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オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

新ラスベガス半生中継2025(6):DAY 6/9

2025年04月27日 22時22分09秒 | 海外カジノ

今日はかつての同僚Gとそのお兄さんをHarrah’sで拾い上げ、3人でレッドロックキャニオンに行くことになっている。以前なら無料のセルフパーキングに車を停めて徒歩で迎えに行くところだが、今はセルフパーキングが有料になってしまい、ほんの少し停めただけで馬鹿にならない出費になってしまうので、事前に連絡を取り合い上手くタイミングを合わせて車寄せで合流する。Harrah’sの車寄せへの入り方は三日前のストリップエリア散策の時に確認しておいたが、やはりこの界隈の車での移動は複雑で、近寄らずに済むならなるべく近寄りたくない。

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2人を拾い上げた後、高速道路はなるべく使いたくないのでサハラ通りをひたすら西に進む。レッドロックキャニオンにはこれまで2回行ったことがあるが、最後に行ったのは20年くらい昔の話で、あまりの変わりように驚いた。

レッドロックキャニオンの玄関とも言えるビジターセンター。ワタシが最後に来た時は、こんなものは無かった。

ビジターセンターの周囲にある、レッドロックキャニオンで見られる生物や地形等の説明。これもビジターセンターができてからのものであろう。

レッドロックキャニオンの中にはドライブコースが整っており、訪れるものはこのドライブコースに沿って進み、ところどころにあるビューポイントで車を停めて景観を眺め、あるいは徒歩でクライミングやトレッキングを楽しむ。

途中のビューポイントに停まっていたカッコいい3輪車。その後何台も見かけたので、レッドロックキャニオン観光用のレンタカーなのかもしれない。

クライミングをしている人。注意して見てみると、結構あちこちでクライミングが行われていた。

我々も途中でトレッキングをして、約10kmを歩いた。

トレッキングの途中にあったクリークの水は澄んで、冷たい。どこから来るのだろうか。さらに西の、冬はスキーができるくらいの雪が降るチャールストン山だろうか。

トレッキング中は、リス、トカゲなど、野生生物にしばしば遭遇する。

トレッキングは、踏み分け道とも言えないような狭いところを行くので、戻ってくる人としばしばすれ違う。そのたびに互いにあいさつする山のマナーは共通のようだ。そうやって言葉を交わしていると、ある一団に、「この先に滝があるから見るといいよ」と教えられたが、途中で道を見失ってすごすご戻った。

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トレッキングから車に戻ると、そろそろ5時だった。しかし、今日からサマータイムが始まっているので、日の高さは本来なら4時で、まだまだ昼間である。

左がラスベガス時間での9日1時59分時点。右はその1分後。東京、上海、オタワの各都市は1分しか進んでいないが、ラスベガスは1時間1分進んでいる。

レッドロックキャニオンの後、少し早いが夕食を摂ろうということになり、ラスベガスに行ったら一度は行きたい店の一つ、中華街にあるベトナム・中華料理のPho Kim Longに行く。しばしば待ち行列ができる結構な人気店だが、この時間帯のせいか、すぐに席に着けた。

Pho Kim Longの店内。私が注文したのは「ビーフ・フォー」(手前)。そのほか、みんなでシェアするサイドとして春巻きを注文した。

この店はうまくて安いことで評判が高かったが、さすがに最近の物価高の流れには逆らえなかったようで結構値上がりしていた。さらに円安も重なっているので、少なくとも我々日本人にとっては安い店とは言い難くなってしまったのが何とも残念だ。

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かつての同僚G兄弟をHarrah’sに送り届け、自分はホテルに戻ってゲームをする。しかし、近来稀に見るツキのなさで、寝るまでにクワッズはたったの1回しか出ず、それもボーナの付かない6のクワッズだった。

Tierポイントは、トリプルプレイが「SCORE 4」の対象外なのでシングルプレイしかしていないこともあって、前日から僅か19ポイントしか増えていなかった。

6日目終了時のステータス。504ポイントは前日比僅かに+19ポイント。 ヒラクワッズの画像など自慢するほどのものでもないので、ゲームの画像は無し。                                   

(つづく)


新ラスベガス半生中継2025(5):DAY 5/9

2025年04月20日 22時42分06秒 | 海外カジノ

今日からホテルをダウンタウンのメインストリート・ステーションに移す。ここはかつてsigmaの真鍋社長がラスベガスでオペレートしていたカジノ「パーク」だったところで、ワタシが最も頻繁に利用するホテルの一つだ。コロナ禍で一時クローズされ、現在はリオープンしているが、カジノやレストランなどの営業規模は縮小されてしまっている。

なお、今日の夕食は少し張り込んで外食。かつての同僚Gとそのお兄さんとともに、ヘンダーソンのBBQレストラン「Lucille’s」に行く予定。

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朝7時に目覚め、例によってスーパーで買ってきたパン、ハム、チーズ、オレンジ、それにチョコレートミルクの朝食を部屋で摂る。メインストリート・ステーションのチェックイン開始時刻は一応午後3時とされており、それまでの間はゴールドコーストからはほぼ一本道で行ける「ネバダ・ステート・ミュージアム」と、女房への土産を買いに「ノース・プレミアム・アウトレット」に行くことにしていた。

それでも博物館が開くまでまだ時間があるので、小一時間ほどビデオポーカーでもして過ごそうとトリプルプレイのボーナスポーカーを始めたら、結構あっさりとAのうっかりクワッズが出てくれた。

残した1枚がクワッズに発展する確率は4053.75分の1。

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博物館が開く9時少し前、ゴールドコーストをチェックアウトして博物館に向かう。ここはこれまでに2回訪れている(関連記事:新ラスベガス半生中継2019GW DAY2:ネバダ・ステート・ミュージアムと寿司隆)が、最後に来たのはコロナ禍前の2019年4月で、当時とは展示内容がずいぶん変わっていた。前回見て、今回も期待していたカジノのチーティング道具の展示は残念ながら無くなっていた。しかし、変わっていない展示もあり、前回見たセガのスロットマシンは今回も展示されていた。

博物館の展示から、マンモスと魚竜イクチオザウルスの骨格。2億5千万年前のラスベガスは海だった。

19世紀のアメリカでは、多くの中国系移民が鉄道の敷設や鉱山での労働者として働いていた。キノはその中国人がアメリカ大陸に持ち込んだギャンブルで、現代のラスベガスではビデオ化されたビデオキノが大人気である。

カジノの什器やフライヤー類と、セガの「スターシリーズ」を含む60年代初頭までのスロットマシンの展示。これらの展示は前回2019年4月に来た時と変わっていない。

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昼の12時ころ、博物館を出てノース・プレミアム・アウトレットへ。女房からは「ロクシタン」のハンドクリームを買ってきて欲しいと言われていたので、最初に向かう。ワタシはこの方面には疎いが、円安のせいで以前のようなお買い得感がまるでなくなっていることは見当が付く。それでも200ドルを超える買い物をしたら、オマケとして洗顔フォームをくれた。あとで調べたらそれ1品で4000円位もするものだった。

ワタシにとって定番のリーバイスも覗いたが、円安のせいで、日本のアウトレットと大して変わらないか、ひょっとするとむしろ高いくらいだったので、何も買わずに出る。

ノース・プレミアム・アウトレットのフードコートの向かいには、以前「Dairy Queen (DQ)」というソフトクリームの店があり、ワタシは大好きだったのだが、そこがインスタントラーメンの店「Ramyun Café」に変わっていた。面白いのは、客は棚に並んでいる袋入りの麺を取り、カウンターで調理用のカップなどを受け取り、備え付けの器具で自分で調理するようになっている。

Ramyun Caféの入り口。

入って左手の棚にはラーメンが並んでいる。ここから好きなものを選ぶ。

カウンターに並ぶ調理器具。左前方に今から買おうとしている客が見える。

調理中。

値段は10ドル前後と、今のラスベガスでの外食としては安い方ではあるが、それでもやはり割高感は感じる。

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たいした収穫もなかったノース・プレミアム・アウトレットを出て、まだ1時半と少し早いがメインストリート・ステーションに向かう。宿泊客でも駐車場代かかるのかなあと心配しながら車を停め、レセプションで早いがチェックインできるかと聞いたら構わないと言ってくれたので、部屋に入る。部屋はリノベーションされており、こぎれいになっている気がする。そして、事前の調査では書いてなかった冷蔵庫があった。そんなことなら2泊と言わずもっと長く泊まっていても良かったのにと少し後悔する。

メインストリート・ステーションの部屋の冷蔵庫。小さいのでたいした量は入らないが、自炊組にはありがたい。

 

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夕方、ダウンタウンに遊びに来ているかつての同僚Gとそのお兄さんと合流してヘンダーソンのBBQレストラン「Lucille’s」へ。一応道順は調べてはおいたが、念のため助手席のGにナビゲーションを頼んだところ、ワタシの認識とは違うところで高速道路を降ろされた。どうやら別ルートを指定してきたらしい。

Lucille’sでは、「Beef Rib」7本と4本を一つずつ注文。7本の方は、少食のGとワタシでシェアし、4本の方はGのお兄さん用。更に卵料理を一つ注文していたが、これはオーダー忘れで出てこなかった。ウェイターのあんちゃんに指摘したところたいへん恐縮されたが、しかしみんな腹いっぱいだったのでむしろ幸いで、にこやかにキャンセルしてもらった。

Lucille’sで注文したBeef Rib。左が7本、右が4本。

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夕食後、二人をHarrah’sに送り届けて自分もホテルに戻り、ゲームをする。メインストリート・ステーションでは、ビデオポーカーでクワッズ以上の役ができると、かつては最高5000ドルが当たるというスクラッチカードをくれる「SCORE 4」というプロモーションを行っていた。そのカードをもらうためには、コールアテンダントボタンで呼び出した係員が目視で確認した後に出現時刻や会員カードの番号を書き控えるなど、アナログな手続きを踏んでいた。それがコロナ禍で一時的に閉店し、数年を経て復活した際に、クワッズが出るとプレイヤーズカードを挿入するスロットの脇にあるサブモニターでピックゲームを行うようデジタル化されていた。

デジタルSCORE 4の画面。ピックゲームを行い(上)、その結果2ドル、3ドル、5ドルなどが当たる(下)ことになっている。

これは大変な省力化であり、あって然るべきイノベーションではあるが、良いことばかりではなかった。まず、アナログ時代には、スクラッチカードは「クワッズ以上」の役ができれば貰う権利があった。しかしこのイノベーションにより、対象となる役はクワッズに限定されてしまった。そしてもう一つ、このシステムはシングルプレイのビデオポーカーに限定されており、トリプルプレイやファイブ・プレイは対象外となってしまった。もう一つ付け加えると、獲得した賞金は現在遊んでいるクレジットに自動的に加算されるため、ゲームでは消化できない端数が発生してしまうのだった。

端数の問題には目を瞑るにしても、トリプルプレイが除外されたのは痛い。ワタシがサファイアとなれたのも、トリプルプレイでのポイントがおそらく75%以上を占めているが、メインストリート・ステーションではトリプルプレイはペイアウト率が下がってしまうことになる。

だからと言うわけでは決してないが、この日のゲームは滅法ツイておらず、クワッズは僅か3回、それにストレートフラッシュが1回出たのみで、苦しい苦しい夜だった。

ストレートフラッシュが出たが、これはSCORE 4の対象にはならない。悔しい。

深夜12時ころ、明日は元同僚Gとそのお兄さんをレッドロックキャニオンに連れて行くのでそろそろ寝ようとキオスクで確認したTierポイントは前日比+129ポイントだった。サファイアの目も見えてきたのはせめてもの救いと言える。

5日目終了時点のTierポイント。サファイアまであと265点。                                     

(つづく)


新ラスベガス半生中継2025(4):DAY 4/9

2025年04月13日 20時36分00秒 | 海外カジノ

今日は午前からかつての同僚、Gと合流する。Gは昨日の夜にラスベガスに到着し、4泊6日でシーザーズエンターテインメントに属するハラーズに逗留するということだった。ハラーズはストリップエリアのカジノホテルで、リゾートフィーを加えると結構な料金になるはずだ。しかしGは、過去にクレジットカード入会か何かの特典で、プレイヤーズクラブのダイヤモンドという、ワタシが主に利用するBoydで言うところのエメラルドに相当する上位の資格を得ていたのでリゾートフィーが免除され、宿泊料金も1泊25ドル程度と安かったとのことだった。

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Gとは昼前にワタシが宿泊するゴールドコーストで落ち合ったが、早めに到着したので少しビデオスロットで遊んでいたら200ドルくらいお金が増えたと言っていた。その機種は、セガサミークリエイションの「Rail Road Riches」で、同社にとっては初めてのビッグヒットとなった機種だった。

セガサミークリエイション初の大ヒット作となった「Rail Road Riches」。この画像はサンセット・ステーションで撮影したもので、背中合わせに2台ずつ、計4台の設置。ほとんどのカジノで4台単位で設置されている。ゴールドコーストでは昨年10月の時点では4台が導入されていたが、今回は8台に増台されており、そのヒットぶりが窺える。

セガサミークリエイションは、この大ヒットのせいでアリストクラートから何やら文句を言われているといううわさを聞いている。確かにホールドアンドスピンフィーチャーはアリストクラートが元祖と言って良いが、ゲームルールは著作権の対象ではないし、他社もずっと以前からこぞって真似ている。結局のところ、売れてしまうと目を付けられるという事だろうか。

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Gと合流後、昨年10月にも訪れた「AREA15」(関連記事:新ラスベガス半生中継2024年(6) DAY 6:最終日:最後のゲーセン巡り)に向かう。アトラクションの一つであるキャンディショップ「Rocket Fizz」では、前回見られた「ダスト味」とか「ベーコン味」とか「マスタード味」とか「ピクルス味」とか「火星人ソーダ」などのヘンなソーダが悉く無くなってしまっていた。代わりと言うわけではないとは思うが、日本のマンガ・アニメキャラをフィーチャーしたドリンクが大量に売られていた。

 

日本のマンガ・アニメキャラをフィーチャーしたドリンク。ちゃんとライセンスを得たものかどうかは不明。

アトラクションは例によって費用がかかるので、入場無料のバーケイド「ASYLUM」でいくらかゲームをする。ここでは現金でトークンを借り出し、ゲーム機毎に定められた枚数のトークンを投入してゲームをする。有料のアトラクションをある程度体験するなら少なくとも100ドルを超える費用を要する。なるべく出費を抑えたい身としてはちょっと手を出しづらい。円安が憎い。

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続いてやはりバーケイド「PLAYER 1」へ。これについては3月16日にアップした記事「先週見てきたPlayer1とPinball Hall of Fameの様子を少し」で触れているのでここでは省略。

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本日のゲーム。ワタシがプレイするビデオポーカーは、通常のシングルプレイか、または一つの手で3回ドローする「トリプルプレイ」だったのだが、Tierポイントが伸び悩むので、一つの手で5回ドローする「ファイブプレイ」に初めて手を出してみた。

シングルプレイよりはトリプルプレイ、トリプルプレイよりはファイブプレイの方が理屈の上では設定値に収束しやすいはずだが、この程度の試行数では収束に至らなくても全然不思議ではない。ファイブプレイのミニマムベットはシングルプレイの5倍となるので、コールドストリークに入った時のダメージの大きさにビビりながら始めた。クワッズは3回出て、うち1回は4Aであってくれた。

ファイブプレイで良かったと思えた1ゲーム。初期投資はトリプルプレイより少し必要だが格段に厳しいとも思わずに済んだ。

時差ぼけのせいか、比較的早い時間に眠気を催してきたので、10時過ぎにはゲームを切り上げて寝ることにする。部屋に戻る前に確認したTierポイントは356ポイントで、前日比+172ポイント。やはりファイブプレイはポイントの伸びが早い。

4日目終了時点のTierポイントは356ポイント。ファイブプレイのためサファイアの背中が見えてきたような気もしないこともないが、それでもまだ遠い。

(つづく)


新ラスベガス半生中継2025(3):DAY 3/9

2025年04月06日 17時48分11秒 | 海外カジノ

今回は9泊の長丁場なのであまりカジノに入り浸っていては資金がもたない。そこで今日の活動の前半は、用でもなければ近寄らなくなって久しいストリップエリアを見物して過ごすことにする。

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ti(トレジャーアイランド)は、最近の強欲なストリップエリアでは珍しく駐車場が無料の貴重なカジノホテルだ。ゴールドコーストからは車で10分足らずなので、まずはここに車を停める。

駐車場からカジノ棟への通路を通り、エスカレーターを降りると、すぐ右手にゲーセンのように見える施設「THE COVE」があった。これまで聞いたことが無かったが、ラスベガスではバーケイドが流行っているのだろうか? 入り口のウィンドウにはパックマンやゲーム筐体、ボウリング、ゴルフなどの絵が描かれている。

tiの駐車場からカジノエリアに続くエスカレーターを降りてすぐ右手にあるゲーセンのような施設「THE COVE」。入り口のネオンには「BAR & ARCADE」とある。

中に入ると、まずはビデオポーカーがカウンターに埋め込まれているバーカウンターと、3台のビデオゲームのカクテル筐体、更にその向こうにはボウリングアレイが見える。

ビデオポーカーが並ぶバーカウンター。口開け早々のためか、人一人いない。

ビデオゲームのカクテル筐体とその向こうに見えるボウリングアレイ。

ここにもボウリングがあるのかと思って近寄ってよく見たら、それは我々日本人に馴染み深い「テンピン・ボウリング」ではなく、背が低く寸詰まりの「ダックピン」と呼ばれるピンを採用した「ダックピン・ボウリング」だった。

「THE COVE」に設置されている、ダックピン・ボウリング。これらと背中合わせの位置に、更に4レーンが設置されていた。

ダックピン・ボウリングにはいくつかのバリエーションがある。帰国後に調べたら、ここで行われているのは、使用されているピンは胴部に硬質ゴムのバンドを巻き付けた「ラバーバンド・ダックピン」と呼ばれるものであった。

ピンの部分の拡大図。ラバーバンド・ダックピンで、更にひもで吊るされているタイプだった。最近は、テンピン・ボウリングでもこのようにひもでピンを吊り下げるタイプの機械が登場していると聞く。

ゲーム料金は28クレジットとなっていた。この店では、昨今のアーケード同様プレイ料金は全ゲーム共通のクレジットで支払うが、その料金設定は1ドルあたり4クレジットで、ボリュームディスカウントはない。つまりこのダックピン・ボウリングの料金は1ゲーム7ドルと言うことになる。案外高い。

この「THE COVE」に入る時にはさして気に留めていなかったビデオゲームのカクテル筐体を、帰り際に念の為と思ってチェックしてたまげた。その時、アドバタイズ画面では「MOTOS(1985)」や「GAPLUS(1984)」、「BARADUKE(1985)」など、いずれもナムコ黄金時代のビデオゲームが表示されていた。

「THE COVE」に設置されているカクテル筐体の一つ。ここでは「GAPLUS」のアドバタイズ画面が表示されている。

よくよく筐体を観ると、天板と筐体側面に、ナムコ黄金時代のビデオゲームのタイトルロゴが列挙されている。

筐体側面に30タイトルのロゴが列挙されている。

これはどうやら「PAC-MAN’S PIXEL BASH」というゲーム機らしい。ゲーム料金が6クレジット(1.5ドル相当)なのは、今のご時勢なら妥当なのだろうが、「アメリカのビデオゲームは1回25¢」の記憶が強い年寄りにとっては高く感じてしまう。

後にネットで調べたところ、日本でもAMAZONで73.8万円アップライト筐体なら59.4万円で購入できる純正品であることがわかった。かつてナムコオタクだったワタシにとって垂涎の機械であり、多少の無理をしてでも欲しいところではあるが、スロットマシン1台を置く場所さえ作ることが難しい現状では涙を呑んで諦めるしかなさそうだ。

「THE COVE」の奥にはさらにゲームアーケードが続いている。アメリカらしく広い敷地にゆったりと機械が置かれているのは良いのだが、客らしい人がワタシ以外にいなかった点が心に小さなシミを残した。これも平日の朝イチだからだとは思うが、あまり客の入りが悪いと早晩閉鎖されてしまうことが懸念される。

駐車場無料を貫くtiへのお布施としていくらかゲームをして行こうかと思ったが、ビデオポーカーはどれもテリブルで(バーカウンターにボーナスポーカーのA&Fがあった点は評価したいが、ペイアウト設定は最低だった)、結局スロットクラブのプレイヤーズカードを作成しただけで出てきてしまった。

Tiを出た後は徒歩で南へぶらぶらと歩きながら、取り壊し中のMirageのマーキーや、すっかりしゃらくさく変身した旧インペリアルパレスのLINQとそこに吸収されたO’SHEASで悪名高いトリプルゼロルーレットを確認したりなどした。

トリプルゼロルーレットのホイール。全てのホイールを確認したわけではないが、少なくともこのホイールは、ヨーロピアンホイールの「0」の隣に「00」と「000」を追加した数字の並びになっている。

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tiを出て車でサーカス・サーカスに行き、その別館のような「SLOTS A FUN」を覗く。SLOTS A FUNは最近一旦閉められた後、機械を入れ換えてリオープンしたと聞いていたが、どうやらサーカス・サーカスに設置されていた古い機械をこちらに持ってきたという事らしく、敢えてコインを使用するスロットマシンを多く設置して「昔ながらのラスベガス」を演出しようとしているらしい。ただ、空いている場所に入れ換えで不要となった機械を持ち込んだだけのようにも見え、どことなく殺風景だった。ここでは、ヘンなゲームを作り続けるEVERIのヘンなスロットマシンで、お金が100ドルくらい増えた。

SLOTS A FUNの入り口に設置された看板。$2のホットドッグはぜひ食べたかったのだが、スナックバーは閉まっていた。

かつてサーカス・サーカスに設置されていた1ドル機のバンク。思ったよりも人がいて、コインを入れるスロットマシンはまだいくらか需要が残っているようだ。

お金が100ドルくらい増えた、EVERIのヘンなスロットマシン「MONEY LINE」。3リール5ラインで、1ライン上の3リールすべてに何らかのシンボルが停止すれば勝ち。

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夕方過ぎにゴールドコーストに戻り、部屋でやや早い夕食を摂った後、カジノへ。お金は微増程度だが、減らないだけでも大収穫なので良しとする。

この日一番の大当たりはDDB A&Fで4Ks+ハイキッカーで$200。

Tierポイントは前日より+150。サファイアは依然遠い。

(つづく)