水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(252)

2012-10-31 09:22:54 | 論語
変(郷党第十の21)

孔子が態度をまったく改めるときがあって、ここではそれらを列挙している。

ちなみに、変=ウラオモテのようにフリが急変すること。ジリジリ変わるときは「替」。

さて、どんなときかというと。

① 次のような人と行きかったとき
  ・ 斉衰者=葬式主催者(?)
  ・ 冕者=冕(ベン=冠)を被った政府高官
  ・ 瞽(コ)者=盲目者
  ・ 凶服者=喪服を着た人
  ・ 負版者=戸籍を持っている人(?)

② 次のような事態に出会ったとき
  ・ 盛饌(セイセン)=ごちそう
  ・ 迅雷風烈=あらし

悲しんでいる人、障害を持った人に対する思いやりが必要なのはわかるが、孔子ともあろう人が見た目の身分(冕者、負版者)にこだわるなんて、納得いきません。

正月のおせち料理が大変なごちそうで、それを食べるのを楽しみ待ったのは、ずいぶん前まででした。
今のこのような飽食の時代は、歴史上かつてなかったでしょうし、それこそ、いつまで続けることができるのでしょうか。


このあいだ、車のラジオで聞いた小話。

「あす、あらしがきます」
と校内放送があったので、その日は長靴、レインコートで学校にいった。
来たのは、アイドルグループの「あらし」だった。

ハリケーン、サンディの猛威はすごかったようだ。

論語(251)

2012-10-29 09:54:03 | 論語
寝不尸、居不容(郷党第十の19)

寝るに尸(シ)かず、居るに容(カタチヅ)くらず


孔子は、寝る時であっては、死体のようにだらけた体勢はとらなかった。しかしだからといって、普段のたたづまいは、自然でしゃっちこばることはなかった。

尸(シ、しかばね)=人が身を伏せ、手足をのべ敷きたる義。

熟睡した後の姿勢まで責任はもてない。だから、「寝不尸」をうつぶせに寝ない、と自分勝手解釈することにした。

手を前に出して、うつぶせに寝るのはとても気持ちがいいものだが、孔子は好まぬらしい。





論語(250)

2012-10-26 15:55:17 | 論語
朋友死無所帰(郷党第十の19)

朋友死して帰する所なし

同門で親しくしていた友人が死んでも、引き取り手がないような場合があった。


そんなとき、孔子は、「私のところで通夜をやりましょう」と遺体を引き取った。

しかしだからといって、友人がくれる物品に関しては、たとえそれが車馬であっても、意に介さなかった。

意に介すのは、仏前に供える物をいただいたときだけであった。


今朝、本当に久しぶりに、旧友から電話をもらった。
「隠遁」を心がけてはいるが、うれしいものだ。
今夜は痛飲じゃ。

解説員として(127)

2012-10-25 18:28:27 | 解説員日記
今日の午後、解説当番であった。

やや肌寒い曇り空のためか、歩く人少なし。

東台小学校3年生56名の社会科見学対応。
質問が少なく、こちらの説明になにか原因があったかもしれぬ。

全体おとなしい、印象であった。いろいろめぐって、最後の見学場所だったらしいので、疲れたのかもしれぬ。


一般の見学者は二組、計5名。
一組のみ解説。大沢お住まいのご婦人が、京都お住まいのご婦人を伴っておいでになった。竜源寺への墓参りの帰りがけとか。
たっぷり時間をかけて、昔のことなど、話ができた。満足していただけた、と思う。


この解説中、横の通りで、散歩中のご婦人が動けなくなった(たぶん転倒。多量の鼻血)。
管理の方などが発見し、救急車手配。大事にならないことを祈るばかり。

我々解説者は、救急救命講習を年1回必ず受講するようにしておかねばならない。


国会事故調報告書(10)

2012-10-24 13:24:27 | 国会事故調報告書
この報告書を読めば読むほど、今日の我々があることは奇跡だ、と感じる。
が、この国の人々は一体全体どうしたことだろう。能天気にもほどがある。

国会議員は当然のことながら、特にマスコミの無責任さや怠慢が、この国を本当のドンゾコに突き落としているように思えてならない。

p574に、国会による継続監視が必要な事項として、安全目標の設定など16項目が挙げられている。

どれも重要で急がねばならぬ。が素人が考える最も急がねばならない事項は、シビアアクシデント対策の構築だ。

4号機の使用済み燃料プールの制御が不能になった場合、どのような対策がとられているのだろうか?

また、既設プラントに対する対策として、報告書が挙げている、次の事項(p551)は、とにかく急いでほしい。

・ 設計思想の統一化:所外電源と所内非常用電源の優先順位、非常用電源母線のクロスタイ、代替低圧注水系統の仕様
・ 分散化させた重要バックアップ直流電源の追加
・ 高圧注水機能の追加
・ 圧力抑制室プール水に対する専用ヒートシングの追加
・ 内部溢水対策
・ 中央制御室と同室内電子機器類のためのバックアップ空調設備
・ 遠隔停止操作パネルからの主要パラメーター読み取り用バックアップ電源の追加
・ テロ攻撃への防御

テロを除いて、事業者の判断でできるはず。再稼働させた原発はOKだ、と言ってほしい。

テロは怖い。ミサイルで福島を撃たれたら、と思うと寒気がする。が素人は、サイバー攻撃対策も万全にせねば、と思う。

論語(249)

2012-10-23 10:09:08 | 論語
入大廟、毎事問(郷党第十の18)

大廟(タイビョウ)に入りて、事ごとに問う

大廟=君主祖先のみたまや

孔子は、墓参りをするとき、どのような些細なことでも、疑問があれば聞く。


同じ言葉を以前やったような気がしたので、さかのぼってみると、2011/4/25の記事であった。

そのとき、孔子のこの行動を礼の一環、と理解しようとしていたようだが、わからない、が結論であった。

論語をこれほど読み進んだ今回もやはり、孔子が、なぜこのようなことを言うのか、理解できない。

今更ながら、相当なアホなのだろうと思わざるを得ません。


蛇足:わが国では、伊勢神宮を大廟ということがあるらしい(大辞林)。

解説員として(126)

2012-10-19 18:41:59 | 解説員日記
今日の午前、解説当番であった。

ちょっと風が強かったが、快晴。絶好のピクニック日和。

熟年ハイキンググループがいくつか通り過ぎた。が、ここには来ず。

考えられる、立ち寄らない理由

① 日当たりがいいせいであろう、向こう岸(川の左岸側)を歩く人が多い。
② 入場料金の100円を知り、入いることをためらう人が多い。

人の流れをこちら岸に変える仕組みがないものか。
また、100円出しても見る価値あるぜ、と思わせる大きな看板を出してもいいのではないか、なんて思う。


今日の見学者、1組4人。
杉並区から、ハイキングに来て、遅れ気味なので10分で説明を、とのことだった。
急いで見ていただいたが、「よいものをみせてもらった」との感想をいただいた。


今日は、モミスリ機を動かす目的で、市役所の担当者等がきていた。
しかし、機械不調でモミスリできず。
特別公開に向けた準備作業の一環であろうから、予定が狂うこれはさぞや痛かろう。
しかし、この種の作業につきものの、トラブルのひとつだから、苦にせず楽しんでほしい。
ご苦労さまです。

論語(248)

2012-10-18 10:15:11 | 論語
不俟駕行矣(郷党第十の17)

駕(ガ)を俟(マ)たず、行く

駕=馬を馬車の軛の中に入れること。馬車の準備。


孔子は、朝廷からの呼び出しがあると、馬車の準備完了を待たずに家を出た。
(馬車はあとから追いつくようにした)

・ いつも、緊急を要する呼び出しなので、このような行動をとるようになった。
・ 忠誠心を示すためのパフォーマンス的行動。

どうしても、後者として見てしまうのです。孔子って、たいしたことないな~、って。

国会事故調報告書(9)

2012-10-16 09:18:03 | 国会事故調報告書
住民から見た避難指示の問題点(p335)

・ 政府は、国民の生命、身体の安全を預かる責任を放棄したと断じざるを得ない。

・ 住民の多くが避難指示がでるまで、原発事故の存在を知らなかった。

・ 住民の多くは、事故の深刻さや避難期間の見通しなどの情報も含め、的確な情報を伴った避難指示を受けていない。

・ 避難指示によって避難した住民は15万人に達した。

・ 着の身着のまま避難、複数回避難、高線量地域への避難、弱者に対する配慮なき非難など、


国会事故報告書に「政府は、国民の生命、身体の安全を預かる責任を放棄したと断じざるを得ない」と書いてあるのですよ!
非常に重い、この言を政治家、マスコミ達は、読んでいるのでしょうか?
本気で見ていれば、もうすこし、まともな言動ができると思うのですが。

とにかく、自らに言い聞かせていることが次。

自分たちに都合のいい国を維持するために弱者に犠牲を強いるのが政治。
世の中、甘い言葉だけで動いてはいない。
最後は自分一人。常在戦場。常に後悔しない判断をせねば。

論語(247)

2012-10-15 10:28:11 | 論語
東首加朝服拖紳(郷党第十の16)

東首し、朝服に加え紳を拖(ヒ)く

紳=腰を束ねそのあまりを垂らして飾り、とする貴人が結ぶ大帯


孔子が病気で寝ているときに、国王が見舞いにきたことがある。
そのような時の孔子の対応がこれ。

東枕になるように臥せり、出勤するときの衣服を着、正装ようの大帯まで結びます。


「こんなにも気を使うなら見舞いに行くのは遠慮しよう」と思わせるためか、はたまた、単なる、恰好付けか。



国会事故調報告書(8)

2012-10-12 09:18:19 | 国会事故調報告書
いくつかの未解明問題の分析または検討(p196)

事故原因に関しての主要な未解明問題を、この報告書は、次のように指摘していて、今後の究明の必要性を強調している。

① 地震動に対して福島第一が無事であったとはいえない(限りなく、無事ではなかった、とみているようだ。政府、東電は無事だった、としている)。

② 小規模の「冷却材喪失事故」が起きた可能性を否定できない。

③ 少なくとも1号機A系の非常用電源喪失の原因が津波ではない可能性が高い。

④ 地震発生当時、1号機4Fで目撃された出水の原因はなにか?(政府・東電は、燃料貯蔵プールのスロッシングとしているが、非常用復水器の大型タンク損傷ではないか)

⑤ 1、2号機の非常用復水器を手動停止した根拠はなにか?(政府・東電は「冷却材温度変化率を55°に維持できないと判断したため」としているが、当の運転員は「冷却材が漏れていないか判断するため」と証言)

⑥ 1号機の逃し安全弁が正常に機能した、との証拠がない(地震動による破損で冷却材が喪失し、逃し安全弁が動かなかった)。


政府・東電は、今回の事故原因を、なにがなんでも、「不可抗力の津波」としようとしているのに対し、国会事故調は、上のように、津波の前の地震動でやられた可能性が大きい、としている。
その見方に賛成だ。真の事故原因に迫らねばならぬ。

解説員として(125)

2012-10-11 18:34:39 | 解説員日記
今日の午後、解説当番であった。

・ 12:30頃まで、テレビ朝日の撮影。
放映予定は、11/1 昼12:00直前の4分間。古民家探訪番組らしい。
これは、いい宣伝になりそうだ。

・ 13:00~14:30まで、第一小学校三年生約120名の社会科見学に対応。
よくしつけられていて、かつ、先生方の準備がしっかりしていて、大きなミスなく終了。
特別公開の来るようお願いした。
修正すべき点を敢えてあげるとすれば、次の二点か。

① 一組15分、とのご希望であったが、せめて20分にしてほしい。
② (これはこちらサイドの問題)一組約40名を二班に分けて室内に入れたのだが、三班にすべきだった。一班17~18人は多すぎて苦しい。
今日は市担当者と自分との二人での対応であったが、もうひとり、引率解説員の手当てができなかったのかもしれぬ。

・ 14:30以後、見学者ゼロ。小学生の見学中、数組の見学希望者があったように遠望した。見学をあきらめたようだった。


論語(246)

2012-10-10 08:53:34 | 論語
侍食於君、君祭先飯(郷党第十の15)

君に侍食するに、君祭れば先ず飯ず


侍食=貴人に侍りて食事すること
祭=手に犠牲の肉をささげ、神前に供えること
飯=一口食べること


貴人と食事をするとき、その貴人が食事の一部を神前に捧げる行為をしたときは、率先して一口口にします。


毒見役を率先して引き受けます、ということだと思う。

しかし、このようなことがおこりうるのであろうか。

例えば、天皇との食事に招かれたとき、誰よりも先に、食べ物に手をつけることができようか?

それほど重大なことをやってのけるのが孔子さんなのだ、と考えるべきなのでしょうか?

それとも、古い時代の決め事と理解すべきなのでしょうか?


国会事故調報告書(7)

2012-10-09 09:54:58 | 国会事故調報告書
国際水準を無視したシビアアクシデント(SA)対策(p93)

・ 日本は自然災害大国であるにもかかわらず、運転上のミスあるいは設計上のトラブルといった内部事象のみを想定したSA対策であった。

・ 日本では、当初よりSA対策は自主対策とされていた。このため、SA対策設備についての高い信頼性が規制要件として求められてこなかった。

・ とにかく、確率は低いが壊滅的な事象を引き起こす事故シナリオへの対応がなされてこなかった。


核を扱うわけだから、SA対策は徹底的になされているものだ、と思い込んでいたが、とんでもなかった。

p117に示されている図がとてもわかりやすいのだが、世界(IAEA)が、内部事象のほか、地震や津波などの外部事象とテロなどの人為的事象を見据え、防止(Prevention)の先の緩和(Mitigation)や避難( Evacuation)をも含めた深層防護をSA対策と考えていたのに対し、日本は内部事象の防止のみをSA対策としていたのだ。それも、不十分であることを十分理解していたのに、だ。商業ベースでの好業績を作り出すために、だ。

なんでもかんでも、海外の動向を素早く導入することに長けている日本人が、なぜ原子力利用に関する安全に関し、このように鈍感でありえたのか、不思議でしようがない。

今も昔も、「原発反対運動はヒステリック」と言う人が多いが、SA対策をないがしろにしてきた根源は、むしろ、このような感覚を持つ人々の鈍感さにあるのではなかろうか。

もしかしたら、アメリカなどが日本を遠くから見る実験所とみなし強制しているのではないか、なんて思いたくなる。


もう二度と、事故の起こった原発の上空からヘリコプターで水を撒く、なんて愚かなことはやってほしくない。
今世紀に入ってからの、ノーベル賞受賞者数は世界第二位の国なのだから。これはたぶん民族別にすれば第一位のはずなのだから。




論語(245)

2012-10-05 09:10:18 | 論語
君賜食、必席正先嘗之(郷党第十の14)

君、食を賜えば、必ず席を正し、先ず之を嘗む。


うろ覚えだが、茶席では、一口飲んだのち、「結構なお点前でございます」と言うしきたり、だったと思う。

たぶんこれと同じで、人様からなにかいただいた時は、「お礼を言う前に味見をするのが礼儀」と言っているのだと思う。

ただ、これに続く、二つの言の意味合いがよくわからない。

・生肉をいただいたら、必ず煮て、そののち神棚に供えます(君賜腥、必熟而薦之)。

・生き物をいただいたら、必ず飼育します(君賜生、必畜之)

上は自らの健康を保持するためだろうし、下は殺生からの忌避でしょう。
とすると、この節全体として、何が言いたいのかわからない。

論語は、「孔子が言った」ということを後世の人が書きまとめたものだ。例えばウィキペヂアみたいなものだ。
と考えると、この節全体を理解しよう、とするのは間違いかもしれない。互いに意味の通じない語を並列しているだけの節があるのかもしれない。