(三鷹市にある、民俗文化財水車経営農家、の概要については10月2日からの20回で説明した。これからは、多少視野を広げ、折々に興味の引かれる問題について記述する)
埼玉県に直径23mの水車がある、と聞き、ぶったまげ、調べたら、なんのことはない、博物館のランドマークであった。もうちょっと調べたら、平成に入ってから、巨大水車作りブームがあったらしいこともわかった。全国あちこちで非常識な巨大水車が造られたようだ。敢えて、非常識、と言いたい。
水車で生み出す動力を一定とすると、そのために必要な水量と落差の間には反比例の関係がある。水車の直径を大きくすると、必要な落差を得るための長い導水路を造るか、大量の水を確保するか、しなければならない。
水車の可能最大直径は、個々の地域ごとの固有の条件のもとで決まるものだ、と理解してはじめて、風景になじむものができるのではなかろうか。
文化財の保存、それも、環境も含めた動態保存の必要性をあらためて感じるのだ。
埼玉県に直径23mの水車がある、と聞き、ぶったまげ、調べたら、なんのことはない、博物館のランドマークであった。もうちょっと調べたら、平成に入ってから、巨大水車作りブームがあったらしいこともわかった。全国あちこちで非常識な巨大水車が造られたようだ。敢えて、非常識、と言いたい。
水車で生み出す動力を一定とすると、そのために必要な水量と落差の間には反比例の関係がある。水車の直径を大きくすると、必要な落差を得るための長い導水路を造るか、大量の水を確保するか、しなければならない。
水車の可能最大直径は、個々の地域ごとの固有の条件のもとで決まるものだ、と理解してはじめて、風景になじむものができるのではなかろうか。
文化財の保存、それも、環境も含めた動態保存の必要性をあらためて感じるのだ。