久しぶりの「初期の国産フリッパー・ピンボール」は、Segaの「Surfing (1972)」のフライヤーです。Segaは前年の1971年に日本で初めてポップバンパーを備えたフリッパー・ピンボール機を3機種リリースしており、続く1972年には4機種をリリースしています。
「Surfing」のフライヤーのおもて面。右のおよそ1/3を折り返して中を隠すスタイルは、この頃のセガのピンボールに多用された。
「Surfing」のフライヤーの裏面。
折り返し部分を開くと、筐体の絵とゲームの説明が現れます。
折り返し部分を開いたところと、筐体部分の拡大図。
ゲームルールの説明部分の拡大図。推奨サイズ内でなるべく大きく表示できるように上下二分割してある。
何か一つヘンなことをしなければ気が済まないSegaは、このゲームでは「サーフィン・フィールド」と称する部分をプレイフィールドの右側に設けました。諸条件を満たすとここにボールが入り、ボールがまるでサーフィンでもしているかのようにウネウネとプレイフィールド上を彷徨い、その間点数が加算されます。
プレイフィールドの右上(明るい部分)がサーフィン・フィールド。IPDB(Internet Pinball Data Base)より拝借した画像で、ポップバンパーの一つのキャップがオリジナルではない。また、正面アングルに補正しているので縦横比が正確ではない。
この「サーフィン・フィールド」でのボールの動きは、プレイフィールドの下に磁石が仕込まれているであろうことは見当が付きますが、その磁石がどういうものであるかはずっと謎でした。ひょっとして先端に磁石が付いたアームが回転運動とかしてるのかとも想像していましたが、今回、IPDBを見てみたら、フィールドの裏側に大きな電磁石が二つ付いていることがわかりました。
「サーフィン・フィールド」の真下に付いている二つの電磁石。これでどの程度の磁力となるのかは、物理と電気に暗いワタシには見当が付かない。この画像の元ネタもIPDB。
これを見ると、磁石自体は固定されています。となると、たぶん、二つの電磁石をONにしたりOFFにしたりしてボールに不規則な動きを与えているものと思いますが、私は電気と物理はからきしなのでアテにはなりません。どなたか詳しくわかる方はいらっしゃいませんでしょうか。