日々、思うことをサラサラと。

日頃、イイな、とかおかしいゾ、とかキレイだなと思うことをサラサラと書き出してみたい。

香水瓶

2008年01月31日 | 美術展・本
香水瓶はおシャレでかなり面白い!
香水瓶とジョルジュ・バルビエの絵のコラボで展示されている企画展が開催中。
絵はそっちのけで香水瓶に直進するうぉ、凄っあるある、ラリック作品が思ったよりも多数置かれている。
「花」が「裸体の女性」が・・と多様なデザインが展開されているその様にうっとり。けっして煌びやかではないが、瓶から芳醇な香りが漂ってくるようだ。小瓶という狭い枠内で縦横無尽にデザインが踊る。全くもってである
他にバカラ社のクールなデザインも冴えている。マリー・アントワネットが使用した香水瓶グッズも並べられていたが、贅を尽くした内容は今最高の芸術品となっていた。
 多数展示の香水瓶の数々。

で・・なぜか?こんな小さいゴジラがショップに置いてあった。
 せいぜい高さが5cmほどのミニゴジラは結構よく出来ていた。ゴジラを入れた小袋も楽しいさすがお洒落な資生堂さんでした。展示の見せ方も壁の装飾も「ス・テ・キ」というカタカナ表現がぴったりな感じ。

  




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あられもない寝姿

2008年01月26日 | 子猫の春坊(0~1才)
 これは遊んでる猫にからかって布をかけたのではありません。寒そうに丸まって寝ていたのでマフラーを掛けてあげたら・・・暫くしてこんな格好に。暑かったのね
↓マフラーをちょっと剥いで覗いて見たら・・
 はい、グーグー寝てました。
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猫を探す

2008年01月26日 | 子猫の春坊(0~1才)
「ただいまぁ、春ぼっ!」
と、帰宅していつものハルの出迎えを待っていたら・・・シ~~ン。
あのトントントンという軽快な足取りが聞こえてこない。どんなに眠くても必ず起きて多少よろけながらも出迎えてくれていたので異常をスグ察知
どこを探してもいない。洗濯機の中、タンスの中、ベランダ、ゴミ箱の中とあらゆる引き出しドアを開け、棚の上を全部見渡し探してみた。残る考えられることは、私が玄関のドアを開けた隙にするりとスルーしてしまったってこと。マンションの各所を回り周辺に目を凝らし必死で探した。なにもこんな寒風の日に(その日は冷え込みが厳しかった)行方不明にならなくてもいいのに、今晩探せなかったらかなり衰弱してしまうナ、などと頭の中は徐々に二度と戻らない方へと判断が向かっていく。完全な家猫だったのでいきなり外では生きていくのは至難だ。野良猫写真集の悲惨な箇所が目に浮かぶ。

一旦戻って「白い猫探してます」の張り紙を作ることにした。添付する写真を探していると写真の数々が「過去の思い出」に変わっていく。またこのコのふわりと暖かい体を抱きたいと切に願った。
しかし、どうしても判然としない。一度、玄関でスルーされているのでかなり注意深く出入りしているし・・・と半日前を丁寧に反芻してみた。ん?んん!クローゼットだっ!!
期待を込めて恐る恐る開けてみたら・・・白いものが目に入る。 ずっと暗い場所にいたので目をショボショボさせて静々ハルが出てきた出かける直前に慌ててクローゼットを開けたんだよ私
 それにしても「ハル ハルっ」と呼んで探してるのに「ニャー」と鳴いて助けを求めてくれよぉ。ハルは危ない状況にあるときは黙り込む(みんなそう?)まるで何事もなかったかのように、いつもどおり穏やかな顔して懐いてくるハルをこの時ほど愛おしく思ったことがない。「寡黙に許す」ハルが高貴に見えた。

帰宅した娘は一部始終を聞き、凡庸な転結に半ば呆れ顔。「どこにいたの?」から「やつぱり・・」までのやりとりの流れが長年の付き合いからスムーズに透けてみえるようだ。あんなに深刻に寒風の中探し回ったのに冷淡じゃないかい。
 












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12年ぶりのある漫画家

2008年01月25日 | 喜怒☆楽
漫画家「紡木たく」が12年ぶりの作品。の記事を発見!
 うぉ、懐かしいなんというか懐かしい感情が蘇る。

 「ホットロード」に夢中だったなぁ。
 この作品を出したとき紡木たくは恐らく20才そこそこだったと思う。
等身大で少年少女の繊細な感情を表現していたんだなぁ。言葉少ないセリフ。怒りと哀しみの感情を抑えた飄々とした表情。
この痛さはどこからくるんだ?・・・「眼」が巧みに寂しさをやりきれなさを伝えていた。私がこの作品を読んだときにはとっくに少女時代を通り過ぎていたけど、すんなり感情移入ができた。誰にも媚びない清潔な作風が好きだった。


他に 「瞬きもせず」もいい作品だった
それぞれ数巻ある「ホットロード」と「瞬きもせず」を夢中で一気読みしたなぁ。

12年ぶりの作品は 「マイガーデナー」ほとんどセリフがなく画期的な作品ということだが・・。

年をぶ厚く重ねた今、この人の作品を読んでどこまで入っていけるかな?
・・・・と、自分を試したい気持ちがある。
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詩人の恋

2008年01月20日 | 映画
荒地の恋」ーねじめ正一著ー

ねじめさんの作品は初体験。書評を読んでいて[53才・新聞社の校閲部・田村隆一の妻]という言葉に引っかかり手にしてみた。
 北村太郎(53才)は新聞社に勤務しながら寡作ではあるが詩を書いている。ある日、北村は親友田村隆一の妻(明子)と所用で会い話し込んでいるうちに「恋」に落ちた(三角関係というヤツですが)その後の展開がさすが常人とはちょっと違ってくるんである。
半端な恋ではない。

53という初老に足が掛かろうかという年齢で、穏やかで平和な家庭と安定した職業を捨てる。発覚してから家を出るまでの北村の妻の葛藤は凄まじかったそこまでの過程を丁寧に抑制して追う。
ここまでは、北村に対する反感の感情を否めなかったが、その後の保身を考えない北村の生き方にどんどん惹かれていく。果敢だ。恋する気持ちは心を潤す。それが方向を外していてもやはり恋は恋なんだ。
嫉妬や高揚を繰り返し鍛えられめりはりある感情の層を厚くしていく。
寡作だった詩は明子と暮らし始めてからどんどん書けるようになってくる。
やがて明子とは破綻(やはり!)していくのだが、北村はまた・・(おぉ)いつだって北村はあれこれ画策しない。
吐露する言葉が考える言葉が力が抜けて自然だ。その自然に達するまでの経験が過酷だが、過酷を経た人はやさしい。
田村隆一の威容な個性。その妻明子もまた負けてないこれは異様な個性。
素晴らしい詩を世に出した詩人たちの恋に落ちた気持ちの動きを丁寧に飄々と綴った長編評伝小説である。

ラスト4行に「え?え!」と息を飲む。女はしたたかだなぁ、と。

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