オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

「クレイジー15ゲーム」の筐体画像を追加

2020年09月28日 20時38分04秒 | 訂正・追加等

昨日、Twitter上に、最新記事「初期の国産フリッパー・ピンボール:『クレイジー15ゲーム』」をアップした件をお知らせしたところ、ご高覧下さった方が貴重な「クレイジー15ゲーム」の画像を送って下さいました。ワタシの記事では不鮮明な画像しか無かったので転載させていただきたいとお願いしたところご快諾くださったので、ありがたく掲載させていただきます。


クレイジー15ゲームの筐体画像。このアートワークは、「遊戯機械年鑑 '69」に掲載されていたものと同じに見える。

バックグラスには「KOMAYA'S」と描かれており、こまや製作所製であることがわかります。また、バックグラスの下には「3・5・7と入ればコイン出ます」と書いた貼り紙がされており、プライズ機の機能が付いていたことが察せられます。

画像をご提供くださったのは、「FAR EAST PINBALL」という、ピンボール・エレメカゲームを製作販売する個人メーカーを運営されていらっしゃる「noguo_」さんという方です。任天堂Switchをピンボール台にしてしまう「Digital Pinball Cabinet for NS」や、テーブル筐体にしてしまう「NSテーブル筐体スタンド」ほか、大変興味深いものがありますので、ぜひ一度FAR EAST PINBALLの公式ウェブサイトをご覧になってみてください (製品の販売はトップページにリンクが張ってあるとおり、PIXIVが運営する「クリエイターズマーケット・BOOTH」で行われています)。


初期の国産フリッパー・ピンボール:「クレイジー15ゲーム」

2020年09月27日 15時08分16秒 | ピンボール・メカ
世界初のフリッパー・ピンボール機は、一般には米国のGottlieb社が開発し1947年に発売された「Humpty Dumpty」とされています。以来、米国ではGottliebをはじめBally、Williams、Stern、Chicago coinその他のゲーム機メーカーが競ってフリッパー・ピンボール機を作ってきました。

一方、我が国で初めて作られたフリッパー・ピンボールについては、ワタシは時期や機種を特定できていません。しかし、遅くとも1960年代には作られていたことを確認できる資料はあります。

60年代の日本は高度経済成長期と言われていますが、日本のAM業界はまだ発展途上の段階にあり、米国製品のように複雑で多彩なゲーム性を持つ機械を開発することは困難でした。それでもいくつかの日本のメーカーは、その当時の技術で工夫を凝らして、いくつものフリッパー・ピンボール機を世に出しました。

クレイジー15ゲーム」もそんなゲームの一つです。このゲームは、プレイフィールド上に1~9の番号が振られた9つの穴があり、ボールが入った穴の番号がバックグラスに描かれている3X3のビンゴカード上に点灯し、最終的に一直線に並べば再ゲームができるというものでした。そのゲーム性は米国Bally社のビンゴ・ピンボールに似ますが、フリッパーが付いている点が決定的に異なります


日本出版企画制作社による「遊戯機械名鑑 '74/'75」に掲載されている「クレイジー15ゲーム」。

ビンゴカード上の数字は、縦、横、斜めいずれの線上でもその合計が15となるように配置されており、これがゲーム名の由来となっています。1ゲームは6球でしたが、フリッパーよりも下に落ちたボールはアウトとなるので、ゲームを成功させるのは思うほど簡単なことではありませんでした。しかし、ワタシが子供のころに遊んだ記憶がある「クレイジー15ゲーム」は、フリッパーボタンとフリッパーが単純に機械要素だけで連結されていたようで、お金を入れなくてもボタンを押せばフリッパーが作動したので、小遣いが乏しい子供にとっては極めて僅かながらもゲームをした気分にさせてくれたものでした。

ワタシの手元にある、「クレイジー15ゲーム」を確認できる最も古い資料は、「全日本遊園協会」が出版した「遊戯機械年鑑 '69」です。ただ、それが発売年を意味するものではないことは留意しておく必要があるでしょう。また、他の資料によれば「こまや製作所」と「中村製作所(後のナムコ)」の二社から同名のゲーム機が発売されているようなのですが、本書にはメーカーの記載がなく、それがどちらの製品であるかはわかりません。

こまや製作所はその後も継続して「クレイジー15ゲーム」の製造を続け、1977年にはサウンド演出などを強化した「ニュークレイジー15ゲーム」をAMショウに出展しており、ロングランシリーズとなっています。


過去の「遊戯機械年鑑」に記載された「クレイジー15ゲーム」。左から69年版、74/75年版、78年版。

1970年代半ば以前の日本のAM業界関連の資料は乏しいため、それほど多くのことを語れるわけではありませんが、ともすると永遠に忘れ去られかねない歴史の記録を残しておくために、今後も継続的に初期の日本製フリッパー・ピンボールに言及していきたいと思っています。もし、資料やエピソードなどがございましたら、ご提供いただければありがたく存じます。

西東京レゲエ紀行

2020年09月20日 23時06分31秒 | ロケーション
9月19日(土)、レゲエを求めて西荻窪と小平に行ってまいりましたので記録しておこうと思います。

■(1)HI-SCORE
西荻窪の目的地は、Twitterで偶然見つけた「HI-SCORE」という「バーケイド」です。「バーケイド」とは、ゲーム(主にAM)が楽しめる飲み屋のことです。米国では15年くらい前から見られる業態で、その呼び名は飲み屋の「BAR」とゲーセンの「ARCADE」を合成したものです。


「HI-SCORE」の外観。(1)店舗正面。 (2)店舗を斜めアングルから。 (3)側面の「ARCADE 25¢」の看板。オールドファッションな米国のゲーセンぽくてカッコいい。 (4)店頭に置かれたメニュー(一部)。

店内には、テーブル筐体が3台、NEOGEOのミニ筐体1台、カプコンのミニ筐体CUTE1台、スペースインベーダーのアップライト筐体(TAITO製)1台がありました。テーブル筐体には「パックマン(Namco, 1980)」、「テラフォース(nichibutsu, 1987)」、「スペースレーザー対戦(Taito, 1979?)」が入っていました。


(1)パックマン (2)テラフォース (3)スペースレーザー対戦。スペースレーザー対戦は、レジャックから同じ内容のゲームで「カメレオンアーミー」及び「スペースウォー」というタイトルでも出ており、何が何だかよくわからない。なんにしろスペースインベーダーの基板が流用されているとのこと。 (4)アップライト筐体。CUTE筐体は調整中だった。

これらは、一部を除いてフリープレイモードとなっており、自由に遊ぶことができますが、有料の機械もあるため、このお店はゲームセンターとして風俗第5号営業の許可を取っているとのことです。風俗営業ということは深夜営業ができないという事でもありますが、店舗の賃貸契約がそもそも深夜営業をしない条件だったので、その点では特に不都合ではなかったのだそうです。

AM機ばかりでなく、カウンター上には「Replicade Amusement」社製のミニチュアゲーム機がプレイヤブルな状態で置かれており、これも無料で遊ぶことができます。ワタシが訪れた時にはATARIの「Tempest(1981)」と「Centipede(1981)」が動いていました。聞くところでは、このシリーズには「Dragon's Lair (Cinematronics, 1983)」もあるとのことで、いずれお店に置かれることもあるかもしれません。


Tempest(左)とCentipede(右)のミニチュア筐体。

これら以外にも、店内には店主のアーケード愛をひしひしと感じさせるさまざまなコレクションがあちこちにさりげなく潜んでいますので、お近くの方は実際に来店の上ご確認いただければと思います。個人的には、ATARI筐体のコインシュートを模したキーホルダーが特に羨ましかったです。

HI-SCOREでは、「HI-SCORE アボカドチーズバーガー」、ビール、それにデザートとしてプリンをいただきました。ワタシは乾き物と若干の小料理くらいしか提供されない新宿ゴールデン街のバーみたいなものを想像していた(そしてそれでも全然かまわないと思っていた)のですが、とんでもない、いずれも非常にしっかりとしたもので、この点でも驚きました。


(1)-(2)HI‐SCORE アボカドチーズバーガー。紙の袋に入れることで食べやすくなる。 (3)プリン(サーブ時)。上に乗っているのはわたあめ。 (4)わたあめに添付のカラメルシロップ(これがまたおいしい)をかけると魔法のようにプリンが現れる。

ご主人は、「日本にも『BARCADE』文化が広まって欲しい」とおっしゃっていましたが、これにはワタシも最大限にヘッドバンキングして共感したいです。AM業界には新たな業態が必要であり、特に「大人が遊べる、従来のゲームセンターとは異なる業態」の出現が待望されますが、現在のコインオペレーションには「風適法」という時代遅れの壁が依然として立ちはだかっており、なかなか思う通りには行かないのが現状です(関連記事:ゲーセンと法律の話(3)新概念「特定遊興飲食店」をゲーム業界に活かせないものか)。

HI-SCOREは、コロナ騒ぎが始まる今年の3月にオープンしたとのことです。さぞご苦労が多いこととは思いますが、今後もぜひ頑張っていただきたいものです。

「HI-SCORE」
東京都杉並区西荻南2-25-10 (JR中央線西荻窪駅南口から徒歩3分)
公式HP:https://hiscore2020.wixsite.com/arcadehi
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13245164/
営業時間に関しては、公式HPと食べログで記載内容が一致していないところに若干の不安を感じますが、SNSもありますので、そちらでも確認されることをお勧めします。
Twitter:@ArcadeHi_kari
instagram:@arcadehi_


■(2)PIA21(Retro Pia 22)
HI-SCOREを辞した後、次に目指したのは西武新宿線小平駅近くにある「PIA21」というゲームセンターでした。

ワタシが予め仕入れていた知識では、ここはレゲエスポットでした。しかし、いざ現地に到着してみたら、店頭の看板には「Retro Pia 22」と書かれています。


(1)Retro Pia 22の入り口。 (2)店名が異なるが・・・?  (3)店頭のロボットのオブジェは確かにPIA21のもののはず。 (4)階段を上った2Fに入り口がある。

入り口を覗くと、休憩用なのか、ソファーといくらかの4号転用機が見えます。このまま入って行っていいのだろうかと不安になりました。


画像:入り口から店内を見た様子。

恐る恐る中に入って右手を見ると、そこにはワタシの情報には無かった、異様にも見える光景がありました。


店内の様子。パソコンがずらりと並んでおり、少なくとも普通のゲームセンターではないことは明らか。

ワタシが知っている「PIA 21」は、レトロゲームを置いたゲームセンターだったはずです。これはいったいどういうことだろうと訝りながらきょろきょろしていると、カウンターにいた店員さんが「初めてですか?」と声をかけてくれたので、お話を伺うことにしました。

聞けば、「PIA 21」は昨年の9月で廃業したのですが、店の常連だった人が潰すのは惜しいと店を受け継いで、店名も「Retro Pia 22」に変え、その際に対象をPCゲームプレイヤーに移したという事でした。しかし、PIA 21時代にたいへん盛んに行なわれていた「テトリス(カプコン/ARICA版)」のトーナメントは残したいとの思いがあり、また「麻雀ファイトクラブ」の常連もいるとのことでこれも残したとのことでした。ただし、そのため「Retro Pia 22」も風俗第5号営業です。


トーナメント用に残されたテトリス筐体4台。テトリスのトーナメントは現在も行われているとのこと。

PCでは、「Steam」というPCゲームのプラットフォームで提供されているいろいろなゲームで店内で対戦するのだそうです。課金は時間制で、モニターに付属しているコインシュートに50円硬貨を投入すると一定時間(8分間だったか?)モニターの電源が入り、時間が切れるとモニターの電源が落ちるが、PC上でのゲームは継続しているとのことでした。

店員さんは、「実際のところ、ここに来なくても自宅で同じゲームはできるのだが、同好の士が同じ場所に集まって直接のコミュニケーションをとりながら遊ぶことでより楽しくなるということでみなさん集まってくる」と説明してくれました。PCゲームに耽溺する人は他者とのコミュニケーションに難があるという先入観を持ちがちですが、そうではない人もたくさんいるという事でしょう。良いことだと思います。

ワタシはここでも「バーケイド」の可能性はないかと思い、「飲食を提供するような業態は考えられないか」とお尋ねしたのですが、「過去に検討はしたけれど、このビルは古くて衛生状態が保てるかどうかが不安なので今のところそのような計画はない」とのことでした。

この店員さんは、ワタシのつまらない質問にも大変親切に答えてくれて、大変感謝しております。PCゲームはワタシの守備範囲外なので何も語れませんが、バーケードと同様、新たなコンピューターゲームの業態として、今後も発展していただきたいものです。それにしても実情にそぐわない風適法、何とかならないものでしょうか。

「Retro Pia 22」(旧Pia 21)
東京都小平市美園町1-4-10 タカラヤビル2F (西武新宿線小平駅徒歩1分)
年中無休夜12時まで営業
Twitter:@RetroPia22

「Continental Bingo」(Bally, 1972)から本文一部削除のお知らせとお詫び

2020年09月15日 21時07分43秒 | 訂正・追加等
先週の日曜日にアップした「Continental Bingo」(Bally, 1972)」において、実に恥ずかしいデタラメな推測を述べてしまったので、当該部分を取り消しましたのでお知らせいたします。

取り消したのは、「一つのリールには5種類の番号が4個ずつ配置されていると思われる」の部分です。その前提で試しにペイアウト率を計算してみたら、スーパーラインの配当だけで大赤字のマシンとなってしまうことが判明しました。事前にある程度検証しておけばすぐにわかることだったのに、面倒がってそれをしなかったのが原因です。お詫び申し上げます。

「Continental Bingo」(Bally, 1972)

2020年09月13日 14時31分40秒 | スロットマシン/メダルゲーム
「Continental Bingo」は、米国Bally社が1972年に発売したスロットマシンですが、Bally得意のピンボールのビンゴにも「Continental」という機種があるのでたいそう紛らわしいです。本文の以降に出てくる「コンチネンタル」や「Continental」は、全てリールマシンの方を指しているものとご認識ください。

前回の記事、「「謎のフライヤー」の追加情報」に、カナダ在住のピンボールプレイヤー&ゲームコレクターであるCaitlynさんから、「特にBallyの『Continental Bingo』が好き」とのコメントを拙ブログにいただきました。「Continental Bingo 」は日本のゲーセンではレア物と言うほど珍しいものではありませんでしたが、それでもコンチネンタルシリーズの中ではそれほど多く普及した機種ではなかった印象があります。


今回取り上げる、リールマシンの方の「Continental Bingo」のフライヤー。

リールマシンと言えば、普通はペイライン上に同じシンボルが揃えば良いのに対して、「Continental Bingo 」は、ペイライン上に停止した数字でビンゴゲームを行うという、リールマシンとしては極めて特殊なルールを採用しています。停止した番号が反映されるビンゴカードはトッパ―に掲示されており、同一線上に3個以上並んで点灯すれば勝ちとなることを原則として、他にもスーパーライン、スーパーカード、BINGOのスペルという当たり方もあります。


筐体のトッパ―部分。上半分がペイテーブル、下半分ビンゴカード。

ペイテーブルには、「スーパーカード」、「レギュラーカード」、「スーパーライン」、「スペルネーム」の4種の配当が掲示されています。

■「スーパーカード」とは3x3のビンゴカードのことで、どのラインでも3個並べば20倍、4コーナー全部が点灯すると250倍となっています。

■「レギュラーカード」とは5x5のビンゴカードのことで、同一ライン上に3個並びで2倍、4個並びで20倍、5個並びでは200倍となっています。

■「スーパーライン」とはレギュラーカードの最下段にあるラインで、赤色で示されています。スーパーラインはその他のラインと異なり、とにかくどこでも2カ所以上点灯すれば勝ちとなります。このライン上の2カ所点灯で2倍、3カ所点灯で5倍、4カ所点灯で100倍、5並びで250倍となっています。ただし3個点灯と4個点灯は、5ベットまたは6ベットすると、オッズがそれぞれ10倍、200倍と、4ベット以下の場合の倍の配当になっています。

しかし、ワタシが日本のゲーム場では見たものは全部、3カ所点灯は1ベット目から10倍だったし、4カ所点灯も1ベット目から200倍でした。おそらく同じ型番の枝番にそういう仕様のものもあったのでしょう。そしてワタシは、この4カ所点灯200倍を、4回か、ひょっとすると5回ヒットさせた経験があります。コンチネンタルシリーズの他の機種で200倍以上の役を当てたことは1回しかなく、「コンチネンタルビンゴは大当たりが当たりやすい機械」と言う良い印象が残っています。

■「スペルネーム」は、5つのリールに左から順に配されている「B」、「I」、「N」、「G」、「O」の文字列が3つ以上連続して停止すれば勝ちというものです。「BIN--」または「-ING-」または「--NGO」が2倍、「BING-」または「-INGO」が20倍、「BINGO」が揃えば100倍になりました。センターライン上にこれらの文字が停止すると、スーパーカードの右にある「BINGO」の文字の該当する部分が点灯しました。ワタシは「BINGO」を完成させたことは1度しかありません。

Continental Bingoのフライヤーには95通りの勝ちパターンがある(95 WAYS TO WIN)と書かれています。これはつまり、レギュラーカードの全てのラインで3並びから5並びまで全て成立し得るということです(そうでないと勝ちパターンは95通りにならない)。そしてそれはつまり、一つのリールには5種類の番号が振られているということでもあります。

そこからリールのシンボルの配置を推測すると、一つのリールには、5種類の番号と、BINGOの文字1種類の合計6種類のシンボルが配されていることになります。ストップ数は他のコンチネンタルシリーズと同じ22ストップでしょうから、5種類の番号が4個ずつに、BINGOの文字が2個、配置されていると思われます。なぜかというと、番号によって出現率に差があると、ペイアウトの計算が滅茶苦茶面倒になるからです。実際はどうであるのか、シンボルの配置を見て答え合わせをしてみたいものです。
(取り消し線の部分、大嘘でした(^^;)。試しにこの前提で計算してみたら、スーパーラインだけでペイアウト率が100%超えてしまいました。まあ、普通に考えればそうかもねーとは思います。事前にある程度検証してから書けばよかったのですが、手を抜いてしまいました。ゴメンナサイ。(2020.09.15追加))


Caitlynさんはコメント欄で「I hope to find one some day.」(いつか見つけ出したい=手に入れたいということ?)とおっしゃっていますが、スロットマシン史研究家のマーシャル・フェイ氏は、1994年に出版した著書「Bally SLOT MACHINES Electro-Mechanicals 1964-1980」の中で、「This 6-coin multiplier was not popular for casino play. Consequently, the number of surviving Bingo slots are few.」(この6コインマルチプライヤーはカジノでは人気が無く、現存する機械は極めて少ない)と言及しています。ひょっとすると、日本国内の方が多く存在していたかもしれません。もし、拙ブログをご高覧下さっている方の中で現存する機械をご存知という方がいらっしゃいましたら、ご一報いただけるとありがたく存じます。そのCaitlynさんのブログ「so I bought a pinball machine」は、オールドゲームファンには一見の価値があるコンテンツがたくさんあるので、興味がある方はぜひ一度訪れてみてください。

最後に重箱の隅。フライヤーをよく読むと、「95 WAYS TO WIN」の欄に、「筐体画像では第一リールに11、第二リールに21、第五リールに22で、レギュラーカードの4番目の横ラインに22-11-21が点灯して、3並びの勝ちができている」と説明されています。


フライヤーのゲーム説明文。問題となるのは青色の下線部。

しかし、ワタシが見たところ、この筐体画像では第四リールの1があるので、4並びの勝ちができています。


筐体画像のリール部分(上)を、ビンゴカードに対応させた結果(下)。レギュラーカードに4並び(20倍)ができている。

アメリカのゲーム機の広告ではこの種の杜撰さがしばしば見られる気がするのですが、気にする人は少ないのでしょうか。