GWが近づいてきましたが、今年もラスベガス定期巡礼には行けません。コロナ禍が始まった2020年の時点では「来年は行けるでしょ」などと軽く考えていたものでしたが、甘すぎました。仕方がないので、今回は2019年秋以来ご無沙汰しているラスベガスでの印象的なレストランを一つ記録して憂さを晴らしておこうと思います。
ワタシは過去に拙ブログで、ラスベガスのボウルダー・ハイウェイ沿いにある「ロングホーン」と言うカジノホテルに触れました(関連記事:ラスベガス半生中継・2017年9~10月 (1)出発前日~1日目)。開業は1989年と、決して老舗と言えるところではありませんが、併設されているレストラン「チャックワゴン」が魅力で、これまで何度も足を運んでいます。
ワタシが初めてこのレストランを利用したのは2012年のことでした。その時は、2個のロブスターテイルが付いたステーキを注文したのですが、値段は僅か$9.99で、その安さに驚愕したものでした。
2012年にチャックワゴンで注文したステーキ&ロブスター。ベイクドポテト1個と温野菜、それに溶かしバターが付いて僅か$9.99だった。ステーキ&ロブスターはその後も何度か注文したが、2回目以降はロブスターは1匹に減ってしまっていた。また、温野菜の内容は毎回違う。
チャックワゴンは、このステーキ&ロブスターだけでなく、パティ1ポンドのモンスターバーガー($9.99)や、隠しメニュー(と言ってもメニューに記載がないだけで表の看板には堂々と掲示している)のステーキディナー($5.99)などのシグネチャーメニューがあり、これ以降も、一人の時も、また同行者がいるときも、積極的に連れて訪れました。しかし、毎回行くたびに、これら看板メニューのなにがしかがいくらか値上がりしていることが少し気がかりでした。
チャックワゴンのシグネチャーメニューの一つ、パティが1ポンドのモンスターバーガー。左上:クラウンを取ったところ。 右上:掴むよりも掌に乗せる方が安定する大きさ。 下段:標準的なハンバーガーとの比較。左がモンスターバーガー、右はダウンタウンのカジノホテル「エル・コルテス」でのハンバーガー。
それでも、よそと比較すればまだまだ格安で利用価値の高いレストランだったので、ワタシはラスベガスに行くたびに1度は立ち寄っていたものでした。しかしそれも2019年の秋を最後に、以降はコロナ禍のためずっと巡礼できない状態が続いています。
巡礼はできずとも、 ネットを通じてラスベガスウォッチングは継続しています。しかし、どうもワタシが行けなくなった2020年以降、ラスベガスの物価は着実に上がっているように見えます。先日、現地在住の友人とSNSで話した時にこの感想を述べたところ、「確かに、最近はランチで10ドルで済む店は無くなっている」と言っていました。チャックワゴンもこの流れから外れておらず、現在のステーキ&ロブスターは$15.99、モンスターバーガーは$13.99になっています。
現地の物価高に加えて、最近はかなりの円安傾向が続いています。かつて、日本人にとっては極めて安く楽しめる観光地だったラスベガスは、今ではそれなりに費用を要するようになってしまっています。それでも次回行く機会があれば、ワタシはやはり一度はこのチャックワゴンに行くことでしょう。でも、それがいつのことになるのかは、まだ全然見当が付きません。