ・オーリーンズ」までは10分程度で到着できました。

部屋で荷物をほどいていると、携帯電話にラスベガス仲間のRさんとFさんから連絡があり、カジノのバーの近くにいるというのでカジノに下りて行きました。4人でカフェに入り、最近はローカルでも物価も上がっているねなどと話しながら、ワタシは好物のハンバーガーを注文しました。


これでたしか8.5ドルくらい。メニューにパティの重量の表示がなかったが、1/2ポンドには欠けるか?

食後、少しゲームでもしようということになり、カジノ内をうろつきました。「ジ・オーリーンズ」のビデオポーカーのインベントリーはかなり以前から徐々に悪くなっているのが残念です。ワタシはプログレッシブ付きのトリプルプレイでボーナス7/5を打ち始めたところ、こんな手ができてしまいました。


クラブのKを1枚残したところから4A達成という「うっかりクワッズ」。

1枚残しからクワッズに発展する確率は約3,365.4分の1(0.0297%)ですが、残したカード以外でクワッズになる場合に限れば19,818.3分の1で、これは、2枚残したスーテッドハイカードがロイヤル様に発展する確率(16,215分の1)より低いです。更に、このゲームはボーナスポーカーなので、今回のようにA以外のカードを1枚残した状態から4Aに発展する確率を考えると、それはハイカードを1枚残した状態からロイヤル様に発展する確率と同じ(178,365分の1)です。「どうせならクラブのAQJTが良かったのに、そうでないところがワタシの運の無さである」とことさら嘆くワタシは、きっと悲観論者ということなのでしょう。