スポーツ事情に詳しいある方が新聞のコラムで述べていたとおりのメダルラッシュとなっている。
その方はパリオリが好調のピークとなるだろうと予測していた。
東京オリンピック決定時に大会開催に向けて取り組んできた選手発掘・育成とトレーニング施設の
充実など(予算たっぷり)パリでそれらの効果がピークとなって現われるのではないかと。
(ん?ピークということはその後は、なだらかなを辿るのか?・・と今は余計なことは考えない)
深夜・早朝と生視聴して気合入れて見ていたのが男女バレーボールと柔道男子66kg級と女子52kg級。
バレーは男女とも負けはしたがいい試合をしていた。男子はフルセットで5セット目は接戦。
対戦相手のドイツはネーションズリーグ時より格段に向上していた。日本のバレーをそのままドイツに移植した感じ。
ピークの照準をオリンピックに向けていたのか?
女子は23点以降の粘り強さが試合運に反映されなかった感がある(対ポーランド)。3・4セット惜しかった。
男女ともピークをオリンピックに向けたくてもオリンピック直前のネーションズリーグの大会の流れがそうならなかった。
熱いファン、マスコミの過度な関心とどんどんピークへと持ち上げられいく様子を懸念していた。
だが、男女とも”今”本当に強い。どうかオリンピックがピークであって欲しい。
柔道はこれまであまりの重圧感が苦痛で(銀でも悲壮感)サラっとしか見てこなかった。
今回は柔道女子52kg級の阿部詩選手の予選を見て”面白い”とすぐに飲み込まれた。
それ以前の海外選手たちの取り組みを見た後で、阿部詩選手の柔道は断然その面白さが際立っていた。
キチっと鋭敏な動き、一瞬たりとも目が離せない。技ありで1点獲る。・・そして「あっ!!!」と思った瞬間ひっくり返っていた
詩選手。え、見間違い?何があった私の目に?無情に「IPPON」の文字が相手選手に入る。
詩選手の号泣が会場に響き渡る。オリンピックで惜敗してしまった全選手の無念を代弁するかのように選手は泣いた。
そして男子66kg級、阿部一二三選手。やはり海外勢を含めて最初から見ていくと詩選手同様その違いが分かる。
なんというか試合の風景が違って見える。キーンと場が綺麗に澄み切っているような。
一二三選手が会場に入ってきたときから感じたことだが、これは会場にも緊張感が加わったからではないか。
真に強い選手特有の静かなオーラがある。礼の動作が綺麗だ。
開始・・一瞬で目が虜になる。組む前の最初の動作2~3秒で相手は委縮するんじゃないか(いやいや)
こちらは一瞬の技を見逃すまいと必死でついていく。俊敏な動きのなんとカッコいいことか。
対戦相手は個性派揃いだ。2回戦(?)の相手は雰囲気が不気味で「俺は強い」オーラが満載だ。
準決勝の相手は一番手強かったのでは?研ぎ澄まされた試合展開になる(世界ランク1位。特殊な雰囲気のある気になる選手だ)
終わってみれば阿部一二三選手のファンになっていた。どうしてここまで人を惹きつけていたのかがよく分った。
彼の試合後、対戦相手と手を取りそっと体に触れて共感し合うときの穏やかで落ち着いた表情がいい