今季、旧作の再見を度々してみました。やはり、もう一度見ようかな
と思う作品はあらためて深い発見が多々あった。
監督名・出演者・脚本家は後日改めて付記(のつもり)
とりあえず、大晦日ぎりぎり
今年の記録に間に合うようにUP
しときます。区切りということで・・。
「微笑みに出会う街角」ソフィア・ローレン
この強い個性の女優を起用したものの、逆に独自の個性が邪魔をした感がある。
「母の眠り」1998/アメリカ レニー・ゼルウィガー メリル・ストリープ
レニーファンである
文学教授の父(ハリソン・フォード)と父を尊敬するジャーナリストの娘。
母の突然のガン宣告で、父に懇願され娘は不承々キャリアを捨て看病に専念
するのだが・・・夫婦・母娘・父娘それぞれの関係がこういう状況の元で
顕になつてくる(閉塞感は非常に危ない)
一見凡庸に地道に”人(こころ)の交わり”を重視して生きてきた母の人生の豊かだったことを母の終わりの時期に娘は知る。
父が娘にアドバイスする場面「文章は引き算だ・・」の1~2分の会話にリピート
する。
「向かいの窓」ジョヴァンナ・メッツォジョル
このやっかいな名前の主演女優の美しいこと。”向かい”の住人に想いを
寄せているときの戸惑いの表情が優れている
資産家の老人がケーキを作る場面は目を愉しませてくれる。
作品の中のこういう”おまけ”が嬉しい♪
「シリアの花嫁」ヒアム・アッバス
拙ブログ記事あり。
「扉をたたく人」ヒアム・アッバス
邦タイトルが久しぶりに上手いと思う。拙ブログ記事少しあり。
ヒアム・アッバスは「シリアの花嫁」にも出演しているが、この人の
佇まいに非常に惹かれる。気品と力強さと秘めた情熱がバランスよく
混在する。
「その名にちなんで」
拙ブログ記事あり。タイトルで損をしている。かなり好きな作品なのだが。
インド映画は幅が広い。世界で一番作品数が多いというから驚く。
「私の美しい娘」 トリュフォー監督
美しい顔と狡猾な無知を武器に逆境を跳ね返していく様は、
見終わってみるとそのエネルギーに拍手したくなる。無知は
計算のうちか?
「パリに恋して」
アメルカ女性とフランス男性のカップルが離婚を軸に文化の
価値観の違いを浮き立たせる。・・アメリカ寄りの自分を発見する。
フランスのお国柄を強調するだけあつてスカーフの使い方やその他
細々とした小道具がシャレている。
「リード・マイ・リップス」2001/アメリカ・フランス エマニエル・ドゥヴォス
ポール・ヴァンサン・カッセル 監督・脚本ジャック・オディアール
ストーリー展開に唸る。よくぞここまで練った
耳が少々聞こえづらいOLとその補助として職安から派遣されてきた男。
この男、彼女の
読唇術を利用してヤクザから大金を奪う計画をたてる。
彼女も男を利用して仕事を有利に運ぶ。お互いに狡猾でヒリヒリするような
スリリングな展開だ。片時も目を離せない。全く隙なしの作りだ。
余談だが、この年「アメリ」のオードレ・トトゥを抑えてセザール主演女優賞
を獲っている。美形ではないが強く後を引く個性を持った女優だ。
「デカローグ ある告白に関する物語」K・キシロフスキ監督
監督のコメントを長くなるので別記事に載せます。
「四月物語」松たか子
「この世の外へ クラブ進駐軍」 オダギリジョー
「犬と猫と人間と」
まだ、野犬狩りをしていた時代の映像が未だに苦しい。
手技に慣れた職員が縄で取り押さえる場面、犬の首にかかった
瞬間を見ていない。自身に溢れ手応えを感じたところで捕獲を
終えたという冷酷さが如実に現われていた・・首にどのように
かかり苦しんでいないか?を確認していない。
”動物が好きだから”施設での処分に関わっているという方は
「動物が好きな人とそうでない人とでは殺処分するときの動物への
接し方が違ってくる・・(概略)」というような事をコメントしていた。
せめて、処分が避けられないのであれば最後の時を・・という気持ちが
痛い。殺処分というやり方は先進国では日本だけだ。
「THIS IS IT」マイケル・ジャクソン
拙ブログ記事あり。立て続けに日を置かず2度見る。大スクリーンでのマイケルのダンスは圧倒される。文句なしの☆5個です。
「ピュア」
麻薬中毒の母と息子の再生までのストーリー。まるでドキュメンタリーの
ように切実に誠実に描いている。
「豚の報い」崔洋一監督
「私の中のもうひとりの私」1989/ウッディ・アレン監督
哲学者の自信に満ち溢れた女性(ジーナ・ローランズ)。
彼女が一時的に借りたマンションの通気孔から精神科医と患者の会話が聞こえて
くる。それを機に自身の在り様が他人の目にはどのように映っていたのかを知る。自信から廻りに放っていたオーラは結局なんだったのか。
そこから描かれるものは自分にとってかなりのインパクトで示唆に富む。
今、再びこの作品を観て本当に良かったと思っている。
「ケープ・ファイアー」ロバート・デニーロ ジェシカ・ラング 監督マーティン・スコセッシ
拙ブログ記事あり。
これは凄い!
「未来を映した子どもたち」
2/1
インド貧民街で生活する子どもたちはカメラを手にして生活を愉しむこと・
学ぶこと・そして世界を知る手がかりを得た。詳細キッズ・ウィズ・カメラズのHPをご覧ください。
「ロルナの祈り」
「美しい人」
「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」
コメディ。
「アヴリルの恋」
拙ブログ記事あり。
「グロリアの憂鬱」
「バベル」「ラースとその彼女」「エイミー」
「そして私たちは愛に帰る」2007/ドイツ・トルコ バーキ・ダヴラク
拙ブログ記事あり。見事な脚本
2/1
「イセ・パセ 自由への通行許可証」 ジャック・ガンブラン
再見。
2/1
「田舎の日曜日」↑同監督
2/1
「ショー・ミー・ラブ」
2/1
「不思議の世界地図」
「代理人」ジェシカラング
「もうひとりの女」2006/ドイツ カーチャ・リーマン
不思議な魅力を持つ女優だ。とくに女性らしいラインの肢体が魅力に溢れる。
娼婦という役柄のせいではなく、娼婦以外のフツーのファッションを
しているときに得も言われぬ魅力が表れる。女優に魅せられた一品だ。
「バンケット・ウェディング」
「PARIS」ジュリエット・ビノシュ
「存在の耐えられない軽さ」ジュリエット・ビノシユ
再見
。若いビノシュです。かなり前に一度見ているのにビノシュだったとは
気付いていなかった・・という自分に驚いている。現在のビノシュを予感
させるような体当たりの演技
「落下する王国」
余韻の残りかたが不思議な作品。まず、散逸しがちな内容をよく
纏められたなァ、と思う。半身不随となった役者と腕を折った少女が
病院のベッドで語り合う場面がメイン。不随となった役者はどこか不穏な
空気(自殺願望)を纏っている。少女の協力を得るため物語を聞かせて
あげるのだが・・・。この太めでダサ可愛い少女がとてもいい
加えて映像がどこで切り取っても一枚の額縁に納まるような構図の良さと美しさ。
私は、怪我をしてカーデイガンを肩に斜めに羽織って長いネグリジェで
いつも大事な箱を抱えているぽっちゃり少女をポストカードにしたい
「沈黙の行方」
父親が母親を殺害した犯行現場を目撃した少年のその後。
最愛の息子を自殺で亡くした心理学者の父親。
その二人の沈黙の訳は・・・驚愕の事実があった。