水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

孫子曰く・・・(3)

2010-06-29 10:52:14 | 雑感(3)スポーツ
 いよいよ今夜、日本サッカーが次のステップに上がるための大一番がある。

 このあいだまでの予選リーグ戦は、日本サッカー界の、兵站、英語でいうとロディスティックス、の維持管理力が試されていた。

 結果、見事にクリア。選手達が気持ちよく試合をするための準備が万全だったからだ。日本サッカー界のロディスティックスの勝利といっていい。監督の功績は、あるとすれば、遺漏のないロディスティックスを組み立てた、ということ。

 ところが、である。マスコミは、例によって、特定の選手・監督を礼賛している。これには、とてもついていけない。
今日にいたるまでに、どれほどのすごい、大勢の、縁の下の力持ち、がいたか。是非ロディスティックスという観点から、予選を見直してもらいたいものだ。

 
 さて今夜どうなるか。一発勝負であるトーナメント戦の勝敗は、偶発的に決まることが多い。独英戦を見よ。あそこで、2対2になっていれば結果は異なっていたかもしれない。

たかが「たら、れば」、されど「たら、れば」なのだ。

そこで、チームのコンセプトとして何が必要か?

「孫子曰く、守らば即ち余りありて、攻むれば即ち足らず」がいい。

敵の態勢が崩れるまで、徹底的に守り抜くこと。たとえPK戦になって、負けても、だ。

 幸いにも、これまで、守備を重視して、戦ってきた。
加えて、たぶん監督からきつく言われているのだろう、日本チームのファウル数は極めて少ない。やったとしても、きたなくない。フェアプレー賞をもらったメキシコ五輪を思い出させる。
相手のファウルを誘って、FKを得る。ここに、勝利への道がある。

 どうでもいいや、とにかく勝ってくれ!

先従隗始(まずかいよりはじめよ)

2010-06-23 11:34:38 | 雑感(1)日常
 6/18の記事で、標記(先ず隗より始めよ)を、①言い出した人から始めよ、もしくは②大きなことを為すには手近なところから始める、の意で用いた。(辞書にそう書いてある)
 確か、数代前の某国首相は、就任に当たり、この言葉を使って、報酬30%カットを宣言なさった。

 しかし、この言葉の来歴を調べると、次のようであり、現在、なんとも腑に落ちない心境に陥っている。

 
 王が、郭隗(カクカイ)という名の家臣に、「善い人材を集めるたい。知恵はないか」と問うた。
郭隗は、死馬の骨を500金で求めることによって良馬を得る事ができた、という故事(これも、ヒドイ。騙しの典型、と思う)を例に挙げ、「凡人である、私、隗を重用すれば、善い人材が集まってきます」と答えた。
そこで、王は郭隗を重用し、善い人材を集めることができた。

 
 なんともアザトイ、自己売り込み、ではないですか。
本当に善い人材が集まったでしょうか。郭隗というオヒトは、集まってきた人材の芽を摘むような性格をお持ちではなかったでしょうか。心配でなりません。

いつ頃から、どのような来歴を経て、現在の使われかたに至ったのだろうか?

 それはともかく、某国の新任現首相も、この言葉の意味するところ(もちろん、現在の、です)を実践なさるに違いないと期待しているのですが。

孫子曰く・・・(2)

2010-06-21 11:53:18 | 雑感(3)スポーツ
 孫子曰く、「故に曰く、彼を知り己を知れば百戦危からず。彼を知らずして己を知れば一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば戦う毎に危し。」

・ カメルーンもオランダも日本との実戦に入ってびっくりした、と思う。なぜか?

 日本は、「彼を知り己を知れば百戦危からず」で試合に臨めた。一方、カメルーンは、「彼を知らず己を知らざれば戦う毎に危し」だったはずだし、またオランダは、「彼を知らずして己を知れば一勝一負す」だったはず、と思うからだ。

 この孫子法則に従って、日本は、カメルーンに勝ち、オランダをキリキリ舞させた(勝てなかったのは残念だが、作戦に齟齬がなく、納得の負けだ)。

 孫子の他の言い回しを使えば、「慮を以って不慮を待つものは勝つ」であった、と思う。

・ しかし、デンマークとの試合は難しい。これは、歴史に残る、まさに死闘と言っていいほどの、試合になると思う。なぜか?

 デンマークも本気になって事前準備をするはずだからだ。
情報収集・分析に関する、双方の力を五分と五分、とすると、ピッチ上での選手達の人間総合力(知力・体力・技術力・精神力そして和)が、両者に差が出る因子となる。もちろん、監督の采配も関係するだろうが。
考えるだけで鳥肌がたつ。

・ なんとしても日本が勝ってほしい。神様仏様にお願いに行こうか? 

解説員連絡会(14)

2010-06-19 13:48:01 | 水車解説関連
 今日の午前、しんぐるま解説員連絡会(出席者25人ぐらいか。プラス市サイドから6名)があった。

概要は以下のとおり。

・ 昨年度実施された工事の概要をまとめたビデオが紹介された(いいできだ、と感じた)。
・ 新任課長のあいさつ。

・10月公開の予定。そのために、9月議会で、公開のための条例承認が必要。記念式典もおこなう。

・今後の管理は、NPO法人、花と緑の町三鷹創造協会に委託する。解説員のスケジュール調整もここがおこなう、のか。

・当該職員、ハンサム若者2名があいさつ。

・今、水車稼動のためのマニュアルを作成中。これが出来上がった後、解説に必要と思われる情報が提供される。

・パンフレットも新規に作成中。

・水車解説員養成講座が開設される。4回(7/24、7/31、8/8、8/21)、午後1時から。特に、8/21の実地研修には参加したほうがよさそうだ。

・業者に委託し、月1回程度の頻度でメンテ作業を行う。次回に詳細をお話するが、それを見学する人を募る予定だ。仮称「水車男の養成」。

・ロゴマークを募集中。すでにいくつか寄せられている。

・大掃除を8/28に行う。

・見学者数が増える可能性が高いので、開設を3人でおこなうことを考えている。


質疑では、以下のような、保存展示に関する意見が多かった。

・製粉精米作業は年数回程度、月一回程度で水車をまわす、という市の方針に対し、水車稼動に伴う生活を再現することが大切ではないか。

・電動機械類もメンテしておくべきでは。

・防火設備を整え、火を使えるようにせよ。そうしないと、うどんやそばを作ることができない。

・展示物の配置について、熟慮してほしい。

・学芸員配置の予算要求をそろそろ出してもいいのではないか。

などなど。


 みなさんそうとう張り切っておられるな、というのが、今日の感想。



鷹(14)鷹山

2010-06-18 09:29:12 | 「鷹」について
 「なせばなる なさねばならぬ なにごとも ならぬは人の なさぬなりけり」

 米沢藩9代藩主、上杉治憲の言葉である。

彼は、徹底して「隗より始め」ることによって、破綻していた米沢藩財政を立ち直らせた。


 ここから、独善の三段論法、

① 治憲の功績は、国の内外で高く評価されている(米国民主党の内部教科書に紹介されている、と聞いたことがある)。

② 米沢城の鬼門に位置する、標高約1000メートルの白鷹山にちなんで「鷹山」と号した。米沢を「死んでも守ってみせる」という治憲の強い意志があらわれている、と思う。

③ 「日本国の沈没がはじまった」といわれる今、彼のような為政者が現れねばならない。よりによってそんな時、上のような事跡を有する「鷹」の字を、常用漢字表からはずすなんて、当事者達の常識のなさにあきれるばかりだ。


 まあとにかく、冒頭に示した、「なせばなる~~」の重さついて、今もう一度、じっくりかみしめたい。

孫子曰く・・・(1)

2010-06-14 09:52:23 | 雑感(3)スポーツ
 孫子曰く、兵とは詭道(きどう)なり。
詭道=人をあざむき、いつわること。

戦いは人を欺くことである。
 ・強いのに弱くみせる、
 ・ある兵器を持っているのにそれを持っていないようなふりをする、
 ・策をきっちり練り上げたのに、さも策が定まっていないような状況を示す、
 ・場合によっては、味方をも混乱させる
 
 などなど


 前回のワールドカップでは、事前の情報管理が、あまりにも稚拙すぎた。監督が、正道で勝てる強い国の出身だったからだ。
対戦相手に事前に、丸裸にされていた。弱いくせに、だ。
 
 今回の日本チームの前評判は極めて悪いらしい。確かに、信じられないようなヒドイ試合を何回もやり、一般国民からも見放されそうな状況だ。

 しかし、よ~く考えると、日本サッカー界のリーダー達は極めてクレバーだ。
自らが世界トップレベルにいないことを謙虚に認め、一丸となって詭道に徹した、と信じたい。そして、成功した。
危ない危ない、すんでのところで騙されるところだった。

 なにを言いたいか?

そう、今夜のカメルーン戦は、必ず勝ちます。事前準備・作戦勝ちです。


鷹(13)隼

2010-06-13 16:03:16 | 「鷹」について
 漢字「隼」(はやぶさ)は「迅速に飛ぶ鳥」の意。元々、下の十には、ガンダレが付いていたらしい。

 
 「はやぶさ」といえば、今夜、衛星「はやぶさ」から切り離されたカプセルが、小惑星「イトカワ」の表土(微量かもしれない)を持って、地球に帰還(オーストラリアの砂漠に)する、予定だ。

 最先端技術満載でうちあげられた「はやぶさ」は、幾多のトラブルを潜り抜け、飛行をやり遂げ、燃え尽きる。
なんか、人間の心を持っているような、言ってみれば、究極の「男の美学」を具現してくれているような。涙がでそうになる。

 残っている問題は二つだけ。①カプセルが大気圏突入時に燃え尽きないこと。②地上に落ちたカプセルを必ず発見すること。

そうすれば、「国民栄誉賞」だ。これから数日間の報道に注目!
沈滞感が蔓延している今日この頃の日本において、久々の朗報、大ホームランだ。
JAXAのHPの「はやぶさ日記」を読み、「日本人もたいしたものだ!」と自信をもつ人も少なくないはずだ。

 昨日、知人ご夫妻をお誘いし、淵野辺まで行き、JAXAを見学した。小生のようなミーハーがわんさか来ているかと心配したが、そうでもなかった。

 展示室には、糸川先生のペンシルロケットから始まる、わが国ロケット開発の歴史が紹介されていた。
そして、「はやぶさ」の実物模型も見ることが出来た。満足。

が、全体、玄人向けに展示されていて、地味。これでは予算を削られるばかりでしょうに!


 付き合ってくださった、ご夫妻に、心より御礼申し上げます。

 

新車(しんぐるま)ロゴマーク

2010-06-07 10:18:10 | 水車解説関連
 直近の三鷹市報(1428、6/6)に、新車(しんぐるま)のロゴマークを募集、と出ていた。

 デザインに取り掛かるに当たり、いくつかの、重視すべきキーワードは思いついた。が、応募はやめた。
いや本当は、実に残念なことながら、美術・デザイン方面のセンスが皆無であって能力を超えており、できない、のだ。ぐやじ~い!

 新車を介して存じ上げるようになった、何人かの方々のうちお一人でも応募なさったら、とんでもなく質の高いモノが出てくるはずだ。 

 どのようなロゴマークが採用されるか、本当に楽しみ。期待している。

2010-06-04 09:07:34 | 雑感(1)日常
 「(国民が)聞く耳を持たなくなった、と(ある方に)言われました」

 某国首相が辞任(6/1(辞任前日)の記事を書いた時、こんなに早いとは思ってもいなかった)に際して、おっしゃった言葉だ。
古い言い方でいえば、「耳立つ」言い回しで、コチンときた。

 丁寧語をむやみにお使いになるあの方であれば、せめて、「話を聞いていただけなくなってきたようでーーー」とか言えたでしょうに。
最後っ屁でしょうか?悔しさが滲み出ているようにも思える。


 「耳」を使う言い回しは多種多様だ。
古語辞典から、いくつか書き留めておこう。

「耳打つ」:耳打ちをする(辞任演説の後、ナンバー2(実質ナンバー1と言われている方)と握手しながら、耳打った。なんと耳打ったのか、誰か聞いてくれないか?)

「耳を潰す」:聞いても聞かないふりをする(そうしようと思う)

「耳に掛く」:心に留める
「耳驚く」:聞いてびっくりする
「耳に当たる」:しゃくにさわる
「耳に逆ふ」:不愉快だ

「耳立つ」:目に留まる。聞きとがめる

「聞く耳を持たぬ」:これ以上話は聞かぬ

外交は文化の戦い

2010-06-01 09:14:15 | 雑感(1)日常
 標記は、白川静の言(桂東雑記II、平凡社、2004、P311)。

続いて、
「今のように十分な教養もない人が外交官として一国を代表するのはおこがましいですよ」

数行前、
「隋の時代からは科挙が行われて、--ー、政治家の知的レベルが非常に高い。---。本来は政治家とはそういう人でなければならん。ところが(今の)日本の政治家はそうでなしに、政治屋の段階にとどまっておるから、われわれが本当に信頼してお任せできる人物がなかなか出てこない。」


 某国現首相の御家こそ、前首相とは異なり、将来宰相にすることを想定し、幼児期から古典を叩き込んでいたに違いない、と思い込んでいた。がしかし、どうも買いかぶりすぎていたようだ。

 特に最近の、ブラサガリ、と称する記者会見での、自信なげにユラユラする、オメメはいただけない。拝見している庶民にとっても酷だ。ポストの重責に耐えられないのではないか。

 政治家を目指すなら、古代歴史(中国でもギリシャでもローマでも、どこでもいい、大国に翻弄される(今の某国にあてはめられそうな)小国)をしっかり勉強しておかねばならない。そうしておけば、今いくらでも知恵が浮かび、ドッシリ構えられるはずだったのにーーーーー。覆水盆に返らず。