水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

江戸歌謡(31)

2018-01-17 08:58:17 | 山家鳥虫歌
248 雨は降れ降れ雪降るな 忍ぶ細道竹撓む


昨日から、ちょっと寒さが緩んで、一息ついた。
大寒が今週末だから、あと二週間は寒さの底が続くのでしょう。ガマンガマン。

今日は雨だそうだが、庭の植木も目をさますかもしれぬ。

我も冬眠、ときめこんではいるものの、少々うんざりしている。

今日の江戸歌謡のように、イロッポイ話でもどこかにないものか。


江戸歌謡(30)

2018-01-10 09:12:46 | 山家鳥虫歌
354 茶物語に人事いうて 己が恥をば飲み隠す


加齢を重ねるにつけ、人様の自慢話を聞くのがいやになりますね~。
人様のうわさ話を聞くのも、いい気分にはなれません。
したがって、話題がなくなりますから、人様との交流もどんどん疎遠になっていきます。

でも、それでいいんです。加齢とは、そのように孤独になっていくことなのです。
そんなふに思う新年です。

茶物語に人事いわず 己が恥をばさらけだす



江戸歌謡(29)

2018-01-04 11:29:03 | 山家鳥虫歌
293 千代に八千代に御代治まりて 波も静かに四つの海

とりあえず、この国の新年としては、平安な新年を迎えることができました。
ご同慶のいたりです。

しかし、誰もが近い未来に、なんとない不安を抱いているのではないでしょうか?

地震、原発、そして、Presidennt Trump。

どれもが、ひとりでは、どうにもしようがありませんから、この国の庶民は、そこから目をそらす、忘れたふりをする。

そんな心情をくみ取って、この国の政官業マスコミのリーダーたちは、不都合な情報を出さぬよう、見事に制御しているように見えます。
しかし、早晩破たんするでしょう。

ボクの人生を、この次の乱世へ飛び込ませたくない、と心底思う、新年です。

江戸歌謡(28)

2017-12-26 08:48:14 | 山家鳥虫歌
325 丹波雪国積らぬ前に 連れてお出やれ薄雪に


東北・北海道地方で猛吹雪が続くらしい。
被害が小さくて済むよう祈るばかりだ。

一方、この雪で、年末年始のスキー場はめでたしめでたし、であろうか。

平昌の雪事情はどうだろうか?もともと雪の少ないところらしいから、まだやきもきしているのではないであろうか?

今年は、あっというまに年末になってしょまった。まだなにもしていない。

江戸歌謡(27)

2017-12-22 08:41:00 | 山家鳥虫歌
136 曇らば曇れ薄根山 晴れたとて お江戸が見ゆるでもなし


あっという間に、年末になってしまいました。
今年は、たいした旅行もできず、もたもたした一年であったように思います。

それに加えて、この一週間ほど、風邪で寝込んでしまいました。咳に発熱が加わり、少々しんどかったです。
まだ本調子ではありませんが、今日から動き始めようか、というところです。

あと半年、実は、気の抜けない時期が続きますので、なんとか頑張らねばと、気力をふるしぼっているところでもあるのです。


江戸歌謡(26)

2017-12-14 11:06:24 | 山家鳥虫歌
232 買うてくりゃれよ粘るの一両 胡麻の油で毛が伏さん


今では相撲取りの髪でしか見ることができないが、日本髪を結うためには、ビン付け油が欠かせなかった。

国技館の支度部屋は、この油に含まれた蠟のにおいが充満していたのを思い出す。

普通の油では、あのような髪形は作れず、蠟を使ってゴチゴチにしなければならなかったのでしょうね~。
結うのも大変でしょうし、洗髪も大変でしょうし、なにより、痒くてたまらなかったのではないでしょうか?
一両は、お金ではなく重さの単位ですか?


それにしても、貴乃花問題(もう貴乃岩問題ではなくなった気がします)はどんな決着が待っているのでしょうか?





江戸歌謡(25)

2017-12-11 10:49:43 | 山家鳥虫歌
372 平戸の小瀬戸 船三艘見える 丸にやの字の帆が見える


近頃、日本海沿岸に大陸側から船が頻繁に漂着している。

その船たるや、テレビで見るかぎり、エンジンが無ければまるで古代の遣唐使船を思わせるものだ。
いつごろ建造されたものんおだろうか?まさか旧日本時代のものではないですよね。

たしか、奈良時代に渤海国の使節船が出羽に漂着し、国交を望んだことがありました。
今回もそのような、楽しい話であればよいのですが、なにかオドロオドロしていて、気味が悪い。

こちらは、過疎化・高齢化・人口減少ですから、人口増を起因とした外圧にはきわめて弱い。

とりあえず、殻にこもって静かにしているよりないのですかね~。
政治家は大変だ!

江戸歌謡(24)

2017-12-05 08:46:51 | 山家鳥虫歌
268 金の威光の横柄顔も 昨日限りの三途川


あの世に、それまでにため込んだ金を持っていくことはできない、と強がりを言って今日まで生きてきました。

しかしです。問題はあの世に行くまでの、残りのあいだです。一体、どれほどの期間、総計どれほどの金がかかるのでしょうか?

それが心配で、多くの年寄りがタンス貯金をしているのでしょう。

その貯金をねらう、いわゆる、ヒレツなフリコメ詐欺は、本当に腹立たしい犯罪だ。

それらしき電話がときどきかかってきますが、まあ、とりえといえば、彼らに提供する金がないのが、こちらの強みではあります。

江戸歌謡(23)

2017-11-30 11:09:12 | 山家鳥虫歌
230 鮎は瀬につく鳥は木にとまる 人は情けの下に住む


人間ですから、情のない世界は考えられません。
この国は、特にそのなかでも相撲社会は、情のしがらみでグチャグチャになっているのでしょうね~。

でも、ガチンコでなければならぬ、と思い込んでいる親方としては、絶対に見逃すことのできなかった事件だったのでしょう。

大ボスを頂点とするヒエラルキー構造は、ときどき崩さないと、害がおおきくなるのかもしれません。

そんなふうに、今回の事件を見ています。


江戸歌謡(22)

2017-11-27 10:54:11 | 山家鳥虫歌
97 昔思えば恨めしござる なぜに昔は今ないぞ


相撲に夢中になったのは、吉葉山・鏡里の時代でした。
東京場所の千秋楽日には、朝一番電車に乗り、御徒町駅から、蔵前国技館まで走りました。
子供50円の立見席を買って、一日中館内をうろついていました。

そんな昔の経験からいうと、テレビで見る相撲は、同じようでもあり、違うようでもあり。

一番違う、と思うには、昔のお相撲さんはしゃべりませんでしたね~。
とんでもない巨体を見るだけで圧倒されていましたっけ。

今は、しゃべらんといけないのでしょうか? 圧倒的強さを誇る横綱があんなにでゃべってしまったら、ダイナシ、なんて、ついつい思ってしまうのですが。

江戸歌謡(20)

2017-11-21 06:26:34 | 山家鳥虫歌
P131 年老いて転けるを笑ふ人々の命長かれ思ひ知らせん


特に朝10時ごろの街中を歩くと、この国の将来はどうなるのか、と心配するほど、ヨタヨタの老人が大勢歩いている。
ほとんどのみなさん、買い物を目的としているようだが、単身生活を思わせる人が圧倒的に多い。

世帯収入の増加を目的に、何百年と生きてきたわけだが、結果、多世代大人数の世帯がなくなってしまったわけだ。
よいことだったのだろうか?
そんなことを考える今日この頃だ。

それにしても、道徳心の高さが誇られた江戸時代でも、年寄りを笑うバカ者はいたのですね~。


江戸歌謡(19)

2017-11-16 10:43:28 | 山家鳥虫歌
105 心短気でわしゃ国を出て 今は習わぬ職をする


相撲の世界は、おそらく、日本古来の風習を、善悪おりまぜて、引きずっている社会に違いない、と想像するのだが、そこで外国人がトップにまで上り詰めるのは、なみたいてのことではない。よくぞ、頑張った。

がしかし、好事魔多しだ。また、不可思議なスキャンダルが出てきた。
今感じるのは、とにかく、酒がいけない、ということだ。酒は心を開放させるが、過ぎると人を暴走させる。わかっているけどやまられぬ。


どんなことになるのか、見守りたい。

江戸歌謡(18)

2017-11-13 11:24:16 | 山家鳥虫歌
138 顔を汚すは白粉か 生まれながらの山桜


鼻(花)より先に歯(葉)が出るので、山桜は出っ歯のことだそうだ。

現代でも使われることがあるらしいが、歯科医療の進歩であろうか、出っ歯を昔のようにみかけることがなくなった。


このような歌は、子守として奉公している娘たちのなかで作られた歌らしく、次のような悪態をつく歌もあったそうだ。

あん子つら見よ 目はサルまなこ 口はワニ口 えんま顔

厳しい仕事だったのですね~。

江戸歌謡(17)

2017-11-09 10:44:37 | 山家鳥虫歌
254 親は子という尋ねもするが 親を尋ねる子は稀な


ことわざ、「親の心子知らず」の歌謡化であろうが、いつの時代も世代間のギャップはあるものだ、と理解されます。

ふと思いついたので、親に関することわざを列挙する。

・親は無くとも子は育つ
・親のすねをかじる
・親の欲目
・親の心子知らず
・親の光は七光り

こんなものですかね~。出てこないですね~。

次の歌を詠んだ松陰さんはやはり、偉人だった、と思います。
「親思う心にまさる親心 今日の訪れ何と聞くらん」