カナダのオールドゲームコレクター、Caitlynさんのグレートなコレクションをご紹介した前回の記事「カナダからの手紙 with オールドゲームコレクション」では、メーカーや製造年など不明が多くありましたが、この記事を読まれたCaitlynさん自身から、いくつかについてフォローの画像と情報をいただいたので、今回は前回記事の補足を記録しておこうと思います。
(1)メーカー、名称不明のパチンコ機
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/b2/e06b031dac46bdda6411527b9ea358c1.jpg)
前回、「メーカー、名称不明」としたパチンコ機。
この画像のパチンコ機は、筐体に付いていた銘板には、「DAIWA」というメーカー名と1964年の日付が入っているとのことです。この時代には「大和製作所」と言うメーカーがあったようなので、おそらくそれではないかと思われます。
この機械は、台枠の彫刻の他に、ハンドルの左上にコインスロットを取り付けるという改造が施されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/a4/56ec7006e540ce364e4b8b9fd94faeb7.jpg)
コインスロットの部分の表と裏(赤枠内)。裏面のホットボンドで固められている下端には外国の銅貨の一部が見える。
これらの改造から、この台はCaitlynの手に渡るまでの間に、一旦別の外国人コレクターが所有していたのではないかと想像されます。
(2)FILL'EM UP
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/6c/6601e8d4ad580be62b014ea1d817ff1e.jpg)
FILL'EM UPは、英国Ruffler & Walker社の、1953年の機械です。いつもお世話になっている「pennymachines.co.uk」によると、同社の設立は1934年で、少なくとも1960年代までは存在していたようです。
(3)名称不明(**ALT)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/d9/2ba22fd626e8c2bfda1e9e00026dfaab.jpg)
前回「名称不明(**ALT)」としていた機械。
ラックの支柱に隠れて全容が良く見えなかったこの機種は、ドイツWulff社の「RIALTO(1964)」とのことでした。遊び方は、ボールを3回弾き、その組み合わせによってペイアウトがあります。1ゲームは10秒の時間制限があるそうです。
Wulff社はドイツで1950年に創立されたゲーム機メーカー・ディストリビューターです。1980年代に米国Ballyの子会社「Bally Wulff」となりましたが、日本のパイオニア製カラオケシステムやセガ・ピンボールもディストリビュートしていました。現在も「Bally」を名乗っていますが、本家Ballyは同社を売却していたはずだと思います。
(4)CASCADE
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/12/a2687345370c56c46304c34c0b4865ee.jpg)
Cascadeの拡大画像。
Cascadeは英国Bell Fruit社の機械で、1971年製です。同社は欧州ではそれなりのゲーミング機械メーカーで、現存するようではあるのですが、欧州の業界再編が進んだ結果、現在は「INSPIRED」というグループ会社の一部門なんだか子会社なんだか、よくわからない状態になっています。
(5)Skill Roll
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/25/cba3eb6f56c7a65849726362ea3b0e73.jpg)
Skill Rollの拡大画像。
米国Bally社、1956年製です。Caitlynはこれが日本の10円ゲームに強い影響を与えていると考えています。これにはワタシも同意できるのですが、日本の10円ゲームのメーカーとこのSkill Rollとの接点は謎です。
画像が多くなってきましたので今回はここまでとして、残りは次回にしようと思います。
(その2につづく)
(1)メーカー、名称不明のパチンコ機
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/b2/e06b031dac46bdda6411527b9ea358c1.jpg)
前回、「メーカー、名称不明」としたパチンコ機。
この画像のパチンコ機は、筐体に付いていた銘板には、「DAIWA」というメーカー名と1964年の日付が入っているとのことです。この時代には「大和製作所」と言うメーカーがあったようなので、おそらくそれではないかと思われます。
この機械は、台枠の彫刻の他に、ハンドルの左上にコインスロットを取り付けるという改造が施されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/a4/56ec7006e540ce364e4b8b9fd94faeb7.jpg)
コインスロットの部分の表と裏(赤枠内)。裏面のホットボンドで固められている下端には外国の銅貨の一部が見える。
これらの改造から、この台はCaitlynの手に渡るまでの間に、一旦別の外国人コレクターが所有していたのではないかと想像されます。
(2)FILL'EM UP
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/6c/6601e8d4ad580be62b014ea1d817ff1e.jpg)
FILL'EM UPは、英国Ruffler & Walker社の、1953年の機械です。いつもお世話になっている「pennymachines.co.uk」によると、同社の設立は1934年で、少なくとも1960年代までは存在していたようです。
(3)名称不明(**ALT)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/d9/2ba22fd626e8c2bfda1e9e00026dfaab.jpg)
前回「名称不明(**ALT)」としていた機械。
ラックの支柱に隠れて全容が良く見えなかったこの機種は、ドイツWulff社の「RIALTO(1964)」とのことでした。遊び方は、ボールを3回弾き、その組み合わせによってペイアウトがあります。1ゲームは10秒の時間制限があるそうです。
Wulff社はドイツで1950年に創立されたゲーム機メーカー・ディストリビューターです。1980年代に米国Ballyの子会社「Bally Wulff」となりましたが、日本のパイオニア製カラオケシステムやセガ・ピンボールもディストリビュートしていました。現在も「Bally」を名乗っていますが、本家Ballyは同社を売却していたはずだと思います。
(4)CASCADE
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/12/a2687345370c56c46304c34c0b4865ee.jpg)
Cascadeの拡大画像。
Cascadeは英国Bell Fruit社の機械で、1971年製です。同社は欧州ではそれなりのゲーミング機械メーカーで、現存するようではあるのですが、欧州の業界再編が進んだ結果、現在は「INSPIRED」というグループ会社の一部門なんだか子会社なんだか、よくわからない状態になっています。
(5)Skill Roll
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/25/cba3eb6f56c7a65849726362ea3b0e73.jpg)
Skill Rollの拡大画像。
米国Bally社、1956年製です。Caitlynはこれが日本の10円ゲームに強い影響を与えていると考えています。これにはワタシも同意できるのですが、日本の10円ゲームのメーカーとこのSkill Rollとの接点は謎です。
画像が多くなってきましたので今回はここまでとして、残りは次回にしようと思います。
(その2につづく)