水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(243)

2012-09-28 09:00:40 | 論語
未達、不敢嘗(郷党第十の12)

未だ達せず、敢えて嘗めず


季康子という人が、孔子に薬(なんの薬か不明)を差し上げた。孔子はその好意に対し丁重に礼を示した後、上のように言った。

私は、まだ(この薬に関し)知識がありません。そのため、(今の段階では)、味見することなく、(受け取らせていただきます)。

やたら薬を飲むことは控えましょう、ということでしょうか。
そうだとすれば、賛成です。良薬なんて、そうそうナイ、と思っていますもので。


解説員として(124)

2012-09-27 18:49:35 | 解説員日記
今日の午後、解説当番であった。

見学者、4組、計25人。対応できた人、24人。

・ 一組目、1人、JAXAにきたついでに、気になったので、立ち寄った、とのこと。たぶん相当ハイレベルの技術者か研究者。目のつけどころが鋭く、一を聞いて十を知る、感じ。こちらの頭脳程度を見透かされたかも。ヒヤヒヤ。

・ 二組目、22人。25日に来る予定を、荒天のため今日に変更、とのこと。過日、下調べの幹事さんに対応したみなさんでした。水輪本体の構造について、じっくり説明した、つもり。みなさんのご年齢をみて話をしたのだが、近藤勇、および中島飛行機でノリが一段と増した、と思う。22人を同時に案内したので、やや無理があったが、たぶん、満足していただけた、と思う。

・ 三組目、1人。数年前、まだ動かしていない時にきたことがあり、「動いている」と聞いたので、きたとのこと。
水輪が実際に動く姿に、いたく感動なさってくださっていた。

・ 番外、閉館時刻にやってきたため中に入れず、しばらく話をした、仕事途中の若者が一人。
水車の構造からはじまり、環境問題、敷地争い、隣国との紛争、日本の安全保障などなどに関し、吠えまくってお帰りにになった。


テレビ撮影のための取材が、午前中に入ったそうだ。

製粉小屋の塗装工事が始まった。

スタンプラリーも順調のようだ。

これから、見学者も増えることでしょう、チャンチャン。

国会事故調報告書(4)

2012-09-25 09:15:52 | 国会事故調報告書
官邸が主導した事故対応(p285)

・ 政府の事故対応体制起動の大前提となる原子力緊急事態宣言を出すまでに2時間強を要した。

・ 総理は緊急事態宣言の発出がすべての事故対応の前提になることを十分理解しておらず、周囲のこれを十分に説明できなかった。

・ 官邸5階には保安院幹部、安全委員会委員長、東電関係者らが助言者として集められたが、これらの関係者は官邸政治家の説明要求を満たせなかった。1号機の爆発を契機に、官邸政治家の不信感は頂点に達し、官邸政治家が前面に立つ事故対応の体制が形成された。

・ 原子力の専門家からなる助言チームの立ち上げや総理の個人的人脈で参与の起用などを行ったが、それがどう事故に生かされたのかは明らかではない。


高級官僚信用できず、官僚組織を動かす術を知らないような人をトップに頂いてしまうような国に、誰がしてしまったのだろうか?

しかし、情報連絡体制がズタズタにされ、かつ関係者間の相互不信が重なった極限状態の修羅場をよくぞ乗り越えることができた、と思う。奇跡としかいいようがない。
まだ、この国は復活できる可能性がある、と信じたい。


論語(242)

2012-09-24 09:54:57 | 論語
問人於他邦、再拝而送之(郷党第十の11)

人を他邦に問えば、再拝して之を送る

よその国に使者を派遣する場合には、その使者に対して、(あたかもその使者が先方の人であるかのように)最敬礼をして送り出す。

国家間の外交、つまり人様とのおつきあい、には細心の注意を払い、心を込めた行動をしなさい、ということでしょう。


当分の間、隣国との間の真剣勝負が続きそうです。矢面に立つ政治家達がどのような顔をして、どのようなことを言うか、観察しようと思います。

国会事故調報告書(3)

2012-09-20 11:28:36 | 国会事故調報告書
官僚機構に関する評価(p311)

① 関係官庁等の官僚たちはマニュアルなき危機に直面して混乱し、臨機応変に動くことができなかった。

② (危機管理に関し)、事前に、組織の責任者たる政治家に対する説明が十分ではなかった。

③ (保安院は)プラント情報が十分入手できていないという自覚がありながら、積極的対応をとらなかった。

④ (安全委員会事務局に)、委員長等を組織的にサポートしようとする姿勢が不十分であった。

⑤ (文部科学省は)、住民防護という目的のために自ら能動的に行動する発想がなかった。自らに課せられた支援の役割を実質的に怠っていた。

⑥ 平常時の縦割り意識による弊害が目立った。

⑦ 官邸政治家による意思決定は専門家による組織的かつ適切な助言を欠いた状態でおこなわれていた。

⑧ 官僚たちの消極的、受動的な対応からは、国民の生命や身体を守るという気概や使命感は感じられない。


危機に直面した中での、国を背負うべき高級官僚の、このぶざまさには言葉を失う。
しかしさらに言えば、国会事故調の論調は中途半端だ。そう考える理由を二つほど記しておく。

・ 政府は統合原子力防災ネットワークを構築し、官邸と関係各機関を結ぶテレビ会議システムを用意していたが、今回の事故では、官邸においてはその端末を起動させた形跡はなかった。その理由は明らかではない。(p282)

・ 福島第一原発に派遣されていた4人の保安検査官は、東電関係者がまさに決死の覚悟で本事故への現場対応に臨むなか、福島第一原発の状況の悪化を受けオフサイトセンターに移動した。(p312)

残念ながら、国会事故調は、ここまでしか言っていない。その職責は、これらの理由を明確にすることではないだろうか。


論語(241)

2012-09-18 08:57:36 | 論語
郷人儺、朝服而立於阼階(郷党第十の10)

郷人(キョウジン)の儺(オニヤライ)には、朝服(チョウフク)して阼階(ソカイ)に立つ

儺(オニヤライ)=厄除け行事。例えば節分の豆まき

地域の人々が厄除け行事で町内をめぐるようなときは、正装に着替え玄関先の階段上に立ちます。


地域住民との意思疎通について、常日頃から心がけておく必要がある、ということを言っているのだ、と思う。


隣国とのゴタゴタが表面化しているが、常日頃どのようなつきあいかたをしていたかが今問われている。
外務省の底力をみせるときでしょう。期待しています。
在外公館のいくつかを訪問した経験を持つが、彼らのイキオイのよさはハンパではなかった。あれは、今のこういう時のためにあったのだ、と思いたい。再度、期待しています。

国会事故調報告書(2)

2012-09-17 11:33:32 | 国会事故調報告書
今日は、事故調の、東電の事故対応の問題点に関する指摘を紹介する(p239)。
指摘事項は下の五つ。

① 事故時に会長と社長がそろって不在であった。
 
(このお二人がどこにどのような目的で出張なさっていたか、誰も問いたださない不思議。なおかつ、技術系トップの副社長の事故後の行動履歴も必ずしも明らかにされたとはいえない。これらのことから、マスコミは彼らの味方、とみるようになった)

② シビアアクシデント対策が機能せず、緊急時のマニュアルも役立たなかった。
 
(現在動かしている原発については、このへん、修正されたのですよね~。マスコミはなぜこのようなことを追わないのでしょうか。二度と原子力災害を起こしてはならない、と考えるなら必死に報道せねばならないでしょうに)

③ 緊急時の指揮命令系統が混乱。
 
(経営陣の事故発生当事者としての責任感欠如。どうしてこんな組織ができちゃうの?)

④ 本店側が、現場の第一線を支援する意識も体制も整っていなかった。

(古くから言われる、日本人組織の特徴(無能将官優秀軍曹)。官邸の過剰介入、といいますが、本店の役目はそれを押しとどめることだったでしょうに)

⑤ 東電に染みついた特異な経営体質(=自らは表に立たず、役所に責任を転嫁する黒幕のような経営体質)に基づいて、自律性と責任感に乏しい経営を続けてきた清水社長が、極めて重大な局面ですら、官邸の意向を探るような曖昧な連絡に終始した点に、官邸に誤解が生じた根本原因がある。
 
(国会事故調の報告書は、ここまで踏み込みました。事故を起こす前に経営に携わった人すべての責任が問われなければならない。それにしても、事故調のこの指摘で納得したことがあります。清水社長(当然、背後に何人かが関与していると思いますが)は官邸側から「撤退」という言葉を引き出したかったに違いないと確信できました。あの大事故の最中にこのような芸当ができる人々の心根を想像すると、その怖さに寒気をおぼえます)

国会事故調報告書(1)

2012-09-15 07:04:06 | 国会事故調報告書
 本屋さんの書棚にドーンと積み上げられた国会事故調報告書(592ページ、発行日付2012/9/30、1600円+税)を、ついフラフラと買ってしまった。しかしその内容のあまりの深刻さに言葉を失いそうです。

ザーっと読んだ後の、第一感想は、「これは人災、しかも、上から下まで」。

今、我々日本人が最も注力しなければならないことのひとつに、次の原子力災害にどう備えるか、がある。
が、世の中、とんちんかんな、あさっての議論ばかりしているように思えてならない。

そこで、この報告書の内容から、学ぶべき気になることなど、表題のもとで書いてみたいと思う。

政府や東電のことは、報道で知らされていることが多いので、あと回しにするとして、まず福島県庁。

報告書、p315
① 福島県の原子力防災体制は、原子力災害と地震・津波災害とは同時発生しない、という前提に基づいたものであった。(こんなことが平気な顔でやられているんですね~)
② 本事故の発生以降、福島県と政府は相互の動向を把握していなかった。(双方の担当役人はなにをしていたのでしょうか?切腹ものでしょうに!)
③ 防災行政無線の回線不足や地震・津波による通信機器の損壊によって、住民への情報伝達は困難を極めた。(緊急時に伝達するための機器でしょうに)
④ 緊急時モニタリング実施に必要な資機材の不備から、迅速な緊急モニタリングを実施できなかった。
⑤ 正常に機能したモニタリングポストは24箇所中1箇所のみであった。
⑥ 可搬型モニタリングポストは、通信網の障害により、3/15まで使用できなかった。
⑦ モニタリングカーは燃料不足から十分に活用できなかった。

これだけで、あきれて口アングリです。特に後ろの四つなどは、金をドブに捨てたようなものです。防災に名を借りた無駄遣い、と言われてもしかたないでしょう。

そして問題は、次に起こるかもしれない、同様の災害に対し、上の教訓に基づく準備はできているのでしょうか?
原子力関連施設のある全国の自治体に、問い合わせたい。

同じ過ちを二度繰り返したら日本人は地球上から追い出されかねませんよ、まったく。



論語(240)

2012-09-14 08:20:11 | 論語
席不正不坐(郷党第十の9)

席正しからざれば坐らず

儒教の根本理念のひとつに、長幼の秩序の重視がある。
おそらく、この節もこのことを言っていて、自分の席が年配者の上位に置かれているような場合クレームをつける、の意と解釈したい。

たしかに、これは、そのとおり、と思う。

では、自分の席が年配者の下位に置かれているような場合、孔子はクレームをつけただろうか?

日本人の感覚としては、このような場合、目をつぶり、クレームはつけない。

中国人は違うように思う。西欧人も違うのではなかろうか。
極めて興味ひかれる疑問で、なんとか回答を探したいものだ。

解説員として(123)

2012-09-13 21:16:00 | 論語
今日の午後、解説当番であった。

見学者数、ゼロ。

梅原猛の古い本を読了。

世界と人間、思うままに I、文春文庫、1998.

今読んでも、決して古くないエッセイで、何か得した気分。特に、気に入った下りが次。

すぐれた政治家の条件は、次の三つ。

① 時代が要求する理想をはっきり持たねばならぬ。
② 現実世界の状況を的確に把握しなければならない。
③ 一つのことを決定できる勇気と、それを粘り強く実行する忍耐を所有しなければならない。


マスコミをにぎわす政治家達について、この3点から観察してみようと思う。



7年目に入る!

2012-09-12 06:39:37 | 水車解説関連
このブログは明日から7年目に入ります。
こんなにも続けることができたのは、あなたのおかげです。
毎日示される閲覧数とか訪問者数から、多くの方々に読んでいただいていることを知り、そのことを書くためのエネルギーに使わさせていただいています。
最近の日間訪問者数は、最大で150といったところで、これが増えることはなくなりました。読者は固定的とみていい、と思っています。


今年は、今までと異なり、この時期に某国首相の交代はありませんでした。しかし、今が落ち着いた状況であるとはいえません。しょせんサル山のボス選びにすぎないわけですが、さまざまな特権を握ったままでの、茶番劇には、いささか辟易です。

まあ、それはそれ。今年もこのブログを続けるつもりですので、どうかよろしくお願いいたします。
どのような方々に読んでいただいているかを想像し、身を引き締め、緊張感を維持し続ける所存です。



例によって、昨年のこの日の記事を下にコピーします。
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2011年9月12日の記事

このブログは明日から、6年目に入ります。
読んでいただいていることに、あらためて心より御礼申し上げます。

最近、ブログ標題からのズレがひどくなっていることは、十分自覚しています。少々弁解させてください。

・ 自分の解説日を平日(今月までは木曜日)に限定しました。土日祭日にのみ解説できる方々を押しのけてまで、年寄りがでしゃばってはならない、と考えました。このため、お会いする見学者の絶対数が少なく、水車がらみのブログ種を切らしています。勉強不足を反省しているところです。

・ ひょんなことから、論語を読み出したのですが、これがなかなかなのです。はまってしまいました。折角ですから、最後まで読もうと思っています。スムーズに読めたとしても、二年ぐらいかかるでしょうか?
貴殿の御意に沿わず、面白くないかもしれません。が、素人の、とんでもない読み込みを、笑いの種にしていただくきたくお願いします、お許しください。


今年もやはりこの時期に、某国首相が交代しました。
歴史的にみて、今は大転換の時期なのかもしれぬ、とは想像しますが、このようなフラフラ腰をいつまで続けていることができるのでしょうか?心配でなりません。


例によって、心を新たにするために、この日の過去の記事を下に添付しました。

これからも、緊張感を持って記事を発信するつもりです。どうかよろしくお願いいたします。

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2010年9月13日の記事

このブログは明日から、5年目に入ります。

 生来の飽きっぽさからは想像もつかないほど長いこと、継続することができています。
これは、最近の場合、日間アクセス数や週間閲覧数がそれぞれ、百、千の大台をはるかに越えることも珍しくなくなってきていることと密接に関係しています。多くの方々に「読んでいただいている」ことがわかり、大変な励みになっています。
厚く御礼申し上げます。

 昨年の十月から「しんぐるま」が休館したため、一年間記事の種さがしに苦労しました。でも、いよいよ11月から再開です。ブログタイトルにふさわしい記事を途切れなく書くことができそうで、楽しみです。
今後ともよろしくお願いいたします。

例によって、心を新たにするために、この日の過去の記事を下に添付しました。


 それにしても、本当に面白い時期(こういういう言葉は誤解を生むかも)に、このブログを始めたものです。
某国では、今年も今、首相選び、をやっています。延べ六人目です。戦国時代であったら、とっくに周辺国によって蹂躙されることでしょう。平和の謳歌に感謝せねばなりません。

 来年こそ、この時期、今度選ばれる人がゆるぎなく続けていてほしい、と心から願うところです。
そして、貴殿のご健勝を念じます。

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2009年9月13日の記事

このブログは今日から4年目に入ります。三年間の日数は1095日ですが、このうち409日、記事を書きました。3割7分4厘という、イチローびっくりの高打率です。我ながら、よく続けてきた、と思います。これは、貴殿が読んでくださっているからです。これ、本心です。

過去三年、この日に書いた記事を、下に再掲しました。

おかげさまで、読者数はジワジワと増加しています。週間閲覧数が、もうすぐ四桁に乗りそうな勢いです。

 しかし、四年目は、ブログを書き続けられるか、試練の一年になりそうです。というのは、しんぐるま(新車)が、動態保存に向けた工事のために、来月から来年秋まで休館するからです。
たぶん、記事の種探しに苦労します。読者のご興味を繋ぎとめられるよう、初心を忘れず、がんばります。どうかよろしくお願いします。

 それにしても、某国首相の交代劇が続いた9月に、たまたまブログを始めたとは、本当に不思議です。組織が崩れていく過程を興味深く見させてもらいました。

さて、来年の9月はどのようなことになっているでしょうか。貴殿のご健勝を、わが身の無事、とあわせて祈らせていただきます。


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2008年9月12日の記事

正しくは明日からですが、このブログは三年目に入いります。
読んでいただいているみなさんに、あらためて厚く御礼申し上げます。個別に御礼状を差し上げたいほどです。

 読者数はアクセスIP数や閲覧数によってのみ知りますが、その数が今なおジワジワと増していて、大変な励みになっています。
しかも時々、少数の方々が過去の多くの記事をいっきにごらんになったに違いない、と思われる状況(通常、閲覧数はアクセス数の数倍だが、時々それが十倍を越える)が出現することもあります。
このような、過去の記事にご興味をお持ちになる方の一助にと、カテゴリー区分してみました。一層の修正が必要ですが、これでも多少お役にたつかもしれません。

 
 下に去年の記事(一昨年の記事も添付)を添付しましたが、今年も、昨年同様、某国首相が退陣なさいました。つくづく、面白い日にブログを始めたものだと思います。こんなことがあるから、日記はやめられなくなるのでしょうか。

引き続き、緊張感を持って書きますので、よろしくお願いいたします。

なお、昨年の記事に書いた、「一年前の記事をコピーする」という作業は、途中でやめました。ボリュームが増すことに神経を尖らす必要はなさそう、と判断したからです(すぐに、容量とかを気にするのは、コンピューターを、その草創期に利用した者の性だからでしょうか)。


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2007年9月13日の記事

 某国首相が昨日、在任一年を目前にして辞任表明した。さぞや無念であろう。
比較するのは本当に恐れ多いのだが、このブログは、幸いなことに、今日から二年目に入いることができた。子供時代の夏休み日記でさえ満足に継続できなかった人間としては、信じられな~い。
これも読者(アクセスIP数によると、常時30~60)のおかげです。この場から、心より御礼申し上げます。

これからも、今までどおり続けようと思いますので、よろしくお願いします。

それから、これからは、当日の記事に、前年同月同日の記事を、コピーでつけたそうと思う。理由は、何をいつ書いたか、ほとんど忘れそうなので。
もちろん、その本元は削除する。

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2006年9月13日の記事
タイトル:始めの記

ブログ挑戦! その種は、水車解説ボランティア。

 三鷹市は、市内における文化遺産保存の一環として、市内河川で稼動していた、あるひとつの水車の保存に力を入れている。内外からの見学者は年間7000人を超えるそうである。最近の市報に、この水車についての講座を修了すると解説員として登録する、との案内があったので、応募することにした。応募の動機はいろいろ(定年後のボケ防止、居住地域に多少とも役立つことがしたい、外出の口実にできる、などなど)。
 去る9/9に第1回の講座が開かれ、とりあえず出席した。気に入った。面白そう。もっとも、果たして講座を修了しても採用していただけるか。幸いにして、採用していただけた場合、どんなことが待っているか。ブログに挑戦しながら、しばらく記録してみたい。これもボケ恐怖からかもしれない。
 ちなみに、グーグルで「水車」を検索すると、三鷹市のものがトップに出てくる。

論語(239)

2012-09-10 10:11:52 | 論語
雖疏食菜羹瓜、祭必斉如也(郷党第十の8)

疏食(ソショク)、菜羹(サイコウ)、瓜(ウリ)と雖も、祭れば必ず斉如(サイジョ)なり

どのようにいいかげんな食べ物であろうと、野菜スープであろうと、瓜であろうと、一たびそれらを神にささげるような祭りごとにつかうとなれば、厳粛な気持ちであつかわねばならない。

この節は、食べ物に関する注意が、下に示すように、事細かに述べられている。

① 精(シラゲ)た米であってもかまわない(本来は玄米で食べるべきだが、精米してもかまわない、の意か?)
② 膾(ナマス=肉の切り身か?)は、どんなに細かくてもかまわない
③ 腐りかけた、ごはんや肉は食べてはいけない
④ 色が変なものは食べない
⑤ 臭いの変なののは食べない
⑥ 火の通し方が不十分なものは食べない
⑦ 季節はずれのものは食べない(不時不食)
⑧ 切り方がおかしなものは食べない(割不正不食)~~~意味、自信なし。
⑨ タレがいいかげんなものは食べない(不得其醤不食)
⑩ 肉はごはんより多く食べない
⑪ 酒量は乱れる前までとする
⑫ 安い酒な飲まず、安い肉も食べない
⑬ 香味は食べても、多食しない
⑭ もらった肉は翌日まで持ちこさない
⑮ 自宅で料理した肉は、三日以内に食べる
⑯ 食事中はしゃべらない(食不語)
⑰ 寝たらしゃべらない(寝不言)~~意味、自信なし。

孔子は、食べ物に関し、これほど気を付けていた、ということでしょう。
上を書いていながら、たしか家康も食に気を付けていた、となにかで読んだことを思いだしました。
家康は、論語を熟読していた、と聞いたこともありますから、たぶん、この節におおいに触発されたはずです。

論語(238)

2012-09-07 09:03:47 | 論語
齋必有明衣(郷党第十の7)

齋(モノイミ)には必らず明衣(メイイ)あり

齋(モノイミ)=飲食動作を慎み清潔謹直を守ること。物忌=祭事において神を迎えるために一定期間飲食や行為を慎み不浄を避けて心身を清浄に保つこと(大辞林)。

明衣=齋戒のときに着る布製の衣


齋(モノイミ)に際しては、必ずそれ用の着衣を着ること

続いて、

齋(モノイミ)に際しては、食べ物はそれ用のものとする。また、住居も移さねばならない。


今の日本では、神社にお参りするときの、手洗い・口すすぎぐらいにしか残っていないが、そもそも、齋(モノイミ)とは、上のように、大変大がかりな行事であったのだ。

考えれば、イスラム教のラマダン月の断食も齋(モノイミ)の類であるに違いない。
キリスト教にも同様の行事はある。

とすれば、齋(モノイミ)は宗教を超えた(宗教発生以前の)、全人類に共通する行事なのかもしれない。

解説員として(122)

2012-09-06 18:26:47 | 解説員日記
今日の午後、解説当番であった。

見学者、3組計6名。

1組目、2組目はお一人づつ、ほぼ同時においでになったので、いっしょに回っていただいた。
お一人は、飛行場に勤務、もうおひとかたは、武蔵境の北側に古くからお住まい、ということで、中島飛行機、武蔵工場爆撃、飛燕、飛行場建設秘話 等々の話に盛り上がった。
もちろん、水車についても気に入っていただけ、特別公開パンフを興味津々に見てくださっていた。
次の見学者がお待ちなので、切り上げざるをえず、残念。
もうちょっと時間がとれればもっとよかったかも。

3組目は、ウォーキング会の幹事さん方4人の下見。30人、9/25、13時ごろ、本隊登場、だそうだ。
前もって市役所に電話を入れてくださるよう、お願いした。
馬力に関する鋭い質問が出た。理系インテリさん方主体、と判断した。懇切な解説をご希望のようだ。


府中市の中学生が、たぶんオリエンテーリング行事の一環で、ここに来る、とのことだったが、16時まで、ついに現れず。
途中で道に迷ったか、どこかで時間を食いすぎたか。
山ではなく都会であるし、連絡もないので、規定の時刻で帰宅することにした。

15時ごろから、パラパラ、そして帰宅後、大雨。


論語(237)

2012-09-05 10:14:33 | 論語
吉月必朝服而朝(郷党第十の6)

吉月(キチゲツには)必らず朝服して朝す

毎月の一日には必ず朝服をまとって宮殿に出仕する。


この節は、下に示すように服装のことを細かく書いているのだが、孔子の服装を言っているのか、孔子が、「(かくのごとく)守りなさい」と言っているのか、わからない。この混乱の根本は、中国語の過去形が明確でないからだ、と思う。つまり、~~した、であれば孔子のこと、~~する、であれば、守らねばならぬきまり、と理解できるからだ。

いづれにしても、きわめてことこまかな言いようだ。

① 君子は紺色とかとき色とかを服装の装飾に使わない
② 普段着に紅色とか紫色を使わない
③ 暑いときにとえの葛布をまとうが、外出の際は、上にないかを羽織る
④ 黒の着物は、子羊の黒毛皮にする
⑤ 白の着物は、子鹿の白毛皮にする
⑥ 黄の着物は、狐の黄毛皮にする
⑦ 普段着のたもとは長く。しかし右は短く
⑧ 寝間着は身長の1.5倍
⑨ 座るときは狐などの毛皮を敷く
⑩ 朝服以外は前を束ねる
⑪ 葬式にいくのに、子羊の黒毛皮と玄色(?)の冠をまとってはならない
⑫ 毎月の一日には必ず朝服をまとって宮殿に出仕する。

「論語」というものの中身に、このように事細かな服装に関する記述があることを初めて知りましたが、その必要性について、大いに疑問を持っているところです。
なぜ、孔子は、こんなことを、グダグダ言ったのでしょうか。