水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

巨大水車

2006-11-21 11:46:13 | 水車解説関連
(三鷹市にある、民俗文化財水車経営農家、の概要については10月2日からの20回で説明した。これからは、多少視野を広げ、折々に興味の引かれる問題について記述する)

 埼玉県に直径23mの水車がある、と聞き、ぶったまげ、調べたら、なんのことはない、博物館のランドマークであった。もうちょっと調べたら、平成に入ってから、巨大水車作りブームがあったらしいこともわかった。全国あちこちで非常識な巨大水車が造られたようだ。敢えて、非常識、と言いたい。
 水車で生み出す動力を一定とすると、そのために必要な水量と落差の間には反比例の関係がある。水車の直径を大きくすると、必要な落差を得るための長い導水路を造るか、大量の水を確保するか、しなければならない。
 水車の可能最大直径は、個々の地域ごとの固有の条件のもとで決まるものだ、と理解してはじめて、風景になじむものができるのではなかろうか。
 文化財の保存、それも、環境も含めた動態保存の必要性をあらためて感じるのだ。
 
 
 

武蔵七党

2006-11-16 09:31:53 | 三鷹・歴史/地史
(三鷹市にある、民俗文化財水車経営農家、の概要については10月2日からの20回で説明した。これからは、多少視野を広げ、折々に興味の引かれる問題について記述する)

 8号横穴墓が造られたのは、須恵器の出土から、7世紀頃と推定されているらしい。野川沿い下流の深大寺や上流の国分寺の創建は8世紀中頃である。現在大沢地区にお住まいの旧家の先祖は16世紀末にこの地区に定住を始めたらしい。
 では、7世紀から16世紀までの約900年間、どのような人々がこの辺でくらしていたのだろうか。調べたいと思いながら、まだなにもやっていない。調べるぞ、との決意をここに書き、自らにプレッシャーをかけることにする。
 調べるキイのひとつはは武蔵七党のうちの西氏で、もうひとつは鎌倉街道、と、当たりはつけているのだが。

動態保存の可能性

2006-11-13 10:28:41 | 水車解説関連
(三鷹市にある、民俗文化財水車経営農家、の概要については10月2日からの20回で説明した。これからは、多少視野を広げ、折々に興味の引かれる問題について記述する)

 昨年度、市が設置した検討委員会は、この水車について、その動態保存を含めた施策提言を出したらしい。まだその内容を見ていないので、えらそうなことは言えないが、動態保存の実現に向け、主として次のようなことについて理論武装しようと思う。

・ 現在の静態(じょうたい、と読むらしい)保存のままでは、なぜ駄目なのか。
・ モスボール(軍隊用語か?軍艦を将来の再利用を前提とし、退役させること)かレストア(何台もの同型機から部材を集め1台を復元すること)か。どちらに主眼を置くのか。
・ 製品(この場合、白米か小麦粉か)をつくり、かつそのさばき方まで構想をまとめておくこと。
・ 現在の水車公園(1/2水車が動いている)の高次元活用はないか。なんとも、もったいない。