オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

新ラスベガス半生中継2024年(6) DAY 6:最終日:最後のゲーセン巡り

2024年11月24日 19時06分18秒 | 海外カジノ

いよいよ今年の巡礼も最後の日を迎えた。諸事情により今夜のみホテルをオーリーンズに移す。前日の夜のうちにパッキングを済ませておき、朝、部屋のテレビからチェックアウト手続きを行い、荷物を車に積み込んでゴールドコーストを離れた。

◆本日の行動予定(「再」は過去に訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)

①(初)AREA 15
②(初)Hyper X Arena (Luxor内)
③(初)Fun Dungeon (Exculibur内)
④(初)The Arcade (Orleans内)

最終日の巡礼地図。ホテル(★)をゴールドコーストからオーリーンズに移す。

**************** 第5日目

①AREA 15
ウィン・ラスベガスやリゾートワールドに近い辺りの西側に、壁に「AREA15」と大書された大きな物流倉庫のようにも見える建物があることに気づいたのは、昨年の巡礼で目的地までの道順をGoogleストリートビューで確認している時だった。調べるとどうやらバーケードのようなものらしいということで計画に入れたが諸事情により実現できなかったので、今年こそはと意気込んでいた。

I15から見たAREA 15。Googleストリートビューより。

公式サイトを見ると、「セキュリティのために」との理由でチケットを事前に入手しておく必要があるというので、オンラインで3人分のチケットを予約し、QRコードも送られてきた。しかし実際の入場の際に提示を求められなかった。チケットの料金は、入場するだけなら無料だが、様々な有料アトラクションのアドミッションを含んだパッケージもある。ただ、結構高い

AREA15の実際の所在地は、州間高速道路I15の脇を並行する「ランチョ・ドライブ」と言う道路沿いにあるが、この辺の道路はものすごくわかりにくい。開店時刻の11:00到着を目指していたが、目標は見えているのにさんざん悩んで迷ってやっとたどり着いたのは11:30ころで、その時点で駐車場には結構な数の車が停まっており、入り口にはいくらかの行列さえできていた。盛況なようで結構なことではある。

中に入るとブラックライトに照らされた大きなドクロに迎えられる。当初は、一昨日に行った「Player 1」(関連記事:新ラスベガス半生中継2024年(3) DAY 3:例によって(主に)ゲーセン巡り+Sphere)みたいなものを想像していたが、広い場内の壁側にはアトラクション、飲食、物販の店が並んでいる。

入場してすぐに目に入る大きなドクロ。全体的にブラックライトと蛍光色で幻想的な空間になっている。

場内の案内図。なお、「イルミナリウム」と言うアトラクションが入る別棟もある。

AREA15は、強いて言えばセガがかつて「ディズニーを目指す」と言って展開していた「ジョイポリス」をもっと洗練して大規模にしたような複合娯楽施設だった。ここで丸一日過ごすこともできると思うが、有料アトラクションは結構な費用はかかる。

ドクロの背後には物販店があり、その前に立っていた係員がセガのカンバッヂのネックレスを付けていたので話しかけてみたところ、熱烈なセガファンとのことだった。「カシアス」と名乗った彼はサービス精神にあふれたいい奴で、写真を撮らせてくれと頼んだらいろいろとポーズを決めてくれた。

同行者二人との記念撮影に応じるカシアス。

面白グッズなども販売しているキャンディショップ(駄菓子屋)「Rocket Fizz」には極めてクレイジーな瓶入りソーダがたくさん並べられていた。

駄菓子屋「Rocket Fizz」の入り口とそこに陳列されているクレイジーなソーダ。

日本でも昔、「ジンギスカン味キャラメル」が流行ったことがあるが、このクレイジーな瓶入りソーダもそのようなコンセプトの物だろうか。ピクルス味、エンチラダ味、マスタード味、ベーコン味、スイートコーン味、埃味など「飲めるものなら飲んでみな」と言わんばかりのソーダが並んでいる。場内で飲むことができるというので、なるべく変なものをと思ってベーコン味を買ってみた。

ベーコン(メイプルシロップ付き)味のソーダ。$5は少し高いがここは引くわけにはいかない。

ベーコン味ソーダは、スモーキーなにおいを感じるが、そこまでベーコンぽくもなく、飲めないものでもない。ただ、べらぼうに甘かったのはさすがアメリカだと思った。

ARIA15内には、「ASYLUM」というバーケードが入っている。ワタシが初めてAREA15を知った時は、こここそがAREA15だと思っていたが、いくつもあるコンテンツのうちの一つに過ぎなかった。ASYLUMは1階と2階に分かれており、1階は年少者も入れるが、2階はバーエリアがあり、21歳以上に限定される。

ASYLUMの階段の踊り場から、1階と2階を見る。

階段を上がり切った2階の様子。アップライトのレトロゲームにバーのコンセプトはPLAYER 1とよく似ている。

ここもレゲエファンには楽しめそうなので、「ラスベガスレゲエ紀行」として別に取り上げようと思う。

②Hyper X Arena
カジノホテルLuxor内のeスポーツ施設。入ってすぐの右手にはゲーミングPCを時間貸しする「ゲーム・ラウンジ」があり、奥にはeスポーツスタジアム「ジ・アリーナ」があるが、この日の「ジ・アリーナ」は貸し切りイベントのため入れず。

Hyper X Arenaの入り口から中を臨む。右手に「ゲーム・ラウンジ」が少し見えている。左手には関連グッズの物販があった。

「ゲーム・ラウンジ」は。平日の日中にも拘らずそこそこ人が入っている。料金は1時間$15、2時間$25、4時間$40と、安くはない。

ゲーム・ラウンジとそこでゲームに興じている人々。

③Fun Dungeon
カジノホテルExculibur内のアミューズメント施設。Exculiburは元来Circus Cirucusの系列で、子供連れ客ウェルカムのポリシーを継承しており、このFun DungeonもCircus Circusの「The Midway」と同じように、係員がオペレートするカーニバルゲームも多く設置されている。

④The Arcade
今回の旅行の出発前、同行者の一人が「ナムコの『Time Out』というロケに行ってみたい」と言い出した。調べると、オーリーンズにあるとのこと。オーリーンズはボイド系列のローカルカジノでワタシの定宿の一つであるにもかかわらず、そんなアーケードがあるとは知らなかった。

しかし、ナムコはコロナ禍を境にここからは撤退しており、現在は「The Arcade」となっていた。だが、設置機種や扱っている景品はナムコのものが多かった。

■最後の戦い
いよいよ明日の夜明け前にはラスベガスを発たなければならない。今夜はカジノで一晩を過ごし、寝不足状態を作っておく必要がある。そして最後の夜と言うことであれば、ビデオポーカーもデノミを上げて最後の勝負に臨もうとしたのが運の尽きだった。

デノミ$1のDDBAFを一晩中叩いて出たクワッズは僅か3回。 しかもいずれもボーナスが付かない通常のハンなので250コインにしかならない。ただ、インサイドで待つストレートフラッシュが1回出ているので、250コインの当たりは全部で4回と言うことになる。

最後の夜に出た僅か4回の250コインの当たり。④は6-7-8-10のインサイド4ストレートフラッシュからの完成。

この日も1回だけ4ロイヤルがディールされた。

この日唯一ディールされた4ロイヤル。どうせならストレートフラッシュの代わりにこちらで1/47を引きたかった。

これよりひどい目に遭ったことは過去に一度あるが、今回はそれに次ぐ記録的にドイヒーな一夜だった。これにより、久しぶりに大けがをして泣きながら日本に帰国することになった。帰りの飛行機では、成田到着まえの食事の配膳の音で目覚め、しっかりいただくことができたが、たいした慰めにはならなかった。

(このシリーズ終わり)


新ラスベガス半生中継2024年(5) DAY 5:ローカルカジノ巡りの日

2024年11月17日 18時45分10秒 | 海外カジノ

◆本日の行動予定(「再」は過去に訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)

●ローカルカジノ巡り前半戦
  ①(再)ボウルダーステーション
  ②(再)サムズタウン

【中入り】
③(再)チャッキーチーズ

●ローカルカジノ巡り後半戦
  ④(再)サンセットステーション
  ⑤(再)グリーンバレーランチ

⑥(再)ルシルズ(夕食)
⑦(初)レベル・アップ(MGM内のゲームコーナー)


5日目の巡礼地図。

**************** 第5日目

●ローカルカジノ巡り

ボウルダーステーション
ラスベガスのローカルカジノ大手運営会社、ステーション・カジノ系の、ボウルダーハイウェイ沿いにあるカジノ。ステーション系は良いビデオポーカーを置いているところが多く、その点では見どころはあるが、リゾートフィーが高いのと、クラップスのフィールドベットのペイアウト率が低い(2と12が両方共ダブル配当。これはアメリカンホイールのルーレットとほぼ同じレベル)ので今一つ定宿にしきれない。

ボウルダーステーションでは昨年のG2Eで見たEVERIのビデオスロット「Project Moon」(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(5) DAY 3・G2Eショウ(後半)が設置されていた。試しに遊んでみるが、1回の成功で平均8~15¢くらいしか増えないので、このくらいなら失ってもいいやと続けているうちにロケットが爆発してすべて失う感じ。言ってみれば「黒ひげ危機一髪」みたいなゲームなので、通常のリールマシンよりもゲーム時間が長くなるのが欠点か。

ボウルダーステーションに設置されていた「Project Moon (EVERI, 2013)」。次回来た時まで残っているかどうか。

サムズタウン
ラスベガスのもう一つの大手ローカルカジノの大手運営会社、ボイド・ゲーミング社系のカジノ。このカジノも長いことワタシの定宿の一つであったが、コロナ禍以降ロイヤルティプログラムが滅法渋くなって選ぶ理由が無くなっているのが大変残念なところだ。

サンセット・ステーション
ここもステーション系のカジノ。隣のブロックにあるピザレストラン「チャッキーチーズ」に来たついでに立ち寄った。提供されるゲームはボウルダーステーションと概ね同じで悪くは無いのだが、今回のビデオポーカーは滅法ツイていなかった。

グリーン・バレー・ランチ
やはりステーション系列だが、その中でも旗艦店的カジノ。隣のブロックにあるBBQレストラン「ルシルズ」に行きたくて今回の行程に入れた。

今回訪れたボイド、ステーション両系列のカジノのすべてにセガサミークリエイションの新作ビデオスロット「Railroad Riches」が少なくとも4台以上導入されており、いずれも客付きが良かった。

 

あちこちで見かけた「Railroad Riches」。たいてい4台単位で設置され、満席となることもしばしばあった。ただ、昨今流行の円形バンクを見た記憶が無く、2台を背中合わせか、横一列のいずれかの配置。まだバンクの開発が進んでいないのだろうか。何にしろ、これでゲーミング市場での認知が高まるきっかけになれば良いのだが。

チャッキーチーズ
同行者二人は今回が初ラスベガスで、誰の口からも聞くチャッキーチーズに行ってみたいということで、ローカルカジノ巡りの途中で立ち寄る。これまではイースタン通り沿いの店を利用していたが、今回はサンセットステーションのすぐ隣のブロックの店に行った。イースタンよりもやや規模が小さく感じられた。

チャッキーチーズのメニュー看板。右端がゲームのみの料金表。

Lサイズピザが$19.49と聞くと、円安のせいで日本のデリバリーピザと変わらない贅沢品に見えてくるので、食べずにタイムリミットで遊び放題のカードのみ購入。ワタシは昨年買ったカードがあるのでそれにチャージしてしばらくリデンプション機を遊び倒す。

ルシルズ
ヘンダーソンにあるBBQレストラン。ラスベガスの友人に初めて連れてこられたのは20年以上も前の事だったろうか。アメリカらしい豪快さに痺れ、以来ラスベガスに来たらできれば一度は訪れたい店の一つになっている。ワタシ一推しのビーフリブ(サイド2品付き)は$35くらいだったろうか。

一人分だとこんな感じ。サイドにマックンチーズ(マカロニアンドチーズをこう言うのだと今回知った)とスイカを選んだ。

 

写真ではそのサイズ感がわかりにくいが、こうしてみると少しは伝わるだろうか。全員同じビーフリブを注文している。

 

食べ終わるとこんな感じになる。骨一本は子供の橈骨と同じくらいの大きさで、つまるところ、人間の前腕を四本食べるボリュームを想像すれば大きくは違わないと思う(でもちょっとだけ大げさかも)。

レベル・アップ
MGM内にあるアミューズメントクラブ。なるべく近寄りたくないストリップエリアではあったが、人気のクラブ「ハッカサン」が関係していると聞いていたので、他のゲーム施設とどんな違いがあるかを見るつもりで行ってみた。

公式ホームページでは、

Level Up では楽しい時間が尽きません。このモダンなラウンジを一目見れば、ここがラスベガスの究極の大人の遊び場である理由がすぐにわかります。毎晩のエンターテイメントから大画面テレビでのスポーツ中継、そして数え切れないほどのアーケード ゲームまで、あらゆるものが揃ったこの場所は、飲んで、遊んで、勝つのに最高の場所です

と謳っているが、時間帯が悪かったのか(と言っても夜の8時くらい)、バーエリアはフェンスで封鎖されており、ゲームコーナーもこれまで見てきたところとさほど差は感じず、わざわざ足を延ばしてくる必要もないところだった。駐車場代がもったいなかった

レベルアップの様子。画像の左側がゲームコーナー、上右がバーエリアだが、入れなかった。ストリップ側入り口のエスカレーターから撮影。

この後、同行者の一人がブラージョウで行われている「O」を観に行くことになっていたので、MGMの駐車場を出て裏道を北上してフラミンゴ通りに出て、ストリップを横断しシーザーズパレスのフラミンゴ通り側で落っことす。ワタシともう一人はそのまま直進してゴールドコーストに戻った。

【本日のゲーム】
カジノに戻り例によってDDBAFを撃ち続けるも、クワッズに恵まれず、ここに掲載するほどの手はない。お金がたくさん無くなったが、まだ深手と言うほどでもない。明日最終日に備えて寝る。

(つづく)


新ラスベガス半生中継2024年(4) DAY 4:巡礼のメインイベント・G2E

2024年11月10日 21時18分20秒 | 海外カジノ

◆本日の行動予定(「再」は昨年も訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)
①Global Gaming Expo(G2E)見物
②(再)ハンバーガー店「Five Guys」再訪
③(初)ダウンタウンのバーケード「THE NERD」

**************** 第4日目

①G2E
【EVERI】
今年の最大の見どころの一つは、IGTと合併したEVERIがどうなっているか(関連記事:IGTとEVERIが合併! 今年のG2Eはいかに?)だったが、来てみれば何のことは無い、例年通りどちらも独立したブースを構えていた。そもそも合併話がニュースになったのはつい最近の事で、その時点で既に今回のG2Eの予定は固まっていたであろうから、この結果は不思議ではない。

EVERIのブース。昨年と同じ場所にEVERIとして単独で出展しており、IGTとの合併話の影響は微塵も感じられない。

(その良し悪しはともかくとして)毎度意欲的な挑戦を見せるEVERIだが、昨年ほどぶっ飛んだものはなかった(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(5) DAY 3・G2Eショウ(後半))。それでも、透過液晶のビデオリールで背後のメカリールを伸長する「ZOLTAR」や、リールに現れた数字がそのまま獲得数となるリールマシン「CASH MACHINE」を大型液晶に組み込んだ「CASH MACHINE INFERNO」など、過去作をアレンジして新味を出そうとしていた。

前面の液晶で背後のメカリールを拡張する「ZOLTAR」(左)と、「CASH MACHINE INFERNO」(左)。メカリールと透過液晶の組み合わせはずいぶん以前からあったが、あまり効果的な使い方はできていなかったところ、EVERIは考えてきた。

EVERIではもう一つ、カジノで遊んだスロットマシンで得たポイントを使って家ではモバイルからプレイするという、普通の生活にカジノプレイを浸透させるたいへん危険なシステム「CASH &COGS」が目を惹いた。

「CASH &COGS」のパネル展示。モバイル機器を通じて日常にカジノを持ち込む試みは最近激しくなっている。

【KONAMI】
今年のコナミは、コナミのくせにけしからんことに、入場者をオペレーターやディストリビューターなどに限定するクローズド展示で、入ることができなかった。外から伺う限りでは隠さなければならないものなどないように思えるが、資料を調べると、従来プレイヤーズカードを使っていたプレイヤーのトラッキングを、カードが無くても顔認証で自動的に行えるシステムを展示していたらしい。このシステムでは、遊んだ履歴だけでなくそのプレイヤーがどのくらいカジノに滞留していたかまで捕捉してロイヤルティを評価できるとのこと。一見便利なようだが、常に監視されているようにも思えて、なんだか気持ち悪い。

コナミのブース。周囲をフェンスで取り囲み、入場者を制限している。

【ARUZE GAMING GLOBAL】
昨年破産(関連記事:アルゼゲーミング、消滅の危機)し、スロットマシン部門は「Play Synergy」社に、ETG部門は「Interblock」社に買い取られたアルゼだったが、「Play Synergy」社は社名を「ARUZE GAMING GLOBAL」に変更したため名前は残った。

その「ARUZE」のブースを探したのだが見つからない。昨年と同じ場所には「AG2」と掲げたスロットマシンメーカーが出展している。偶然ショウ会場で出会ったかつての同僚と立ち話をした際にこのことを言うと、「それがARUZEですよ」と教えてくれた。

ARUZE GAMING GLOBALのブース。「AG2」と掲げられている。言われてみればわからないものでもないが迷惑である。

ARUZEは「無双」と日本語で書かれたキャビネットを展示。ワイヤレス充電機能が備わっているが、十分に充電するにはそこそこ長い時間ゲームをする必要があるのではないか。充電のためにスロットマシンで何百ドルもなくしたりしそうだ。

無双キャビネットのバンクとコンパネ部分。

【SEGASAMMY CREATION】
昨年は「獣王」や「ガメラ」など、日本の4号営業で成功したIPを流用したタイトルを展示して、そのガラパゴス感に不安を感じていたSEGASAMMY CREATIONだったが、最近「RAILROAD RICHES」と言うタイトルがどのカジノにも設置されるほどヒットしており、またブースに展示されている他機種も4号っぽさが無くなっていていて、今後の発展の期待を感じさせた。

SEGASAMMY CREATIONのブース。前面にヒット作「RAILROAD RICHES」を配している。ローカルではボイド系、ステーション系共にどこでも4台かそれ以上が導入されており、客付きも良かった。

【IGT】【LIGHT & WONDER】【ARISTOCRAT】
今年はこれら大手三社がこぞって入場者を制限するクローズド展示を行っていた。情報では、L&WがARISTOCRATから訴えられて新製品の稼働を停めさせられているとのことで、今回のショウでL&Wはその続編を出展していたらしい。IGTがクローズドにする意味はよくわからない。どこも産業スパイ的なものにそんなにナーバスにならなきゃならないのか。

クローズドと言えばアルゼのETG部門を買収したInterblockも昨年同様ブースを壁で覆って外からは何も見えない完全なクローズド展示だった。確かに最近のラスベガスでは、特に中規模以下のカジノでテーブルゲームを撤去してETGに入れ換えるところが増えており、ETGの需要が増えているので、よそにヒントを掴ませたくないという思惑はあるのかもしれない。

①IGTブースの入り口。フェンスには「IGTのお客様&招待客限定」と書かれたプレート。 ②L&Wのブース。周囲をフェンス越しに覗き込んでいる人も多い。 ③ARISTOCRATのブース入り口。脇に回ればフェンス越しに中を見ることはできる。 ④Interblockのブース。ブースを高い壁で完全に囲い、中が見えない。

②FIVE GUYS
ショウ見物終了後、昨年レンタカーの修理のあんちゃんに教えてもらって行き感動したFIVE GUYS。標準のトッピングに含まれるソテーされたマッシュルームが効いている。ドリンク(大)を付けて$15.61(税込)。最近は慣れてきて、この程度の値段にさほど驚かなくなってしまっている。良くない。

FIVE GUYSのチーズバーガー。トッピングは標準の「All The Way」+ハラペーニョ(無料)。

③THE NERD
2002年に鳴り物入りでオープンしたが鳴かず飛ばずで今では半分廃墟となっているダウンタウンのネオノポリス内にあるボウリング施設を備えたバーケード。これまで何度か訪ねてきているがいい加減な営業時間で入れずにおり、今回初めて入ることができた。

THE NERDはダウンタウンの半廃墟Neonopolisの2階にある。なぜタコなのか、その由来は不明。


NERDの店内。①ゲームコーナーその1。 ②ゲームコーナーその2。結構スペースの余裕を感じさせる。 ③ボウリング施設。8レーン。 ④「Cosplay」を標榜しており、貸衣裳がある他、SF映画やプロレスに関する飾りや掲示物があちこちにある。


【本日のゲーム】

今日も2回、4ロイヤルが配られた(確率は1/2765)がダメだった。うん、いや、わかっていたことだ。

苦しいゲーム展開が続く中、やっと出てくれた4A。普通のDDBなら500ドルになる手だが、これはDDBAFなので200ドルにしかならない。それでもまあ、多少の足しにはなってくれる。

(つづく)


新ラスベガス半生中継2024年(3) DAY 3:例によって(主に)ゲーセン巡り+Sphere

2024年11月03日 17時45分40秒 | 海外カジノ

◆本日の行動予定(「再」は昨年も訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)
①(再)ギャンブル関連グッズ店「ギャンブラーズ・ジェネラル・ストア」
②(再)ギャンブル関連グッズ店「スピネッティス・ゲーミング・サプリーズ」
③(再)ノース・プレミアム・アウトレット
④(初)コストコ
⑤(再)ラウンド1・メドウズモール店
⑥(初)SASUKE的「スパイ・ニンジャ・HQ」 屋内テーマパーク。
⑦(再)スフィア 球状劇場。
⑧(初)「Player 1」 ビデオゲーム・バー。
⑨(再)Jerry's Nugget カジノ(目的はカフェ)。

三日目の巡礼地図。

**************** 第3日目

①現在地に移転後のギャンブラーズ・ジェネラル・ストアはどうも活気が無いように思われる。90年代からラスベガスに行けばほぼ毎回立ち寄って来たし、おそらく今後もそうするだろうとは思うが、以前ほどの期待は感じられない残念な店になってしまった。

②「スピネッティス・ゲーミング・サプリーズ」は、ギャンブラーズ・ジェネラル・ストアと同種の店だが、客がいなくても店内にヤる気が感じられる。昨年は「パンチボード」がいくつか陳列されていた(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(2) DAY 2・その1:今日もゲーム三昧、のはずが
ので今年は一つ買って帰ろうと思っていたが、なくなってしまっていた。同行者の一人が古着コーナーから4年前にクローズしたカジノ「テキサス・ステーション」のロゴが入った上着($30くらいだったか)を買っていた。テキサス・ステーションは25年くらい前に一度だけ行ったことがあり、スロットマシンで少しお金が増えたので記念にロゴ入りのバスタオルを買って帰った思い出のカジノだった。

「テキサス・ステーション」のロゴ入りジャケットを試着する同行者。サイズが合えばワタシが欲しかったものだった。

ノース・プレミアム・アウトレットで買い物だが、円安のためおトク感は殆どない。ワタシは長年使ってすり切れた定期入れと財布の代替品と、女房への土産にロクシタンでハンドクリームの大きいチューブを買う。リーバイスでは特に買うべきものがなかった。

④同行者の一人が「コストコ」の会員で、出発前からラスベガスのコストコに行ってみたいと言っていたので、プレミアム・アウトレットの近くにある店に行ってみた。「コストコ」は会員制だがビジターを二人まで同伴できるので、我々も入ることができる。だが、店の規模は思ったほど大きくない。日本では格安のホットドッグが大人気だが、残念ながらこの店にはフードコートが無かった。それでも外国のスーパーを見るのは楽しい。

①コストコの入り口。②~③肉売り場の肉は5kg、10kg、あるいはそれ以上のボリュームで売られている。④巨大なソーセージに見えるものはひき肉の真空パック。脂肪の含有量によって単価が異なる(脂肪分が少ない方が高い)。

⑤昨年も訪れた「ラウンド1・メドウズモール店」。初日に行った「サウス・プレミアム・アウトレット店」のゲームカードが共通して使える

左上:こちらは8レーンのボウリング施設があるが、この時は誰もプレイしていなかった。もともとガチなボウラーが来るところではない。 左下:ここにも99¢アイスクリームがあったので三人でいただく。だって食べないとソンだし。 右:ここもジャパニーズスタイルのタコ焼きや餃子を看板に掲げていたが、我々が行った昼ころはノットアヴェイラボーだった。

⑥「スパイ・ニンジャ・HQ」は、1500万のチャンネル登録者数を持つユーチューバーが今年の3月にサハラ通りの西にオープンした施設で、「全年齢向けアクション+アドベンチャーパーク」を謳っている。ゲーム施設もあるが、スポーツ要素のあるアトラクションやバーもあり、従来のゲームアーケードとは一線を画す。

2階には「RETRO BAR」というバーがあり、その周辺には70~80年代のビデオゲームがたくさん置かれている。ここでは画像が紹介しきれないので、近い将来に別の記事「ラスベガス・レゲエ紀行」として記録しておこうと思う。

①外観。 ②店内の一部。1階のゲームコーナーの頭上にアトラクションのコースが見える。 ③トイレのサインは共感力が高くてよい。 ④2回にある「レトロ・バー」。この周辺には70-80年代のビデオゲームがプレイヤブルな状態で置いてある。

2階の「レトロ・バー」と、その周辺のオールドビデオゲーム。本シリーズ終了後に「ラスベガス・レゲエ紀行」として記録するつもり。

⑦「Sphere」。昨年よりも中央に近い良い席だったにもかかわらず、同じプログラムだったので、およそ$120も出したのに不覚にも眠気を催してしまった(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(7) DAY 5・事実上の最終日)。とは言え、初めての二人は相応に感銘を受けているし、一度は観ておいても良いものだとは思う。

⑧「Player 1」は、ストリップの東を南北に並行するメリーランド通り沿いの、サハラ通りに近いところにある。モノレールのサハラ駅から約2kmの距離は歩けないことは無いが、やはり車で来るべきところだろう。しかし、この店の売り物はレトロゲームとビールで、「Video Game Bar」を謳っている。

ワタシは今まで、カジノで負けが込んで泣きそうになった時は、だいたい「ピンボール・ホール・オブ・フェイム」に逃げていたものだった。しかし「Player 1」の存在を知った今、逃げる先の有力な選択肢が一つ増えた思いが強い。車があるのでビールこそ飲めないが、入場料(たしか8ドルくらい)を払えば場内のレトロなビデオゲームが遊び放題(ピンボールは別料金)で、時間制限もない。「ジャングルキング(タイトー、1982)」や「ヴァンガード(SNK、1981)」を40年以上ぶりに遊んだらめっきり下手になっていた。次回巡礼でもきっとまた訪れたい。

①外観。 ②ピンボールコーナー。こちらは別途料金を要する。 ③コンシューマーゲームも遊び放題。 ④たくさんのビールのタッパーが並ぶバー。

①シカゴ・コインのエレメカ機「DEFENDER」(1971) ②Punch Out (任天堂、1984) ③アタリの「アステロイド」と「スター・ウォーズ」(1979、1983) ④TRON(Bally, 1982)

⑨夕食は、アメリカに来たのだからやはり肉を食べようということで、昨年に続いて今年もJerry's Nuggetのカフェ。ワタシは昨年はハンバーガーを食べているが、今年はプライムリブの「Thick Cut(厚切り)」をいただく。$46.99とはずいぶん高くなったと思うが、今後何回来れるかわからないので体験できるうちにしておこうと思い切った。一応メニューには「28-30オンス」と書かれており、2ポンド未満なら余裕だと思っていたが、食べ終わったらかなり苦しくなっていた。

①セットのサラダ。 ②軟らかくておいしい厚切りのプライムリブ。ワタシは塩で食べるのを好む。 ③前回記録し忘れていた、二日目の昼食。中華街の「Pho Kim Long」でいただいた「ビーフ&ミートボール」のフォー。

【本日のゲーム】
ホテルに戻り、今回初のクラップスに手を出した。ミニマムは$10。オッズベットは3-4-5。最初にバイインした$200は3プレイで溶け、続いて$200をリバイするがこれも3プレイで溶けた。こんなはずはないとまたもや$200をリバイして、2プレイ目でやっとポイントが出たが、その後の2プレイで全部溶けた。

あっという間に$600を失い、手元に残った$15のチップをどうしようかとカジノ内をうろついていたら、中年の男性東洋人が一人しか付いていないブラックジャックテーブルをみつけたのでそこに座る。1ゲーム目は勝ち、パーレイしてまた勝った。$60になったので以降$30ずつベットしていたら、$200くらいまで増えていた。

一緒にプレイしていた東洋人はベイシック・ストラテジーを守る好ましいプレイヤーで、ゲームの合間に「あなたのプレイスタイルはベイシック・ストラテジーですね」と話しかけてみたら、よくぞ理解してくれたとばかりに喜ばれた。「ディーラーのアップカードが10なのに自分の手が16だとスタンドしてしまう人が多いんだけどね」などと話が弾んで、そう言えばテーブルゲームにはこういうコミュニケーションを楽しむこともあったのだなあと思い出した。そこに一人の気のいい白人のあんちゃんが入ってきて、互いに名乗り合った。東洋人は「ボー」と名乗り、「どんな字を書くのか」と尋ねたら、「波、サンズイにカワです」と日本語で答えられた。やはり世の中、油断してはいけない。

一時は$300まで増えていたものが$100くらいまで減ったのでやめて、本日最後の一勝負のつもりでビデオポーカーのDDBAFをやったら、Aces & Facesならではの大当たりが出てくれた。

Aのペア残しから、4As+絵札に発展、500ドル。Aces & Facesならではの大当たり。

クラップスで溶けた$600ドルは、ブラックジャックとビデオポーカーで僅かなマイナスで済むまでに取り返すことができた。しかし、これが今回の巡礼の最初で最後の輝かしい結果になるとはこの時点では思っていなかった(こともないか?)。

(つづく)