オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

【予告】G2E見物とブログ更新お休みのお知らせ

2024年09月29日 18時34分54秒 | その他・一般

今年もラスベガスで行われるギャンブル業界の見本市、G2E(Grobal Gaming Expo)に見物に行きますので、10月5日(土)から10月12日(土)まで不在となります。つきましては、毎週日曜日更新を目指している拙ブログですが、10月6日(日)の更新はお休みとさせていただき、また、ひょっとすると帰国翌日の10月13日(日)もお休みとさせていただく可能性があります。なにとぞご了承ください。

今回は仕事関係の若い衆二人をフルにアテンドするため、朝10時から夜9時頃までスケジュールが詰まっていて、プライベートな時間が殆ど取れません。夜中は居眠り運転防止のためしっかり寝ておく必要があるため、あまり遅くまでカジノを徘徊することもできません(その分お金をなくす機会が少ないとは言えますが)。

画像が何もないのも淋しいので、今回の旅行で巡礼を予定しているヘンなゲーセンの一部を載せておきます。これらについては帰国後にご報告するつもりですので、どうぞそれまでしばらくお時間をいただけますようお願い申し上げます。


レトロゲームサミット (略称レゲット)に行ってきた

2024年03月24日 18時22分51秒 | その他・一般

昨日の3月23日(土)、京急蒲田駅近くの展示場、「大田区産業プラザ」で開催された、「レトロゲームサミット(略称レゲット)」に行って来ました。「レトロゲーム」をテーマに、同人誌や製作物の物販ブースが並ぶ、ごく小規模なコミックマーケット(コミケ)のようなものです。入場料は1000円で、前日までにオンラインでチケットを購入するという形になっていました。

レトロゲームサミット(レゲット)の、今回のポスター。

ワタシはかつて、埼玉県で行われた類似の催しに行ったものの、メインと期待していたブースはなぜか不在で他に興味を惹く出展もなく、ほぼ無駄足となった経験があります。その時の来場者はまばらで、今回もそれと大差あるまいと多寡を括っていたのですが、開場20分前に現地に到着してみると長蛇の列ができていました。しかも、並んでいる人は必ずしもワタシのようなオヤジ層ばかりではなく、ナウなヤングや親に付き添われた子供までいました。

開場を待つ人々の列。会場は2Fにあり、1Fに続く階段沿いに第一列、続いて3F以上に続く階段沿いに第二列が形成されていた。具体的な人数はわからないが少なくとも200人以上はいたように思う。

会場は来場者数に対してかなり狭く、人の行き来が難しいため、入り口と出口が別々のU字型の通路は一方通行とし、見逃したブースはいったん外に出てから再入場する必要があるほどでした。

開場の中の、入り口から入って奥を臨んだ様子。

今回のワタシの一番の目当ては、レトロゲーム界では有名なおにたまさんが主宰する「オニオン製作所」(関連記事:レトロビデオゲーム同人誌のご紹介)が出品する「Pinball Guide Book 1」(同人誌)と、「OBSコレクション・横浜ドリームランド編」(SDカード)を購入することでした。

「Pinball Guide Book 1」は、つい先日秋葉原BEEPで「品切れ」と言われていましたが、今回、これで念願を果たすことができました。

「Pinball Guide Book 1」の表紙。ページを開くのがもったいなくてまだ読んでいない。

もう一つの目的である「OBSコレクション・横浜ドリームランド編」は感涙ものでした。実はワタシも横浜ドリームランドが閉園する前にオールドゲームの画像を残しておこうと会社をさぼって行き、相当な数の写真を撮影していたのですが、画像を保管していたパソコンのハードディスクがクラッシュしてしまい、すべて失っていたのです。この時ほどバックアップの大切さを痛感したことはありませんでした。

「OBSコレクション・横浜ドリームランド編」のジャケット。4編に分けられた横浜ドリームランドのゲーム施設の動画に、上海の大世界(ダスカ)のルポ動画がオマケとして付いている。媒体はSDカード。

動画内で紹介されている、セガの「プロボウラー」(関連記事:プロボウラー(セガ、1972)に関するメモ)が3台並んでいる驚異のシーンなどは、薄れつつある記憶をまた蘇らせてくれました。なお、この動画集では触れられていませんが、メダルプッシャーに景品(と言ってもグリコのオマケ並みの極めてチャチな小物類)を入れて営業しており、いかに遊園地のゲームコーナーは風適法の対象外とは言えこれでいいのかと疑問を感じたことも思い出しました。

オニオン製作所はこれまでにもいくつもの同人誌を作成していますので、ぜひみなさんもお手元に持っておかれると良いと思います。
オニオン製作所公式HP

オニオン製作所の既刊案内。

欲を言うと、出展サークルがAMとコンシューマの区別なく配置されているところが、コンシューマを守備範囲外とするワタシにとっては不便でした。

なお、次回のレトロゲームサミット(レゲット)は、2024年11月30日(土)、場所はやはり大田区産業プラザ(PIO)の、1F大展示ホールだそうです。今回はかなりの人込みで窮屈だったので、この変更は大いに歓迎したいところです。


SEGA RETROさん、それ、違うってば!

2024年01月28日 19時07分21秒 | その他・一般

先日、ブログの管理者画面を見ていたところ、拙ブログに海外のウェブサイト「SEGA RETRO」からアクセスがあったことに気づきました。

「SEGA RETRO」は、「1940年代から今日までのセガについて可能な限りすべてをカバーすることを目指し」、「現在38,701 件の記事がある」(トップページより)とのことで、レトロゲームファンには興味深い記事が多く、ワタシもこれまでしばしば参照させていただいています。

SEGA RETROのトップページ。

拙ブログへのリンクが「SEGA RETRO」のどこに張られているのかとクリックしてみると、回胴式遊技機の嚆矢であるオリンピアを販売運営していた会社を説明する記事「Olympia (company)」からでした。

しかし、この「Olympia (company)」は事実に基づかないいわゆる「トンデモ」で、それもそのはずこの記事は、ワタシが一昨年に連載したおふざけ記事「オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場」をソースとして書かれていたのです。

オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場シリーズ:

オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場(1):プロローグ

オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場(2):第1幕/第2幕

オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場(3):第3幕

オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場(4):第4幕/第5幕

オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場(5):ファクトチェック

「オリンピア・たぶんこうだったんじゃないか劇場」シリーズで使用した画像の一部。この物語は、タイトーが回胴式遊技機を開発して最終的にセガと協業するまでのストーリーを、断片的に判明している事実を混ぜて創作した、あくまでもフィクションである。

ワタシのこの一連のシリーズ記事は、毎回冒頭で「この物語は実際の出来事を基に創作したフィクションです」と断り書きを入れているのですが、「SEGA RETRO」の「Olympia (company)」はそれに言及せず、ワタシが創作した部分を「it is speculated(推測されている)」としてしまっています。さらに別記事「Olympia Star」でも同様の「曲解」が行われており、「SEGA RETRO」の読者がこのフィクションを真に受け、存在しなかった偽の歴史が信じ込まれてしまう可能性を危惧しています。

ゲームの歴史を残すことが目的の一つである拙ブログを参照、引用して拡散してくださること自体はむしろありがたく、感謝もいたしますが、情報を伝達する際にはソースの信頼性と言うものにもう少し神経を使っていただきたいものです。

なお、「SEGA RETRO」に掲載されている記事は、誰でも加筆、訂正ができるウィキシステムで作成されているそうです。そして「SEGA RETRO」は、ウィキペディアほど典拠についての要求が厳しくないようですので、はっきりとわからない点については自身で裏付けとなる補助情報を探すなど、読者の方で積極的に注意する必要があり、鵜呑みにするのは危険です。

こちらの意図を誤解なく伝えられるほどワタシは自分の英語能力に自信がないので、下手に指摘するのも憚られます。と言うことで、この「SEGA RETRO」、どうしたものかなあ。


【予告】4年ぶりのG2E見物とブログお休みのお知らせ

2023年09月10日 19時26分26秒 | その他・一般

来たる10月8日より、G2Eショウ(ギャンブル業界の見本市。参考記事:新ラスベガス半生中継2019年G2Eショウ(3) DAY 2:G2Eショウその1他)を目当てにラスベガスに行ってまいります。最後に行ったのは2019年の秋(その顛末は上述参考記事参照)なので、実に4年ぶりとなります。これだけブランクができたのは偏にコロナ禍による渡航制限のためですが、G2Eショウ自体は一昨年より再開しています。ワタシにとって失われたこの4年の間に、カジノ業界にどんな変化が起きているのかそれとも起きていないのか、興味が尽きません。

例えば、これは2019年のG2Eショウより、NEXT GAMING社のブース。「スキルベースド・ゲーミング」をモノにしようと、ATARIやタイトーのビデオゲームにペイアウトを付けたゲームを出展していたが、果たしてその後はどうなっているのだろうか。

しかしその4年間のうちに、ラスベガス旅行の事情は、特に費用面で大きく変わりました。まず、以前は往復15万円でも高いと思っていた飛行機代が、今は運賃値上げと原油高による燃油サーチャージの高騰で、合計で30万円近くになっています。

また、ラスベガスの物価が、食費は1.5~2倍、ホテル代は2~4倍と爆発的に高騰しています。例えば、以前は8ドルだったハンバーガーは15ドル、一泊50ドルだったホテルは100ドルから200ドルと言う具合です。

例えば、2018年10月にサンコーストのボウリング場のスナックバーで食べたダブルチーズバーガー。この時点では8.99ドルだったが、現在は13.99ドル。

さらに、テーブルゲームのミニマムベット額が軒並み高くなっているとも伝わって来ています。かつてはミニマム5ドルが当然にあったダウンタウンでも、今ではミニマム10ドルが最低線で、それでも安い方なのだそうです。ミニマムベットを変えられないマシンゲームの場合は、ペイアウト率を落とす対応をしており、特にダウンタウンはこの傾向が顕著で、今では悪名高いストリップエリアよりペイアウト率が悪くなっている(平均値での比較)という報告があります。また、フルペイのビデオポーカーでは会員ランクの査定の基準となるポイントを付けないようにするなど、とにかく渋い方向の変化が激しいです。

そしてこれに、2019年秋には1ドル=107円くらいだった為替相場が、今は1ドル=148円とおよそ1.4倍の円安となって追い撃ちがかけられます。これはつまりドルベースでの滞在費用が1.4倍になったということで、これに物価高騰を併せると、滞在費及び遊興費は従来の2倍以上が必要となります。

飛行機代、滞在費、ゲーム費用、それに円安のクアドラプルパンチで、我々日本人にとってかつては比較的気軽だったラスベガス旅行は、今ではそれなりの費用を要する高級品となってしまいました。最近の日本を訪れる外国人観光客が「日本は安くて良い」と評価しているらしいですが、我々はその真裏にいることを実感します。

愚痴ばかりになりましたが、そんなわけで、10月8日と10月15日は、拙ブログの更新をお休みとさせていただきますので、なにとぞご了承ください。ラスベガスの現況及びG2Eについては、10月22日以降に順次拙ブログ上でご報告いたします。