オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

新・ラスベガス半生中継 2016年4~5月(3) ニューオーリーンズ3日目

2016年05月29日 23時37分38秒 | 海外カジノ
昨日の夕食の記録を掲載しておくのを失念してしまったので、ここでしておこうと思います。


(1)これが何だったかが思い出せない。エビとカニの何かではある。
(2)生カキ。これもニューオーリーンズの名物らしい。
(3)ガンボ三点盛り。
(4)ジャンバラヤ。



さて、三日目は、女房の希望で、農園(Plantation)とバイユーを巡る現地ツァーに参加しました。朝、ホテル前からバスでピックアップされ、まずは農園に向かいます。

ルイジアナと言えば、その昔は黒人奴隷を使役する農場や奴隷市場で栄えたアメリカ南部です。我々が訪れたのは「デストレハン農園」でした。1787年に造られ、ミシシッピ川流域で最も古く、国の歴史的建造物に指定されているそうです。この農園主は砂糖で富を得たとのことで、邸宅の敷地内には当時の砂糖の原液を煮た大きな鉄鍋や鍛冶工房などが残されていました。しかし、この農園は、現代になっていくつかの大企業の保養施設などになったことはあったものの、その後比較的最近まで放置され荒れ放題だったところを、歴史保存の意味で修復、復元されているものなのだそうです。

農園をガイドする人は当時の服装に身を包み、20人くらいの観光客を引き連れて邸宅内を案内し、色々なエピソードを解説してくれます。我々の一団を案内してくれた人は、立派なひげをたくわえた、しかしまだ比較的若い男性でした。彼のズボンは前開きがなく、まるで後ろ前に穿いているかのように見え、当時のズボンはこういうものだったのかと印象に残りました。


(1)農園のエントランス。
(2)デストレハンの邸宅。
(3)敷地内には当時の施設がいくらか残っている。
(4)そのうちのひとつ、鍛冶工房。


ところで、デストレハン農園の入り口の物販コーナーに、「SATSUMA」ドリンクなるものが売られていました。「サツマドリンク? まさか薩摩? 薩摩芋ドリンクだったりするのか?」と疑問に思いましたが買うのもためらわれ、思い切ってレジのおばさんに「SATSUMAってなんですか?」と聞いたところ、「オレンジの一種だ。普通のオレンジよりも小さい」とのことでした。ひょっとして、ミカンのことかな?

農園見学の次はバイユー(Bayou)観光です。ラスベガスのダウンタウンに、「Bayou」と言うホテルを持たない小さなカジノがありますが、今回行くところはもちろんそこではありません。ワタシは、バイユーを湿地帯の一形態のように理解していますが、正確にはどう形容すればよいのかはわかりません。ミシシッピ川のバイユーは、河口付近の三角州地帯のことだそうで、名物のアリゲーターをはじめ様々な生物が棲息しています。

農園からバイユーツァーまではまたバスで小一時間ほどかけて移動します。この間、昼食となるのですが、ツァーのパンフレットには「Quick Lunch」と記述されており、いったいどういう意味かと思っていたら、移動の途中、ファストフードのウェンディーズに立ち寄り、そこで買ったものをバスの中で食べるということでした。

ハンバーガーは、ワタシがアメリカに滞在している時には最も好んで食べる食事で、これ自体に不満はありません。ただ、ウェンディーズと言えば、ワタシはかつて、看板に掲げられていた99¢のバーガーが、小さくかつ非常に貧弱だったという経験をしていたので、マクドナルドと同程度の、たいしたことのないバーガー屋だと認識していました。しかし、今回ワタシが買ったダブルチーズバーガーは、見本の写真と比較しても遜色のない、十分な厚みを持つパティが2枚重なった立派なもので、これなら今後も利用してもよいと思わされました。



この写真では少しわかりにくいので、パティの厚みを図解してみました。



バイユーツァーでは、定員20名程度の天蓋のない高速ボートで行くものと、50人程度は乗れそうな天蓋付きの小型船舶で行くものがありましたが、我々は後者を選んでいました。結果としては、強い日差しを避けられる天蓋付きのツァーを選んだことは正解でした。マングローブが生い茂る網の目のような水路を、船長の解説とともに進んでいくこと約30分、ついに船の後方にアリゲーターが泳いでいるところに遭遇しました。このツァーのメインイベントとも言えるところで、乗客たちは一目見ようと後方に集まり写真を撮りだします。しかし、このときはたいしてとどまるわけでもなく船は進められ、またしばらくしてから川岸に近いところで次のアリゲーターに遭遇したところで、船長は船を停めました。


(1)船内の様子。
(2)網の目のような水路の中には建造物もある。
(3)アリゲーター、ではなく魚類のアリゲーターガ―の頭部。
(4)こちらはアリゲーターの頭部。


船長は、クーラーボックスから何かの袋を取り出し、その中から一つ、小石くらいの大きさの白いものをつまみ出して、ワニに向かって投げつけました。ワニは、水に浮くそれに向かって行き、バクッと食いつきます。更にもう一つ、二つと続いて投げ入れると、やはりワニはそれを食べます。一体何を与えているのかと船長の手元を覗き込むと、それは普通のスーパーで売られているような、マシュマロの袋でした。

図鑑を読めば、アリゲーターは、クロコダイルとは違って比較的穏やかな種と書かれてはいます。そうは言っても、生きるために他の動物を襲う肉食獣であり、アメリカでも人が襲われる事故がたまにあると聞いています。

そのアリゲーターがマシュマロを食べるとは! アリゲーターのあまりにも意外な一面を見て、驚くとともに、なんだか微笑ましさも感じました。


(1)これこそがバイユー名物の野生のアリゲーター。
(2)アリゲーターを見ようとする乗客の皆さん。
(3)野生のアリゲーターを見終わった後は、飼育しているアリゲーターの子供にも触らせてくれる。
(4)これがアリゲーターに与えられていたマシュマロ。


バイユーツァーを終え陸地に戻り、あとは帰るだけというところで、駐車場に見えるのは他のツァーのバスばかりで、行きに乗ってきたバスが見当たりません。停車しているバスの乗務員に、「これは××ツァーのバスか」と尋ねて回っていたら、少し離れたところにあったバスに、朝の農園ツァーからずっと一緒だった客の一人である中年夫婦がおり、「へい、こっちのバスだよ」と声をかけてくれました。この親切がなかったら、少しだけ困ったことになっていたかもしれません。

ホテルに戻ったのはまだ日のある時間帯でした。南北戦争博物館を見学してからハラーズカジノでゲームをし、その後に少し早い夕食をいただきました。

(1)南北戦争博物館の展示から。これは兵士の服装と装備。
(2)当時の医療道具。なんとなく恐ろしい。
(3)当時は、より丈夫で入手も容易なトランプが紙幣の役割を果たしており、パンの塊2個、またはおよそ12.5¢の値打ちがあったとのこと。
(4)ナポレオンのデスマスク。



(1)こちらは3日目の夕食から。まずはビールのサンプラー。
(2)クラブケーキ。
(3)チーズマカロニ。
(4)チーズケーキ。アメリカでケーキは鬼門だが、これはおいしかった。

新・ラスベガス半生中継 2016年4~5月(2) ニューオーリーンズ2日目

2016年05月28日 22時39分14秒 | 海外カジノ
今回我々が泊まったホテルは、メインストリートであるキャナル通り沿いにありますが、観光の中心地までは1kmほどの距離があります。歩けない距離ではありませんが、キャナル通りには路面電車が走っており、一日券もあるということなので、二日目はこれを多用することにしました。

路面電車の停留所はほとんど1ブロックごとにあるような感じでしょっちゅう停車しますが、ミシシッピ川近くからフレンチマーケットまでの別系統の電車にも使え、やはり便利ではあります。その乗り換え地点近くにあるハラーズカジノは、ニューオーリーンズ滞在中は便利な行動拠点となりました。


(1)路面電車全景。
(2)路面電車の運転席。
(3)路面電車の中。
(4)ハラーズカジノ。


まずはフレンチマーケット近くのオープンテラスの店で、軽い朝食としてアリゲーターの唐揚げをいただいた後は、フレンチクォーターのコアともいえるジャクソン広場をうろついてみました。広場の中央には、その名の由来であり、20ドル札の肖像にもなっている、「アンドリュー・ジャクソン」の銅像がそびえています。

広場の周りには、大勢の露天商やパフォーマーが思い思いに(とは言っても、おそらくライセンスはあるのだろうとは思う)店を広げており、観光客で賑わっています。露店の多くは、よくわからない自作の絵や手工芸品を売っているようですが、売れるのだろうかと他人事ながら心配になります。もちろん音楽のパフォーマーもいますが、必ずしもディキシーランドジャズばかりというわけではありませんでした。路上には、観光客相手の馬車がたくさん停車していました。


(1)アリゲーターの唐揚げ。ソーセージと言い、ワニはステーキにできるような大きい肉が取れないのか。
(2)20ドル札の肖像の人、アンドリュー・ジャクソンの銅像。
(3)広場の周辺の歩道には、パフォーマーや物売りが大勢いる。
(4)ジャクソン広場周辺に集まる観光客を牽く馬車もたくさんいた。


観光名所をあちこち見ていたら、ポツポツと弱い雨が降ってきました。実は昨日の昼にも激しい雷雨が降っており、その時はたまたまカジノ内にいたので難を逃れたのですが、今回もその危険がありそうなので、ちょうどやってきた路面電車に乗ってハラーズカジノに避難しました。さすが亜熱帯気候だけあって、雨が多い地域のようです。

カジノのバーカウンターでビデオポーカーにお金を入れてからビールを注文し(一部の銘柄は有料だったので、もちろんタダになるものを)、飲みながらゲームをしていると、案の定激しい雷の音が聞こえてきました。好都合なことに、ハラーズカジノのすぐはす向かいには、水棲生物ファンであるワタシが滞在中に必ず行こうと決めていた「オーデュポン水族館」があるので、雨が弱まったらそこに行くことにしました。


ハラーズカジノの入り口から見た激しい雷雨。

水族館には、おそらく学校の校外授業と思しき小さな子供の集団が何組かいました。この種の子供の集団はジャクソン広場でも見かけましたが、ほとんどが黒人の子で、土地柄を感じます。

水族館は、ガーやチョウザメなど地元の魚類のほか、クラゲの展示が充実していました。クラゲを売り物にする水族館が多いのは、やはりクラゲに何かを感じる人が多いということなのでしょうか。その展示の中にアカクラゲがありました。日本ではありふれた種で、強い毒を持つ刺胞だけでなく、海岸に打ち上げられて乾燥した粉末が呼吸障害を起こすなどの被害もあり、厄介な種です。ここの展示では、その名称を「Japanese Sea Nettle」と表示されていました。「Nettle」とは、「イラクサ(棘があり刺さると炎症を起こす植物)」だそうで、英語圏では「日本の海のイラクサ」と認識されていることを知りました。水族館には、別料金ですが、3Dシアターが併設されており、大西洋の珍しい生物の3D映画を観ることもできました。


(1)アルビノ(白変種)のアリゲーター。見ている間はピクリとも動かなかったが、30分後にまた来たら、180度向きを変えていた。
(2)Japanese Sea Nettle(アカクラゲ)。
(3)新旧の潜水服。新式の方は宇宙服のよう。


水族館を出るころには雨もすっかり上がっていたので、すぐ近くから出ている、ミシシッピ川を横断する渡し船(渡し賃は片道2ドル)に乗ってみました。ミシシッピ川の向こう側は、観光客が見るべきものは何もなく、ガイドブックには治安の問題からあまりうろつかない方が良いようなことも書かれていたので、降りたばかりの今来た船に戻り、Uターンして帰ってきました。


(1)渡し船の乗り口。
(2)乗り口の窓のすぐ向こうにオーデュポン水族館が見える。
(3)~(4)船上と船内。


そうこうするうち、まだ日は残るものの少し早目の夕食と考えてもよい時間となりました。我々は、一番の繁華街であるバーボン通りで、行き当たりばったりで入った店で窓際の席に案内され、ケイジャン料理のガンボやジャンバラヤ、生牡蠣などを注文していると、何やら楽隊のような音が外から聞こえてきたので窓越しに眺めると、パレードが通過しようとしているところでした。


(1)まだ日のあるうちのバーボン通り。
(2)早めの夕食に入ったレストランの店内。
(3)バーボン通りを通過するパレード。
(4)夜のバーボン通り。


夜のバーボン通りでは、音楽チャージなしを訴える飲食店の客引きが至る所におり、音楽の街であることがうかがえましたが、店から漏れ聞こえる音楽のジャンルは様々で、その中にディキシーランドジャズはあまり聞いた覚えがありません。途中、店の2階のバルコニーからビーズのネックレスをばら撒いているところにも何度か行き当たり、ラスベガスのカジノホテル「リオ・オールスイート」がかつてやっていた無料ショウ「Show In The Sky」でネックレスをばら撒いていたのはこれの模倣だったのかと得心しました。

新・ラスベガス半生中継 2016年4~5月(1) 羽田~ニューオーリーンズ1日目

2016年05月26日 22時50分34秒 | 海外カジノ
今年のゴールデンウィークは、初めてのニューオーリーンズに3泊、ラスベガスにそれぞれ34泊してきました。本当は、旅行の最中にも拙ブログを随時更新しようと思っていたのですが、その最中はやはり何かとやることが多く、そして帰国してみれば年に何度もない超繁忙期に入り、更新ができないままでおりました。

一昨日、ようやく忙しさも終わり、ある程度写真の整理もできたので、ワタシがかつて「東京ラスベガス(など)ランド」というサイトで公開していた「ラスベガス半生中継」のスタイルを踏襲し、「新・ラスベガス半生中継」として更新していこうと思います。今回はその1回目として、羽田空港からニューオーリンズ1日目を記録していこうと思います。


今回の旅程は4/28未明に羽田を発ち、ルイジアナ州ニューオーリーンズで3泊したのちラスベガスに移動して34泊します。

元々ラスベガスの往復を先に決めていたものを、ウチの女房の希望によりニューオーリーンズ行きを後から付け加えたので、効率を考慮したところ、行きはラスベガスの空港で1泊するという妙な旅程になってしまいました。

【行きの旅程】
28日未明、羽田を発

27日、LA経由で夜にラスベガス着

27日深夜にラスベガスを発ち、ヒューストン経由で28日朝、ニューオーリーンズ着

ラスベガスまでとラスベガス以降はいわゆる「別切り」なのですが、同じスターアライアンスなので、羽田空港でチェックインの際に、通しで搭乗券を発行できないか、荷物を通しで送れないかと尋ねたところ、念のためLASで荷物の経由を確認してほしいという留保はついたものの、無事に通し扱いとしてくれました。その結果、荷物には行先のタグが二つ付きました。

ついでに、国際線がANA運航便だったので、プレミアムエコノミーへのフリーアップグレードはできるかと聞いたら、うまい具合に空きがあったため、こちらもめでたくアップグレードされました。

LAに到着後、荷物をリチェックしてラスベガスに向かい、ラスベガスでは荷物がちゃんと予定通りに運ばれているかをチェックインカウンターで確認してから、ラウンジでヒューストン行きの飛行機を待ちました。

ここまでは順調だったのですが、ヒューストン到着がディレイして、乗り継ぎ時間に余裕がなくなってしまい、ニューオーリーンズ行きの搭乗口まではかなり急がなくてはなりませんでした。そして、なんとか無事にニューオーリーンズに到着したものの、バゲージクレームで荷物が出てきません。

カルーセルの回転が止まり、大きな不安を感じながらバゲージクレームの窓口に行き、荷物の預かり証を見せて問い合わせたところ、「ヒューストンで荷物の積み替えが間に合わなかったようだ。昼頃の次の便で着くので、荷物はホテルに届けるからホテルを教えろ」と言われ、ひとまず安心しました。ワタシは、普段は荷物の預かり証はいらないものだと思ってぞんざいに扱っていたのですが、今回ばかりは事情が事情なので大事に保存しておいたのが功を奏しました。やはり預かり証も大事です。


(1)空港の到着フロアから出たところ。案外寂しい。
(2)タクシーの中から。運ちゃんの右手には楽譜が見える。ヒマな時に作曲しているとのこと。さすが音楽の街。
(3)ホテルまでの途中に見える、メルセデスベンツスタジアム。
(4)今回泊まった「ホテル504」というホテル。タクシーの運ちゃんは知らず、「504って何の数字だ?」と聞かれた。


ニューオーリーンズでは、空港から観光地の中心地点付近まではタクシーで20分ほど。料金は固定で、チップ込みで40ドルを支払いました。ホテル到着時点でまだ朝の8時半くらいなので、チェックインはできず、あとで航空会社が荷物を届けに来ることを告げ、手回り品を預けてさっそく観光に出かけました。

まずは朝食を摂るということで、ラスベガス仲間のお勧めに従い、「カフェ・ドュ・モンド」というカフェで、「ベニエ」という名物をいただきに参りました。この店は大変人気があり、長蛇の列も見えます。それはテイクアウト専用の列だとのことは掲示でわかりましたが、どうやって席についてよいのかわかりません。ウェイターを捕まえて、席にはどう着くのかと聞いたら、「空いてる席で待て。すぐに行くから」と言うので、目についた空席で座って待ちました。

我々が待つテーブルは、キッチンを隔てるカウンターのすぐ脇にあり、そのカウンターにはおびただしい数のウェイター、ウェイトレスが商品を持って並んでいます。いったいどういうシステムなのかと不安を抱えながら、壁の掲示でどんなメニューがあるかを調べ、アイスカフェオレと名物のベニエを注文しようと決めているうちにウェイトレスがやってきて、注文を取っていきました。

ここの会計システムは独特で、カウンターに並んでいる従業員がまず精算をし、客はテーブルで従業員相手に精算するというシステムでした。届けられたベニエはドーナツの一種で、一人前は3個のようです。これでもかとかかっている粉砂糖は思ったほど甘くなく、またさほどベタつきもしません。油で揚げた小麦粉はさぞ油をたっぷり吸っているだろうと想像していましたが、これも意外にあっさりとした味わいで、私としてはむしろ物足りないくらいですが、多くの日本人の口に合うと思います。


(1)外から眺めた店舗。手前の大きなテラス席の向こうに屋内の席がある。
(2)厨房を隔てるカウンターに行列を作る従業員たち。ここでは3人しか写っていないが、ものすごくたくさんいる。
(3)ベニエとカフェオレのセット。これで1人前7.5ドルくらい。
(4)使い捨てのコップには「カフェオレとベニエを毎日24時間年中無休で提供」と書いてある。


カフェ・ドュ・モンドは、観光名所の「フレンチマーケット」のすぐ近くにありました。ラスベガスのカジノホテル「ジ・オーリーンズ」のバフェイの名はここから取ったものなのでしょう。朝食を終えた我々は、さっそくここをうろつきました。しかし、まだ朝もさほど遅くない時間のせいか、人通りはまばらで、準備中、あるいは開いていない店も散見されます。そういえばガイドブックにも、ニューオーリーンズの朝は遅いというようなことが書いてありました。


(1)~(3)フレンチマーケットの中。
(4)アリゲーターのジャーキーが売られていた。


フレンチマーケットを一回りした後は、「フレンチクォーター」と呼ばれる、やはり観光の中心となる一帯を見て回ったり、遊歩道になっているミシシッピ川のほとりを散歩したりしながら過ごしました。そうこうしているうちにそろそろチェックインもできるだろうという時間になり、ホテルに戻ると、荷物はホテルに届いていました。しかし、女房の荷物のハンドルが大きく破損しており、なんとか機能はするものの、あとで何らかのクレームを入れなければと思われる状態でした。

部屋に入り、シャワーを浴びてからまた出かけようとしたのですが、バスルームの水がいつまでたってもお湯になりません。亜熱帯気候の土地とはいえ真水はやはり冷たく、3泊これではかないません。フロントに行き、「バスルームのお湯が出ない」」と訴えると、係の者を送るから待てと言われました。しばらくしてあんちゃんが一人やってきて、色々と試し、無線でどこかとやり取りをした挙句、「部屋を変えてくれ」と言われました。

部屋を変えてもらい、シャワーを浴びたら、そろそろ夕食の心配をしてもよい時間になっていました。まるで土地勘がない我々は、コンシアージにお勧めの店はないかと聞いたところ、割引券となるビジネスカードをくれました。コンシアージによれば、ここのクラブケーキは絶対のお勧めだとのことで、夕食はそこに決めて、我々はまた観光地に繰り出しました。

ところで、ニューオーリーンズ独特の食材としては、ザリガニやワニ(アリゲーター)がポピュラーなようです。レストランでは、勧められた通りクラブケーキを注文し、さらにアリゲーターのソーセージなどを、おそらくは地ビールと思しき「DIXIE」というビールとともにいただきました。クラブケーキはカニの身がたっぷり詰まっており、ザリガニのソースもおいしいものでした。アリゲーターのソーセージも、普通においしい。ある意味意外性に乏しいとも言えますが、おいしいものに文句をつけるのも理不尽な話ではあります。


(1)クラブケーキ。ザリガニのソースがけ。非常においしい。
(2)アリゲーターのソーセージ。強いて言うならチキンソーセージのような味わい。普通においしい。
(3)ナマズのフライザリガニソースかけ。ナマズはラスベガスのバフェイでもしばしば食べるが、おいしい魚だと思う。
(4)マグロだったかブリだったかのソテーザリガニソースかけ。ごはんのおかずにしたい。ザリガニはおいしい。


*5/30赤字部分を訂正