「メイジの瞳」2012/アメリカ
監督:スコット・マクギー
メイジー:オナタ・アプリール
この子が忘れられない。”素”で演じているかのような自然な可愛さだ。
この子、癒されるような”可憐な色気”があるから驚く。
離婚する不仲な両親の間を行ったり来たりするのだが、そういう心許ない不安定な状態を
のほほんとふんわりと受け入れている。
演出が優れていたのか、女の子の持つ妖精的な雰囲気を良く活かしている。
このふんわりした子をポンと家庭のいざこざの中に置き、そのまま流されるまま素直にそこに居る様は
ある種の感動とも呼べるような感情を起こす。その素直さが柔らかさが眩しい。
全編、メイジのポエムを観ているようで映像に心地よく魅せられた。
(メイジの衣装が可愛い
今年もたくさん観た中で他に印象に残る作品は旧作がほとんど。
「クロワッサンで朝食を」「ゴーンガール」「イミテーションゲーム」
「僕と世界の方程式」「冬冬の夏休み」
「好きにならずにいられない」→これは邦題のダサさに騙されていた、秀作だった。
「「鑑定士と顔のない依頼人」「ロゼッタ」「幸せなひとりぼっち」
「僕たちは天使じゃない」「プライズ」「ダンサー -セルゲイ・ポリーニンー」
etc・・・・
半分近くが再見の作品で気付きの見落としが多くてびっくりする。
旧作の気付きの抜けを提示してくれるのが沢木耕太郎さんの映画コラム。
本当に沢木さんには感謝している。
また、来年も良き映画に出会えますように。