水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

暑気払い

2010-07-27 09:30:13 | 雑感(1)日常
 この暑さはいつまで続くのだろうか? 考えるだけでうんざりしてくる。

当面、暑さ忘れの方法は?
本の乱読、しかあるまい、と腹をくくることにした。

 三鷹市立図書館と武蔵野市立図書館から、二週間ごとに10冊ずつ、借り、ツンドクをつ続けている。が、そのこと自体、至福といえば至福であるのだが、行き当たりばったりに本を選択するせいか、当たり外れの差が大きい。

 最近読んだ本で面白かったもののひとつ、

中山道算学奇談、永井義男、幻冬舎、1998年発行

 江戸時代の加藤曳尾庵(かとうえびあん)という人の我衣(わがころも)という日記風著作を下敷きにしたらしいのだが、なかなかしゃれていて、面白い本だ。

 舞台回しとして出てくる、8歳の女の子、お春、がいとも簡単に解いてしまう、数学パズル、2題をメモしておく。なにかの折に使える!

「親指から始めて、1,2,3,4,5と小指まで行ったら、今度は6,7,8,9と親指にもどってくる。そして反転して、10、11、12、13と数えてふたたび小指にもどる。さて、これを繰り返して、千番目になったとき、その指は何指か?」

 二枚の小皿と30枚の一文銭を用意する。「この一文銭を一度に一枚か二枚、左右の皿にのせてください。ただし、一枚のときは左の皿に、二枚のときは右の皿にのせてください。皿に載せるとき「さあ」と声を出してください。30枚の一文銭全てが皿に乗り終わるまで、私は目隠しをします。左の皿に載った一文銭の数を当ててみせます。」


 答えを導くための法則性を探し出すまでは、とりあえず、暑さを忘れることができる。

が、一瞬の後、出る汗の量は半端ではないような気がする。冷や汗だったりして。 

 
 

水車市民解説員講座(1)

2010-07-24 16:39:26 | 水車解説関連
・ 本日、標記講座の第一回に参加した。

・ 新たな解説員を養成することを第一の目的としている講座、と理解しているので、昨日電話で、空席があるか伺い、参加させていただけるという快諾を得た。

・ 参加者20名ぐらい。その半分以上は、現解説員の方々だったと思う。
  これで大丈夫か(全体も新人も、あまりにも少ない!)、というのが、第一印象。

・ 講師:小阪克信氏、講義タイトル:多摩と三鷹の水車、新車の技術について

・ 2時間にわたる講義の、内容項目と時間配分:

① 峰岸水車の技術、60分
② 北多摩の水車の歴史的概観、30分
③ 三鷹の水車について、10分
④ 質疑、10分
⑤ 途中休憩、10分

・ 「解説員になってみようか」と思っている人々に対して、どうして、上のような講義順と時間配分になるのか、理解できない。
新車を見たこともない人に対し、水輪・心棒・軸受け・巻き板・なで棒・羽子板・小底・大底・などなど延々と続く特殊用語を羅列することは、そもそも失礼ではないでしょうか?
三鷹市として、なぜ新車を大切にせねばならないか、を訴えることが一番大切でしょうに!

・ 一方、現解説員にとっては、もしかしたら①、②から、貴重な情報が得られたかもしれない。
しかしその場合であっても、講師のお持ちになっている知識の深いところが、引き出されてこないもどかしさ、を強く感じたものでした。

・ 以上残念ながら、事務局の失敗、を窺わせる講義であった。
事務局は、講師に対し、聴講者を、新人とも経験者とも明らかにしなかったか、もしくは、両者、と言ってしまったのではないか?
いかに経験者の参加数が多かろうとも、「新人対象」に徹底すべき、だと思う。

・次回以降の立ち直りを期待する。

茗荷

2010-07-22 05:09:35 | 雑感(1)日常
 茗荷(みょうが)。ショウガ科の多年食用草。
八百屋の店頭に出てきはじめたものの、とても高価で、家人は手が出せないらしい。

 庭の茗荷はまだ出てこない。もっとも、花が出ないと見つけられない自分の観察だからあてにならない。

 あのモッコリした中から、いくつも詰まっている花芽が、次々と出てくる。店頭に並ぶものは、花が出る前の、ほとんどが地中にある状態のものだ。そのほうがおいしいのだそうだ。
 
 親は、子供が食べると「アホになる」と言って、けん制してくれたが、意に介せず、よく食べた。
今もって大好きで、したがって、物忘れがひどいことの原因にして納得している。


 大辞林によれば、音(オン)は「めか(芽香)」から転じたもので、漢字はアテ字らしい。

「茗荷」の本意は、荷札もしくは名札、また「茗」の本意は、茶、のようだ。

 茗荷のキザミをたくさん付け合せた、ソーメンが食いてえ~。暑くてやりきれぬ。

惰気惰慢

2010-07-20 09:03:11 | 雑感(1)日常
 はっと気がついたら、もう二週間以上記事を更新していない。
それなのに、昨日のこのブログへの、訪問者数は72、閲覧数は448、もあった。
アクセスしていただき本当にありがとうございました。そして、この間の惰務を心より恥ずかしく思っております。

 ふとしたきっかけで生ずる惰心の芽を、きちんと摘まずに見過ごすと、惰眠が惰性となって、やがて、どなたからも見向きもされなくなってしまう。
手遅れになる寸前であった、と思いたい。惰弱にならぬよう気をつけねば!

 「少にして学べば即ち壮にして為すことあり、壮にして学べば即ち老いて衰えず、老にして学べば即ち死して朽ちず」佐藤一斎・三学戒

 もう少でも壮ない。
せめて、死して朽ちぬよう、忍び寄る惰気惰慢に安易に流されることなく、このブログを続けなければならない。なぜなら今では、唯一といっていいほど貴重な学びの場なのであるから。
 
 心を今一度引き締め、今後もがんばります。どうかよろしくお願いいたします。


 

 

鷹(15)父子鷹

2010-07-03 10:12:34 | 「鷹」について
 父子鷹。おやこだか、と読ませる。子母沢寛著の小説のタイトル。内容は、どうしようもない、駄目親父、小吉が、息子、燐太郎(海舟、幕臣)を溺愛し、大成させる話、だった、と記憶している。

 そろそろ、この「父子鷹」なる言葉を、親子が一つの目標に向かって突き進む姿を現す、慣用語と認定し、辞書に載せてもいいのではないか、と考える。

 なぜなら、今では、ゴルフ界、や陸上競技界など、この言葉で表現したくなる親子は、世間に珍しくない。そもそも、マンガの星一徹・飛雄馬親子で、あまりにも有名になったことだし。

 
 なんで、唐突にこんなことを。

 最近、四強の一人と称される、囲碁の名手が本因坊タイトルを失った。この人の父も一流の棋士であるため、二人の間は「父子鷹」と呼ばれる。

実はひそかに応援していて、彼の棋譜はよく並べる。
 
 次は、韓国や中国の囲碁界をも席捲するような勝負強さをひっさげて、出てきてほしい。捲土重来を期待する。

孫子曰く・・・(4)

2010-07-01 11:08:08 | 雑感(3)スポーツ
孫子曰く、
「勝を知るに五あり。
 一 戦うべきと戦うべからざるとを知る者は勝つ。
 二 衆寡の用を識る者は勝つ。
 三 上下の欲を同じうする者は勝つ。
 四 虞を以て不虞を待つ者は勝つ。
 五 将の能にして君の御せざる者は勝つ。」


 日本に限って、今回のワールドカップサッカーは終わった。

 関取に成り立ての十両力士が三役常連力士に向かっていったようなもの、あるいは数丁の軽機関銃保有小隊が大砲や重戦車を有する部隊に向かっていったようなもの、であったのだから、「本当によくやった」と賞賛しなければならない。

 孫子が言う、上に示した、勝つための五条件を考えた時、今回、一~四はうまくいったのではないだろうか。

 問題は、指揮官が有能で、王様がチャチャを入れなければ勝つ、という五だ。今の世の中では「君」(王様)は「大衆・世論」のこと。
嫉妬なのかなんなのか知らないが、本戦が始まるまでの、マスコミ(世論を誘導する)を中心とした、監督への袋叩きは目に余った。引き受け手の出ない中、敢えてリリーフに立った人に対して、失礼にもほどがある。

 勝負の世界は結果責任!
我々は、一区切りがつくまで、落ち着いて見守らねばならない責任がある。
その間、マスコミ・解説者達は、ポジティブなコメントを出してほしい、と思う。

 でないと、優秀な指導者が育たない。選手達も強くなれない。


 4年後に向けた、準備はもう始まった。
どのような指導者が選任され、彼を中心にして、どのようなチームを作るのだろうか。

そして、我々大衆はもっと大人にならないと。