日々、思うことをサラサラと。

日頃、イイな、とかおかしいゾ、とかキレイだなと思うことをサラサラと書き出してみたい。

続・・・映画メモ

2008年12月31日 | 映画
10/26日以降のメモ。

今年はほとんどアメリカ作品は見ていない。
安易な落ちで、見え見えの感動に引っ張ってくる作りが鼻に突く
好きな作品だけをUP。

「幻影師アイゼンハイム」
ラストを観る映画・・と言っても過言ではない。鮮やかです。

「ヘンダーソン夫人の贈り物」
大富豪の未亡人(ジュディ・ランチ)が膨大な財産を劇場経営に注ぎ込む。
ヌードは禁の時代にいかにして工夫を凝らし魅せたか
突き抜けた老婦人の活躍を愉しんでください。

 「ここに幸あり」
タイトルにもう少し一工夫欲しいナ(いい作品なのにこれでは喰い付きが悪い)大臣が退陣する。その後、個性溢れる友人・家族・女性らとの力のぬけた飄々とした退陣後の数日を描く。この元大臣の母親がとてもいい。ズボラな様でいて愛情深い不器用な動きがなんとも素敵だ。背景の小道具も平常から抜け出ていて面白い。

 「ダブリンの街角で」
これは・・・前ブログで書いたかな女性の染み入るような挿入歌が忘れられない。

 「ゼロ時間の謎」
ラストの結末はさすがアガサ・クリスティ。捻って戻す技

 「題名のない子守唄」
厳しい作品です。美しい容姿がために選ばれ男たちに使われる。どこまでも悲惨だけど彼女はラストで一瞬の幸せを掴む。

 「ぜんぶ、フィデルのせい」
この女の子、毅然として揺るがない表情がいい。
この子の品格に魅せられた作品(フィデルとは女の子の名前ではなかった・誰?)

 「ジェーン・バーキン/マザー・オブ・オール・ペイブス」
ドキュメント。ジェーンの奔放な生き方に惹かれる。
一貫性のある奔放、誠実な奔放。けっして美人ではないし痩せっぽち、前歯がすきっ歯なのに治そうともせずそれを魅力の一部にしてしまう勢い。魅力ある人物だ。

 「マレーネ・ディートリッヒ」
ドキュメント。クセのある顔立ち。正統派な美しさではないけれど
、自身に満ち溢れて眩しい(脚が綺麗っ)日常を撮った貴重なフィルムよくあったものだ。反骨の人。

 「サイダー・ハウス・ルール」
孤児院で育つ彼は、院長兼Drの指導の下医師としての堕胎の知識を深めていく・・。人は知識とユーモアで人を救える、かも知れないと思えてくる。偉大な嘘。

 「イースタン・プロミス」
役者それぞれが実に上手い
ヴィゴ・モーテッセンは全裸で頑張りました
ヴィゴの表情を殺した怜悧で端正な顔立ち、ナオミ・ワッツの知的で静かな怒りを抑えた表情。ストーリー展開も文句なくドキドキ引き込まれる。
ラストはひりひりする辛さだ。

「ブレス」キム・ギドク監督(画像なし)
やはり独特ですねこの監督の映像。死刑囚と人妻の恋です。
女(チア)にやけに惹かれてしまう。難しい役だと思うが凄く頑張って演じている。面会室で歌う場面は下手なだけに余計切なく伝わってくる。
面会室の壁面いっぱい四季の移ろいのポスターで飾る場面はいかにもこの監督らしい。色彩と小道具のポジションに徹底した拘りを感じる。


コメント

本・・・2008記録

2008年12月30日 | 映画
2008年 読んだ本の記録

これまで女性作家はあまり読んでこなかったが今年は女性作品の方にも気持ちが動いた。
「悪人正機」吉本隆明/糸井重里
「犬身」松浦理恵子 これは予想以上に面白い。
「ecute物語」鎌田由美子+社員一同
「荒地の恋」ねじめ正一
「黒い回廊」阿刀田 高
「そうか、もう君はいないのか」城山三郎
「わたしが棄てた女」遠藤周作 35年に渡る長期ベストセラー
「しずかな日々」椰月美智子
「逆髪」富岡多恵子 
「グロテスク」桐野夏生
「私の猫たち許してほしい」佐野洋子
「言い残された言葉」曽野綾子
「トラや」南木圭士
「たんば色の覚書」辺見 庸
「チーム・パスタの栄光」海堂 尊
「蝶のゆくえ」橋本 治
「対岸の彼女」角田光代
「古道具 中野商店」川上弘美
「おひとりさまの老後」上野千鶴子
「ニッポン社会入門」英国人記者の抱腹レポート
「大人の見識」阿川弘之 これが結構売れたのだそうだ??
「水曜の朝、午前三時」蓮見圭一 再読
「葉桜の季節に君を想うということ」
「棺の中の猫」小池真理子 猫好きな小池さんの猫に纏わる話
「猛女とよばれた淑女」斉藤由香 斉藤茂吉の妻輝子さんの爽快な猛女っぷり。 
「心の壁 愛の歌」蓮見圭一
「きいろいゾウ」西 加奈子 この人の作品はどれを読んでも
「鬱の力」五木寛之/香山リカ がっかり
「イニシェーション・ラブ」乾くるみ 解説読んでみて初めて面白っ!と思った
「ノラや」内田百間
「生活保護VSワーキングプア」大山典弘 生活保護行政の拙さが浮き彫りに。
「家族の行方」矢口敦子
「美の猟犬」伊藤郁太郎 安宅コレクションに精通している作者の興味津々な話。
「空港にて」村上 龍
「時が滲む朝」楊 逸 中国。向学に燃えた学生たちは、天安門事件で容赦なき運命を受け入れざるを得なかった。
「遠い幻影」吉村 昭
「千年の祈り」イーユン・リー
「クローズド・ノート」雫井修介
「火車」宮部みゆき
「死の棘」島尾敏雄 途中でいい加減にして、という程暗い、執拗・・だけどこの長編止められなかった。
「夜」橋本 治 期待外れ
「秘事」河野多恵子 タイトルに先入観なしで読まれたし
「日本人が知らない世界の歩き方」曽野綾子
”・・その食堂に皺だらけの顔に丁寧に化粧をして昔風のネックレスをして帽子を被った老婦人が一人で食事をしに来ていた。その後もずっとロビーに端然と座っていた。・・・人が何と言おうが、それが悪であろうが善であろうが醜であろうが美であろうが、歴史の長い重い流れの中で自分自身の人生を自分の好みと責任とにおいて設定しそれを生きぬく。国家と社会と個人にそのような土性骨がないと日本人のような工業生産様式のクローン人間ばかりが増える。 オーストリア編より抜粋 ”
    
「潤一」井上荒野
「やさしい訴え」小川洋子
「青い罠」阿刀田 高 
「二月三十日」曽野綾子 短編集”花散る水際で”
「さよなら渓谷」吉田修一
「タマや」金井美恵子 
「「人が見たら蛙に化れ」村田喜代子 骨董が好きな人におススメ。
「優雅なハリネズミ」
「赤い長靴」江国香織
「日本浄土」藤原新也の写真と随筆
「傑作短編集」江国サンと宮部みゆきサンのセレクト。”少女磔刑”吉村昭
「新聞記者」疋田桂一郎
 
ほとんどが小説ばかり。
読んで充実感を味わえるもの面白いものが少なくなってきた・・が今年の総括の言。
コメント

美術展・・・2008 記録

2008年12月30日 | 美術展・本
2008年 美術展 (記憶の足跡)

1月
「和モード」サントリー美術館
「伊勢物語絵巻」出光美術館冷泉為恭作の表装河内越図
「「宮廷の美 近衛家の名宝」国立美術館近衛家熙の書・藤原佐理の模写 
「あかり・光展」松下電工ミュージアム
「香水瓶展」ハウス・オブ資生堂ラリック、バカラ社作品多数展示

2月
「ルーヴル美術館展」東京都美術館
「か・ざ・り」琵琶湖文化会館
こちらの会館はかなり好きなモノが豊富にある残念ながらこれ以降休館となる。
「源氏物語」細身美術館月岡鉄斎作 
「おひなさま」 〃
        胡蝶人形の裂が素晴らしく美しい。
「西欧の陶磁器展」京都国立美術館秀逸な作品揃う。西欧陶磁へのイメージ変わる
「熊谷守一展」埼玉県立美術館 常設展にて「小林雪たい(せったい)展」
「ガラス工芸展」大倉集古館

3月
「コレクションの新地平」ブリジストン美術館
「ルォーとマティス展」松下電工ミュージアム
「モディリアーニ展」国立新美術館
女性の肌の色艶・表情が美しい 
  
4月
「薬師寺展」東京国立博物館
仏像は現地 主義だけどこれは展示の工夫に

「20世紀の巨匠たち」大丸ミュージアム
「シュールレアリズムと写真/痙攣する笑い」東京都写真美術館
「マリオ・ジャコメッリ展」          〃
その他「現代陶芸展」「五味太郎展」

5月
「エリック・カール展」銀座松屋
「岡 鹿之助展」ブリジストン美術館
「誌上のユートピア」うらわ美術館杉浦非水・橋口五葉のポスター・装丁は必見。
「柿右衛門と鍋島」出光美術館高麗陶磁のように清楚な器が好きな私だが見事素敵に裏切られた。うっとり観てる時間が気持ちよかった。

6月
「KAZARI/日本美の情熱」サントリー美術館小袖と聞いたらすぐ跳んで行きます、どこまでも。。という程、小袖が好きです。”紫縮緬地雪待蘭模様小袖”にぞっこんでした
「ルォー展」ブリジストン美術館またまたルォーです。もの凄い惹かれるのですこの人に。 
「陶匠 浜田庄司展」日本民芸館 民芸館は定期的に出かけて愉しむ。

7月
「近代工芸 アールデコ」国立近代美術館工芸館
「国立近代美術館 常設展」近美の常設展も展示替えめがけて定期で通う。必ず1~2品凄いものに出会う
「NIPPONの夏」三井記念美術館
「小袖」サントリー美術館

8月
「国立西洋美術館 常設展」
ここにはロダンの彫刻多数・モネのアイリス・ゴッホのミニ薔薇見たさに度々訪ねる。
「国立博物館 平常展」六波羅蜜寺の至宝。思いがけず”不孤斎コレクション”に出会うラッキー!!
                 8月は毎年半死半生状態です

9月
「近代絵画工芸」出光美術館
「ベルギーロイヤルコレクション展」太田記念美術館保存状態のよい浮世絵の肉筆画は本当に美しい
「国立近代美術館 常設展」
「安宅コレクション・李コレクション」大阪市立東洋陶磁美術館 ずっとこの美術館が気になっていた。高麗陶磁たっぷり堪能しました
「アーツ・アンド・クラフツ展」京都国立近代博物館
「こども絵画展」京都市立美術館小学低学年の子どもの絵が好き。目を瞠る才能が溢れていた。「百寿を越えて」山種美術館 小倉遊亀の普段着の日常作品が見たかったがナシ

10月
「スリランカ展」国立博物館表慶館スリランカの仏像はナイスボディ 体のラインが美しくポーズも独特。
「フェルメール展」東京都美術館噂どおりの凄い作品でした
「萩原英雄展」吉祥寺美術館 絵画よりも併設してあった蔵書票の版画が印象深い。
「ウィルヘルム・ハンマースホイ展」国立西洋美術館 ”静かなる詩情”というサブタイトルに惹かれて行く。なんて上手いタイトルだろう。タイトルそのままの感想です。非常に鮮明に記憶に残るの。

11月
「ピカソ展」国立新美術館 8年以上も前の上野開催の展示に比べてしまうとがっかり。
「陶磁の東西」出光美術館 常設にてムンクのけしの花と女を見る。ムンカらしからぬ明るく吸い寄せられるような絵だ。じっと見ていると揺ら揺ら眩暈を感じてしまうから不思議だ。
「韓国の染織」国立民族歴史博物館 企画展は少々期待外れだったが、常設展の規模の大きさと緻密さに驚く。一度は観ておきたいスポット。

12月
「国立博物館 東洋館」やった!!一遍上人絵巻法眼円伊筆 今年出会った最高の作品。
「朝鮮王朝の絵画と日本」栃木県立美術館 朝鮮民画が観たくてみたくて。常人の発想を越えていて愉快。蘆雁図屏風(楊基薫筆)
「丸紅コレクション」損保ジャパン東郷青児美術館 古い小袖を豊富に持っている。他に西洋画ではブラマンクの”池の端””冬景色”がど迫力。


     


   


       



            
    
コメント

端正な姿勢

2008年12月27日 | フィギュアスケート
続、またまたフィギュアネタです。

も一度小塚くん登場。
今、小塚くんのスケーティングにかなり入れ込んでいる。これまでキム・ヨナ、真央ちゃん、織田くんのスケーティングから目が離せなかったが、今期の小塚くんを見てからゾッコン虜になりました

曲が始まってこの人が動きだす。。。。もうその一歩からキレイだ。
動作の一つひとつが端正で美しい。
高いジャンプ、速い回転、スっと軽い着氷・・この一連の動作中「エイ、ヤッ!!」という力瘤のようなものがこの人には感じられないのだ。
スー→シュルシュルシュル→ストン
この場面、着氷の直後、両手拡げて片足上げてスーっと引いていく姿がなんともキレイなんだなぁ。

ほとんどの選手が斬新さを強調するあまり、腕を振りすぎたり腰をキュキュッとくねらせたりする中で(モロゾフさん特有の振り付け)、小塚くんの振り付けは正統派だ。それが逆に新鮮に見える。丁寧に且つ勇敢に難しいステップをこなしていく。あまりに滑らかなスケーティングなので、そのステップがどんなに難しい技なのかってことに気が付かなかったりもする。

完璧と称された
演技を他サイトからお借りしてここにUPします。

小塚くん2008グランプリファイナルSP
(注→FSを通り越してもっとズズっと下にスクロールしてショートプログラムの方をクリック。冒頭にCMが入っているのが難ですが

いつもサラサラと(が、的確)に解説されている佐野稔さんが興奮ぎみに解説してるのも面白い 

どんなに上手くてもやはり容姿は大事。
小塚くんは私の要条件をクリアしてくれている。スッキリと少々角ばったスレンダー(程よい筋肉質)甘味を抑えた少年っぽいフェイス。一見、無造作な短髪。
控えのフロアで歩いている姿ががに股ではない
コメント

しっとりと・・安藤さん

2008年12月26日 | フィギュアスケート
きょうの全日本女子フィギュアSPの安藤さんは素晴らしく綺麗な滑りだった。

実は、これまで安藤さんの演技はあまり好きではなかった。
筋肉質の体型のせいか「ゴツい」感じが付きまとい、私の勝手な基準では評価が低かった。だが、きょうのSPは息を呑む美しさだった。情感豊かにしっとりと・・その落ち着いて曲目にしんなり染まった演技に拍手!
が・・・点数はあまり獲れていなかったけれど
これまで観た安藤さんの中で断トツ印象に残る演技だったと思うのですが

中野さんは実力がそのまま評価されていたと思う。
いつも、もっと高得点でもいいんじゃない?と不満だったが今回は納得。この人の演技は”生”で観るほうが断然綺麗。色白なので氷上に美しく映える。

真央ちゃんは・・やはりどうも気になる。
どこかで体を壊さなければいいのだが。
コメント