いくつかの未解明問題の分析または検討(p196)
事故原因に関しての主要な未解明問題を、この報告書は、次のように指摘していて、今後の究明の必要性を強調している。
① 地震動に対して福島第一が無事であったとはいえない(限りなく、無事ではなかった、とみているようだ。政府、東電は無事だった、としている)。
② 小規模の「冷却材喪失事故」が起きた可能性を否定できない。
③ 少なくとも1号機A系の非常用電源喪失の原因が津波ではない可能性が高い。
④ 地震発生当時、1号機4Fで目撃された出水の原因はなにか?(政府・東電は、燃料貯蔵プールのスロッシングとしているが、非常用復水器の大型タンク損傷ではないか)
⑤ 1、2号機の非常用復水器を手動停止した根拠はなにか?(政府・東電は「冷却材温度変化率を55°に維持できないと判断したため」としているが、当の運転員は「冷却材が漏れていないか判断するため」と証言)
⑥ 1号機の逃し安全弁が正常に機能した、との証拠がない(地震動による破損で冷却材が喪失し、逃し安全弁が動かなかった)。
政府・東電は、今回の事故原因を、なにがなんでも、「不可抗力の津波」としようとしているのに対し、国会事故調は、上のように、津波の前の地震動でやられた可能性が大きい、としている。
その見方に賛成だ。真の事故原因に迫らねばならぬ。
事故原因に関しての主要な未解明問題を、この報告書は、次のように指摘していて、今後の究明の必要性を強調している。
① 地震動に対して福島第一が無事であったとはいえない(限りなく、無事ではなかった、とみているようだ。政府、東電は無事だった、としている)。
② 小規模の「冷却材喪失事故」が起きた可能性を否定できない。
③ 少なくとも1号機A系の非常用電源喪失の原因が津波ではない可能性が高い。
④ 地震発生当時、1号機4Fで目撃された出水の原因はなにか?(政府・東電は、燃料貯蔵プールのスロッシングとしているが、非常用復水器の大型タンク損傷ではないか)
⑤ 1、2号機の非常用復水器を手動停止した根拠はなにか?(政府・東電は「冷却材温度変化率を55°に維持できないと判断したため」としているが、当の運転員は「冷却材が漏れていないか判断するため」と証言)
⑥ 1号機の逃し安全弁が正常に機能した、との証拠がない(地震動による破損で冷却材が喪失し、逃し安全弁が動かなかった)。
政府・東電は、今回の事故原因を、なにがなんでも、「不可抗力の津波」としようとしているのに対し、国会事故調は、上のように、津波の前の地震動でやられた可能性が大きい、としている。
その見方に賛成だ。真の事故原因に迫らねばならぬ。