昨日の夕食の記録を掲載しておくのを失念してしまったので、ここでしておこうと思います。

(1)これが何だったかが思い出せない。エビとカニの何かではある。
(2)生カキ。これもニューオーリーンズの名物らしい。
(3)ガンボ三点盛り。
(4)ジャンバラヤ。
さて、三日目は、女房の希望で、農園(Plantation)とバイユーを巡る現地ツァーに参加しました。朝、ホテル前からバスでピックアップされ、まずは農園に向かいます。
ルイジアナと言えば、その昔は黒人奴隷を使役する農場や奴隷市場で栄えたアメリカ南部です。我々が訪れたのは「デストレハン農園」でした。1787年に造られ、ミシシッピ川流域で最も古く、国の歴史的建造物に指定されているそうです。この農園主は砂糖で富を得たとのことで、邸宅の敷地内には当時の砂糖の原液を煮た大きな鉄鍋や鍛冶工房などが残されていました。しかし、この農園は、現代になっていくつかの大企業の保養施設などになったことはあったものの、その後比較的最近まで放置され荒れ放題だったところを、歴史保存の意味で修復、復元されているものなのだそうです。
農園をガイドする人は当時の服装に身を包み、20人くらいの観光客を引き連れて邸宅内を案内し、色々なエピソードを解説してくれます。我々の一団を案内してくれた人は、立派なひげをたくわえた、しかしまだ比較的若い男性でした。彼のズボンは前開きがなく、まるで後ろ前に穿いているかのように見え、当時のズボンはこういうものだったのかと印象に残りました。

(1)農園のエントランス。
(2)デストレハンの邸宅。
(3)敷地内には当時の施設がいくらか残っている。
(4)そのうちのひとつ、鍛冶工房。
ところで、デストレハン農園の入り口の物販コーナーに、「SATSUMA」ドリンクなるものが売られていました。「サツマドリンク? まさか薩摩? 薩摩芋ドリンクだったりするのか?」と疑問に思いましたが買うのもためらわれ、思い切ってレジのおばさんに「SATSUMAってなんですか?」と聞いたところ、「オレンジの一種だ。普通のオレンジよりも小さい」とのことでした。ひょっとして、ミカンのことかな?
農園見学の次はバイユー(Bayou)観光です。ラスベガスのダウンタウンに、「Bayou」と言うホテルを持たない小さなカジノがありますが、今回行くところはもちろんそこではありません。ワタシは、バイユーを湿地帯の一形態のように理解していますが、正確にはどう形容すればよいのかはわかりません。ミシシッピ川のバイユーは、河口付近の三角州地帯のことだそうで、名物のアリゲーターをはじめ様々な生物が棲息しています。
農園からバイユーツァーまではまたバスで小一時間ほどかけて移動します。この間、昼食となるのですが、ツァーのパンフレットには「Quick Lunch」と記述されており、いったいどういう意味かと思っていたら、移動の途中、ファストフードのウェンディーズに立ち寄り、そこで買ったものをバスの中で食べるということでした。
ハンバーガーは、ワタシがアメリカに滞在している時には最も好んで食べる食事で、これ自体に不満はありません。ただ、ウェンディーズと言えば、ワタシはかつて、看板に掲げられていた99¢のバーガーが、小さくかつ非常に貧弱だったという経験をしていたので、マクドナルドと同程度の、たいしたことのないバーガー屋だと認識していました。しかし、今回ワタシが買ったダブルチーズバーガーは、見本の写真と比較しても遜色のない、十分な厚みを持つパティが2枚重なった立派なもので、これなら今後も利用してもよいと思わされました。

この写真では少しわかりにくいので、パティの厚みを図解してみました。

バイユーツァーでは、定員20名程度の天蓋のない高速ボートで行くものと、50人程度は乗れそうな天蓋付きの小型船舶で行くものがありましたが、我々は後者を選んでいました。結果としては、強い日差しを避けられる天蓋付きのツァーを選んだことは正解でした。マングローブが生い茂る網の目のような水路を、船長の解説とともに進んでいくこと約30分、ついに船の後方にアリゲーターが泳いでいるところに遭遇しました。このツァーのメインイベントとも言えるところで、乗客たちは一目見ようと後方に集まり写真を撮りだします。しかし、このときはたいしてとどまるわけでもなく船は進められ、またしばらくしてから川岸に近いところで次のアリゲーターに遭遇したところで、船長は船を停めました。

(1)船内の様子。
(2)網の目のような水路の中には建造物もある。
(3)アリゲーター、ではなく魚類のアリゲーターガ―の頭部。
(4)こちらはアリゲーターの頭部。
船長は、クーラーボックスから何かの袋を取り出し、その中から一つ、小石くらいの大きさの白いものをつまみ出して、ワニに向かって投げつけました。ワニは、水に浮くそれに向かって行き、バクッと食いつきます。更にもう一つ、二つと続いて投げ入れると、やはりワニはそれを食べます。一体何を与えているのかと船長の手元を覗き込むと、それは普通のスーパーで売られているような、マシュマロの袋でした。
図鑑を読めば、アリゲーターは、クロコダイルとは違って比較的穏やかな種と書かれてはいます。そうは言っても、生きるために他の動物を襲う肉食獣であり、アメリカでも人が襲われる事故がたまにあると聞いています。
そのアリゲーターがマシュマロを食べるとは! アリゲーターのあまりにも意外な一面を見て、驚くとともに、なんだか微笑ましさも感じました。

(1)これこそがバイユー名物の野生のアリゲーター。
(2)アリゲーターを見ようとする乗客の皆さん。
(3)野生のアリゲーターを見終わった後は、飼育しているアリゲーターの子供にも触らせてくれる。
(4)これがアリゲーターに与えられていたマシュマロ。
バイユーツァーを終え陸地に戻り、あとは帰るだけというところで、駐車場に見えるのは他のツァーのバスばかりで、行きに乗ってきたバスが見当たりません。停車しているバスの乗務員に、「これは××ツァーのバスか」と尋ねて回っていたら、少し離れたところにあったバスに、朝の農園ツァーからずっと一緒だった客の一人である中年夫婦がおり、「へい、こっちのバスだよ」と声をかけてくれました。この親切がなかったら、少しだけ困ったことになっていたかもしれません。
ホテルに戻ったのはまだ日のある時間帯でした。南北戦争博物館を見学してからハラーズカジノでゲームをし、その後に少し早い夕食をいただきました。

(1)南北戦争博物館の展示から。これは兵士の服装と装備。
(2)当時の医療道具。なんとなく恐ろしい。
(3)当時は、より丈夫で入手も容易なトランプが紙幣の役割を果たしており、パンの塊2個、またはおよそ12.5¢の値打ちがあったとのこと。
(4)ナポレオンのデスマスク。

(1)こちらは3日目の夕食から。まずはビールのサンプラー。
(2)クラブケーキ。
(3)チーズマカロニ。
(4)チーズケーキ。アメリカでケーキは鬼門だが、これはおいしかった。

(1)これが何だったかが思い出せない。エビとカニの何かではある。
(2)生カキ。これもニューオーリーンズの名物らしい。
(3)ガンボ三点盛り。
(4)ジャンバラヤ。
さて、三日目は、女房の希望で、農園(Plantation)とバイユーを巡る現地ツァーに参加しました。朝、ホテル前からバスでピックアップされ、まずは農園に向かいます。
ルイジアナと言えば、その昔は黒人奴隷を使役する農場や奴隷市場で栄えたアメリカ南部です。我々が訪れたのは「デストレハン農園」でした。1787年に造られ、ミシシッピ川流域で最も古く、国の歴史的建造物に指定されているそうです。この農園主は砂糖で富を得たとのことで、邸宅の敷地内には当時の砂糖の原液を煮た大きな鉄鍋や鍛冶工房などが残されていました。しかし、この農園は、現代になっていくつかの大企業の保養施設などになったことはあったものの、その後比較的最近まで放置され荒れ放題だったところを、歴史保存の意味で修復、復元されているものなのだそうです。
農園をガイドする人は当時の服装に身を包み、20人くらいの観光客を引き連れて邸宅内を案内し、色々なエピソードを解説してくれます。我々の一団を案内してくれた人は、立派なひげをたくわえた、しかしまだ比較的若い男性でした。彼のズボンは前開きがなく、まるで後ろ前に穿いているかのように見え、当時のズボンはこういうものだったのかと印象に残りました。

(1)農園のエントランス。
(2)デストレハンの邸宅。
(3)敷地内には当時の施設がいくらか残っている。
(4)そのうちのひとつ、鍛冶工房。
ところで、デストレハン農園の入り口の物販コーナーに、「SATSUMA」ドリンクなるものが売られていました。「サツマドリンク? まさか薩摩? 薩摩芋ドリンクだったりするのか?」と疑問に思いましたが買うのもためらわれ、思い切ってレジのおばさんに「SATSUMAってなんですか?」と聞いたところ、「オレンジの一種だ。普通のオレンジよりも小さい」とのことでした。ひょっとして、ミカンのことかな?
農園見学の次はバイユー(Bayou)観光です。ラスベガスのダウンタウンに、「Bayou」と言うホテルを持たない小さなカジノがありますが、今回行くところはもちろんそこではありません。ワタシは、バイユーを湿地帯の一形態のように理解していますが、正確にはどう形容すればよいのかはわかりません。ミシシッピ川のバイユーは、河口付近の三角州地帯のことだそうで、名物のアリゲーターをはじめ様々な生物が棲息しています。
農園からバイユーツァーまではまたバスで小一時間ほどかけて移動します。この間、昼食となるのですが、ツァーのパンフレットには「Quick Lunch」と記述されており、いったいどういう意味かと思っていたら、移動の途中、ファストフードのウェンディーズに立ち寄り、そこで買ったものをバスの中で食べるということでした。
ハンバーガーは、ワタシがアメリカに滞在している時には最も好んで食べる食事で、これ自体に不満はありません。ただ、ウェンディーズと言えば、ワタシはかつて、看板に掲げられていた99¢のバーガーが、小さくかつ非常に貧弱だったという経験をしていたので、マクドナルドと同程度の、たいしたことのないバーガー屋だと認識していました。しかし、今回ワタシが買ったダブルチーズバーガーは、見本の写真と比較しても遜色のない、十分な厚みを持つパティが2枚重なった立派なもので、これなら今後も利用してもよいと思わされました。

この写真では少しわかりにくいので、パティの厚みを図解してみました。

バイユーツァーでは、定員20名程度の天蓋のない高速ボートで行くものと、50人程度は乗れそうな天蓋付きの小型船舶で行くものがありましたが、我々は後者を選んでいました。結果としては、強い日差しを避けられる天蓋付きのツァーを選んだことは正解でした。マングローブが生い茂る網の目のような水路を、船長の解説とともに進んでいくこと約30分、ついに船の後方にアリゲーターが泳いでいるところに遭遇しました。このツァーのメインイベントとも言えるところで、乗客たちは一目見ようと後方に集まり写真を撮りだします。しかし、このときはたいしてとどまるわけでもなく船は進められ、またしばらくしてから川岸に近いところで次のアリゲーターに遭遇したところで、船長は船を停めました。

(1)船内の様子。
(2)網の目のような水路の中には建造物もある。
(3)アリゲーター、ではなく魚類のアリゲーターガ―の頭部。
(4)こちらはアリゲーターの頭部。
船長は、クーラーボックスから何かの袋を取り出し、その中から一つ、小石くらいの大きさの白いものをつまみ出して、ワニに向かって投げつけました。ワニは、水に浮くそれに向かって行き、バクッと食いつきます。更にもう一つ、二つと続いて投げ入れると、やはりワニはそれを食べます。一体何を与えているのかと船長の手元を覗き込むと、それは普通のスーパーで売られているような、マシュマロの袋でした。
図鑑を読めば、アリゲーターは、クロコダイルとは違って比較的穏やかな種と書かれてはいます。そうは言っても、生きるために他の動物を襲う肉食獣であり、アメリカでも人が襲われる事故がたまにあると聞いています。
そのアリゲーターがマシュマロを食べるとは! アリゲーターのあまりにも意外な一面を見て、驚くとともに、なんだか微笑ましさも感じました。

(1)これこそがバイユー名物の野生のアリゲーター。
(2)アリゲーターを見ようとする乗客の皆さん。
(3)野生のアリゲーターを見終わった後は、飼育しているアリゲーターの子供にも触らせてくれる。
(4)これがアリゲーターに与えられていたマシュマロ。
バイユーツァーを終え陸地に戻り、あとは帰るだけというところで、駐車場に見えるのは他のツァーのバスばかりで、行きに乗ってきたバスが見当たりません。停車しているバスの乗務員に、「これは××ツァーのバスか」と尋ねて回っていたら、少し離れたところにあったバスに、朝の農園ツァーからずっと一緒だった客の一人である中年夫婦がおり、「へい、こっちのバスだよ」と声をかけてくれました。この親切がなかったら、少しだけ困ったことになっていたかもしれません。
ホテルに戻ったのはまだ日のある時間帯でした。南北戦争博物館を見学してからハラーズカジノでゲームをし、その後に少し早い夕食をいただきました。

(1)南北戦争博物館の展示から。これは兵士の服装と装備。
(2)当時の医療道具。なんとなく恐ろしい。
(3)当時は、より丈夫で入手も容易なトランプが紙幣の役割を果たしており、パンの塊2個、またはおよそ12.5¢の値打ちがあったとのこと。
(4)ナポレオンのデスマスク。

(1)こちらは3日目の夕食から。まずはビールのサンプラー。
(2)クラブケーキ。
(3)チーズマカロニ。
(4)チーズケーキ。アメリカでケーキは鬼門だが、これはおいしかった。