水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

江戸歌謡(14)

2017-10-30 11:49:31 | 山家鳥虫歌
192 海がないとやこの国に 船も帆もある高瀬舟


美濃の歌謡だそうだが、鴎外の小説が頭にこびりついているせいか、高瀬舟とくると、つい京都の高瀬川、と思ってしまう。

この歌謡から、いえることは、全国の川で使用されていた舟を、一般に、高瀬舟、といったのであろう、ということか。

下流に向かうときは、流れにまかせればいいのだが、上流に向かうときは、人や牛馬の力を借りねばならなかったろうし、場合によっては帆をかけることもあったかもしれぬ。

なんか、ほっとする歌だ。

江戸歌謡(13)

2017-10-27 10:31:53 | 山家鳥虫歌
304 江戸へ江戸へと木草もなびく 江戸にゃ花咲く実もなりて


当然のことではありますが、江戸時代も、東京の求心力はすごかったのですね。

数日前、久しぶりに都心に出ましたが、別世界の感じがします。

① 老人がウロウロ歩いていない。
② 皆忙し気である。
③ どなたもふところが豊そう。
④ 外国人がやたら多い

そして、街全体が整理整頓されていて、きれい。


さてさて、こんな景観がこれからどれほど続くのでしょうか?
五輪まででしょうか?
五輪後はどんな江戸になるのでしょうか?

見たい気もしますが、そのころには、わたくしの命が絶えているのでしょうね~。

江戸歌謡(12)

2017-10-23 17:09:48 | 山家鳥虫歌
317 幾千世久し松が枝の 君は栄える若緑


大雨が大いに影響したのであろうか、投票率は低かった。
そして、現政権が、引き続き、2/3を超える多数を押さえた。
まずは、この状況を呼び込む作戦を立案した策士に対し(いるのでしょうね~)、お祝い申し上げる。

しかし、この国はこれで、ますます右にねじれていくであろうし、一部の特権階級のお仲間たちのやりたいほうだいの政治が進められていくに違いない。

中選挙区時代の昔は、政権批判派が常にある程度の規模確保されたいたのだが、今の小選挙区制では、そうなるのはなかなか難しい。

個々の選挙民の目を、確かなものにしておかないと、この国も、気が付いたら、とんでもない国になっているかもしれない。

自分に言い聞かせている。木を見ず、森を見よ、と。

江戸歌謡(11)

2017-10-19 19:21:24 | 山家鳥虫歌
98 今年世がよて穂に穂が咲いて 殿も百姓も嬉しかろ

現行首相の作戦が当たり、与党の大勝に終わる、と、新聞は報じている。
彼らが「カゼ」と称する一時的な盛り上がりムードがまったく盛り上がらないからであろうか。

一縷の望みをもって、週末を待つ。
国民をなめたらいかんぜよ!

江戸歌謡(10)

2017-10-16 11:01:59 | 山家鳥虫歌
94 お前追従(ツイショ)か他人事(ヒトゴト)いふか お茶を荒らしにまた来たか


今回の選挙はいままでにも増して、全く気合が入らない。

現代では、若者の大半は選挙に行かない、という。
これで、年寄りまで、脱力して選挙に行かないことになると、してやったりと笑う特権階級の人たちがいるのでしょうね~。

歴史は繰り返される。

このあいだ、昔の友人たちと話していたら、ある人が、白票率が○○%になったら選挙無効、とかにしたらどうか、なんて言っていた。

選挙に参加する権利を行使しない怠慢は、もちろん許されない。
が、この人の論も一理ある。この国の政官財マスコミは、選挙人を愚民化し続けてきたからである。
むかし、こんな標語がありました。「出たい人より出したい人を!」

重い足を引きずって、一票投ずるぞ。

江戸歌謡(9)

2017-10-12 19:22:36 | 山家鳥虫歌
7 わしは小池の鯉鮒なれど 鯰男はいやでそろ

わたくしは決して、いい女ではないのですが、それでも相手に鯰男を選ぶことはありません。


女性に嫌われる、鯰男(ナナズオトコ)とはそんな男なのでしょうか?

大辞林をひいてみると、なまずの③は次のように書いてあった。

・ とらえどころのないこと。つかまえどおろのないこと。


「鯰男」って、メリハリのない、よくわからない男、ととらえればいいのでしょうか。

江戸歌謡(8)

2017-10-09 11:00:29 | 山家鳥虫歌
3 稲は刈りとる穂に穂がさいて どこに寝さしょぞ親ふたり

親の寝場所も占有せなばならぬほどの大豊作、と詠う祝い唄。


今年のお米の作柄はどうだったのでしょうか。
もう、そんなことが話題にならぬほど、飽食の世になってしまいました。

歴史的に、民を植えさせなければ政権は保持できる、そうです。

隣りのあの国は、なんだかんだいっても、結局民を飢えさせていないのかもしれません。

統治しきる、その要諦はなんなのでしょうか?

江戸歌謡(7)

2017-10-05 10:24:35 | 山家鳥虫歌
107 腹の立つとき裏に川欲しや 水に心をすすぎたや


総体としての日本人は、歴史的にこのように、自己抑制に優れた性質を有しているのではないか、と思う。

なぜかといえば、最近、腹の立つことばかりではありませんか。

特に、あの大災害を引きおこした原発の、あらゆる意味での、あとしまつを、誰もやろうとしないのは、どうしたことでしょうか?

問題の本質に切り込まない(切り込めないのか)テレビの番組編成は、まさに、絶滅危惧種といわれる体たらくです。

それでも、本気で怒る人はまだでてきません。

日本民族は、エネルギーを使い果たし、互いにケンカもできなくなってきているのでしょうか?

もっとも、上の類歌に次のようなのもあるそうですから、我々の、自己抑制本能は相当根が深いのかもしれません。

腹の立つときゃお茶碗で、、飲めぬ酒をばヤケでのむ
腹の立つときゃ背戸へでて、紫竹小竹の節を見よ

じーっと我慢して、世の中の推移を見ていましょうか。

江戸歌謡(6)

2017-10-02 11:33:59 | 山家鳥虫歌
111 人を使はば川の瀬を見やれ 浅い瀬にこそ藻がとまる

人を使おうとするときは、私事に深く立ち入ってならない。思い入れが強すぎると、離れてしまいます、という意か。


選挙ごっこするもの、この指とーまれ!
あんた入れてあーげない。

これやっちゃ~、ダメでしょう。

それにしても、こんなことになっても、入れてもらいたい人がウジャウジャいるらしい、とは、あきれ果てる。
いままで徒党を組んでいたのは、なんだったのか?

しかし絶望してはならぬ。私だって、どうしようもない人間なのですから。
常に比較!「ましなのはどれか?」で決めましょう。