水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

江戸歌謡(23)

2017-11-30 11:09:12 | 山家鳥虫歌
230 鮎は瀬につく鳥は木にとまる 人は情けの下に住む


人間ですから、情のない世界は考えられません。
この国は、特にそのなかでも相撲社会は、情のしがらみでグチャグチャになっているのでしょうね~。

でも、ガチンコでなければならぬ、と思い込んでいる親方としては、絶対に見逃すことのできなかった事件だったのでしょう。

大ボスを頂点とするヒエラルキー構造は、ときどき崩さないと、害がおおきくなるのかもしれません。

そんなふうに、今回の事件を見ています。


江戸歌謡(22)

2017-11-27 10:54:11 | 山家鳥虫歌
97 昔思えば恨めしござる なぜに昔は今ないぞ


相撲に夢中になったのは、吉葉山・鏡里の時代でした。
東京場所の千秋楽日には、朝一番電車に乗り、御徒町駅から、蔵前国技館まで走りました。
子供50円の立見席を買って、一日中館内をうろついていました。

そんな昔の経験からいうと、テレビで見る相撲は、同じようでもあり、違うようでもあり。

一番違う、と思うには、昔のお相撲さんはしゃべりませんでしたね~。
とんでもない巨体を見るだけで圧倒されていましたっけ。

今は、しゃべらんといけないのでしょうか? 圧倒的強さを誇る横綱があんなにでゃべってしまったら、ダイナシ、なんて、ついつい思ってしまうのですが。

江戸歌謡(20)

2017-11-21 06:26:34 | 山家鳥虫歌
P131 年老いて転けるを笑ふ人々の命長かれ思ひ知らせん


特に朝10時ごろの街中を歩くと、この国の将来はどうなるのか、と心配するほど、ヨタヨタの老人が大勢歩いている。
ほとんどのみなさん、買い物を目的としているようだが、単身生活を思わせる人が圧倒的に多い。

世帯収入の増加を目的に、何百年と生きてきたわけだが、結果、多世代大人数の世帯がなくなってしまったわけだ。
よいことだったのだろうか?
そんなことを考える今日この頃だ。

それにしても、道徳心の高さが誇られた江戸時代でも、年寄りを笑うバカ者はいたのですね~。


江戸歌謡(19)

2017-11-16 10:43:28 | 山家鳥虫歌
105 心短気でわしゃ国を出て 今は習わぬ職をする


相撲の世界は、おそらく、日本古来の風習を、善悪おりまぜて、引きずっている社会に違いない、と想像するのだが、そこで外国人がトップにまで上り詰めるのは、なみたいてのことではない。よくぞ、頑張った。

がしかし、好事魔多しだ。また、不可思議なスキャンダルが出てきた。
今感じるのは、とにかく、酒がいけない、ということだ。酒は心を開放させるが、過ぎると人を暴走させる。わかっているけどやまられぬ。


どんなことになるのか、見守りたい。

江戸歌謡(18)

2017-11-13 11:24:16 | 山家鳥虫歌
138 顔を汚すは白粉か 生まれながらの山桜


鼻(花)より先に歯(葉)が出るので、山桜は出っ歯のことだそうだ。

現代でも使われることがあるらしいが、歯科医療の進歩であろうか、出っ歯を昔のようにみかけることがなくなった。


このような歌は、子守として奉公している娘たちのなかで作られた歌らしく、次のような悪態をつく歌もあったそうだ。

あん子つら見よ 目はサルまなこ 口はワニ口 えんま顔

厳しい仕事だったのですね~。

江戸歌謡(17)

2017-11-09 10:44:37 | 山家鳥虫歌
254 親は子という尋ねもするが 親を尋ねる子は稀な


ことわざ、「親の心子知らず」の歌謡化であろうが、いつの時代も世代間のギャップはあるものだ、と理解されます。

ふと思いついたので、親に関することわざを列挙する。

・親は無くとも子は育つ
・親のすねをかじる
・親の欲目
・親の心子知らず
・親の光は七光り

こんなものですかね~。出てこないですね~。

次の歌を詠んだ松陰さんはやはり、偉人だった、と思います。
「親思う心にまさる親心 今日の訪れ何と聞くらん」



江戸歌謡(16)

2017-11-07 09:15:00 | 山家鳥虫歌
218 辛気辛気が三つ四つござる 語る辛気に語らぬ辛気 一つ枕に寝ない辛気


いくつになっても、気がもめる心配事が絶えません。上の江戸歌謡を引き合いに出すまでもなく、人間として生きている限りしようがないのでしょう。

まったく手のとどかないことを心配してもはじまりませんが、この国のトップの大国トップへの度をこした(と思います)へつらいは、いかがなものか心配です。

他国との武力衝突が、もしかしたらやむ負えないと思われるときがあるかもしれません。

そのときは、先頭の前線のは、老人が立たねばなりません。決して若者を前に出してはなりません。
これがワタクシの前々からの持論です。
いざ、というとき、前に出る覚悟を持っているか。見極める目を磨かねばなりませぬ。

江戸歌謡(15)

2017-11-02 19:22:16 | 山家鳥虫歌
104 いとし可愛子に旅させ親よ 憂いも辛いも旅で知る


なんともはや、とんでもない男が出てきてしまいました
人間、まともでなくなると、なんでもやっちゃう、ということなのだ、とは思いますが、気分が悪くなるので、テレビは当分見ません。
よくまあ、どのテレビ局も放映できると思います。

あの男にも、親がいて、兄弟姉妹がいて、親戚がいることでしょう。
その人達は今どんな心境で、どんな生活を送っていることでしょうか。

世のなかの親のほとんど全てが、上の江戸歌謡が詠う心境で子育てをしたはずですから、あんなことをされてしまったら、立ち上がることもできないでしょう。