水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

江戸歌謡(5)

2017-09-28 10:53:01 | 山家鳥虫歌
157 今度こざらば持て来てたもれ 伊豆のお山の梛の葉を

もうやめてから随分になる。ボランティアで解説していた、大沢の水車には、庭に、この木、梛(ナギ)、があった。

葉脈が細かく縦に走っているのが特徴だ。
植物が好きそうな見学者には、「熊野神社の御神木だそうですよ。お守りにもなるそうです」と説明していた。

この歌は大変な由緒があるもので、伊豆権現信仰に基づくのだそうだ。
出雲から紀州に分祀された熊野神を、さらに、その紀州から伊豆に分祀した際に歌われたのだそうだ。

そして、梛は凪に通じることを使って、邪鬼や災難から免れるために、葉を、鏡の箱や守り袋に入れたのだそうだ。


とんだところで、とんだ知識を仕入れることができるものです。

江戸歌謡(4)

2017-09-25 10:59:28 | 山家鳥虫歌
164 ここはどこぞと船頭衆に問えば ここは梅若角田川

武蔵の歌謡、二番目にでてくる。
謡曲角田川をしらないと、この歌はわからない。
まったく知りません。お手上げです。

ただ、子供のころ、

ここはどこぞと○○君に聞けば、ここは地獄の三丁目、
ギャー~

なんて遊んだような気がする。

ということは、昭和20年代後半は、まだ江戸期の風情が残っていたのであろうか。

古の武蔵は、今の喧騒とは正反対の、山深く水暗く光及ばず、鬼が住むような土地であったのだ。

オリンピック後の世界はどうなるのであろうか、興味深い。

江戸歌謡(3)

2017-09-21 11:11:26 | 山家鳥虫歌
163 都まさりの浅草上野 花の春風音冴える(7・7・7・5調)

この歌謡集は、はやり歌を地方ごとにまとめているのだが、この歌は、武蔵の歌五首の第一番に挙げられている。

江戸中期といえども、やはり京都のにぎわいが全国一とみられていたのであろうか。


今では、この日本に来る海外からの観光客が、年間二千万人を超えるという。

ゼニコが入るのであるから、結構なことではある。
しかしさて、どっちかといえば、客慣れしていない閉鎖社会の開放化がうまく進むのであろうか。







江戸歌謡(2)

2017-09-19 09:29:54 | 山家鳥虫歌
78 こなた百までわしゃ九十九まで 髪に白髪の生ゆるまで(7・7・7・5調)

18世紀中ごろにはやった小唄だそうだ。婚礼などの祝いの席で人気があったようだ。


平均寿命が50歳を切るような江戸時代に詠われた歌だ。

昨日は、96歳で亡くなった方の葬儀であった。
気が付いたら、今では、百歳近傍まで生きながらえることが珍しいことではなくなった。

江戸歌謡が詠った夢の世界が現実になってしまったわけだ。

さてこれが、喜ばしいことなのであろうか。

後期高齢者としては、心穏やかとはいかない。

江戸歌謡(1)

2017-09-14 11:04:09 | 山家鳥虫歌
86 夫耕す娘桛(カセ)ぐ 妻は背戸へ出て米炊(カシ)ぐ

おやじさんは野良仕事、娘さんは機織り、奥さんは台所仕事。


一家のみんなが勤勉に働くまじめな農家を詠った歌か。7・7・7・5調。

江戸川柳を、と思ったのですが、なかなか手ごわく、とても手に負えないことがわかりました。

そこで、川柳に近づくために、、江戸歌謡を勉強することにし、種本として、岩波文庫の「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を選びました。
この本には、早計392首の歌謡が集められおり、これらから、江戸庶民の生活感覚について多少理解が深まる、と思ったからです。

例えばこの歌についていえば、「桛」が糸繰の道具であり、「背戸」が台所口から外、であることを、辞書を引いいて初めて知りました。

数年頑張れば、江戸川柳に立ち向かえるのではないか、と浅はかにも思った次第です。

12年目に入る

2017-09-11 12:46:24 | 雑感(1)日常
なんということでしょう。このブログが12年目に入ります。こんなに続けられるなんて考えもしませんでした。
ここまできたからには、なんとか続けたいものです。

昨日読んでいた本(確か半藤一利)に、加齢とともに時間経過が早くなる、と書いてありましたが、まさにそのとおりです。
少年老いやすく~~~~~、を身に染みて感じています。いまさらですが。

水車の解説員をやめてもう何年になったのでしょうか?完全に忘れてしまいました。
たまには、その後の経過を見に行くべきかもしれません。

ブログ話のタネとして、最近は古今集を取り上げていましたが、そろそろこれも終わりにしようかな、と思っています。
残りはほとんど恋歌ばかりで、面白みに欠けるのです。

そこで、次のタネですが。

今「川柳」に注目しています。
図書館で借りた、サラ川傑作選(講談社文庫)から、いくつか、

・何するも掛け声のいる年となり
・駅弁のフタから食べる戦前派
・山登り見渡す限りじじとばば


ノーテンキな国内情勢ときな臭い国際情勢とにやきもきしてもはじまりません。
自身も加齢が進み、明日もさだかではありません。
どうせそんなことなら、江戸川柳でもかじり、笑ってみようかな、と思う今日この頃です。

おたのしみに!

例によって、過去に書いた、この日の記事を添付します。

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このブログを始めて、明日から11年目に入ります。

特に最近はたいくつな記事が続きますが、おつきあいいただき本当にありがとうございます。
加齢とともに、行動範囲がめっきり縮小してきていますので、目を大きく外に向けることが少なくならざるをえません。
そんなわけで、もうしばらく、古今集は読まねばならぬかな、と思っています。

首都のトップが女性になりました。スタートダッシュがものの見事に決まり、女王陛下への道が開けたのではないでしょうか。
防衛大臣の時に、実力次官と呼ばれていた方を追い落とした経験がおありですから、今回もとんでもないことをおやりになるかもしれません。

そんな今日この頃ですので、今年は日常に感じる事項も記事にしてみようかな、とも思い始めています。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

例によって、過去に書いた、この日の記事を添付します。

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このブログを始めて、明日から10年目に入ります。
10年一昔といいますが、あっというまの10年でした。
そもそも水車解説にからめて始めたのに、今ではそれとはまったく異なった方向に進んでいます。
読者層がかなり変わってきているはずですので、タイトルを変更すべき、とは思うものの、行動に起こしていません。
加齢にともなう優柔不断、というやつかもしれません。大目に見てやってください。

今朝の地震は大きかったです。飛び起きました。調布の震度が5マイナス、三鷹は4だったそうですが、実感的には、限りなく調布の5マイナスに近かったように思います。
鬼怒川破堤氾濫水害に続き、今度は地震、でしたから、多くの人々が一瞬ピリっとしたことでしょう。

のほほんと過ごごすことなく、緊張感を持って毎日を過ごしなさい、という神様の警告なのかもしれません。

その意味においても、読んでくださる方々がいらっしゃる、このブログを続けることは、自分にとって極めて重要になっています。
厚く感謝申し上げます。と同時に、どうかこんごともよろしくお願いいたします。

例によって、過去に書いた、この日の記事を添付し、自分自身を鼓舞したいと思います。

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明日から、このブログは9年目に入ります。
こうもズルズル続けてこられたのは、読んでくださるあなたのおかげです。心から感謝します。

このごろ、水車解説関連の記事の種を見つけることができないし、論語も読了したし、「そろそろやめどきか?」なんて考えが頭のスミをかすめます。
しかし、そもそも「ボケ防止」を主要な目的としてはじめたわけですから、その意味においては、これからが勝負、ということになるわけです。

そこで、続けるためには、論語に替わる「種」を探さねばなりません。

結論を申します。ブログの種を古今和歌集所収の和歌、としました。

理由
① 論語を勧めてくれた友人は万葉集を勉強している。彼の道を犯したくないが、同じ土俵に立ってみたい。
② 平安時代についての知識が極めて薄弱。和歌のついでに歴史も学べる。日本人の心の原点を探れるかもしれない。
③ 収録和歌の総数は1111首。読了に4年強かかった論語をベースにすれば、古今和歌集の読了には10年強かかりそう。読了前にオダブツを期待できる。
④ 読了後の目標:古今風和歌をいともたやすく作れるように!

なお、基本参考書は「古今和歌集;佐伯梅友;岩波文庫」にします。


論語同様、面白くもないかもしれませんが、ボケ防止に協力、とご理解いただければ幸いです。
では、今年もお元気で!よろしくお願い致します。

例によって、昨年のこの日の記事を下にコピーします。

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2013年9月12日の記事

このブログは、今日から、やり始めて8年目に入いります。
わけもなくズルズルと続けています。最近気にしていることがふたつあります。

① 論語はいつ終わるか?
読み出して驚いたのですが、論語は大部です。今360節ほど読み進みましたが、まだ150節ぐらいあります。
したがって、今の速度で読み進めると、あと50~70週(1年強)かかる計算になります。
なんとか読破したいものです。
② 模型製作は放り投げたのか?
実は今放り投げたい気分半分。歯車の部品がうまく作れず、暑さもあって、まだ再着手の気分になっていません。
しかし、もう少し時間をあければやる気がでてくるようにも思います。
次の段階に進んだ写真をアップできるかもしれませんので、よろしく!


まあとにかく、いささかマンネリ気味になっていることは承知しています。ボケがはじまった老人日記、とご容赦いただければ幸いです。

7年後の五輪開催も決まりました。2007年のこの日に、その座を投げ出した人とは思えぬほど、今の首相には迫力があります。
某国は、しばらくの間、キラキラした空元気で覆われそうで、喜ばしいことです。

読者の皆様、今年もお元気で!よろしくお願い致します。

例によって、昨年のこの日の記事を下にコピーします。

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2012年9月12日の記事


このブログは明日から7年目に入ります。
こんなにも続けることができたのは、あなたのおかげです。
毎日示される閲覧数とか訪問者数から、多くの方々に読んでいただいていることを知り、そのことを書くためのエネルギーに使わさせていただいています。
最近の日間訪問者数は、最大で150といったところで、これが増えることはなくなりました。読者は固定的とみていい、と思っています。


今年は、今までと異なり、この時期に某国首相の交代はありませんでした。しかし、今が落ち着いた状況であるとはいえません。しょせんサル山のボス選びにすぎないわけですが、さまざまな特権を握ったままでの、茶番劇には、いささか辟易です。

まあ、それはそれ。今年もこのブログを続けるつもりですので、どうかよろしくお願いいたします。
どのような方々に読んでいただいているかを想像し、身を引き締め、緊張感を維持し続ける所存です。



例によって、昨年のこの日の記事を下にコピーします。
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2011年9月12日の記事

このブログは明日から、6年目に入ります。
読んでいただいていることに、あらためて心より御礼申し上げます。

最近、ブログ標題からのズレがひどくなっていることは、十分自覚しています。少々弁解させてください。

・ 自分の解説日を平日(今月までは木曜日)に限定しました。土日祭日にのみ解説できる方々を押しのけてまで、年寄りがでしゃばってはならない、と考えました。このため、お会いする見学者の絶対数が少なく、水車がらみのブログ種を切らしています。勉強不足を反省しているところです。

・ ひょんなことから、論語を読み出したのですが、これがなかなかなのです。はまってしまいました。折角ですから、最後まで読もうと思っています。スムーズに読めたとしても、二年ぐらいかかるでしょうか?
貴殿の御意に沿わず、面白くないかもしれません。が、素人の、とんでもない読み込みを、笑いの種にしていただくきたくお願いします、お許しください。


今年もやはりこの時期に、某国首相が交代しました。
歴史的にみて、今は大転換の時期なのかもしれぬ、とは想像しますが、このようなフラフラ腰をいつまで続けていることができるのでしょうか?心配でなりません。


例によって、心を新たにするために、この日の過去の記事を下に添付しました。

これからも、緊張感を持って記事を発信するつもりです。どうかよろしくお願いいたします。

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2010年9月13日の記事

このブログは明日から、5年目に入ります。

 生来の飽きっぽさからは想像もつかないほど長いこと、継続することができています。
これは、最近の場合、日間アクセス数や週間閲覧数がそれぞれ、百、千の大台をはるかに越えることも珍しくなくなってきていることと密接に関係しています。多くの方々に「読んでいただいている」ことがわかり、大変な励みになっています。
厚く御礼申し上げます。

 昨年の十月から「しんぐるま」が休館したため、一年間記事の種さがしに苦労しました。でも、いよいよ11月から再開です。ブログタイトルにふさわしい記事を途切れなく書くことができそうで、楽しみです。
今後ともよろしくお願いいたします。

例によって、心を新たにするために、この日の過去の記事を下に添付しました。


 それにしても、本当に面白い時期(こういういう言葉は誤解を生むかも)に、このブログを始めたものです。
某国では、今年も今、首相選び、をやっています。延べ六人目です。戦国時代であったら、とっくに周辺国によって蹂躙されることでしょう。平和の謳歌に感謝せねばなりません。

 来年こそ、この時期、今度選ばれる人がゆるぎなく続けていてほしい、と心から願うところです。
そして、貴殿のご健勝を念じます。

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2009年9月13日の記事

このブログは今日から4年目に入ります。三年間の日数は1095日ですが、このうち409日、記事を書きました。3割7分4厘という、イチローびっくりの高打率です。我ながら、よく続けてきた、と思います。これは、貴殿が読んでくださっているからです。これ、本心です。

過去三年、この日に書いた記事を、下に再掲しました。

おかげさまで、読者数はジワジワと増加しています。週間閲覧数が、もうすぐ四桁に乗りそうな勢いです。

 しかし、四年目は、ブログを書き続けられるか、試練の一年になりそうです。というのは、しんぐるま(新車)が、動態保存に向けた工事のために、来月から来年秋まで休館するからです。
たぶん、記事の種探しに苦労します。読者のご興味を繋ぎとめられるよう、初心を忘れず、がんばります。どうかよろしくお願いします。

 それにしても、某国首相の交代劇が続いた9月に、たまたまブログを始めたとは、本当に不思議です。組織が崩れていく過程を興味深く見させてもらいました。

さて、来年の9月はどのようなことになっているでしょうか。貴殿のご健勝を、わが身の無事、とあわせて祈らせていただきます。


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2008年9月12日の記事

正しくは明日からですが、このブログは三年目に入いります。
読んでいただいているみなさんに、あらためて厚く御礼申し上げます。個別に御礼状を差し上げたいほどです。

 読者数はアクセスIP数や閲覧数によってのみ知りますが、その数が今なおジワジワと増していて、大変な励みになっています。
しかも時々、少数の方々が過去の多くの記事をいっきにごらんになったに違いない、と思われる状況(通常、閲覧数はアクセス数の数倍だが、時々それが十倍を越える)が出現することもあります。
このような、過去の記事にご興味をお持ちになる方の一助にと、カテゴリー区分してみました。一層の修正が必要ですが、これでも多少お役にたつかもしれません。

 
 下に去年の記事(一昨年の記事も添付)を添付しましたが、今年も、昨年同様、某国首相が退陣なさいました。つくづく、面白い日にブログを始めたものだと思います。こんなことがあるから、日記はやめられなくなるのでしょうか。

引き続き、緊張感を持って書きますので、よろしくお願いいたします。

なお、昨年の記事に書いた、「一年前の記事をコピーする」という作業は、途中でやめました。ボリュームが増すことに神経を尖らす必要はなさそう、と判断したからです(すぐに、容量とかを気にするのは、コンピューターを、その草創期に利用した者の性だからでしょうか)。


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2007年9月13日の記事

 某国首相が昨日、在任一年を目前にして辞任表明した。さぞや無念であろう。
比較するのは本当に恐れ多いのだが、このブログは、幸いなことに、今日から二年目に入いることができた。子供時代の夏休み日記でさえ満足に継続できなかった人間としては、信じられな~い。
これも読者(アクセスIP数によると、常時30~60)のおかげです。この場から、心より御礼申し上げます。

これからも、今までどおり続けようと思いますので、よろしくお願いします。

それから、これからは、当日の記事に、前年同月同日の記事を、コピーでつけたそうと思う。理由は、何をいつ書いたか、ほとんど忘れそうなので。
もちろん、その本元は削除する。

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2006年9月13日の記事
タイトル:始めの記

ブログ挑戦! その種は、水車解説ボランティア。

 三鷹市は、市内における文化遺産保存の一環として、市内河川で稼動していた、あるひとつの水車の保存に力を入れている。内外からの見学者は年間7000人を超えるそうである。最近の市報に、この水車についての講座を修了すると解説員として登録する、との案内があったので、応募することにした。応募の動機はいろいろ(定年後のボケ防止、居住地域に多少とも役立つことがしたい、外出の口実にできる、などなど)。
 去る9/9に第1回の講座が開かれ、とりあえず出席した。気に入った。面白そう。もっとも、果たして講座を修了しても採用していただけるか。幸いにして、採用していただけた場合、どんなことが待っているか。ブログに挑戦しながら、しばらく記録してみたい。これもボケ恐怖からかもしれない。
 ちなみに、グーグルで「水車」を検索すると、三鷹市のものがトップに出てくる。




古今集(304)

2017-09-07 10:26:36 | 古今和歌集
1049 唐土の吉野の山にこもるとも おくれんと思ふわれならなくに
題しらず
左のおほいまうちぎみ

あなたが吉野に隠棲してしまうとの話ですが、たとえその吉野が唐にあるものであっても、わたくしは、「しまった、遅れた」などと言ってあきらめてしまうことは決してありません。


政治の中枢にいた、左大臣・藤原時平の歌です。
当時の中央政界の平和ぶりをあらわしているのでしょうか、古今集は、恋歌が圧倒的に多いのです。この歌なんか、その代表でしょう。


古今東西、人間社会に恋愛はつきものですが、どうしてこう、もしかしたらリーダーに躍り出るかも、と思わせる人が、スキャンダルネタの餌食になるのでしょうか?
これで、大笑いしている人たちは、どういう人たちなのでしょうか?

政治の中枢がおかしい。マスコミはもっとおかしい。

古今集(303)

2017-09-05 11:17:05 | 懐風藻
199 秋の夜は露こそことに寒からし くさむらごとに虫のわぶれば
題しらず
読み人しらず

こんな夜に虫がさかんに鳴いていますが、これは露が冷たくてかなわん、と嘆いているにちがいありません。


このところめっきり涼しくなりました。ことに夜は、ついこのあいだまでの、あのうだるような暑苦しさが嘘のようにヒンヤリします。
この歌の作者は、秋の庭で盛んに鳴く虫を、寒がりの自分に置き換え、「寒い寒い」と騒いでいるのだ、とみたのでした。

都市化のどまんなかに住んでいるために、虫の音が騒がしい、心境にはなかなかたどりつけませんが、スマートな歌だと感じます。

あと二週間ぐらいは、油断できませんが、暑さの峠は確実に超えた、といっていいでしょう。


それにしても、おとなりの、コマッタちゃん国にはうんざりですね~。
1940年ごろの私たちの国も、自分勝手を過度に推し進めたのでしょうか。きになって仕方がありません。